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迷ったらスイング

2013.01.13
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日はあるアマチュアゴルファーさんから練習法について
質問をされた時のことをお話しします。

ゴルフをレッスンさせていただいていると、
「この練習ってどうなんですか?」
みたいな質問をされることがとても多いのですが、
この話もその種類の話です。

■グループレッスンにて
先日、4名でのグループレッスンをしていた時のことです。
朝から夕方までのレッスンだったのですが、
レッスン中にその中の参加者の一人の方が質問に来ました。
「小原先生、先日からこんな練習方法を続けているんですけど、
プロの目から見て、どう思いますか?」
正直申し上げて、そういう練習方法を聞きに来る人というのは、
練習方法以前に、そもそもスイングやアドレスに問題があることが多いです。
たいていは練習方法を変えるだけでうまくなる、
と思っている方がほとんどなので、そのような場合はたいてい、
「そうした練習もいいですけど、まずはスイング作り、
特にアドレス作りも大切にしたほうがいいですよ」
そんなふうにお伝えすることが多いです。
しかし、その人は珍しくちょっと違ったんですね。
そもそもスイングもアドレスも筋がいいですし、
持ってきた練習も、その人に合ったもので、悪くなかったんです。
■「どこを目指しているんですか?」
スイングも練習も見せていただいて、
それほど修正するところもなかったのですが、
一つだけ質問をしてしまいました。
小原  「最終的にはどのへんを目指していらっしゃるんですか?」

生徒さん「シングルを目指しています。今はようやく100が切れたぐらいです。
でも、ゴルフは好きなので、一生続けていけたらいいなと思っています。
ゆくゆくはエージシュートができたら最高ですね」

小原  「なるほどお。。。」

生徒  「どうですかね?」

小原  「ええ、今の練習は決して悪くありません。
続ければうまくなる可能性は高いと思います。

でも、上手くいったあとで、でも、その練習を続けていて、
もし調子を落とすことがあるかもしれません。

もしそうなったら、そのやり方にこだわらずに、
別の方法に切り替える勇気を持つようにして下さい。
うまくいくと、たいていその方法に固執してしまうものですから」
 
目標もしっかりしていて、毎日練習をしていらっしゃるようなので、
私の提案としては、上手くいかなくなっても臨機応変に行けるように、
そうなっても心の準備をしておいてください、というものでした。
この生徒さんにもお伝えしたように、一度何かで上手くいってしまうと、
人間というのはなかなかその方法を変えようとはしなくなるものです。

特に、100を切ったばかりの人がシングルを目指すとなると、
これからもいくつかの壁(技術の壁、年齢の壁)にぶつかるはずです。
その壁に対して事前に心の準備ができているかどうかは、
ゴルフを長く続けていく上で、とても重要な要素なんですね。

■やはり迷ったらスイング
今回のケースの人であれば、もともと筋がいいということもあるので、
うまくいけば2~3ヶ月で90切りも達成できてしまうかもしれません。
ただし、その時に必ず気にかけておかなければならないのが、
「その練習が自分のスイングにどんな影響を与えているのか?」
このことです。

練習法のことだけを考えていると、
スイングそのものに意識がいかなくなります。
しかし、そこで常にスイングのことを気にかけていないと、
いつの間にか自分に合ったスイングから離れていってしまうことがあるんですね。
そしてスコアを崩して、深みにハマってしまう。。。

そんな時に、自分が今行なっている練習がスイングにどんな影響を与えているかを、
ちゃんと把握していると、その修正がしやすいのですね。
「ああ、この練習を続けているから、今自分のスイングはこうなっているのかもしれない」
そんなふうに、客観的に見ることができるようになるのです。
どんな練習でうまくなったとしても、結局はスイングに帰る。
迷ったら、スイングに帰る。

これを知っておくだけでも、
あなたのゴルフはだいぶ変わってくるのではないでしょうか?
またメールします。
小原大二郎

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ダウンスイング(肩から肩)におけるシャフトの向き

2013.01.12
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
ダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
“肩から肩におけるシャフトの向き”
について、お話ししていきます。

■シャフトの向きだけを直すのはNG
肩から肩のダウンスイングにおけるシャフトの向きは、
ここまでのダウンスイングの項目が一通り整っていることを前提とした話になります。
手首を肩にクラブを上げたときのグリップエンドの向きを練習することで、
正しいクラブの軌道をつくることができます。

しかし、ここでもやはり順番が大事で、シャフトの向きをまず修正するのではなく、
まずはこれまでの肩から肩のダウンスイングの4つのポイントを
しっかり復習しておきましょう。
それでも問題がないことが分かったら、手の動きで修正していきます。

シャフトの向きというのは、グリップエンドを
ターゲットラインに向けるのがオンプレーンです。
当然シャフトの向きがアンダーに入れば、クラブが寝た状態(アンダープレーン)で
入ってきたということですから、9ボールルールの右方向にボールが飛び出して、
ドロー

プッシュアウト

プッシュスライス
これらの弾道のいずれかになります。

 

一方、スティープ気味(スティーププレーン)になった場合は
9ボールルールの右方向にボールが飛び出しやすくなって、
プルフック

プル(引っ掛け)

フェード
これらのいずれかになります。

■スイングを直す順番が重要
気をつけなければいけないのは、ここまでのチェック項目であった
「前傾角度」

「切り返しの順番」

「頭部の軸(左右)」

「頭の動き(前後)」
これらにズレがないことが前提です。

その4つのところが間違っているのなら、手先の動きでひねって直す前に、
切り返す前の順番、頭の軸を修正した上で行いましょう。
ここでもやはり順番が大事ということです。
手先の動きでどうこうする前に、ダウンスイングの肩から肩の順番どおりに
おさらいをしましょう。

それでも問題ないのなら、手の動きで修正していきます。
グリップエンドを当然ながらターゲットラインに向けるのがオンプレーンです。
オンプレーン上にクラブを降ろすことで9ボールルールのBの方向に
ボールが飛び出すことになって、ストレートボールが打ちやすくなります。
もしこれからまっさらにノーマルなスイングを目指すのであれば、
オンプレーンを目指しましょう。

■フェードやドローを打ちたい中級者以上は臨機応変に
しかし、もしあなたが中級者以上で、
自分の球筋を目指したいということなら話は別です。
たとえばフェードボールを打つことを目標にするのなら、
シャフトの向きは若干スティープ気味にすることで
フェードボールが打ちやすくなります。

逆にドローボールが打ちたい場合は、若干アンダー気味に入っていくことで
ドローボールを打ちやすくなります。
自分のステージ、技量によってはプラスマイナスゼロの
オンプレーンが必ずしも全てではないということです。
ある一定の正しい範囲内において、極端になりすぎない程度に
自分の形を確立するのは間違いではありません。

たとえば自分でビデオを見て、スティープ気味になっているのなら、
ドローやストレートを打つよりもフェードを持ち玉にするのが
近道ということもあります。
自分の特徴や実力、目指す球筋によって決めていくようにしましょう。
次回も、ダウンスイングの話を続けます。
またメールします。
小原大二郎

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グングンとスコアをアップさせるする方法

2013.01.11
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は、グングンスコアアップするための方法についてお話しします。
この方法は、無意識にやっている人はやっている方法なのですが、
やってみると効果はテキメンです。

■ゴルフ友達の多いSさん
私が教えている生徒さんの一人にSさんという方がいます。
40歳代後半、スコアは今ではシングルを達成されていているのですが、
この方、とにかくゴルフ関係の友達が多い。

Sさんの明るい性格も手伝って、みんなに好かれているようで、
毎週のようにゴルフの誘いが来るのだそうです。
とはいえ、ご家族の目もあるので、全てを受けるわけにはいかず、
誘いを断るのが大変なのだとか(笑)。
人気者というのもつらいのですね。

そんなSさんからとても興味深い話を聞きました。
でも、実際に聞いて「確かにそうだなあ」と思いました。
「私がシングルを達成できたのは、
もちろん小原プロの指導があったからというのはもちろんなんですが、
それ以上によかったのが、いいゴルフ仲間に恵まれたからだと思います。

いいゴルフ仲間が周りにいると、お互いにいい雰囲気で争えるし、
『次は負けないぞ!』って、ヤル気も出るから、練習にも精が出ます。

私のシングル達成は、小原プロが50%、仲間の力が40%、
あとは家族の理解が10%、ですかね。
あ、家族は理解ではなく、ガマンかもしれませんけど(笑)」
ちなみに、Sさんは某大企業にお勤めでして、
「家族の理解10%」というのは、Sさんがお仕事も順風満帆で
きちんと稼ぎがあるから、というのはかなり大きいかもしれませんね。

■仲間のスコアも暗記
確かにゴルフというのは、一人で行う孤独なスポーツであるために、
仲間の存在というのはとても大きいのかもしれません。
たとえば似たような話で、プロになる前の研修生同士というのは、
お互いにライバルですから、
「あいつには負けない!」
みたいな気持ちがヤル気になって、上達につながることが多いです。

確かにSさんのように、ゴルフ場に行ってもお互いに馴れ合いのように
ゴルフをするだけなのと、ゴルフ場でお互いに高めあえる仲間がいるのとでは、、、
その結果は雲泥の差になるはずですよね。
そして、Sさんのスゴイところは、これだけではないのです。

それは何かというと、自分のスコアだけではなく、
仲間のスコアもちゃんと記録しているんだそうです。
時にはゴルフ仲間と、
「お前、二年前の◯◯カントリーで回った時のスコア、××だったよな?」
みたいな会話をして、周りをびっくりさせることもあるのだとか。

初めは何となくノートにつけることを始めただけなのだそうですが、
こうすることで、仲間のスコアの変化もハッキリと知ることができて、
それが一層「負けられない」という気持ちにつながっているのだとか。

 

■切磋琢磨がパワーになる
先ほども書きましたが、ゴルフというのは切磋琢磨することで
本当にものすごい上達をすることができます。
言い方は悪いですが、アマチュアゴルファーというのは
プロと違って別に上達してもしなくても、究極的には何があるというわけでもないので、
一人でやっているだけだと、モチベーションを維持するのが難しいのかもしれません。

でも仲間がいることで、
「カッコ悪い姿は見せられないな」

「あいつよりもうまくなってやろう」
とか、そういう気持ちをプラスの方向に持って行くことができます。

ちょっと別の話で、ゴルフを教えている生徒さんに聞いたことがあるのですが、
大学受験で東大に合格する生徒数が多い学校というのは、
授業の内容がいいとかいうことはないそうです。
そうではなくて、周りが東大を目指していて、
切磋琢磨する環境があるからがんばれて、
それで結果として多くの生徒が東大に受かっているのだとか。

そう考えると、受験勉強もゴルフも切磋琢磨がパワーになるという点は、
同じなのかもしれませんね。
あなたの周りには、ステキなゴルフ仲間がいますか?
もしそんな、Sさんと同じようなそんな恵まれた環境にあるのだとしたら、
ゴルフ上達の半分は約束されていると思っていいかもしれません。
またメールします。
小原大二郎

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スコアがよくなりゃいい?

2013.01.10
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日はちょっと残念な話があったので、
あなたにもシェアしようと思います。
もっとも、このメールを毎日読んでくださっている方には、
こういう方はいらっしゃらないとは思うのですが。。。

■スコアの差が縮まって大喜び
私が時々レッスンをさせていただく方がいらっしゃいます。
その方は平均スコアが87ぐらい。
今でも1~2ヶ月に一回ぐらいレッスンをやらせてもらっています。
ラウンドレッスンの後などでは、終わってからクラブハウスで
お茶をしたりして、1時間ぐらいゴルフの話などをしています。
そのときに聞いたお話です。
その方(Aさんとさせてください)がたまたまお仕事で
一緒に回った方がいらしたそうです。
初対面だったのですが、その方がなかなかクセのある方だったそうで、、、
年齢は聞き忘れましたが、どこかの会社の社長さんだそうです。
Aさんが80台で回るということを知ると、
とにかくラウンド中なのに、あれやこれやと聞いてきたんだそうですね。
ここはこれでいいかとか、ここではどう打ったらいいかとか、、、
とにかくいろいろ質問してきたのだとか。
(セルフなのでキャディさんに聞けなかったということはあるのでしょうが)
正直、ゴルフの方はあまりお上手ではないそうで、
聞く所によると全くの我流で、スイングもよくない。
ただ、Aさんの「指導」がよかったのか、
その日は106ぐらいで回って、本人はとても満足されていたようです。
しかし結局、その日はAさんはいろいろ聞かれたことで調子がくるって、
普段はあまり出さない90台後半の97。。。
その方、とにかく自分のスコアとAさんのスコアを気にしていて、
Aさんと自分の差が10以内だったことを何度もおっしゃって
喜んでいらしたそうで。。。
そして終わってからの懇親会か何かで、
こんなことをポロッとおっしゃっていたのだそうです。
「結局ゴルフなんてのは最後はスコアだけだよな。
スコアが良くなりゃそれでいいんだよ。
気分良く終えられるし」
うーん、こういう方って、いらっしゃるんですねえ。。。(汗)

■スコアの原因となるものは?
さて、この方の話を聞いて、あなたはどう思いましたか?
もしかして「このバカゴルファーが!」と思ったでしょうか?(笑)
でも実際、スコアのことしか興味のない方というのは、
ゴルフをやっている方には、結構いらっしゃるからです。
というのも、ゴルフというのはスコアを競う「競技スポーツ」です。
最終的にはスコアのことがフォーカスされる宿命にあります。
自分のスコアには興味がある。でも、
「そのスコアがどのように作られているのか?」

「何がそのスコアという結果を生み出しているのか?」
こうしたことに興味や関心を持たないことには、
たった一回か二回はいいスコアを出せたとしても、
次に回っていい結果を出せる保証はどこにもないでしょう。
じゃあ、あなたがゴルフで結果を出そうとするとき、
何が再現性を保証してくれるのでしょうか?

■再現性のカギは「スイング」これしかない

ゴルフの再現性を支えるもの、
やはりそれはまぎれもなく「スイング」です。
まずはこの大前提に立って、ゴルフの上達を目指すこと。
そして、それが理解できて、実践できた人だけが、
スコアという結果をつかむことができる。
これが、ゴルフを上達させる上で正しい姿勢だと、私は思います。
ゴルフをやっていて、スイングに関心がないというのは、
「お金を稼ぎたいけど働きたくない」と言っているのと同じです。

スイングの大切さは、別にプロだろうとアマチュアだろうと関係ありません。

自分のスイングを理解する。
自分が今どうなっていて、それを改善するためにはどうすればいいのか、
考えて、考えて、練習をする。練習を重ねる。
あなたがどの程度今それができているのか、
この機会にもう一度振り返ってみることをオススメします。

またメールします。
小原大二郎

追伸
ちなみに、そのAさん。
その日は社長さんのせいでゴルフも楽しめずにスコアはさんざん。。。
だったのですが、社長さんに気に入られたおかげで、
そのつてで新たな仕事がもらえたのだそうです(笑)。
「おかげでまたゴルフに連れて行かれそうなんですけどね。。。」
とおっしゃっていましたが、まさに「芸は身を助ける」ですね。

 

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ダウンスイング(肩から肩)における頭の動き(前後)

2013.01.09
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
ダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
“肩から肩における頭の動き(前後)”
について、お話ししていきます。

■頭が前に動いたり後ろに動いたりしないように
頭部の軸と同じように、頭が前に動いたり後ろに動いたり
しないようにも気をつける必要があります。
頭の動きが前後にずれるというのは、体の重心がずれてしまっているからです。
頭が動いてしまうのは、体重がつま先にのほうに突っ込んでいっているわけですし、
後ろにつんのめっているのなら、かかと体重になりすぎている証拠でもあります。

 

特に「ボールに強く当てたい」「何とか当てたい」と思っていると、
人間の心理としては、前に体重がかかってつんのめってしまう人は多いです。
一方、体重が後ろに乗ってしまって後ろに動くと、
当然頭が起き上がってしまいます。

このように、頭の動きが前後すると、当然重心のズレがおきて
前傾角度の誤差を生むことにもなりますし、頭の動きが前後することによって、
ミスヒットを生む大きな原因にもなります。

■シャンク改善の糸口にも
特にシャンクが頻発している人で、
なぜシャンクが出ているのかわからない人がいます。
その場合、このダウンスイングの初期の段階で頭が前に動いてつんのめって、
その反動で手が押し出されて、シャンクしてしまっている人が結構いらっしゃいます。

特に最近シャンクが出ていて、原因がよくわからないという人は、
このダウンスイングの頭の動きを気をつけてみることで改善することがあります。
頭の前後の動きというのは、フェースの前後の動きに影響しています。
特に頭が前後に動くとシャンクしたり、ヒールのネックのところに当たったりしますし、
前傾角度が深くなるのでダフりやすくもなります。

また、逆に後ろに行くと、ボールから離れて、フェースの先端に当たったり、
頭も起き上がってしまったりして、トップボールが出やすくなります。
特に前傾角度が頭の動きと一緒に変わるのでトップしてしまうということです。
いずれにしても、頭の位置がぶれることによって
ボールにフェースがちゃんと当たらないということです。

この肩から肩のダウンスイングは、クラブを下ろし始める瞬間のポイント、
ダウンスイングの初期の段階です。
それは同時に、力のベクトルの向きが変わるところでもあります。
そのため、力の矢印の向きが反対になりますし、身体の力の出力が変わるところ、
力の加減が変わるところでもあります。
この段階では力みすぎず丁寧に切り返すことが大切で、
急加速はしないように気をつけましょう。

次回も、ダウンスイングの話を続けます。
またメールします。
小原大二郎

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