From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「なぜ、シャフトの価格はあんなに違うのか」
という話をさせていただきます。
以前のメールマガジンを受けて、
このようなご質問をいただきました。
シャフトの価格が大幅に違う…
> 飛距離向上を狙ってます。
>
> スイング改造からクラブ選び、
> クラブフィッティングなど色々な方法があるでしょう。
>
> それら何れにも関係するシャフト選びに
> いつも疑問があります。
>
> それはシャフトの価格が大幅に違うことです。
>
> 同じ硬さと同じキックポイントのシャフトを
> ロボット・スイング・アームに装着して試打すると、
> 高価なシャフトは安価なシャフトに比べて
> ヘッドスピード(飛距離)は違うのでしょうか?
>
> 高価なシャフトが良く飛ぶと言われますが、
> 理由は何故でしょうか?
ご質問をいただきまして、どうもありがとうございます。
もちろんシャフトに関しては
値段の高いものは、そのモノ自体の性能も高い、
という部分はあると思います。
ですが、自分たちが主に扱っている
いわゆる「地クラブ」(地シャフト)というジャンルの
製品に関して言えることは。。。
「個体の管理」が行き届いている
という点が大きいのだと思います。
これについては、以前にもメールマガジンで
何度かお話ししたことがありますが、
地クラブって精度が高い?低い?
2021.10.14
↓
https://g-live.info/click/211014_nikkan/
個体の管理が行き届いているからこそ、
ゴルフクラブで商品ごとに存在する「公差」を管理して
お客様に一番最適なクラブを提供することが可能なわけです。
今一度「公差」について復習…
こうさ【公差】
貨幣・度量衡器・工業製品などで、
標準の重さ・大きさなどからこの程度はずれていても
仕方がないとして、公式に許容されている限界。
繰り返しになりますが
いわゆる大手量販店で売っているクラブの場合、
・ロフトの公差が「プラスマイナス1度」に設定されていれば
「10度のドライバー」の中にも「11度」のものがあったり
「9度」のものも存在する
・有名大手メーカーの純正シャフトも
重量が「プラスマイナス2~3グラム」の公差があるものが
ショップの店頭で普通に販売されている
ゴルフクラブの場合は、精密機械などと違って
公差の範囲がかなり甘くなっています。
地クラブメーカーというのはたいてい
製品の一つひとつを検査・検品しているので
そうした公差を逆手に取って
「仕様書キッチリのクラブをください」
「敢えて、ちょっと長めのものをください」
「他のものより少し重めのもので、お願いします」
といったリクエストを出したり、
「今回のこのセットは、同じお客様がお使いになるので
ロフト、重量、流れを合わせて出荷してください」
といったことを事前に伝えることで、
よりお客様にマッチしたクラブをお届けできる。。。
こうしたことが可能なのが最大のメリットであり、
一つひとつの検品を経ていることで
値段が割高になる理由、ということになります。
突き抜けた結果が欲しいならば
一方、いわゆる既存のクラブメーカーさんですと、
そうしたところまでは要求することができません。
そうすると、
・どのクラブも「そこそこ」に近い状態は得られるけれど
・逆に言えば、そこでは突き抜けた結果も生まれにくい
ということになります。
あたかも洋服で言ったら
・Sサイズ
・Mサイズ
・Lサイズ
といった、あくまで大雑把なサイズだけで
合ったものを選ぶようなイメージと言えば
なんとなく伝わるでしょうか。
地クラブは、そこがより細かく別れている感じで
自分に合わないものを手に入れてしまうと、
その結果は大きく異なってしまいます。
だからこそ、フィッターに相談しながら購入することで
失敗が少なく、求める結果を得ることができるというわけですね。
実際、自分たちが扱う地クラブについては
「ちょっと、高くないですか?」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃいます。
ですが、ここまでお話ししたメリットを考えると
それを補って余りあるものが
得られる可能性もあるということになります。
フィッティング募集停止中
ということで、ゴルフパフォーマンスのフィッティングを
ご紹介したいところなんですが、
ですが現在、フィッティングのご紹介できる枠の
ご用意がないという状況が続いています。
またご案内できる枠がありましたら、
この場でもご紹介いたします。申し訳ございません。
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それでは、また次回。
徳嵩力一