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「体」前腕をねじるとヒンジのパワーが奪われる

2016.08.07
ohmori

From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「体・前腕をねじるヒンジのパワーが奪われる」

というお話をさせていただきます。

ボールヒットに向かって前腕を左にねじっていると、
肩甲骨の爆発的パワーを使えなくなります。

前腕を左へねじることで5~10yぐらいは飛ぶとも言われます。

でもそれは、もともと手打ちの場合の飛距離アップ効果であり、
本来正しく体を使った場合の効果とはかけ離れています。

ドラコンチャンピオンのスイング

元々グリップがウィーク過ぎてそのまま振ったら
フェースの向きが軌道に対して開いてボールヒットするために、
ボールヒットに向かって前腕を左にねじって
ウィーク過ぎたグリップの補正をしているということです。

世界連続ドラコンチャンピオンの
ジェイミー・サドロウスキー(Jamie Sadlowski)のスイングでも
ボールヒットでは前腕を左にねじるどころか、むしろ左肘を抜いて
フェースのローテーションを極力抑えてフェースの向きを安定させています。

スマホの方、動画が見れない方はこちら
 

サドロウスキーの映像はYouTubeで他にもいろいろありますので、
是非観てみてください。

ドラコンもツアーも当然フェアウエーに
ボールを運ばなければ結果には結びつきません。

そのために、フェースの方向を安定させた状態で
ボールヒットさせます。

そして、前腕を左にねじるという難しいフェースの向きの
コントロールを行うのではなく、右手甲側に折れるヒンジを目一杯溜めて、
ボールヒットで一気に解放する動きを行います。

そして、今回のお話は前腕をねじると
その大切なヒンジを使えなくなってしまうということについてお伝えします。

ヒンジについて

ヒンジは右手甲側へ折れることです。

手首を曲げることに関しては、親指側に曲げるコックは
誰でもすぐに答えられるぐらいよく知られています。

しかし、ヒンジに関してはなぜだがほとんど知られていないというか、
用語としてはほとんど使われません。

なぜでしょう。

ヒンジはゴルフを簡単にするものすごく大切な要素です。
それなのになぜなのでしょうか。

しかも、ボールヒットに向かって自らヒンジをリリースさせる動きは
ものすごく多いのに、なぜだかその動きの用語を知らない人は多いのです。

コックは誰でも知っているのに本当に不思議です。

ま、あえていうなら次のようなことになります。

コックはバックスイングやダウンスイングの胸の高さあたりまでの
比較的ゆっくりと動くときに発生します。

ところが、ヒンジはヘッドが高速に動くタイミングに向かってできてきて、
ボールヒットというヘッドが最高速のときにリリースされるので、
認識されにくいということになります。

ヒンジはボールヒット近辺で一番深くなるので、
ヒンジはコックよりもボールヒットでの主役になれる性質を備えています。

また、コックでは、コックが入るほどフェースは軌道に対して開きます。

しかし、ヒンジではいくらヒンジを深くしても、
フェースは軌道に対して一定の方向を向いたままです。

ですから、軌道を作る肩の向きにセットアップでフェースをきっちり向けていたなら、
ヒンジがリリースしている最中でもフェースの向きは軌道方向をずっと向いています。

ヘッドが高速で動いているボールヒット近辺で
はヒンジだけのリリースが残っているほど、ゴルフは簡単になります。

その理由は、ヒンジではリリース中にフェースの向きが
変わらないこととが第一にあげられます。

第二に、ヒンジをリリースしながらのボールヒットなら
下降軌道であるダウンプロー軌道が手にはいり、
よりボールをクリーンにヒットできるスペースが広くなるからです。

そんな大切なヒンジですが、ヒンジはコックとはちがい、
手先だけの話では終わりません。

ヒンジは左肩甲骨のスライド

ヒンジは、かなり奥の深い内容をはらんでいます。

ヒンジとは右手の甲側に折れることですが、
本当は手首が曲がるだけのことではないのです。

ヒンジの真実は左肩甲骨のスライドにあります。

図・ヒンジと肩甲骨スライドの関係を体験_1024

肩甲骨の存在を知る

そこで、まずは肩甲骨の存在を知ってあげましょう。

肩甲骨をスライドさせてみます。

背中を壁などに押し付けておいて動かないようにして、
左腕を体の前に真っ直ぐに伸ばします。

そこから、左腕だけをさらに体の正面方向へ押し出してみてください。

背中は壁にくっつけたままでも、左腕は結構体の前の方に伸ばせます。

これが左肩甲骨のスライドです。

肩甲骨はものすごく自由な骨で、背中の上に浮いているだけです。

かろうじて鎖骨で胴体とつながっています。

鎖骨は胸の上のあたりで触ることができる本当に細い骨です。

左肩の前あたりを、右手で押さえてみてください。

そして、先ほどの左腕を体の前後に伸ばしたり引っ込めたりします。

肩の前あたりにある横に走る細い骨が斜め前に
動くことが手の感触でわかりますね。

これが、鎖骨です。

鎖骨って、こんなに細いのです。

肩甲骨は骨としてはそんな細い鎖骨だけで胴体とつながっています。

鎖骨の細さを見ただけで、肩甲骨は背中の上で、
左右上下にかなり自由に動き回ることができることを感じられます。

そして、肩甲骨の上に肩関節が乗っかっていて、
腕をグルグル回すことができます。

肩甲骨の動く方向には言葉としてはたくさんあり、
挙上、下制、上方回旋、下方回旋、外転、内転など
本当にさまざまな方向に動くことがわかります。

それはそうですね、肩甲骨は鎖骨にちょっとだけ支えられて
体の上に浮いているだけですから。

この中でもゴルフのボールヒットに向かって働く方向は主に内転です。

言ってみれば左肩甲骨全体が背中側へスライドさせる方向ですね。

そして、肩甲骨の内転で主に働く筋肉は僧帽筋という
首から背中に渡る広い筋肉と、菱形筋という背骨にくっついている
筋肉が主なものです。

菱形筋は薄いので、パワーというよりも関節を安定させる働きですので、
パワーという意味では上半身のなかで大きい筋肉である僧帽筋が主役となります。

背中の後ろの大きな筋肉には広背筋があります。

しかし、広背筋は肩甲骨にはつながらず腕につながっていますので、
広背筋を鍛えても直接的には肩甲骨スライドのパワーアップにはなりません。

そして、腕を背中の後ろ側に動かすとしても、
僧帽筋を使うか広背筋を使うかで肩甲骨の動きが異なります。

僧帽筋を使っているなら肩甲骨が動いて
その上に乗っている肩関節が動いた結果、腕全体も動きます。

広背筋では腕が直接動いて腕を動かし、体と腕の角度が変化することがメインで、
肩甲骨は上腕の骨に連動して動きます。

ゴルフのスイングでは、腕はヘッドに引っ張られてそれに耐えやすいために、
体と腕の角度などはあまり変化させたくありません。

そのため、僧帽筋による肩甲骨のスライドが
上半身でのパワー発揮の主なものとなります。

ちょっと筋肉の話で脱線しそうになりましたが、
要は手打ちになりたくなければ肩甲骨をスライドさせる動きを使います。

ヒンジとは実は左肩甲骨のスライド

肩甲骨の存在とその動きである背中の上で
スライドすることを体験していただきました。

そこで、この肩甲骨のスライドが
ヒンジに直結することをやってみます。

右肘を固定して両手のひらをピッタリくっつけて、
左腕を体の前側に押し出してみてください。

どうなりましたか。
左腕が体の前に出るほど右手の甲側へ手首が折れてきます。

ところが、左手首はそれほど曲がってきません。

実は、右手のヒンジというのは、左肩甲骨のスライドだったのです。

手首に力を入れるとなにが起きる?

ここまでいろいろお話すれば、そろそろ前腕をねじる動きが
なぜヒンジのパワーを奪うのか理解できる下準備ができたことになります。

ここで、もし、スイング中に手首に力を入れてしまうと何が起きるか。

それは、気持ちとは裏腹です。

右手首に力を入れて硬くしてしまうと、
左肩甲骨はスライドしにくくなります。

ということは、手首に自ら力を加えてしまうと、
左肩甲骨はスライドしにくくなることで、
スイングパワーを発揮しにくくなるということです。

ボールヒットに向かって前腕をねじる動きでは、
肩に力を入れて硬くして手首をねじろうとしてしまいます。

意識も手首に集まり、肩甲骨のことなどどこへやら。

せっかくの力持ちの肩甲骨は忘れ去られてしまいます。

そして、前腕のそれほど大きくない筋肉を使って
力ずくでねじってしまいます。

全身は鞭

全身は鞭のように使いたいのです。

鞭は手元を大きく動かしてエネルギーを鞭に与え始めると、
そのエネルギーはしなやかな鞭の先に向かって段々蓄積されていきます。

そして、軽い鞭の先端ではしなりとして溜められたエネルギーが
スピードという形の運動エネルギーに変換されます。

それによって、手元とは比べ物にならない速さで鞭の先端は振られることになります。

ヒトの体とクラブも、この鞭のように下半身が鞭の手元で、
ヘッドが鞭の先端です。

ゴルフのスイングでも、下半身を使って
上半身やクラブをしならせてエネルギーを溜めます。

そして、その溜めたエネルギーは
ヘッドが高速に移動することに集約されます。

まずは、体とクラブが大きくしなってエネルギーをじっくり溜めて、
それを一気に吐き出すことでヘッドは急加速されて、
ボールヒットでエネルギーが集中的に解放されます。

ガスもコンロでちょろちょろ燃やしたのでは、物は吹っ飛びません。

ガスを溜めてそれに一気に火を着けることで、
一斉に燃え上がって爆発して物が飛び散ります。

ボールヒットもガス爆発と同じです。

そして、ボールヒットに向かって自ら出そうとする力で
ヘッドをリリースするということは、手首を硬くしてしまうことになります。

手首が硬いということは、しなりにくいということです。

それではじっくりエネルギーを溜めることができなくなってしまいます。

前腕を左にねじろうとすることで、手首に力がはりヒンジが溜められなくなります。

結局、前腕を左にねじることはウィークグリップのための代償動作であり、
なおかつヒンジの邪魔までしてしまう諸悪の根源だったのです。

ちなみに、片山晋呉プロの握力は左手が27.4kg、右手が26.8kg。

男性の40~45歳での平均は、だいたい47kg、
65歳でも42kgぐらいです。65歳女性で約26kgです。

この晋呉さんの握力が示していることは、
ショットで前腕を絶対にねじっていないということです。
晋呉さんは飛ばないプロではありません。

2014年JGTOツアー、つるやーオープンゴルフトーナメント最終日、
晋呉さんはドライビングディスタンス1位(324ヤード)を叩き出しています。

ドラコンチャンピオンのジェイミーや晋呉さんの結果を見れば、
ボールヒットで前腕をねじらなくても十分飛ぶし
むしろ前腕をねじらないでヒンジのリリースに集約させたほうが飛びます。

そして、前腕をねじらないほうが
十分ボールコントロールもできるということがわかります。

ヘッドはバックスイングでは開きながらあがり、
ダウンスイングでは閉じながらおりてきます。

しかし、そのフェースの開閉は前腕を右や左にねじる動きで行うのではなく、
骨格の構造で右肘とコックを曲げるどうさで自然に発生します。

いずれにしても、前腕をねじろうとすることで、
大切なヒンジの動きがおろそかになってしまうのですから、
前腕をねじらなくても良いスイング技術を身に着けたいものですね。

では、また。

追伸

8/16(火)、千葉でレッスン会を開催します。

1日でみっちりレッスンを受けていただくことで、
10打を縮めた人も輩出している人気レッスンです。

ぜひ、ご参加下さい。

少人数のため枠が少なくなっていまして、
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追々伸

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モンゴの家に住んでる「ア・イ・ツ」^^;

2016.08.06
mongo

From:モンゴ
千葉の自宅より、、、

お楽しみ様です、モンゴです!

ゴルフ、楽しんでますか~?^^

さて、今日は

 「モンゴの家に住まうアイツ」

についてお話しようと思います。

夏になると、いろいろな生き物が
家には出てきますよねえ。。。

そう、アイツです。。。

ゴキブリではなく…

そのアイツとは。。。ヤモリ!

800px-Gekko_japonicus

↑あ、この写真は実際見たヤモリではありません。。。

「アイツ」とか言ったので、
もしかしてゴキブリかと思ったかもしれませんね。^^;

ゴキブリも、もしかしたらいるかもしれませんが、
この間、ウチの玄関にヤモリがいたんです。

ヤモリがいるのを見たのは初めてです。

前に済んでいた家のあたりには
ヤモリはいませんでした(トカゲはいましたが)。

目撃したヤモリは、大きさとしては
10センチあるかないかぐらいだったでしょうか。

実は縁起のいいヤモリ

ヤモリを見つけた日は、夜に仕事から帰ってきて、
ちょうど玄関の電気がついていて

 「あれ、なんかトカゲがいるな。。。」

と思って、よく見たらヤモリでした。

見つけたので、取ってやろうと思ったんですが、
思いの外、動きが早くて逃げられてしまいました。。。

とはいえ、ネコも飼っていて、
捕まえても育てられないので、
自然なままが一番かな、と思い直しました。

そういえば、あとで思い出したんですが、
ヤモリが住んでいるのって縁起がいいんですよね。

見た目は確かにアレな感じですけど、
おまけに人間に対して攻撃してくることもないそうです。

しかも、家の中や外にいる害虫(蚊、蛾、蜘蛛、ゴキブリ)
なども食べてくれるし、縁起のよい動物として
大切にされているようです。

「ヘビが住んでいる家はいい家」だとか言いますけど、
それと同じようなものですかね。

ヤモリは漢字で書くと「守宮」や「家守」と書くそうです。

昔から私たち日本人はヤモリのことを
大切にしてきたということなんでしょうね~♪

タイガー・ウッズや藍ちゃんも験担ぎ

でも、ゴルファーというのは
いわゆるそうした「験担ぎ」って好きですよね。

プロで有名なところでは、タイガー・ウッズは
最終日に赤色のシャツを必ず着ています。

ボールの番号はいつも同じものを使うゴルファーもいます。
宮里藍ちゃんは54番を使うのだとか(ビジョン54ですね)。

そして、プロのゴルフバッグを見ていると
必ずと言っていいほどつけているのが「お守り」。

有名な神社のものだったり、
家族が作ってくれた手作りのものだったり。。。
ゴルファーごとにこだわりを感じます。

あと、これは験担ぎとは違うと思う人もいるかもしれませんが、
いつも同じ動作でショットする「セットアップルーティン」。

セットアップルーティンも、験担ぎの一種かもしれません。

そういえば昔、先輩が言っていたんですが、

 「担げる験なら、いくら担いだって損しない!」

その話を聞いて、確かにそうだなって思いました。

もちろん、練習を全くしないで験を担ぐのは論外ですが、
それで自分の気持ちが安らぐのであれば、
やるに越したことはないですよね。

もちろん、モンゴも験担ぎは好きですよ~(∩´∀`)∩ワーイ

なんだか今日もあまり参考にならない話だったかもですが、
以上、少しでも参考になればうれしいです!

それでは、今日も楽しいゴルフを!


<本日のオススメ>

いつまでも30代、40代の頃と同じスイングでは、
若いころと同じパフォーマンスを発揮することは
出来ないでしょう…

これからは頼ってきた「力」の代わりを
「クラブ」にやらせてしまいましょう。

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【ビデオ】来週のゴルフ何着て行こう?

2016.08.05
obara小原

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

あなたはゴルフショップによく行くタイプですか?
それとも、あまりショップには行かずにインターネットなどで買うタイプですか?

どれにせよ、ゴルフウェアやクラブを購入するために
ゴルフショップへ行ったことが無い方はいらっしゃらないでしょう…

ゴルフショップに行けば
クラブや、ウェアが綺麗に陳列されてます。

来週は、何を着て行こうかな?

なんて、ワクワクしながらウェア選び。

ゴルフウェアを実際に買うか
買わないかは関係なく

新しいウェアやクラブを見て回るのは
とてもおもしろいですよね。

ラウンドの風景が頭に浮かんできて
自然と笑顔になります(笑)

ゴルフクラブも新しいクラブを見つけると
気になって手に取って、
店員さんが近寄ってきて、その商品説明を受けたり。

逆に、新しくないモデルだと

「あ、これ見たことあるな」

という感じで、
目にもとまりません。

自然と私たちは新しいものを探しているようです。

これってクラブやウェアでは、いいことなのですが
ゴルフの上達にとっては罠がひそんでいます、、、

(続きはあとがきにて。)

今日は飛距離アップのための
ビデオレッスンとして、初速(ミート率)をアップさせる方法について解説します。

ぜひご覧ください。

スマホの方、動画が見れない方はこちら

パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコンまたは)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] をクリックします。

あとがき

しかし、ゴルフレッスンや何を練習するのかを考えた時、
新しいものを探そうとするということはやめた方が良いです。

新しいウェアやクラブを探すように
ゴルフレッスンを探すことは
あなたのゴルフに迷いを生みます。

新しいレッスンを探すことが目的ではなく、
上達するということが目的のはずです。

今までも繰り返しお伝えしてきましたが
立ち返るということ、練習を実践するということが大事です。

多くの人が、新しいレッスンを
探すことばかり考えてしまっていますが、

あたなは大丈夫ですか?

もし、あなたが今日のビデオを見て
「なんだいつものやつか」
なんて思ってしまったら要注意です。

その練習を実践することの方がはるかに意味があります。
早速、今日のビデオもすぐに実践してみてください。

ー小原


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自分に合わないクラブだと上達しないの?

2016.08.04
tokutake

From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。

今日なんですが、あなたに

 「自分に合わないクラブだと上達しないの?」

という話をしたいと思います。

 「所詮、ゴルフは道具じゃないよ。腕だよ」

 「弘法は筆を選ばず。ゴルフだって同じ」

そんな言葉もよく聞きます。

実際、プロの中にもクラブに頓着する人間と
あまりそうではない人間がいるのも事実です。

とまあ、この論争にはある意味終わりがない感じもするんですが、
これについて自分が考える見解を、今日はお話ししてみます。

先日、フィッティングを担当した方の中に
こんな方がいらっしゃいました。

クラブがぐちゃぐちゃでもシングル

フィッティングをさせていただいた方の話です。
(仮にSさんとさせてください)

Sさんはとても上手で、シングルの腕前とのこと。

どんなクラブを使っていらっしゃるのかなと思い、
見させていただきました。

ですが、、、このような言い方は正直はばかられるのですが、
そのSさんのクラブセッティングは

 「見事なまでにぐちゃぐちゃ…」

だったんです。

とはいえ、そのクラブを使ってうまくやっていて、
スイングもとてもキレイな部類でした。

これは想像ですが、一本一本のクラブの特徴をつかんで、
自分なりに一生懸命練習をしているんだと思います。

でなければ、シングルという結果が
出るはずがありませんから。。。

ですが、Sさんの目標はさらにその先の
「片手シングル」を目指したいとのことでした。

Sさん本人としても、それなりに自分がイケていることは
理解をしているようなんですが。。。

片手シングルを目指したい。が…

今のスコアからなかなか思うように、
一段上に進めないと悩んでいらっしゃるようでした。

その原因を探るために、
Sさんにこんな質問をしてみました。

 「Sさん自身で『これが原因かな』とか
  そういう心当たりって、何かありますか?」

そうするとSさんから、こんな答えが帰ってきました。

 「そうですねえ。なんていうか、
  肝心なところでミスが出ちゃうんですよ。

  それで今のスコアから上に行けないのかなと、
  そんなふうには、自分で分析しています」

このSさんからの答えを聞いて、
「ははあ。。。もしかしたら」と思いました。

このSさんのような、ある程度上手な方で
肝心な時にミスが出てしまう方は、けっこういらっしゃいます。

そういう方というのは、私の経験からすると

 「合ってないクラブのせいで、
  ここぞという時にミスが出てしまう」

となっていることが、けっこう多いのです。

球もそれなりに作れるけど、何かしら問題点があって、
肝心な時にミスが出るという場合ですね。

結局のところ、Sさんぐらいの上手な方が自己新記録を出すには、
ちょっとしたミスが許されなくなるという状況になります。

そんな状況で、合っていないクラブにアジャストしようとすると、
ちょっとしたミスが出てきてしまうわけです。

もちろん本当の理由は、実際にレッスンをしたり
ラウンドに同行したりしなければ、
ハッキリとしたことは何も言えません。

ですが、Sさんのクラブを拝見して
「よくこのクラブで、このレベルまで。。。」と感じるほどだったので、
その可能性はかなり濃厚かなと感じました。

あともう一つ、上に行けない…

アマチュアの方でも、80前後のスコアで回れれば、
そこそこ満足行くところだとは思います。

でも、あともう一つ上に行きたいと願う人にとっては

 「なんでこれ以上行けないんだろう。。。」

 「それなりに練習だってしているのに」

ということになってしまうわけです。

ゴルフクラブを扱っている人間からすると、
80前後で頭打ちになっている人は、もう少しだけクラブを合わせれば、
次のステップに行けるのに、という現実をよく目にします。

もちろん、今のクラブで一生懸命練習していれば、
いつかブレイクスルーが訪れることもあるかもしれません。

ですが、それでは時間がもったいないと思ってしまいます。

まあ、こればっかりはアマチュアゴルファー全員が
ゴルフにお金を自由にかけられる環境にないですし、

ゴルフを単なる趣味だと考えれば、
必然的に割ける時間も、そしてお金も決まってきます。

ただ、80前後で回るような方で
それなりのポテンシャルがある方というのは。。。

こうした「もったいない」現実があるということを、
知っておいていただいてもいいのかなというのが
自分の現状で言える見解ではあります。

練習量でカバーすると言っても、
プロではないので限りがあります。

Sさんのような方へのアドバイスとしては
悩ましいところですが、その上のステージにいくなら
もう一工夫必要ですよね、ということになるかと思います。

もちろん、合っていてもミスはゼロにはならないでしょうが、
今の「ワンミスで一つ上に行けない」理由を消す
要因の一つにはなるはずです。

それでは、また次回。

徳嵩力一
 
 

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飛距離アップの大きな勘違い

2016.08.03
morisaki_catch

From:森崎 崇
ゴルフパフォーマンス新宿店より、、、
こんにちは。森崎です。

「飛距離伸ばすには、もう少し筋トレしなきゃなー・・・」

「そんなこと言っても、どうせやらないだろ(笑)」

先日、定食屋で昼ご飯を食べていた時のこと。
向かいの席に座っていた男性二人組から、こんな会話が聞こえてきたのです。

なんでも、話を聞いていれば、飛距離を伸ばしたい方は
コンペのドラコンホールで散々な思いをしたそうで、

まず、使っているドライバーをPINGのG SF TECドライバーに
新調したそうです。安定性が高い上にスイートエリアも広く、
はっきり言ってクラブの性能だけでそこそこ飛ぶ代物です。

ですが、それでも彼はなかなか飛距離アップに結びつかないと言うのです。
そこで、思いついたのがヘッドスピードを上げること。

だから、筋トレなのか! と1人で勝手に納得していたのですが、
この時点で僕はこの方に決定的に足りないものが分かりました。

あなたはなんだと思いますか?

ヒントは”◯◯(ここが正解)×フィジカル×ギア”です。

一般ゴルファーはまず知らない

正解は”テクニック”なのですが、正解しましたか?
飛距離アップの大前提は、この3つのバランスが取れていることですが、

ゴルフライブのメルマガを読んでいる方なら
思わず「テクニックが抜けてるじゃん!」と
ツッコミを入れたかもしれません。

しかし、一般的なゴルファーの認識なら
大体このようなものです。

例えば、メルマガを読んでいるほぼ全員が知っているビジネスゾーンの概念。
ゴルフ上達には欠かせない上に、プロならほとんど知っているこの言葉を、
世間のゴルファーがどれくらい知っていると思いますか?

恐らく80%以上の人は知りません。
「え~」と思いますがそんなものです。

話を戻すと、僕が定食屋で会ったゴルファーは、
フィジカルとギアは気にしていました。

少なくともこの2つに気付いているのですから、
ゴルフの知識は既に持っているはずです。

そのために「良いドライバーを手に入れたから、あとは
筋肉をつければ飛距離は伸びる」と勝手に前提をつけて、
友人に筋トレすると話していたのでしょう。

その結果、テクニックが抜けている、ということになります。

テクニックは後回し?

誤解を恐れず言えば、
飛距離が伸びない人ほど、その傾向が強くなります。

で、飛距離が伸びず「なんで飛ばないの!?」と
クラブやフィジカルのせいにしてしまいます。

また、もっとギア・フィジカルの質を高めようとします。
その結果、ますます飛距離が伸びず、ゴルフが嫌いになってしまうのに。。。

そして、そのタイプの人に「ビジネスゾーンを練習して、小さいスイングから作っていきましょう」とレッスンすると「力強く振り抜けば飛ばせるんだ」と一蹴されてしまいます。

テクニックの向上とはギア・フィジカルが悪いから
やらないといけないもの、と勘違いしているのです。

そして、前述した通り、その方はテクニックの重要性を
理解していないからそこに時間を使わないのです。

ボールをはるか向こうに飛ばしたくありませんか?

飛距離アップとは、フィジカル×ギアではなく、
テクニック×フィジカル×ギアのことです。

この3つを伸ばした結果として、飛距離アップに
繋がるに過ぎません。

僕からすれば、フィジカル×ギアが良ければ良い人ほど、
テクニックの重要性を伝える必要があります。

なぜなら、それを伝えないでラウンドに出てしまえば、
良くない結果やスコアが待っているかもしれないからです。

あなたが本当に飛距離を伸ばしたいと思っているなら。。。
もっとテクニックに力を注ぎ、正しい知識、練習の方法を
知っていただきたいです。

追伸
今日の内容は「ゴルフライブ」の読者にとっては当たり前のこと、かもしれません。でも、もしあなたがテクニックの分野の練習が地味でつまらないと思うならば。。。テクニックの練習とは「ヘッドスピードが落ちても、年齢を重ねて筋力が減っても裏切らないもの」と考えてみてください。そんな風に思えば、続けてみたくなるかもしれません。

<本日のオススメ>
もしあなたが歳を重ねて筋力も落ち、
テクニックの向上も頭打ちというのなら、、、

是非このクラブに頼ってみてください。
使えば30yは飛距離を伸ばせるドライバーです。

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