From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
「どんなに知識が豊富でも、これがなければゴルフは上達しない」
「目に見えるところではなく、目に見えないところのほうがはるかに大切」
そんな事を痛感させられた出来事でした。
私が教えているIさん、そしてKさんの二人。
二人はゴルフ歴は違うものの、年齢も同じく40歳後半ぐらい、
スコアはほぼ同じ、だいたい110ぐらいでした。
ゴルフ歴は、Iさんは6年、Kさんは10年ぐらい、
(Kさんは途中何度かブランクがあったようです)
たまたまほぼ同じ時期に私がレッスンをすることになりました。
Iさんはスイングがとてもキレイ。
一方のKさんは、どちらかという無骨なスイング。
Iさんは練習好きの真面目タイプ、
Kさんはどちらかというサボリグセのある練習嫌い。
「うーん、総合しても、キレイなスイングのIさんのほうが
すぐに簡単にうまくなるのかなあ、、、?」
そんなことを思いながら、
二人のレッスンをやっていたのをよく覚えています。
■「簡単に行けるかな…」
しかし、現実は・・・
そんなふうに思っていたIさんのほうがなかなか上達しません。
上手く言えないのですが、毎回のレッスンでIさんに出てくる
スイングの変なクセみたいなものが、そのつど変わるのです。
「なんでだろうなあ。。。」と、ずっと思っていました。
一方のKさんはというと、初めはクセのあるようにスイングも、
よくよく見てみると、Kさんの身体に合った振り方だったようでした。
それなら、ということで、
Kさんの個性を生かしたスイングにしようと方向転換しました。
結果として、Kさんのほうが一足先に100を切る結果に。
一方のIさんは、まだ110前後をウロウロ、、、
そこで思い切って、Iさんに質問してみました。
小原 「Iさん、普段から何か気をつけていることありますか?」
Iさん「うーん、小原先生の言うとおりにやっているんですけど…
あ、でも、雑誌とか読んじゃうと、ついつい別の練習とかもしてます」
小原 「ああ、なるほど。。。それでなんですね」
Iさん「え?」
小原 「いや、毎回レッスンのたびにIさんのスイングのクセが変わるので、
なんでなんだろうって、ずっと思ってたんですよ」
Iさん「そうだったんですか。。。」
■目に見えるものはアテにはならないことも
キレイなスイング、勉強熱心、、、
Iさんのこうした「目に見える」点というのは、
どうしても目がいってしまいがちです。
しかし、Kさんのほうが結果として上達は早かった。
Kさんのほうは、他のものには目もくれず、
言われたことを忠実にこなしていた。
そして初めから、無骨ではあるけれども
自分に身体に合ったスイングを無意識に身につけていたこと。
これが勝因だったと思います。
Kさんは、ゴルフの理論とか、そうしたことは全く知りませんでした。
でも、自分に合ったスイングを知っていたという点では
「センスがある」と言うこともできるのかもしれません。
しかし、それよりも大きかったのは、知識や理論で頭を一杯にせずに、
わき目もふらずに言われたことを素直にやり続けるという
むしろ「目に見えない」点が勝因だったと思います。
そんなことを痛感させられたIさんとKさんでした。
もちろんその後、Kさんは心を入れ替えて練習を続けて、
それからすぐ、見事に100を切ることができました。
横道にそれないこと。自分に合ったスイングをすること。
やっぱりこの2点がポイントなのですね。
またメールします。
小原大二郎