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プロだって「間違える」

2012.12.07
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日は、ちょっとした暴露話をします。
暴露というと、なんか特別な話に聞こえてしまいますが、
実はどこにでもよくあるような話です。
ですので、それほどのインパクトはないかもしれません。
あまり期待せずにお読みください。

 
■プロゴルファーのレッスン
ある時、たまたまとあるゴルフ雑誌を読んでいました。
その雑誌の記事の一つに、ある有名なプロが
ゴルフのある悩みを克服するためのコツのようなものを
紹介していたんですね。
きっとおそらくゴルフ雑誌のライターさんが、
ゴルファーにインタビューして記事にしたのだと思います。

 
そこで紹介されている方法を読んで、私はちょっと目を疑いました。
通常アマチュアゴルファーに対して行う指導とは、
全く逆の方法が紹介されていたんですね。

 
「うわー、これ読んだ人がこれやったら、
悪いのがもっとわるくなっちゃうじゃないか~」

 
おそらく、私の周りにいるコーチが10人いたとしたら、
その10人全員が「それは間違い」と言うのではないかと思います。
これについては、もしかしたらライターさんが完全に勘違いして
その記事をまとめてしまった可能性もあります。
それくらい、大きく間違っていたんですね。

 
でも実はこういうのは決して珍しいことではなくて、
ゴルフ雑誌を読んでいると、小さいものを含めるとけっこうあります。

 
■プロだって「間違える」
「プロの言っていることだから、間違いがあるはずがない」
そんなふうに、あなたは思うかもしれませんが、、、

 
実はプロだって、間違えることはたくさんあります。
もちろん、私だって、、、かもしれません。
というか、もう少し正確に言えば、
プロ、特に教えた経験の少ないプロというのは
自分の感性で語ってしまうことが多いから、とも言えるかもしれません。

 
つまり、
「その言葉をアマチュアがどのように受け取るのかを知らない。
そのことで誤解を与えてしまう」
「プロだから、ある程度言葉にしなくてもわかるので、
そのへんのことを噛み砕いて言わない」
ということです。

 
ここで気をつけておきたいのは、、、
プロの方には何の悪気もないということです。
しかし、そうとも知らずに、アマチュアの方はその練習を続けてしまう。。。

 
ここで被害にあうのは、
「プロの言っていることだから、間違いがあるはずがない」
そうやって信じてしまったアマチュアゴルファーです。
でも、そんなことは誰もわかりません。

 
もちろん私は、プロが紹介する練習法、コツが全てそうだとか
そういうことを言っているのではありません。
私が言いたいのは、アマチュアが実践する価値のあるものというのは、
そうしたプロが感覚的に語る領域のことではないということです。

 
これは雑誌や教材、何でもそうかもしれませんが、
・感覚的な言葉ばかりが並んでいる教え方
・具体的にどうやればいいのかの手続きがわかりにくい教え方
こんなレッスンに出会ったら、ちょっと注意が必要だ、
そんなふうに覚えておくといいかもしれません。
それだけでも、大きく道を間違えることは少なくなるはずです。

 
またメールします。
小原大二郎

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何度も転んだからこそ

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日は「スイングを崩してみよう」という話をしたいと思います。
 
「え、一体どういうこと?」
 
そう思ったあなたにこそ、今日の話を読んでほしいと思います。
※今日の話はちょっと極端な言い方になっているかもしれません。
「ゴルフはまず楽しむことが第一」という考えも大事だということを
まず最初に確認しておきたいと思います。

 
■崩すほどにうまくなる!?
先日、家の荷物を整理していたときのことですが、
ゴルフを初めて間もないころのノートが出てきました。
とはいっても、それは毎日ずっと書いていたノートではなくて、
だいたい3ページぐらいしか書いていないものだったのですが、、、(苦笑)

 
そのノートを見ると、当時の私はスイングを崩してしまい、
それでなかなか打球が安定せずに悩んでいたようでした。
おそらくそんな状況だったこそ、何かにすがるように
当時の自分の状況、どのようにすれば打開できるかの答えを見つけるために、
ノートに書いていたのかもしれませんね。

 
今にして思えば、解決する方法は比較的簡単なことだったとわかりますが、
その頃の自分にとっては、本当に切実な問題だったのでしょうね。

 
私は常々、
「自分に合ったスイングを作りましょうね」
ということを日々申し上げています。
しかし、、、その言葉に矛盾を感じてしまうことも、
実はあったりします。

 
■大いなる矛盾・・・
ゴルフに限らず、どんな分野でもそうなのかもしれませんが、
うまくいっている人の話を聞くと、
「いかに短い時間で成果をあげるか?」
という話が言われていると感じます。
そして、私たちはそれを読んで学ぼうとします。
もちろん、そうした態度は決して悪いことではありません。

 
しかし、これは誤解を恐れずに申し上げるのですが、、、
自分に合ったスイングに至るまでの道のりというのは、
どちらかというと平坦ではなくて、いろいろと紆余曲折があったほうが
本当に自分のスイングが見つけられるような気がするのです。

 
それはどういうことかというと、、、

 
たとえば、先ほどのかつての私のように、
スイングを崩して結果が出なくなったとしましょう。
そうすると、人というのはとにかく逆境から脱出しようとするために、
できるだけたくさんの行動をするようになります。
とにかく、あがいて、あがいて、あがきまくる。
でも、そうそう簡単に結果は出ない。。。

 
「いかに短い時間で成果をあげるか?」

 
しかし、知っておかなければならないのは、
うまくいった後でこんなことを言っている人の大半が、
当初はめちゃくちゃ長い時間を「無駄にあがいて」いるのです。
つまり、一度はバランスを崩して、
そこではじめて、自分のゴルフを見つめなおすという
ステージに移行している、ということなのですね。

 
■みんな転んで乗れるようになる
実際、かつての私も、何度もそうした「危機」に直面して、
無駄にあがいていた時期が何度かありました。
当時は本当に必死でしたが、でも今では、
あの時があったからこそ、今の自分があると言えます。

 
ゴルフというのがバランスが大事なスポーツである以上、
バランスを崩す時期が上達するためには必要なのです。

 
このたとえが正しいかどうかはわかりませんが、、、
自転車に乗れる人で、転んだことのない人っていますか?
おそらくみんな、何度も転んで、転んで、
それで転ばなくなったのだと思います。そうですよね?
転んだ人、フラフラした経験がある人だけが、
バランスを取ることができるのです。
転ばずにバランスを取れる人はいないはずです。

 
ここで私が言いたいのは
「『転ぶ経験』ができることはまたとない機会」
そんなふうに思って欲しいということです。

 
だから、調子を崩したとしても、そのことで気を落とさずに、
「上達するためのチャンスをいただいた」
そんなふうに思っておくといいと思います。

 
とはいえ、本人にしてみれば、
「言うは易く行うは難し」なんですけどね。。。(汗)

 
またメールします。
小原大二郎

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自分がシングルになれるなんて信じられません

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、シングルになるための練習方法についてです。
「シングルになるためには、何か特別なことをしないといけない」
実際のところ、本当に多くの方が誤解しているのですが、、、
そんなふうに、あなたは思っていませんか?
これは一面的な見方をすれば、確かに「イエス」なのですが、
それだけでは全てではありません。
今日はそんな話をしたいと思います。

■お金や時間、才能が全て?
「小原先生、どうやっても自分がシングルになれるなんて信じられません」
ある生徒さんが、レッスンの後でこんなことをおっしゃいました。
なかなか自分のゴルフがうまくならないことにいら立ちを感じて、
そんな不満や不安を私にぶつけてきて下さいました。
「身体的素質が優れてないといけない」

「ゴルフにおける全てのことができないといけない」

「毎日長時間の練習やラウンドしないといけない」
実際、こんなふうに思っていらっしゃる方が、とても多いです。
もちろん、身体的に優れていたり、
運動神経がいいにこしたことはありませんし、
ティーショットからパター、コースマネジメントまで、
全てのことができれば、自ずとスコアが良くなるに違いありません。
お金をかければそれなりにゴルフというのはうまくなる。
複雑ですが、これもまた一つの事実でもあります。
■ひたすら一つの練習を続ける
しかし、、、です。
私が指導をさせていただいた方の中には、
「素質がない」

「ゴルフで苦手がある」

「お金も時間もなくて忙しい」
そんな中でもシングルの目標を達成された方というのは少なくありません。
実際、私が教えていてシングルを達成されたUさんという方は、
スコア100程度だったのが、一日わずか10~15分程度の練習で、
たった9ヶ月でシングルになってしまいました。
Uさんは50代の男性。
何か特定のスポーツをやっていたわけではなく、
身体も小さく、飛距離にも少しだけ難がありました。
また、お仕事も忙しくてラウンドにもそうそういけない上に、
練習場に行く時間もないので、もっぱら家での練習だけ。
そんな中、Uさんがひたすら練習したのが、
「ビジネスゾーンの練習」だったのだそうです。
短い時間を見つけては、家の中でただひたすら
腰から腰のスイングだけを練習。
布団に向かってボールを打っていたそうです。
■優れていなければいけない特徴は、たった一つ
正直言って、普通だったらそんなことだけを
ひたすら続けるなんて、できないと思います。
でも、Uさんはひたすら続けました。
私もそのようにアドバイスをしていたのですが、
それを100%そのままこなす人というのは少ないのです。
そこで気になって、Uさんに続けられた秘訣を聞いてみたんですね。
小原 「こんなこと言うのはなんですけど、、、
途中で辞めたくなったことってありませんでした」

Uさん「それはもちろんありましたよ。
こんなことやってて本当にうまくなるのかなって」

小原 「でも、続けたんですよね」

Uさん「ええ、でもある時、『自分ができることをやろう』
って、気持ちを切り替えたんです。

だって、自分が飛距離をアップさせるよりは、
ショートゲームの精度で勝負したほうが絶対いいって思って。

小原先生もそうおっしゃってくださいましたからね。
だからそれを信じて続けました」
この話を聞いて、あなたはちょっと信じられないと思うかもしれませんね。
しかし、Uさん曰く、
Uさん「ここまで来た今だからこそ思うんですけど。。。

下手に身体に恵まれていたり、お金や時間があったら、
自分もそこまでビジネスゾーンにこだわって
練習しなかったかもしれません。

今さらですが、お金や時間、才能が全てじゃない。
続けることが全てだってということを、
この歳になってゴルフに教えられたような気がします」
多くの人は、自分の欠点を無理矢理補おうとします。
もちろん、弱点や欠点はないに越したことはありません。
しかし、そこにあまりにフォーカスしすぎてしまうあまり、
自分の長所を伸ばせるところを伸ばせず、結局結果が出ない。。。
そういうことは、とても多いのではないでしょうか。
別に才能に優れている必要はありません。
優れている必要があるのは、
「自分なりの結果が出せることを続けられるかどうか?」
この一点なのではないかと思います。
「あなたにとって、ゴルフで一点突破が出来るところはどこか?」
これは考えるに値する質問ではないかと思います。
またメールします。
小原大二郎

 

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バックスイング(肩から肩)のシャフトの向き

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
前回もバックスイングの肩から肩の話をしました。
今回もその話の続きで、
“肩から肩におけるシャフトの向き”
について、お話ししていきます。

 
■3つのプレーンを確認
肩から肩のバックスイングにおけるシャフトの向きは、
肩にクラブを上げたときのグリップエンドの向きを確認・練習しましょう。
そうすることで、正しいクラブの軌道をつくることができます。

 
グリップが肩の高さにきた時にグリップエンドが
ターゲットライン上を指しているのが「オンプレーン」です。
グリップエンドがターゲットラインの外側を向いていれば「アンダープレーン」、
ターゲットラインの内側を向いていればスティーププレーンとなります。

 
ターゲットラインとは、ターゲットとボールを結んだラインのことです。
シャフトの向きがオンプレーンになっていれば、
そのままクラブヘッドを下ろしてくると、クラブヘッドが
ターゲットに対してストレートに動くことになります。

 
■シャフトの向きがボールの飛び出し方向に影響する
このシャフトの向きはゴルフスイングに大きな影響を与えています。
アンダーまたはスティープになっていると、
まっすぐではなく左右の方向にボールが飛び出すことになります。
アンダープレーンはグリップエンドがターゲットラインの外側を向いており、
このシャフトの向きを作ると、スイングがインサイドアウトの
スイング軌道になりやすくなります。
また、シャフトが寝ている状態になりやすいので、
9ボールルールのCの方向にボールが飛び出して、
⑦ドロー、⑧プッシュアウト、⑨プッシュスライスの弾道のいずれかになります。

 
スティーププレーンはグリップエンドがターゲットラインの内側を
向いている状態で、この状態ですとクラブが立った状態(スティープ)になり、
アウトサイドインのスイングになりやすくなります。
そのため、9ボールルールのAの方向にボールが飛び出しやすくなって、
①プルフック、②プル(引っ掛け)、③フェードのいずれかになります。
ちなみにスライスボールが出やすい人というのは、
スティープの傾向が強いことが多いです。

 
このように、グリップエンドの向きを間違えてしまうと、
ボールの方向性が意図した方向に飛ばなくなります。
シャフトの向きがアンダーかスティープのいずれかになってしまっている場合は、
肩から肩のバックスイングでグリップエンドの向きが
オンプレーンになっているかどうかを確認しましょう。

 
次回も、肩から肩のバックスイングの話を続けます。
またメールします。
小原大二郎

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バックスイング(肩から肩)の頭の動き(前後)

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。

 
前回もバックスイングの肩から肩の話をしました。
今回もその話の続きで、
“肩から肩における頭の動き(前後)”
について、お話ししていきます。

 
■頭が前や後ろに動かないように気をつける
頭部の軸と同じように、頭が前に動いたり後ろに
動いたりしないようにも気をつける必要があります。
頭の動きが前後にずれるというのは、体の重心の位置の問題です。
頭が前に動くのならば、重心の位置が前に乗りすぎているわけですし、
後ろに動くのならば、重心の位置が後ろになっているということです。

 
あくまで傾向ですが、構えからのバックスイングで前につんのめってしまった場合、
インパクトでは引けてしまうのでアウトサイトインのスイング軌道になりやすくなります。
また、バックスイングで頭が前に出るので、クラブが前に押し出されて、
アップライトなスイングになります。

 
逆に、バックスイングで後ろに行ってしまう場合、
インパクトでつんのめるのでインサイトアウトのスイング軌道になりやすくなります。
この場合フラットなスイングにもなっているはずです。
もちろん、この逆のケースもありますが、
あくまで傾向として覚えておくとよいでしょう。

 
■動く原因は重心の位置
これらの原因を作っているのが重心の位置であり、
足の裏の重心の位置になります。
この重心がスイング中にどこにあるかで決まります。

 
重心がつま先に行っていると頭が前に行きますし、
かかとに行くと頭が後ろに行きます。
このように頭の位置が前後にずれると、スイング軌道をゆがめて
ボールが飛び出していく方向を間違ったものにしやすくなります。

 
前後にずれないようにするには、腰から腰のスイングでもお伝えしたように、
足の裏に重心を感じるようにするとうまくいくことが多いです。
小手先の修正で正しいものにするのではなく、
重心の位置を確認することで改善できます。

 
■重心の位置が正しいスイングを作る
スイングでは重心をどこに置くのかということが非常に重要です。
まず重心の位置を自分でコントロールして正しいものにすることで、
正しいスイングを作り出せるのが理想です。
実際、全体重を足の裏で感じることができれば、
頭が前や後ろに行くことはほとんどないと思います。

 
表面的なところだけをいじって、クラブの見た目のところだけを
直してもなかなかうまく行きません。
頭や上体をコントロールして頭を動かさないようにするのではなく、
重心をコントロールすることで正しいスイングを作り出すことを目指しましょう。

 
次回も、肩から肩のバックスイングの話を続けます。
またメールします。
小原大二郎

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