From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「外見に現れないセットアップでやっている大切なこと」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
次の2つのことを、外には見えませんが
セットアップで行うと絶対に良いです。それは。。。
(続きはビデオにて)
外見に現れないセットアップでやっている大切なこと
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(おまけ付き)
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セットアップで行うと絶対に良い2つのこと
次の2つのことを、セットアップで行ってください。
(1)呼吸で体幹を安定化
(2)足裏3点荷重
体幹は安定させるほど良い
腰から首の付け根にかけての体幹は一枚の硬い板として使うことで、
ショットが安定するばかりか、下半身の動きで上半身をしっかり
しならせることができてボールが飛びます。
上半身でしならせるところは主に左肩甲骨周りですが、
下半身で体幹全体をターンさせることで
左肩甲骨周りをしっかりしならせることができます。
体幹の中でも特にお腹の後ろ側にある背骨である腰椎は、
がっちり固定します。
そもそも背骨を捻ることは、良いことではありません。
お腹の後ろ側の背骨である腰椎は、
ロックされるような構造で捻ることは想定されていません。
そこで、体幹をどうやって安定化すると良いのかを見てみましよう。
呼吸で体幹を安定化
呼吸をうまく利用することで、
体幹を安定化することができます。
呼吸と言ってもそれが主体ではなく、
お腹の周りにある筋肉群を動員させるためのきっかけとして
呼吸を使うことになります。
そして、呼吸で体幹を安定化させる方法は二つあります。
お腹を凹める
比較的簡単にできるのが、お腹を凹めることです。
ドローインとも言われますが、
息を吸いながらお腹を膨らませておいて、
息を吐くときにお腹をキュッと引き締めます。
これはお腹の中の圧力を高めるというよりも、
ダウンスイングで背骨を捻らされる力に遅れないように、
筋肉で腰椎周りをあらかじめ締めておくことが主な目的になります。
ただし、軸としては細くなる方向なので、
左右への揺れは発生しやすくなります。
セットアップ終盤で息を吸いながらお腹を膨らませておいて、
息を吐きながらお腹を目一杯凹めてから息を吐きながら
バックスイングを開始します。
腹圧呼吸
そして、もう一つの方法が腹圧を高めて
体幹を安定化する方法ですが、少し難しくなります。
肺と内臓を分けている横隔膜を下向きに動かして、
お腹の圧力を高めることが基本となります。
やりたいのは腹圧呼吸という方法ですが、
まずは腹式呼吸ができるようになっていなければ、
腹圧呼吸はうまくできません。
腹圧呼吸ができるようになるための
その前段階としての腹式呼吸は、吸うときお腹を膨らませて、
吐くときに凹ませるようにします。
このように呼吸に合わせてお腹の形を変えることで、
横隔膜を上下に動かすことができます。
この横隔膜を上下に動かす腹式呼吸ができると、
いよいよ腹圧呼吸に挑戦です。
腹圧呼吸はお腹の中の圧力を高めて、
腰椎を安定化させることが目的です。
吸うときにお腹を膨らませることは、
腹式呼吸と同じです。
しかし、腹圧呼吸では息を吐くときも、
お腹を膨らませたままにします。
お腹を膨らませた状態で体幹を安定化させるので、
軸が太くなり左右へのブレも少なくなります。
セットアップ終盤で息を吸いながらお腹を膨らませておいて、
息を吐きながらもお腹をさらに膨らませるイメージで
息を吐きながらバックスイングを開始します。
足裏3点荷重
そして、もう一つ陰ながらスイングを安定化させてくれるのが、
足の母指球の少し後ろと小指の付け根と踵で荷重する
足裏3点荷重です。
親指の第二関節を浮かせる感じで親指の指先は
下に向けることを意識すれば、
母指球の少し後ろに乗りやすくなり足裏3点荷重ができます。
見えない秘密のテクニックを駆使して、
ライバルに差をつけましょう。
背骨の構造と動きへの影響
腰椎は5本の骨でできていますが、
その合計の捻転可動域は平均ではたったの5度です。
腰椎一本一本は、わずか1度程度しか捻れません。
しかし、背骨を捻ろうとすると、
この可動域の小さい腰椎を捻ろうとするものです。
そうなれば、捻れにくいものを捻る動きとなり、
苦しいばかりか腰椎に過度な負担がかかり腰痛にもなります。
また、胸の後ろ側の胸椎は12本の骨でできていて、
その合計の捻転可動域は平均で35度です。
胸椎はそこそこ捻れる構造ですが、
自然後弯と言って前後にカーブを描いて曲がっています。
そのため12本の胸椎のどの部分がどれだけ捻れるかで
肩の傾きは変化しますから、
精度良く肩をターンさせるには不向きです。
ところが、肩甲骨は背中の上で浮いている骨で
大きな筋肉がつながっていますから、
動かすにしても最適な方向へパワフルにスライドできます。
下半身の動きで体幹をターンさせて肩甲骨をしならせる
本来は下半身の動きを使って体幹をターンさせて
ヘッドを置いていくことで、肩甲骨をしならせます。
まずは、脚を使って腰から首の付け根である体幹を
ターンさせます。
バックスイングでは右足母指球の少し後ろで
地面を踏みながら右膝と右股関節も伸ばし、右脚を長くする動きで
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
ただし右股関節は、上半身の前傾角度を保つ程度には
伸ばしきらないままです。
左脚は左股関節から先の神経をプッツンと切るイメージで、
単なる鉄の重い鎖のつもりで右斜め下である右足つま先方向へ向かって
落ちる左腰の動きを加速します。
そうすれば、骨盤は前傾角度を維持しながら
楽に右にターンしてきます。
ボールヒットに向かっては、
次のように脚を使って体幹を左にターンさせます。
左足母指球の少し後ろで地面を踏んで、
上半身の前傾角度を変えない程度には左股関節を伸ばしきらないまま
左脚を長くします。
そして、左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込みながら、
両腿をキュッと締めることに専念します。
そうすれば、腰は鋭く左にターンして体幹を左ターンさせることで、
左肩甲骨を胸の方向へスライドさせる形で
上半身をしならせることができます。
お腹を凹めたり腹圧呼吸で追加で意識したいこと
ところで、お腹を凹めたり腹圧呼吸で、
追加で意識したいことがあります。
それは、お尻の穴をキュッと締めることです。
お腹を凹ませるときも腹圧呼吸でも、
お尻の穴をキュッと締めて骨盤の下側にある骨盤底筋群も
しっかりさせるとより効果的です。
特に腹圧呼吸では、内臓がお尻の穴から飛び出すぐらいの勢いで
押されることになるので、息を吸ってお腹を膨らませる前に
肛門をしっかり閉めるようにしましよう。
スイング中の呼吸
スイング中の呼吸は、止めないようにしましょう。
バックスイング開始で息を吐きながらお腹を凹める場合も、
膨らませたままの腹圧呼吸の場合でも、
フィニッシュまでは息を吐き続けましょう。
バルサルバ法という息を止めて最大筋力を発揮させる方法もありますが、
息を止めて力を出そうとすると脳の血圧が高くなるので危険です。
そして、筋肉は息を吐くと収縮しやすく、
吸うときは弛緩しやすいので、息を吐きながらスイングして
脚の筋肉を発揮して大きな力で上半身をしならせてボールを飛ばしましょう。
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