From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「体・ダイエットゴルフのススメ」
について話してみたいと思います。
「ダイエット、え、スコアをダイエットと言う事?」
とお思いの方もみえるかもしれません。
いえ、真剣に体重をダイエットです。
おなかがポッコリなんて気にしないで、
秋の味覚を満喫したいですね。
でも、結果としてスコアもダイエットできる
本当はものすごく大切な事なんですが、
意外とゴルフ会では布教されていない話題です。
こんな言葉知ってますか?
ドローイン、ブレーシング。
実は、お腹をへこめることなのです。
プロスポーツのトレーナーの中ではある意味、
はやり言葉ともいえないのですが、
かなりみなさんが、取り入れるようになっています。
そういえば、インナーマッスル、
体幹という言葉もはやりましたというか、
今でも、いつまでも重要視されていますね。
とにかくどうやるの?
セットアップルーティーン(セットアップの決まった手順)の
最後の方で、お腹をぐっとへこませるのです。
まずは、セットアップルーティーンの例の中に当てはめてお話してみます。
クラブと球筋を決め、ボールの後ろに、クラブのリーディングエッジ
(クラブヘッドの一番下の端の部分、一番下の溝のラインを使ってもいいです)
を合わせます。
ボールを曲げるとしても、リーディングエッジはターゲットと直角です。
そして、クラブヘッドを動かさないようにして、
足踏みをしながらクラブヘッドの所に入ってゆきます。
これなら気持よく振れるな、というところを、足踏みをしながら探る感じです。
そして、少し体を起こして、
クラブヘッドを浮かせた状態で、ワッグルをします。
ワッグルはクラブヘッドを揺らすことで、
ショットするイメージを高めてくれます。
ワッグルしながら、ターゲットをしっかり見つめ、
「あそこにボールを運ぶぞ」と心をターゲットに集中させるようにします。
そして、ここでお腹をぎゅっとへこめながら息を吐いてゆき、
同時に重心を落とすようにして、クラブヘッドをソール
(地面に軽くタッチ)する事とほぼ同時に、テークバックを開始します。
ただこれだけの事を、毎ショット毎やります。
練習場でいつも100球ぐらい打つあなたなら、
100回お腹をへこませる運動が、
ゴルフがうまくなりながら(?)できてしまうのです。
お腹のへこませかた
お腹を本格的にへこめる前に、まずは、
息を吸いながらお腹をへこませてゆきます。
そして、セットアップルーティーンのクラブヘッドを
最後にソールするために重心を落とすのに合わせて、
今度は、息を吐きながらしっかりお腹をさらにへこませて、
胸の骨の下側の肋骨が浮き出るように、お腹をへこませます。
そのへこませているお腹に手をあててみたら、
誰もが驚く程、ものすごくへこませてください。
これでおなかの周りがしっかり引き締められます。
筋肉で言うと腹横筋とか腹斜筋ですね。
実は、お腹だけではなく、肛門もしっかり絞めるようにします。
これによって、骨盤底筋という、お腹の下側の筋肉群が引き締まります。
そして、息の吐き方は格好を気にしなければ、
ほほの風船をふくらませるようにして、
口を少し細く尖らせて口の中の圧力を高めて息を吐くようにします。
これによって、肺と内臓のセパレーターである横隔膜がひきしまり、
先ほどのお腹の周りや、おなかの下側と合わせて、
上下と周りの筋肉群が引き締められた状態となります。
これらの追加動作によって、お腹の周りが四方八方絞められ、
お腹の中の圧力が目一杯高められるんです。
その結果、骨盤から胸の間がしっかりし安定した使い方ができるのです。
ま、100ヤード以下のショットでは、
もう限界までお腹をへこませると考えてください。
ドライバーショットでは、そこまでへこませて大きなトップを作ることは、
だいぶ難しいので、私などは、おながというよりも、
息をはきながらお腹と胸全体をしぼめてゆく程度にしています。
実はダイエットだけではない大切な効果
お腹をへこませることは、こんな効果があるんです。
それは「体幹(手脚以外の胴体部分)を安定化する絶大な効果」です。
腹をへこめることで、体幹は安定化されますが、
その様子をもう少しお話させてください。
脊椎は、お腹の後ろ側の腰椎と胸の後ろ側の胸椎では、
構造が異なっています。
そして、その構造の違いから、
お腹の後ろ側である腰のすぐ上の方はあまりねじれないのです。
ですから、この部分はできるだけ安定化させて体を使った方が、
より正確で高いパフォーマンスを出すことができます。
そして、腰痛の改善のためには、
腹筋を鍛えろと言われたりします。
しかし実は、海でかっこ良見せるための
お腹の真ん中の6つに割れた腹筋、腹直筋ですが、
その腹直筋というより、お腹の周りの腹筋
・腹横筋
・腹斜筋
・横隔膜
・骨盤底筋
これらが腰椎を安定化できて、腰痛防止に効果的なのです。
ですから、単に体を前に曲げるような運動で腹筋を鍛えるというよりも、
お腹をへこませる動きをやった方が、腰痛には効果があるんです。
腰椎よりも上の方にある胸の後ろ側の胸椎では、
腰椎よりはねじれる構造となっています。
そのため、ある程度動かすことで、パフォーマンスを発揮出来ます。
しかし、胸椎を捻るよりも、
もっと意識して動かしていただきたい部分があります。
それは、肩甲骨です。
肩関節が乗っかっている肩甲骨は、体幹に対して浮いている形となっていて、
かろうじて鎖骨で胴体とつながっています。
ということで、非常に動かし易い構造となっているのです。
ですから、この肩甲骨をスライドさせて動かすと
パフォーマンスを発揮しやすいのです。
このように、体幹と言われる胴体部分は、
呼吸をコントロールすることで、しっかりしたものにできます。
お腹、胸などは緩んでいては下半身のパワーを
腕に伝えることがうまくできません。
ですから、体をちゃんと使いたい時は、お腹をへこめる事はもちろん、
息を吐いて胸をしぼめることで、体幹全体がひとかたまりとして、
体全体のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
もう少し、ゴルフに関連したお話をさせていただくと。。。
ショートゲームはスコアに直結することから、良い成績を出すために、
お腹をへこめる動きは、絶対取り入れるべき体の使い方となります。
さらに、お腹をへこめるめるだけですので、
どなたでもやろうとすればできることです。
パターやアプローチショットの時、
スイング開始前にお腹をへこめてみてください。
やらない場合よりも、かなり正確にヒットできるようになります。
パターでは方向性や転がりが良くなり、
ショットでは距離感や方向性が良くなります。
そして、当初の主目的である「体重のダイエット」にも
効果絶大ですから、あなたの体で実験してみてください。
では、また。
追伸:
10/11(土)に東京・秋葉原で開かれるセミナー、
まだ若干空き席があります。お早めに。
↓
http://g-live.info/click/ohmorinext201410/
*午前・午後、ご都合のよい日程で参加できるよう2部制です。
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お腹をへこめてうる呼吸の仕方参考になりました。
これから実行したいです。
77歳の老婆ですが、「体」ダイエットゴルフの内容は、私の為に指導して頂いてるような気になって、メモしながら何度も読み返し、早く実戦したいと思います。腰痛にも効果あるとの事、とても嬉しいです、有難うございます。
10/11のセミナーにも予約しています。今後ともよろしくお願いします。
ちなみに、私は、車通勤ですが、信号で止まる度に、お腹を目一杯へこめる様にしています。
スイングて、すんなりお腹をへこめることができるためにも、ゴルフのショット以外でも、お腹をへこめる鍛錬を積むことは非常に重要なんです。
お風呂で頭を洗う時、掃除機をかける時、階段を登る時、とか、お腹をへこめると決めたタイミングで、おなかをへこめる習慣にしてみるといいですね。
先日(9/26)、大森コーチにお会い出来て、スイング理論はもちろん、そのお人柄にふれ、増々ファンになりました。
スイングイメージは、解っているつもりで誤解している部分が多く(恥ずかしながらほとんどが誤解してました…)、また、自分が意識していなかったことも多く、今回教えて頂いたことでスイングイメージが一挙に膨らみました。
本当にありがとうございました。
早速、忘れないようにご指導頂いたことを纏めました。このギャップを少しでも、早く埋めたいと今後の練習にも気合が入ります。
ところで、本日のお腹凹ませる動作ですが、
お腹をぎゅっと凹めながら息を吐いてゆき、同時に重心を落とし、クラブヘッドをソールするとほぼ同時に、テークバックを開始した後は、口を少し細く尖らせて口の中の圧力を高めて息を吐き続けながらフニッシュまでスイングするということでよろしいのでしょうか。
それとも、クラブヘッドをソールした時点で息を止めスイングするのでしょうか。
自分では、息を吐き続けながらスイングした方がスイングがスムースになるように思うのですが…
非常にご多忙の中、大変申し訳ないのですが、機会がある時にブログ等で取り上げて、教えて頂けるとありがたです。
よろしくお願い致します。
息を吐きながらスイングをお勧めしたいです。
重心を落とすようにして、クラブヘッドをソールしたタイミングを、トリガーとして、テークバックを開示します。ソールするまでは、息は履き続けてお腹をへ込めます。しかし、それ以降は、お好きなようにという、ある意味無責任的ですが、お腹をへこめた状態をくずさない様にしていただければ、いいのです。なので、〜してください。ではなく、〜をお勧めしますなのです。
ですから、息は履き続けてもいいし、止めてしまってもそれは良くないですとは言い切れません。
コンタクトスポーツ(ラグビーとか)では、相手にぶち当たる前に、お腹にしっかり力を入れて、息も止めてかなり腹圧(お腹の中の圧力)を高めて、揺るぎのない体幹をつくります。しかし、ゴルフの場合は、そこまでの腹圧は必要ないのです。そうなると、ボールヒットに向けて、声を出して、パワーを集中させる事ができる方でしたら、当然、息を吐きながらスイングした方が良い結果が出ます。しかし、なかなか腹圧を上げられない方なら、むしろ息を止めてしまって、できるだけ腹圧を高めた方が良い結果が出ることもあります。