「体」筋肉構造で納得できるウィークグリップの罠

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2016.04.03
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「体・筋肉構造で納得できるウィークグリップの罠」

というお話をさせていただきます。

腕の筋肉の付き方の影響で、
グリップはウィークになりやすくなるという罠に、
あなたが引っかからないためのお話です。

以前にもお話したことですが、
左手のグリップが実質ウィークとなっている場合が非常に多いです。

そして、なにげなくクラブを持とうとすると、
ウイークになりやすいという罠が、実は体の構造の中にもあったのです。

何が関係しているのか?

特に、筋肉が骨格にどのような形で
くっついているのかということが関係しています。

普段、肘を曲げているときの感覚と、
肘を伸ばしたときに最も自然となる感覚は異なっていて、
前腕のねじれということに影響を与えます。

今回は、この筋肉の付き方とグリップの向きの関係を
じっくり見てみることで、グリップへの正しい意識を強化します。

グリップの許容範囲

グリップの上に置く左手の親指の位置は、グリップの真ん中のラインよりも、
親指の幅半個分程度右にずらせたところがノーマルグリップの位置です。

この親指の幅半個分程度右にずらせたところに親指を乗せることで、
左手の親指と人差し指でできるVの字は首の付根の右側と右肩の端の間を向き、
これがVの字の方向の許容範囲となります。

ところが、全部真っ直ぐというか、
センターが一番いいのかと考えてしまうと、
左手親指をグリップの真ん中に置いてしまいます。

ここで、グリップセンターというのは、
フェースの向きのラインということで、真っ直ぐに立って
シャフトを水平にしてヘッドが水平方向を向いたときに、
グリップの一番上になったラインのことになります。

では、なぜ、親指はグリップセンターより右にずれていた方がいいのか、
それは、腕の筋肉の付き方などに影響されているのです。

そして、グリップが左に大きくずれてウィーク過ぎたり、
右にずれるストロング過ぎでは、セットアップからスイング全体で、
前腕を無駄な力を使ってねじる必要性に迫られます。

そこで、まず筋肉のお話をする前に、グリップでの基本的考え方をお話します。

クラブを包み込む基本

セットアップはスイングの根本的問題の80%以上を抱えています。

スイングの問題はたくさんありますが、
その発端はセットアップでの問題であることが多いのです。

セットアップを正しくすることで、トップの収まりはもちろん、
ダウンスイングやボールヒット、さらにはフィニッシュに至るまで、
さまざまな動きの多くの部分が改善されます。

そして、セットアップが最高なら、後は体をゆらすだけという感じです。

そのなかでも、クラブをどのようにセットするのかという点は重要です。

私は、ボールに近いところから
スイングを作ることの大切さを常日頃実感しています。

打ちたい球筋をイメージして、ボールの後ろにヘッドをセットします。

打ちたい球筋が出そうなフェースの向きをセットすることがポイントです。

高く上にあがるボールを打ちたいなら、
フェースは上を向くようにシャフトを打ち出し後方へ倒すようにします。

そうすると、その後ろに倒れたシャフトに対して
振りやすい足場を足踏みしながら探すと、ボールは左足寄りになります。

低いボールを打ちたいとイメージしたら、
フェースは立ってきてボールは右足寄りになります。

このように打ちたい球筋によってフェースの向きが決まり、
シャフトの傾きが決まります。

そうすると、グリップに連動した腕の形なども決まることで、
肩の向きも決定されます。

肩の向きにクラブは振られやすいので、スイングの軌道も、
セットアップでかなり決まることになります。

ボールに近いところからクラブをセットすることで、
打ちたい球筋を打ちやすい体の形を、
セットアップですでに築きあげることができます。

しかし、ここでクラブを無理やりいろいろな力を入れて握っていると、
ここまでお話したように、肩の向きまで正しくセットすることはできなくなってしまいます。

もし、セットアップで前腕を左にねじるような力を入れていたとしたら、
バックスイングで余計な力を入れてしまうきっかけとなってしまいます。

ですから、セットアップではイメージしたフェースの向きを、
やっと維持できる程度の最小限の力でクラブを支えることが基本中の基本となります。

それなら、グリップだって強く握る必要もありません。

スイングを開始しても、クラブが軌道を正しくたどれるだけの力で
クラブを支えることが理想です。

あくまで、理想ですので、それが本来の姿だとしっかり意識して、
その動きに近づこうとすることが大切だということになります。

クラブを支えるだけの力加減ということがわかったところで、
実際にクラブを支える腕の筋肉との関連で、
グリップなどがどうあるべきか考えることができる下地ができあがりました。

腕の筋肉の構造

何も持たないで、上半身を真っ直ぐにして、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。

次に、左腕を内側にねじることを回内動作といいますが、
前腕の回内を意識しながら、左腕を突き出してみます。

単に、前に伸ばそうとするよりも、内側方向、
左腕なら右にねじりながら突き出した方が、楽に突き出せましたね。

これは、肘を伸ばす腕の筋肉の付き方が、
骨に対して真っ直ぐに付いているわけではなく、
斜めになって付いているからです。

肘を伸ばす筋肉は、前腕を内側にねじる動きも行うという働きがあります。

そのため、伸ばすときに同時に内側へねじることをじゃましないようにすると、
筋肉の走行に素直に動くことができ、腕を滑らかに伸ばすことができます。

「明日のジョー」にも登場するコークスクリュー・パンチとか、
空手などの突きでも、腕を内側にねじりながら突き出します。

そのほうが筋肉の流れにそって腕を伸ばせるので、
より強い力をスムーズに発揮できます。

ゴルフのスイングでの左腕の状態

先ほど、ゴルフではクラブを支えることができる最小限の力で
セットアップするお話をしました。

ですから、セットアップで左腕を力で突き出すわけではありません。

ただし、セットアップでは、スイング中に発生することも
少しは考慮しておきたいのです。

それは何、というと、遠心力です。

体が回転して、腕とクラブが強く振られるほど、
腕とクラブには遠心力が働いて、体から離れて行く方向に力がかかります。

ちなみに、左腕は命綱、右腕はパワーと言われます。

左腕は命綱ですから、単なる紐に徹することが理想です。

左腕にかかる遠心力は、特にボールヒット近辺で顕著になります。

ようするに、左手でグリップを作って、
誰かにヘッドをシャフトに沿って引っ張ってもらったときの左腕の感じが、
ボールヒット近辺での理想的な左腕の形となります。

シャフトから左腕にかけて、形的には直線ではありませんが、
腕が引っ張られることを支えるための、あなたにとって最高の形が
ヘッドを持ってシャフトに沿って引っ張られたときの形となります。

このときの左腕の形が、自然に真っ直ぐに伸びた形となります。

実際にはボールヒットでは完全にリリースされていないので、
右手甲側に折れるヒンジなどが残っています。

ですから、ボールヒット後に、ヒンジなどすべてが
リリースされたときの左腕のイメージが重要です。

左手が遠心力であたかも体から引き離されるように引っ張られると、
肘を伸ばす動きとなり、肘を伸ばすときに
内側にもねじれる動きとなる筋肉の流れに沿って、腕が内側へねじられます。

力で内側へねじるわけではないので、
それほど大きくねじられるわけではありませんが、
腕を曲げているときに比べると、ねじられた状態となります。

ですから、セットアップから左腕はシャフトが引っ張られていることをイメージして、
シャフトと左腕が一体になったように自然に伸ばされている状態を作るようにします。

セットアップで左腕が自然に伸びているなら、
スイングちゅうの左腕の体に対する向きや形が変わりにくく、
ボールをクリーンに打ち抜きやすくなります。

ですから、左腕が伸ばされたときに、左前腕が内側にねじれる分、
セットアップでは前腕は普段肘を曲げているときよりも、
少し右にねじれていることが自然です。

もし、左肘を曲げているときの感覚で左手のグリップをつくていたとしたら、
ボールヒットに向かって、左腕が右にねじれてフェースは開く方向になってしまいます。

そうなってしまったら、左腕を左にねじる力を自ら出さなければ、
ヘッドを軌道に対して真っ直ぐに向けることはできません。

さらに、意識的な筋力の調整でフェースの向きをコントロールすることを、
ヘッドがボールに高速で向かっているときに行ってしまうと、
清々と振り向くことができず、ボールを思いっきり打ちぬくことなどできません。

高速に動くものにパワーを加えるためには、
しなったものが単に戻るだけの動きに徹することがポイントです。

そこに、コントロールは極力排除できるほど、
安定して大きなパワーを発揮することができます。

ですから、ここで大切なことは、あなたご自身では腕をねじるという意識をしなくても、
腕を自然に伸ばすと、少し内側へねじられていることが、
最小限の力を使って腕を真っ直ぐに伸ばすことになるという真実です。

ということは、左肘を曲げているときよりも、左腕を伸ばしたときの左手親指は、
少し右方向へずれることが、筋肉の構造から考えると、自然な形となります。

この左手親指の位置は、人それぞれで筋肉の付き方が異なるように、
微妙に同じではありません。

あなたに最適な左手親指の位置の決め手は、
クラブをセットしたい位置に保持できる、最小限の力を意識することです。

グリップの上で言うと、親指の幅半個分程度右にずれたところあたりが、
あなたにとって最適な親指の位置となります。

ですから、親指の幅半個分程度右にずれたあたりで、少しずつ位置を変えてみて、
もっとも楽にクラブを支えられそうな親指の場所を探る努力は、惜しみなく行いたいものです。

左手親指の位置を探る時のコツ

ちなみに親指を正しくグリップの上に置いて
最適な位置を探る場合に意識するとよいコツがあります。

それは、親指の向きはシャフトの向きに並行にしたまま、
親指全体を左右にシフトさせるようにすることです。

このシャフトと親指が並行なら、
左手のなかでクラブを回転させたことと同じになります。

時々、親指の先だけを動かして、親指の根元を動かしていないために
親指がシャフトと並行にならない状態で調整しようとしている状況を
お見受けすることがあります。

親指をシャフトに並行にしたまま左右へシフトすることで、
腕とクラブが自然に伸ばされた状態を保ったまま、
シャフトを手のなかでまわすことができます。

また、ゴルフでは前傾してセットアップするので、
セットアップの段階で腕はクラブの重さで引っ張られているようにします。

できるだけ、力でクラブを上に持ちあげたり、親指側に折れるコックを力ずくで作って、
手元を下に押し付けたりしないようにします。

常に変化するあなたに追従する

ですから、体の形はこの形にしなければならないということではなく、
クラブを決めた形に支える最小限の力でセットアップできたら、
腕の形やグリップの形は、あなたにとって最適で、最も無理のない形が完成できます。

そこを、形はこうだと決めつけて、無理やり勘違いした位置などに
力でセットしようとすると、無駄な努力をしているだけとなり、
与えられた状況でのあなたに最適なポジションには収まりません。

そして、筋力トレーニングで筋力アップしたり、
逆に年齢と共に筋力が落ちてくるなど、筋肉同士の力のバランスが変化したら、
あなたにとって最適な形も変化して当然です。

それを、昔この形がよかったからとか、形から入り過ぎると、
無駄な努力をするはめにもなってしまいます。

筋肉の秘めた力

筋肉は普段あなたが感じているよりも、ものすごい能力を秘めています。

セットアップではたいしてそのすごさを感じることはできません。

しかし、いったん筋肉が引き伸ばされてくると、
単なるゴムが引き伸ばされたこと以上に、筋肉は大きな力を発揮します。

あなたが無理やり力を出そうとしなくても、
しなった筋肉はしなり戻ろうと勝手に縮もうとします。

筋肉はしなり戻るときに、想像以上のパワーを発揮しますから、
体のどの部分をしならせたら最良のスイングができるかは、重要です。

ゴルフは本来は全体としてはデンデン太鼓のイメージで、腕は紐で、
体の回転で腕とクラブが正確で大きなパワーを受けて振られます。

左腕は命綱、右腕はパワーです。

左腕の付け根である左肩甲骨と右腕はパワーを発揮しますが、
左腕そのものは自然に伸びていて、余計な力を極力出さないで済めばいいのです。

右腕の動きは、紐ではなく、しならせてパワーを出すために使うので、
デンデン太鼓の重りと本体をつなぐ紐との関係とはかなり異なりますが、
左腕はまさにデンデン太鼓の紐です。

セットアップからボールヒットまで、
まさに、左腕が左肩甲骨とクラブの間にある紐状態にできれば、
正確なショットが可能となります。

そのためにも、セットアップでの左腕の状態、
さらにはグリップに無理のないことが重要です。

今回は、腕の筋肉の付き方から、
セットアップでのグリップの向きなどの傾向についてお話しました。

あなたができるだけあなたご自身の身体(心と体)と会話できることを祈りつつ、
今回はこんなところにしたいと思います。

では、また。

追伸

4/12(火)に、岐阜で私のレッスン会を開催します。

今回お話したグリップのことや、
バックスイング、ダウンスイングのことについても
手取り足取りレッスンさせていただくつもりです。

よろしければぜひ、ご参加下さい。

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「体」筋肉構造で納得できるウィークグリップの罠」への6件のフィードバック

  1. 高橋 誠治

    自分に最適なグリップを見つけようと試行錯誤し、ようやくしっくりくるようになってきました。
    クラブを支えるだけの力で握られ、しっかり握られているが手のひらに空洞がある(適度なあそびがある)感覚のグリップです。
    このグリップだとスイングの始動でヘッドが最後に動く感覚がつかみやすく、SW15ヤードキャリー練習でも15ヤード地点付近に素直なボールで運べるようになりました。
    (精度良く、確率を高めるためには、まだまだ課題多く、練習しなければなりませんが…)
    参考までに大森コーチのグリップの感覚をお聞かせ頂けると幸いです。

    あと、本日のブログで2点質問がございます。お教えいただけますでしょうか。
    質問1)
    セットアップでは、遠心力で伸ばされることを考慮し、事前に前腕を少し右にねじっておくために、
    『左手親指をシャフトに並行にしたまま親指の幅半個分程度右にずらす』『左手のV字の付け根を、左手の甲を親指方向に動かすことにより密着させる』とういう解釈でよろしいのでしょうか。

    質問2)
    スイングスピードが異なるアプローチとフルスイングでは、遠心力が異なる(前腕のねじれる割合が異なる)ため、アドレス時の左手親指の位置等は微妙に調整する必要があるのでしょうか。
    右腕で支えている? スイングスピードが速くなるとヒンジも大きくなる? によって微調整は不要なのでしょうか。
    どのように理解すればいいのでしょうか? 

    よろしくお願い致します。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      Q1:「セットアップでは、遠心力で伸ばされることを考慮し、事前に前腕を少し右にねじっておくために、『左手親指をシャフトに並行にしたまま親指の幅半個分程度右にずらす』『左手のV字の付け根を、左手の甲を親指方向に動かすことにより密着させる』とういう解釈でよろしいのでしょうか?」

      ご理解のこととは思いつつ、まずは、口をすっぱくして言わせていただきます。前腕をねじるというか、真っ直ぐに伸ばす感じにすると、最も自然な状態では、曲げた状態よりは前腕は内側にねじれてくるということですね。あくまでも、力ではなく、筋肉の走行でそうなるということが大切ですね。

      この自然にそうなるにまかせるという点で、ご質問にあるような解釈でいいです。

      Q2:「スイングスピードが異なるアプローチとフルスイングでは、遠心力が異なる(前腕のねじれる割合が異なる)ため、アドレス時の左手親指の位置等は微妙に調整する必要があるのでしょうか?」

      意識的には前腕のねじれかたを調整する必要はありません。

      実際には、遠心力の大きさで前腕の伸ばされる程度は変化しますので、ねじれる程度も微妙に変化します。しかし、それを感じることができるぐらいになれば、意識しないで、グリップの微妙な位置を調整できるようになっています。

      左肘の曲がり具合があまり変わらなければ、前腕のねじれもそれほど変化しないので、セットアップで左肘をほぼ伸ばしきったぐらいの感じでグリップを決めるようにすればそれで問題ないです。また、グリップに対する左手親指のノーマルの位置が決まって、体が覚えてくれれば、左肘を伸ばしていなくても、腕を伸ばしたときと同じ感じのところに左手親指をセットできるようになります。

      ノーマルなグリップをするときのコツは、下を向くのではなく、真っ直ぐ立った状態で、右手てクラブを支えておいて、左腕を上から回して左手親指をグリップの上に置いて、その位置を精密に決めます。そこへ、今度は右手を離して、右腕を下から回してきて右手の生命線を左手親指の上に添えます。特別なケースとして、微妙なアプローチショットの時は、下を向いて右手でクラブを支えておいてヘッドをボールにセットして、そこから左手をグリップに収めるようにします。微妙なショットの時は、セットアップからすでにフェースの開き具合やシャフトの角度をまさに微妙に変えてセットしたいので、ノーマルのグリップの作り方とは異なるやり方のほうがいい場合があるのです。とはいえ、ノーマルアプローチショットの完成度が高ければ、かなりの場面で使えますので、一般のラウンででは、それほどフェースを微妙に調整するよりもまずは、ノーマルショットを精度良くすることが先決です。転がしの方法の理解とノーマルの精度アップがキーですね。

      返信
      1. 高橋 誠治

        ご回答ありがとうございました。

        『真っ直ぐに伸ばす感じにすると、最も自然な状態では、曲げた状態よりは前腕は内側にねじれてくるということ。』を意識してグリップを決めるようにします。
        今後も口をすっぱくして言って頂けると助かます。

        『ノーマルなグリップをするときのコツ』もセットアップルーティンに取り入れます。
        最近は、練習時も1球ごとに、球筋をイメージし、セットアップルーティンを行ってからショットしています。
        時間はかかりますが、ショットの成功率が高くなったように思います。
        今後も継続しようと思います。

        返信
        1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

          「練習時も1球ごとに、セットアップルーティンを行ています。時間はかかりますが、ショットの成功率が高くなった」

          セットアップルーティンの時間を短くするというか、不用意に長くならないためのコツは、必ずどこかを動かすことです。全身が止まる瞬間があると、そこでの時間が意外と取られてしまうものです。また、セットアップからリズム良く動いて体を止めないでいられれば、スイング全体も良いリズムでいられます。

          返信
  2. あきひろ

    大森コーチ おはようございます。

    寒いとか早朝だとまだ位とか風邪をひいてしまったとかの言い訳ではないのですが(笑)
    4カ月振りの練習場に行ってきました。
    練習場には行けてませんでしたが、便所での肩ストレッチだけは毎日し、「脱・力み」も何度も見返しておりました。
    (大森コーチの記事も毎週ちゃんと拝読はしておりました!)
    後、朝や夜のちょっとした時間にスイング練習グッズでスイングしたり、SWやドライバーをグリップしてみたりはしていました。

    今日の練習はSWだけを持って行きました。
    フルショットと違いSWの15yキャリーでは4カ月間が空いても何とか?なりました。
    ただハイティーでの打感を落としたショットは30球ほど打って1球くらいしかまともに当りませんでした。

    そこで落ち着こうとこちらの本日の記事を読んでみました。
    2月末のグリップの記事を読んだ時に自分がまだ左手がウィーク気味だったのと右手の親指も人差し指とピッタリくっつけようとしていた事がわかったので、それ以後は左手の合わせ方を親指から合わせて右手のVもゆったりするように握る練習だけはしていました。
    本日の記事の中で「左手親指の位置を探る時のコツ」の中で書かれていた「親指はシャフトの向きに並行に」…

    僕は親指はシャフトとは並行にしていませんでした。
    それと合わせてクラブを身体正面に持ち上げた時に「フェイスが飛球線と直角」というのも「直角になっていた」ではなく「直角にしていた」事に気付きました。

    またこれまで独学・独習だけでしたので「スライスにはストロンググリップ=ナックルが3つ見えていれば良い」という表面だけの「ストロンググリップ」になっていた事がわかりました。

    そこで親指をシャフトと並行にしてグリップをしてみた所、違和感はあったのですが逆に4カ月練習場ではスイングしていなかったので結構スッと馴染めたかと思います。
    この握り方だとシャフトを身体正面に持ちあげた時にもフェイスも飛球線に「直角になって」いました。
    15yキャリーでも良い感じで打てるようになりました。

    17日にコンペの予定なのであと来週の土日で身体にグリップを馴染ませたいと思います。

    本当に「グリップ」といっても奥が深いというか一番大事なのだなぁと改めて思いました。
    たしかに「グリップ」はクラブと身体の唯一の接点なので理屈でかんがえても一番大事な場所ですよね。

    一言で「ストロンググリップでナックルが3つ見えるように」と言うのと大森コーチのように理論を説明していただいた上で御教示いただけるのとでは教えられる側の「気付き」という点でも大きな違いがあるのだなぁと。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      「表面だけの「ストロンググリップ」」

      グリップの神髄?をご理解いただけてきたようで、私も嬉しいです。

      グリップの話をすると、そんなことわかっているからもういいよと思ってしまうことも多いかと思います。しかし、たかがグリップされどグリップで、グリップだって突き詰めるとかなり奥が深いのですね。でも、正しいグリップには特別な能力も体力も必要ないので、まさに真っ先に完全にして、スイングの他の部分でグリップに問題があるために、余計な動きをしなければならなくなるという、効率の悪いことはできる限り減らしたいものです。

      返信

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