From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・決心」
というお話をさせていただきます。
私の一言で、とんでもなくすごいことを「決心」された
「大森ゼミ」受講生の方の物語です。
でもその話の前に、あなたには「大森ゼミ」について
ちゃんとご説明しなければなりませんね。
大森ゼミとは…?
「大森ゼミ」とは、半年コースで毎月一回のゼミとして、
約2時間の講義とさらにお酒を酌み交わしながらの
交流会を行うものです。
講義も盛り上がるのですが、
その後の飲み会のほうが盛り上がります。
飲み屋の座敷で、いい大人たちが立ち上がって
スイング談義をしています。
ところで、この大森ゼミの開校時に、
私は受講生の方に、こんな一言をお伝えしました。
「せっかく半年コースに入っていただいたのですから、
これから半年、まったくボールを打たないで、
一回のスイングを20秒以上かけて行うゆっくり
シャドースイングだけやっていただいたなら、
あなたのスイングは劇的に変わります。」
でも、私は内心、絶対そんな半年もボールを打たないなんて
できないだろうから、少しでもボールを打つ時間を
ゆっくりシャドースイングにあてていただけたらいいな、
というぐらいのつもりでした。
でも、ゼミ受講生の下鵜瀬(しもうせ)さんは、
とんでもなくすごいことを「決心」されました。
いったい何を「決心」されたのでしょうか。
それは、ゆっくりシャドースイングを
5,000回やろうと決めたことです。
数だけを言っても伝わらないかもしれませんが、
実はそれは、かなりハードです。
20秒を5,000回ですから、
トータルで約28時間弱の時間となります。
さらに、一回ごとには少し休憩や考える時間がありますから、
関わっている時間からするとその倍ぐらいにはなります。
そして、ハードという意味は、心も体も、
ようするに身体全体がハードで、
続けるためには強い心がなければ続きません。
でも、ゆっくりシャドースイングを続けることができたなら、
あなたはゴルフのまったく新しい世界へ旅立つことができます。
みんな熱心だな
大森ゼミでは、スイングなどを撮影しながら
リアルタイムで自分のスイングを確認できるツールを使って、
ゆっくりシャドースイングを、まずは数名の方のダウンスイングでの
手元とシャフトの軌道チェックを中心に行ないました。
そうしたらなんと、
一ヶ月後の次の方たちの動きが、驚くようにいいのです。
また、その次の回の方たちもすごくいいのです。
それで、どうしてか聞いてみたたところ、
ゼミに参加してから全員がお家でゆっくりシャドースイングを
鏡やガラスにご自分の姿を映しながら行ったとのことでした。
実際にはゼミの中ではやっていただいたわけではなく、
見て聞いていただけの方々全員が良いシャドースイングになっていました。
5,000回とは言わないまでも、みんなの前でやるからには、
少しはましにしたいという気持ちが、自らゆっくりシャドースイングを行う
「ひと押し」になったのかもしれません。
それほど、徹底的にやらなくても、チェックすべき点を意識して
ゆっくり流れる時間のなかでちょっとだけでもシャドースイングができれば、
劇的に動きが良くなります。
それは、大森ゼミに参加していただいた方々全員が
実感していただけたことでした。
交流ラウンドで感動
また、シャドースイング以外に、最後に交流ラウンドを行ないました。
そのラウンドには私の知り合いのLPGA女子トーナメントプロにも来ていただいて、
一緒にラウンドしてもらいました。
彼女がラウンドから戻ってきて私に発した第一声、それは
「大森さんの生徒の方は全員セットアップが綺麗!」
という一言でした。
ほとんど講義を聞くのみで、各自1回だけゆっくりシャドースイングをやっただけの耳学で、
こんなにもセットアップが綺麗だと、トーナメントで最高位8位の経験もある
トーナメントプロが感じたとは、ある意味私も驚きでした。
セットアップはスイングの問題の80%以上を含んでいると私は実感しています。
そのセットアップが明らかに綺麗に見えるのですから、これは物凄いことです。
5,000回達成の記録
ここで、下鵜瀬さんからのご連絡をほぼそのまま転記(関連のないことは省略)させていただきます。
↑ゆっくりシャドースイングを5,000回達成された下鵜瀬さんからのご報告
↑下鵜瀬さんのインタビュービデオ
さらにその先にあるもの
ゴルフと付き合っていても、良いことばかりではありません。
当然、谷あり山ありで、上達も単調増加ではありません。
プラトーとも言われる高原状態、
がんばってやっているのに変化しない状態になることもあります。
また、良薬口に苦し、好転反応などとう言葉があるように、
まさに今回下鵜瀬さんがご経験されたように、
プラトーどころかむしろいったん悪くなるなんてこともあります。
でも、最初は後退したとしても、そこから戻って来ることができたときは、
何とも言えない達成感を味わえるものです。
達成感こそ心の栄養です。
わくわく感は心のブースターロケットで、気持ちをひとつのことに突進させてくれます。
わくわくを感じることに向かって突き進み、達成感を糧に進み続ける。
こんな好循環ができたら、心がやすらかなのに強靭というすばらしい心が手に入ります。
下鵜瀬さん、ゴルフに限らずいろいろなことでどん底に落ちそうになったら、
また、ゆっくりシャドースイングを5,000回やろうと決めた頃のことを思い出して、
また這い上がっさらにその先に進んでください。
追伸
ちなみにですが、この大森ゼミのことを知った方から
今から入会できないのかというお問い合わせが
ゴルフライブのほうにけっこう届いているそうです。
事務局のほうでも、大森ゼミを「オンラインコース」として
立ち上げる準備をしているそうです。
その際にはまたあなたにご案内がいくと思いますので、
それまで、今しばらくお待ちください。
追々伸
私が制作にかかわり、出演もしている斎藤かおりの飛ばしDVD
『齊藤かおりの飛ばしのメカニズム』
が、キャンペーン中だそうです。
齊藤かおりがゴルフダイジェストに掲載されたことを
記念してのセールとのこと。詳しくはこちらからどうぞ。
↓
http://g-live.info/click/sd160609/
では、また。
最新記事 by 大森 睦弘 (全て見る)
- 【ビデオ】手首のリラックスで飛距離アップ - 2024.11.24
- 【ビデオ】練習場でコレやらないと成果ゼロ - 2024.11.17
- 【ビデオ】HS上げないで飛ばす方法はコレ - 2024.11.10
皆さんのゴルフに対するとりくみがすごい、大森コーチの指導を実践していかなくてはと思い知りました。
そうですね、私も聞いて驚くほどお客様が私の一言を頼りに努力されている様子を目の当たりにすると、私がお伝えする一言一句に責任を感じます。これからも私がお伝えできることは精一杯分かりやすく伝授させていただく所存でございます。今後も、応援、よろしくお願いいたします。お客様からの声援が私のエネルギーとなります。
5000回とはすごいですね、私には出来そうにありません。精神的に強い方ですね
見習いたいですが私には、??。頭が下がります。
以前質問をさせていただきましたが、軸については背骨センターでブレない。
切り替えしのタイミングは左膝をセットアップに戻す。(間が出来る)
リズムについてはヘッドから一番遠いところから動く
そのさいSW15Yを推奨して頂きました。
私の練習は自宅のネットで1回10~15分で3~4回/日
質問させていただいた1月は寒くていきなりフルショットしていましたが
3月ごろからは練習時間の半分を SW15Y(距離はネットが近くわかりません)
に充てています。
確かにSW15Yがうまく打てる時は他のショットも気持ちよく上手く打てることが
判り SW15Yの重要性を身をもって判ったように思います。
これからは ゆっくりスイングの取り入れたいと思います、
私の場合はこのゆっくりスイングを10~20回程度やっていますが
筋肉痛、汗が出る??様なことはありません、これはやり方が悪いのでしょう
最大限に筋肉、筋などを伸ばすように力を入れて、スイングをする必要があるのでしょうか。
大森プロのプログに出会ってから明らかに向上いたしました。
以前出ていたチーピン,引かけ、がなくなり OBが出なくなりました。
ほぼコンスタントに80台で回れるようになりました。もうすぐ73歳ですが
この年になって向上できると思っていませんでした。
私の机の上にはパソコンと分厚いファイルがあり毎日でもないですが読ませて
頂いています。大森プロには大いに感謝です。
今まで、ほとんど参加していなかったクラブコンペに今月より参加したいと思います。
質問ですが、まだまだダウンスイングには上手く打てません(ターフ)
練習ではヒンジは意識しないとできません、??。出来てないのかも??。
まだまだ手首が固いのでしょうか、コースに出てヒンジを意識するとダブリです。
ダウンスイングのコツを一つだけご教示いただければと思います。
大森コーチ こんばんは。
「決心」…
私の場合は
・SW15yキャリーを練習の中心に据える。
・肩甲骨ストレッチ
でした。
SW15yキャリーは本当に練習の中心となっており、練習場では「これが練習て感じがして良いよな」と悦に入りながら(笑)打ってます。
もう横でネットに突き刺さるようなビッグドライブを打つ人やお喋りを楽しみに来ている人達(笑)が居ても平気になりました。
また15yキャリーでも一球毎に後方に下がりルーティングを行う事によりルーティングも身に付いたと思っております。
でもまだルーティングでのワッグルが固定されておらず、これからの課題だと思っています。
肩甲骨ストレッチは毎朝便所で行うようにしていますが100%では無いのでもっと意識して行いたいと思います。
昨日のコンペのラウンド前の練習でもSW15yキャリーを中心に行い芝から、ティーからと感触を確認して普段と同じような感覚で打てている事が実感出来ました。
それだけで凄く安心感が生まれました。
後半からは生憎の雨天でしたが、ベスト更新の122を出す事が出来、コンペでは40という大きなハンデということもあり、10位になる事が出来ました。
長目のショートで欲張って3Wで届かそうとして大叩きしたのとパターの練習を疎かにしていたのが原因でパターで結構勿体無い事をしたと反省しております。
SW練習の成果がようやく身体に馴染んで来たのかSW~6Iのフルショットも飛距離は置いといて「自分の距離」が出来てきました。
ベストの更新が出来たのは大森コーチのこちらでの記事(特にSW15yキャリー)と「脱・力み」のお陰と感謝しております。
本当にほぼSW練習しかしてなかったのにアイアンもドライバーも打てるようになっていた事に驚きです。
20秒シャドースイングも分からないなりに練習していきたいと思います。
ルーティングでお腹を凹ませてた筋肉痛が心地よいです(笑)
ありがとうございました。
ちなみに、3Wと5番アイアンより長いアイアンは即刻中古屋に売って、かわりにユーティリティアイアンをいれるといいです。ちなみに私は、アメリカン倶楽部のハイブリッドアイアンはコストパフォーマンスが最高だと実感しています。
ゆっくりシャドースイングは、スイングのイメージがなくても、まずは、やってみることで、あれ?ここってどうやってスイングしていたんだろうとか、いろいろ悩みが出たらそれはそれで一つの成果です。そして、どうすればいいんだろうと考え、何か調べてみたりして、納得がいくようにイメージできるようにしていくといいです。あまり硬く考えないで、気楽な気持ちからはじめてみても得るものはあります。さらには、あなたが理想としているスイングを真似るようにするといいです。ちなみに私はサム・スニードのフアンです。
返信ありがとうございました。
実はその日はUTと5Iはバッグから抜いていました。
基本的にスライスばかりなのにUTは左に引っ掛けるというか当たりが異なる事が多かったのです。
5I は元々ラウンドで使った事がなかったし…
UTはこれまでもラウンドで数回使った事は有ったのですが、大ダフリ、チョロ、シャンクというよりソケット部でのHIT等々…
3Wは練習場では時折良い当たりが出てたのでちょっと色気が出てしまい持って行ってしまいました。
早速アメリカン倶楽部のHPを拝見しました。
ハイブリッドアイアン良さそうですね。
これまでは5W、7WやUTのもう少し下の番手を検討していました。
1Wが最大で180y、6Iが130y程度なのでその隙間を埋めるような番手を検討したいです。
今のクラブが初心者セットなので中古屋さんが買い取ってくれるかが心配ですが(笑)
シャドースイングは2、3回すると身体が熱くなりますね。
会社ではハンカチを丸めて軽く握ってやってます。
スイングの理想とする方がイメージとして持てない(そんなに違いが分からないので…)大森コーチの好きなサム・スニード氏のスイングを参考にしたいと思います。
大森コーチへ
今日のブログの教えは『急がば回れ』で、ゴルフへの向き合い方の一つを示唆して下さり、ものすごいインパクトを受けました。それにしても半年でゆっくりシャドウ5千回は並々ならぬ決意がないとできない、自分自身の練習方法の節操のなさをいやというほど思い知らされた次第です。
練習場に行く前は、今日の課題を設定し、無駄球を打たずにじっくり課題解決に挑戦しようと思っているのですが、いざ打球し始まると我を忘れてフルスイングの繰り返しをしてしまった・・・なんてことが何度もありました。こんなことの繰り返しでゴルフが上達するはず無いですよね!。
下鵜瀬さんの5千回を達成するまでの気力は、さすがにもう持てないかもしれませんが、次回からの練習方法を次のように変えて新しい次元に挑戦してみようかと思っています。
① ゆっくりシャドウスイングを1W、5W、7I, 9I, AWで各5回ずつ行う。
② ビジネスゾーン幅で左肩をトップの位置に残しながら下半身をフル回転させるゆったり素振りを①と同様に行う
③ ゆっくりシャドウ⇒ゆったり素振り⇒80%力感ショット1球(打球する)
上記のすべての素振りと80%力感ショットに15秒程度のセットアップを加えて行うと1セットで約45分程必要になりますが、これを2セット行う練習メニューに変えてみます。
先ほど、試しに1W、7I、9Iでゆっくりシャドウを15秒セットアップも加えて各10回行いましたら、約30分掛かり汗びっしょりになりました。体幹を鍛える運動にもなりそうですので練習場と家で継続してみます。
コーチからこの練習方法についてアドバイスを頂き、効果を高めていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
Q:「練習方法についてアドバイスを頂き、効果を高めていきたい」
時々でいいのですが、鏡やガラスなどにあなたの姿を写して、リアルタイムでイメージしている動きと実際の動きの差を埋めるようにしてください。案外、思った動きとは異なった動きになっていることがあります。
少し余談ですが、ゆっくりシャドースイングで汗だくになる理由の一つには、溜めを作るほど、拮抗筋を働かせなければならないからです。
実は、ゆっくりシャドースイングでは、本来スイングに使う以外の筋肉を使うことになります。例えば、トップに左肩を置いておくというイメージを実践するためには、体の右側の筋肉を収縮させなければ、ゆっくりシャドースイングでは左肩をトップの近くには保てません。しかし、実際のスイングスピードのなかでは、右サイドはむしろスイングするべき筋肉群に対する拮抗筋、ようするに、運動を妨げようとする側の筋肉群は弛緩させます。そして、筋肉のなかにある長さの変化を察知するセンサーからの信号が脊椎で反射する伸長反射が発生して、伸ばされた筋肉を縮めようとしますが、その伸ばされた筋肉に対する拮抗筋はゆるむ方向の信号も同時に発生します。それにより、伸長反射で縮めようとしている筋肉の働きはじゃまされにくく、さらに筋力が無駄なく使われる運動となります。なんとも、すばらしい反応がヒトには備わっています。
ここまで見ると、拮抗筋を使うことは無駄にも思えます。しかし、怪我防止とか体のバランスを保つためには重要です。なんせ、ゴルフのスイングは体の片側の筋肉に負担がかかりやすく、片方だけのスイングだけしていたら体は歪んでしまいます。ですから、スイングに寄与する反対側の筋肉群をスイングとは別の方法で鍛えておけば、体のバランスはまあまあ保てることになります。そして、拮抗筋への神経系統が刺激を受けることで、拮抗筋がゆるむ機能も向上します。ということは、実際の速さでスイングするときの拮抗筋の邪魔を減らせるということにもなります。
そして、左打ちのゆっくりシャドースイングも実はお勧めです。というのは、第一は普段スイングしない反対方向は、頭で考えた動きがそのまま出やすいからです。右打ちだと、いつの間にか身についた悪い癖などの動きをやってしまいますが、左打ちは、純粋です。そして、第二に、左打ちの拮抗筋は右打ちの主動筋なので、まさに左打ちゆっくりシャドースイングでは右打ちで使う筋肉を刺激できるというか、鍛えることにもなるからです。まさに、一石二鳥ですね。
大森コーチへ
正直に申し上げて、余談の部分の左右の筋肉の伸び縮みと緩みの内容は難しくて理解できませんでした。別の機会に詳しく解説していただけたらと思います。
『スイングに寄与する反対がわの筋肉群をスイングとは別の方法で鍛えておけば、体のバランスはまあまあ保てることになります』ということから、ゆっくりシャドウスイングはフルスイングの偏った筋肉の使い方を緩和する意味からも有効ということでしょうか?
バランスをとるという観点からみると、教えていただいた肩甲骨のストレッチ体操も左肩甲骨のスライドのみを意識するのではなく、左右の筋肉や腱のしなやかさをバランスよく増長させることも併せて行う必要がありそうですね。