From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「体・タイプ理論と向き合う」
というお話をさせていただきます。
ゴルフのスイングで、いったいどうやって体を動かそうとすることが
自分にとって最適なのかを知ることは、
最小限の努力で最大の結果を得るために大切です。
私が今までいろいろなタイプ理論と向き合ってきて、
それぞれの理論をどうとらえることがいいのか、
私の現時点での個人的見解をお話しようと思います。
前置き
現段階ですから、明日には言うことが変わっているかもしれません。
それだけ、衝撃的な事実がわかれば、考え方も変わりますね。
宗教的意味合いの濃い天動説から
科学的根拠を拠り所とする地動説が一般的に受け入れられてきたように、
見るポイントが変われば考え方も変化します。
そんな衝撃的な何か新しい情報が入れば、
私もそれまで考えていてことをあっさり捨てて、
新たな考え方のベースとする日もくるかもです。
前置きはこれぐらいにして、本題に入ります。
タイプ理論とは
体のタイプの分類にはたくさんの理論というか宗派というか、
ま、いろいろなことが提唱されています。
一番簡単な体の広義な意味でのタイプといえば、
右利き、左利きですね。
体のどの部分をどのように使ったら動きやすいかとか、
力を出しやすいかなどには人により
いろいろなタイプがあるとするのがタイプ理論です。
私も過去に、とあるタイプ理論を提唱するところと
共同で選手のタイプと実際のパフォーマンスの関連などを
いろいろ調査したことがあります。
そんな中で議論されたことがあります。
それは、各タイプ理論の間では矛盾が発生して、
相反する結果も出てしまうということです。
こっちの判定方法ではこう体を使った方がいいと判定されるのに、
別の判定方法ではそれとは異なってしまうなどです。
また、タイプの分類方法などによっても
単純には綺麗なタイプ分けをできないこともあります。
要するに人は千差万別で、タイプに分けたとしても
大枠としてはそのタイプに当てはまるという判断になります。
ですから、あなたにとって最適を追求していくと、
タイプ分けにきっちりはまる訳ではなく、
亜流というかタイプに大雑把に分類されたとしても、
微妙に入り組んでいる場合があります。
また、タイプを乗り越えて獲得した動きもあったりします。
そのためにタイプ分けが乱れるということもあるのかもしれません。
ということで、タイプを綺麗に分類して、
そこに押し込んでしまうことには無理があると
私は現時点では考えています。
また、各判定されたタイプは変化するのか
不変なのかに関しても議論の余地はあります。
脳科学もちょっと前までは
脳の神経細胞は増えることがないということが定説でした。
しかし、その定説はつい最近くつがえされました。
1998年11月のスウェーデンのサルグレンスカ大学病院の
ピーター・エリクソンとソーク生物学研究所のゲージらの発表が
センセーショナルでした。
彼らは「大人、さらには高齢者の脳でも神経細胞が発生している」と発表して、
それまでの大人になってからは新たな神経細胞は発生しないとしていた説を
ぶち壊したのです。
その後2000年以降も次々と新たな発見があり、
それまで否定されていた脳神経回路の結合状態の変化も発見されています。
本当につい最近までこんなことがわからなかったということが、驚きです。
ちょっと脱線しましたが、いずれにしても、
タイプ理論はまだ発展段階なのではないかと感じているというのが
正直なところです。
タイプ別体の動かしやすさについて
例えば、足裏のどこを踏むと
地面を踏みやすいかということについて見てみます。
足の内側、外側、つま先側、かかと側などに分類することもできるし、
もっと細かく分類することもでき、もっと荒く分類することもできます。
ところで足の裏の内側と外側の骨の構造の違いを見てみます。
内側である親指の骨は太くて長くて
大きな力を支えてしっかりしなりやすい構造です。
ところが、足の外側である小指の骨を見ると細くて短く、
親指側に比べて力を支えにくく、大きくしなることも難しい構造です。
また、足の前側は大きくしなることはできるけれども、
踵側はそんなにはしなりません。
となると単に重さを支えるだけなら足の外側や踵側などでもいいのかもしれませんが、
動的にしならせてそのしなり戻りを使うなどの場合は、
外側や踵側だと骨格の構造としては難しいということになります。
また、走るときに、地面から離れるのが足の外側ということはありません。
だいたい親指と人差し指の間ぐらいのところから
体重が抜けていってリリースされます。
そういえば、自転車のペダルをこぐときは
母指球の少し後ろあたりでペダルを踏みますね。
踵でペダルを踏んでもうまくこげません。
また、足を伸ばして強い力を出すためには、
腿の内側の内転筋群を働かせなければお尻の大きな筋肉である
大臀筋を使えません。
そのため、走る時は足裏のかかとの外側から着地して
足裏をクロスに体重が抜けていくようにします。
内側にねじりながら足を延ばす方が
骨格と筋肉の構造から理にかなっています。
ですから走る時は誰でも内転筋を使って
足裏を外かが内側に向かって使っています。
足の外側で重さを支えやすいタイプだとしても、
下半身の構造からは最後にパワーをリリースするのは
足の真ん中より内側になってきます。
また、内転筋群を意識しないでも使えるタイプと
意識しないと使えないタイプがあります。
そうなると、黙っていてもうまく内転筋群を使って走れる人がいる一方、
内転筋を使って足裏を外側から内側にクロスするように意識しないと
うまく内転筋群を使いない人もいます。
しかし、内転筋群を意識しなければ使えないタイプの人が、
内転筋群使いにくいからといって、使わないでいると、
一番パワーを出すために必要なお尻の大臀筋をめいっぱい使うことはできません。
ですから、下半身全体の最高のパフォーマンスを出すためには、
内転筋群を使いにくいタイプだとしても、
しっかり使えるように訓練する方が良いということになります。
右利き、左利きを乗り越えるピッチャー
野球のピッチャーに関して、自分のタイプを乗り越えて、
より高いパフォーマンスを出すことがあります。
統計的に右利きが多いので、
左投のピッチャーのボールは打ちにくく感じやすいものです。
そのような理由で、
左利きならピッチャーに向いているなどとも言われます。
また、右利きでも、少しでも打ちにくいボールを投げるために
左投するピッチャーもいます。
ということで、人は自分のタイプを乗り越えて、
トータルで考えるとより高いパフォーマンスを
出すことができるということです。
やり始めは少し苦労したとしても、タイプに依存しすぎないで、
全体的な結果を考えて有利な動き方を、タイプを乗り越えて
練習でカバーするということもありということになります。
私の実体験
私は右利きです。
ところが、歯磨きでは磨き残しを少しでも減らそうと考え、
右手と左手の両方で歯磨きをしています。
そうしていると、今では右でも左でも全く同じように
歯磨きできるようになりました。
歯ブラシをいろいろ変えるということも含めてやっていますが、
磨き残しチェックで磨き残しが0?5%程度となり、
新しく行った歯医者ではこれは珍しいと言っていつも驚いてもらえます。
このように本来は使いにくいというか使えないタイプとなっている体も、
使おうとすることで遜色ない動きができるようになります。
それは、脳のものすごい営みの結果です。
脳というのは本当に素晴らしいものです。
脳はあなたが望むことを忠実にサポートしようとしてくれて、
そのために脳神経回路はどんどん発達して変貌します。
そして、脳神経回路の進化はあなたがその気ならば死ぬまで続きます。
右利き左利きというタイプの違いは、かなり大きな違いですし、
これほどはっきりした違いのあることは他にはないぐらいです。
そんな大きなタイプの壁であっても、あなたの脳は簡単に乗り越えてくれます。
私はほおっておけば足裏の外側でしかも踵側に乗りやすいタイプです。
そして、足裏の外側の方が通常の生活ではバランスは保持しやすいです。
ところが、私はスキーをやっていて、
足裏の内側にもしっかり荷重しなければならないため、
外に乗りやすいけれど内側に乗ってコントロールする必要もありました。
そのため、スキーでは鍛錬して内側でもかなりうまく
スキーをコントロールできるようにしてきました。
また、スキーではかなり強い力の中でバランスを保持する必要があり、
いろいろ試行錯誤した結果、母指球の少し後ろあたりが強い力が動的に変化する場合に、
一番バランスを保持しやすくなりました。
そして、ゴルフのスイングでも足裏の外側に乗りやすい状態でした。
しかし、脚を長く使ってかつ足裏もしならせたいとの思いから鍛錬して、
やはり母指球の少し後ろあたりが脚を長く使えてよくしなって
強い力を受けてリリースしやすいポイントとなっています。
また、フィニッシュで腰が左にターンすると
左脚は内側にねじられる力を受けます。
このとき左股関節にはねじられる力がかかり、
詰まった感じとか、かなりの抵抗を感じることがあります。
このとき、踵に乗っていると左脚がずれにくく、
左股関節には大きな抵抗がかかります。
ところが、母指球の少し後ろあたりに乗っていれば、踵側が簡単にずれてくれて、
左脚を内側にねじられる力はかなり緩和され、左股関節への負担は激減します。
それによって、清々と左脚で地面を蹴って
パワーを出し切ることができます。
そして、私の場合は母指球の少し後ろをかなり意識しなければ、
ついつい外側に乗りやすいです。
しかし訓練で、今ではそれほど意識しなくても母子球の少し後ろで
地面をしっかり捉えることができるようになりました。
そして、脚をできるだけ長く使ってより大きなパワーを地面に伝えるために、
かなり強く母指球の少し後ろを意識して使っています。
そういえば、誰でも走るときに踵でリリースしませんね。
必ず母指球の少し後ろあたりでしっかり地面を捉えて足の骨をしならせ、
足首も伸びて脚が最大に長くなった形で地面から離れます。
タイプ分類を重視したい部分
タイプ分類が正確に出来ているなら、
スイングでの具体的な体の動かし方に利用したい点はたくさんあります。
例えば、重心移動について見てみるとはっきり言えます。
スイング中に体重の移動を意識して、
それを積極的に利用するとうまくスイングできるタイプと、
あまり体重が移動することを意識しないでスイングした方が
うまくいくタイプなどです。
何も意識しないでも背骨を中心にターンしやすいタイプでは、
背骨の前側の重い内臓が向いた方向に自然に体重は移動することで、
体重移動は意識しないでも自然にできています。
それを、さらに体重を移動させようとすると、
バックスイングで頭が右に移動しすぎたり、
ダウンスイングで頭が左に突っ込む動きとなり、無駄な体重移動となってしまいます。
このように自分自身のタイプを知ることで、
スイングのイメージを調整することが必要となります。
ゴルフでタイプ依存しない部分
ゴルフにおいて、タイプ依存しないことを検討するべき点が
幾つかあります。
足裏の母指球の少し後ろで地面を捉えるという点は
すでにお話したことです。
その他に、グリップもあります。
グリップは力でクラブを握るものではありません。
手とグリップを密着させて、グリップを支える手をしならせて、
体の大きなエネルギーを効率良く伝えたい部分です。
グリップは柳のように手とクラブをつなぎたいです。
グリップを力で握っていると、大抵トップでずれます。
そして、トップでずれるために、セットアップから力を入れて
握らなければならないと感じるようになります。
これは悪循環です。
そして、手のひら側で握ろうとすると、
どうしてもグリップはしなやかに包み込むように持つことはできません。
なぜなら、手のひらは指よりもしなりにくいからです。
グリップは柳のようにしなりやすいほど、
トップから大きな力がかかり始めたときにもずれないように
クラブを支えることができます。
となると手のひらよりもしなり易い指に近い部分でクラブを支える方が、
グリップはずれにくくなります。
グリップを力ずくでずれないようにしょうとしても、逆効果です。
グリップは手とグリップを密着させて、
力ではなく密着としなりでクラブを支えてください。
ここでタイプ依存にこだわりすぎると、
しなりにくい手のひらで握ることになってしまいます。
また、ソフトなショットが要求されるアプローチショットで
感動的なコントロールをできている人で、
手のひらで握っている人は私は見たことがありません。
手のひらで握ることをちょっと変な言い方ですが
「うんこ握り」といます。
ま、グーで握るのでそのような言い方をしたりするのですが。
タイプ依存にこだわりすぎないほうがいいと感じる点は
まだまだありますが、これぐらいにしておきます。
どうするかはあなた次第
確かに、今すぐにとか3か月以内などという比較的短期間に
体を最適に使おうとすると、タイプ別に分かれた使い方のほうが
体をすんなり使うことができます。
しかし、究極的に最適な体の動かし方を追求したなら、
タイプ依存を乗り越えるべき使い方の部分は乗り越えることも
十分検討の余地はあると感じています。
また、タイプ依存を考えすぎると、
体の本来の構造に従った使い方ができず、
体の誤用につながることもあります。
体の間違った使い方によって、関節が正しいポジションで使われず、
故障の危険性をアップさせてしまうこともあります。
先ほどの母指球の少し後ろで地面を捉えることで
左股関節などへの負担を減らせましたね。
特に、ボールヒットに向かって左膝が曲がっていると、
左脚の自由度が高く、脚は色々な方向へ動き易い状態となります。
ボールヒットという大きなパワーが脚にかかってくる状況では、
脚への不安定な方向への力は体にとって深刻な問題となります。
それを力で抑え込める筋力があるうちはいいですが、
筋力低下とともにうまく支えられなくなると、
関節への負担が急増してきます。
脚は伸ばしてしまえば、自由度は少なく、
しかも、大きなパワーを発揮できる形です。
それなら、誤用にはつながりにくいです。
タイプ別で動かしやすい使い方に沿った脳神経回路と
筋肉を発達させるべきなのか。
それとも、タイプからは外れたとしても、
体の骨格や筋肉の構造から神様が設計した意図に従って使えるように
脳と体を発達させることが最終的に良い結果になるのか。
様々な動きのそれぞれで、
このどちらを選ぶかは、あなた次第ということですね。
何れにしても、タイプ依存して良い部分はタイプに最適に体を使い、
体の仕組みに従うべき部分は多少タイプから外れた動きでも、
継続は力なりで努力して乗り越えることも考えるべきではないかと思っています。
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インパクト時の左ひざが、伸びるのを良くないと、ラウンド中に指摘されましたが、それで良いとの事で、スッキリしました。
いつも具体的な解説で、大変参考になります。
はい。左脚をしっかり使い切ることは、楽にまっすぐに飛ばすための要となります。ぜひ、安心して清々と左脚をしっかり蹴りながらボールヒットさせてください。
ただし、ボールヒットしてから手元が腰の高さ辺りまでは、骨盤の前傾角度を維持する程度には左股関節を入れてままにすることだけは注意して守ってください。膝は気持ちよく伸ばしていいです。
もう一つ、ボールヒットではまだまだヘッドを加速しますから、左脚も伸びている最中です。右腕もまだ伸び切らないで、伸びている真っ只中でボールにヘッドを押し付けるように当てていくことで、当たり負けしないで、強いボールを打ち出すことができます。
大森コーチ こんばんは。
昨日もベストスコアは出せませんでした。
パターも毎日家で例え数球でもマットの上で転がしていたのですが、48と大叩きしてしまいました。
あとワンパットずつ縮めれば30…
せめてハーフだけでもワンパット縮めれば39…
タラレバは無いのですが逆に目標としては目指しやすいので何とか少しでもパット数を減らせる様に頑張ります。
stapylake様への返信で書かれていた「普段がに股なら内転筋を意識しないと使えないタイプ」…
納得というか得心というか。
私も昔からがに股です。
昨日のラウンドでの筋肉痛は左右の内股付け根に来ております(笑)
内転筋を使えてたと良い方向に解釈しております。
普段からがに股にならないように意識して歩きたいと思います。
私も大森コーチの記事を見て歯磨きは左手でするようになりました。
最初は頭を動かすような動きが必要で、仕上げ磨きは右手でしてたのですが、今は何不自由なく左手で磨いて仕上げ磨きまで出来ます。
今なら右手で磨く方がぎこちないかもしれません(笑)
歯間ブラシは右手ですが…
タイプ別のようにプロ別というのもありますよね。
先日、ゴルフ雑誌を立ち読みしたら「トッププロに学ぶ○○!!」みたいな記事の中でトッププロ10名位が「こうやって打つ!」みたいな内容だったのですが、皆がバラバラ…
十人十色というのでしょうか?
ここg-liveでも講師の方によって内容が異なるように。
きっと本質の奥底深い部分は同じだとは思うのですが。
グリップですが、先日のサム・スニード動画の中で字幕で「won’t slip」とありました。
「滑らないように」…
まだまだ出来ませんが意識してグリップしたいと思います。
C:「内転筋が筋肉痛」
私も、昔、内転筋群を意識することがなかった時代、ゴルフでたまたま調子の良かった時、帰り道や次の日に内転筋群が筋肉痛ということがありました。今では、常に内転筋群を意識してショットしているので、ゴルフぐらいなら内転筋群が筋肉痛になることは無くなりました。
C:「普段からがに股にならないように意識して歩きたい」
歩くときに、足裏を意識して、かかとの真ん中より少し外側から着地して、親指と人差し指の間ぐらいに抜けていくようにすると、自然に内転筋群を使って歩くことができます。そうすれば、知らないうちに内転筋群を使えるようになってきます。
C:「滑らないグリップ」
トップでグリップがずれないための極意は、左手人差し指と親指でできるVの字の間に隙間を作らないことです。左手Vの字の間に隙間があると、確実にトップでグリップがずれます。そのため、何回かショットしているうちにセットアップからグリップを強く握ってしまうようになります。そして、左手Vの字に隙間がないというのは、グリップを柳のようにしなやかに支えることに直結します。
大森コーチ殿、発展途上にあるというタイプ理論に関し、コーチのいわれる「グリップはフィンガーで握れ」という下りを、新「脱・力みで飛ばす」DVDのDisc2で詳細を確認・読ませていただき、そうか、そうだったのかと、今更ながら得心した次第です。過去十数年間、練習場でのグローブは年中小指のすぐ下の掌の平の箇所に穴あきが生じ、修理をしながら使用しているので、そんなグローブが今も袋の中に十数箇眠っております。自分はパームで握るのが最もパーフォーマンスがよくなるタイプと信じ切っていたため、そんなものかと思っていたのです。しかしこの1年同じグローブを使用し続けても穴あき現象はなく、どうもおかしいと思いコーチのセミナーなどでのお話しから、「グリップは強く握っては(しなやかな)スイングにならない」と口を酸っぱくして言われていることを思い出して、最近は左手のVの字の締まり具合のみ留意してスイングできるようになったからと思っております。ところで質問があります。、
Q1:内転筋群を意識しないでも使えるタイプと意識しないと使えないタイプの「簡単な判別方法」があればアドバイスお願いします。
Q2:「ゴルフのスイング中に頭を上下、左右に動かさないためには」という命題で、ここ10年近く悪戦苦闘してまいりました。ようやく最近少し明かりが見えてきたのですが、その答えとしてコーチが「全く一から」アドバイスいただくとしたら、どのようなやり方を行うことになるのでしょうか?どうも「フィンガーで握れ・なぜなら・・・・」というような簡単な???答えにはならないのか、あるいは超簡単に「これをやればよい」というやり方があるのか、アドバイスいただければ幸いです。
Q1:「内転筋群を意識しないでも使えるタイプと意識しないと使えないタイプの「簡単な判別方法」?」
普段歩くときにがに股になっていたら、内転筋群を意識しないと使えないタイプですね。その他には、床におしりをつけた状態から起きあがりる方法でも判定できますが、これは特定部分の柔軟性も考慮するなどやり方が難しいのでそう言った方法もあると覚えるぐらいにしておいてください。そのうちに詳しくお伝えすることも考えてみます。
Q2:「スイング中に頭を上下、左右に動かさないことに対する対応」
スイング中に頭は頭の幅半個分程度は動いても全く問題ありません。頭は全く動かさないとすると、むしろ自然な動きを阻害してしまいます。
例えば、背骨を中心にターンして、首の可動域が不足しているなら、頭は半個分程度は動きます。それは、頭は背骨の前側に出ているため、背骨を中心にターンしたならターンして向いた方向に頭も移動するからです。首の可動域がないほどその分移動量は多いですが、多くてもターンでの移動量分の頭の幅半個分以下となります。
ただし、背骨を中心にしてターンしないで、バックスイングで右に体重移動しなければと思って、頭をわざわざ右方向へ動かしていると、頭は半個分以上右に移動してしまいます。そうなると、ダウンスイングでは頭を良いポジションに戻せなくなってしまいます。ターンでの移動の範囲である頭半個分以下にとどめるなら、大丈夫です。
頭の上下に関して、上半身の前傾角度が起きあがることはクラブを手で振りに行くと発生してしまいます。手で振りに行かなければ、ボールヒットで右手甲側に折れたヒンジがある分は、頭というか、体全体は下に落ちた状態でボールヒットします。タィガー・ウッズ選手は調子の良かったころはトップから20cmぐらいは頭が下がったところでボールヒットしていました。
大森コーチ殿、Qへのアドバイス有難うございました。Q1に関しては、子供のころの靴底の減り具合が外側だったこと(現在は直っていますが)から、やはり内転筋群を意識してつかわないといけないタイプと分かりました。ここを意識しなくても使えるタイプの人は幸せですね。グリップもそうですが、そういった意味でゴルフスイングに少なくと「自然体で取り組める」タイプは多いとは言えないような気がしております。
Q2の上下動に関しては、「上半身の前傾角度不維持」「ラブを手で振りに行」がキーワードpと認識できます。が、しかしこの課題を一発で治す妙案はないと確信しつつあります。ほんとにないのかとまだかすかな希望は持っているのですが・・・・。
、一方頭の左右の動きに関しての留意事項「バックスイングで右に体重移動しなければと思って、頭をわざわざ右方向へ動かす」悪癖が時々というか顔を出しがちなので、練習場で十分確認しながら行ってまいります。何しろ、ユックリシャドウスイングでも頭が右方向へ半個「以上」動いているようなので、どう修正しようかと課題が多いです。
最後にお願ですが、頭の上下動に関して、いつかブログで詳細に原因別対策を取り上げていただけるとものすごくありがたいです。」
C:「お願ですが、頭の上下動に関して、いつかブログで詳細に原因別対策を取り上げていただけるとものすごくありがたいです。」
はい、メルマガの文章の長さの範囲でうまく収められそうに工夫してみます。
メルマガは複数回に渡ると、2回目以降の読書率が悪くなるという傾向があり、できる限り一回で完結できるようにしようとしています。ま、明示的には一回で完結に見えながら、実は複数回に渡っている書き方もしてはいるのですが。ま、毎回、その回をいきなり見ても理解できるように努力しています。そういえば、下半身で上半身をしならせるという話題は、実は複数回に分割しながらも、各回で完結的に読めるようにしてみた話題でした。