「体」スイングの下半身は階段一段分の可動域

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2017.08.27
ohmori

From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「体・スイングの下半身は階段一段分の可動域」

というお話をさせていただきます。

ゴルフのスイングでは、
下半身をかなり動かしているというイメージがあると思います。

しかし、実は動きとしてはそれほど可動域を使っていなかったり、
複雑ではなく、まさに階段を1段あがる動きをきっちり行えば
良いスイングとなります。どういうことか?

と、本題に入る前に

簡単に業務連絡3点です。

一つ目。私のワンデーレッスン会、
8月(岐阜)と9月(千葉)の募集を引き続き行っています。

すでに満席となっている日程もございますので、
ご希望の方はお早めにお申込み下さい。
 

千葉(千葉県茂原市)
9/3(日)・9/4(月)・9/5(火)
9:00~16:00


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大阪(大阪市東淀川区)
9/10(日)・9/11(月)・9/12(火)
10:00~17:00


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岐阜(岐阜県各務原市)
9/17(日)・9/18(月・祝)・9/19(火)
10:00~17:00


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二つ目。私のワンデーレッスン会ですが、
前回好評だった神奈川開催(神奈川県厚木市)、
再度企画されまして現在募集中です。

前回もすぐに埋まってしまいましたが、
すでにこちらも「残り2名」という話を聞いております。

定員に達し次第終了となりますので、ご希望の方はお早めにどうぞ。

神奈川開催(神奈川県厚木市)
9/8(金)
10:00~17:00


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そして三つ目。私が指導をしているゴルフ通信講座
「Break to 80」の会員向けセミナーが9/6(水)に行われます。

今回のメインテーマは「ショットの要はテコ」です。

本来は会員限定の非公開セミナーなのですが、
「5名限定」で、一般の方にも開放いたします。

滅多にない機会ですので、よろしけれはご参加下さい。

セミナー終了後には「懇親会」もあります。

参加されたことのある方ならご存知かと思いますが
この懇親会のほうが毎回「メインイベント」になっている感があります。

より深く学びたい方は、懇親会にもご参加下さい。

■セミナー詳細■

日 時:2017年9月6日(水)15:00~17:00
   ※開場は14:45~となります。

会 場:東京・神田駅周辺

持ち物:特にありません
    (メモ用のノートとペンのご持参をオススメします)

参加費:5,000円(当日、現金にてお支払いくださいませ)

■懇親会■

日 時:2017年9月6日(水)セミナー終了後の17:30~19:30
   (時間が押した場合、懇親会が最大20時頃まで続く可能性があります)
場 所:東京・神田駅周辺

参加費:5,000円(当日、現金にてお支払いくださいませ)

※懇親会のご参加は任意となります。お店の予約の都合上、
 当日のキャンセルはできませんのでご注意下さい。

セミナーのお申込みはこちらからどうぞ。

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今回もご案内が多めでした。
では、話を戻します。

動きは案外単純

ゴルフのスイングは上半身が前傾していて、全体の動きとしては複雑に見えます。

しかし、下半身と上半身の動きに分割して見てみると、
それぞれ下半身、上半身の動きは案外単純です。

上半身は手首のコックを曲げて、
右肘が内側であるえくぼの方向へ曲げさせられるだけで
クラブを右肩の方向へあがり、完璧なトップとなります。

そして、信じられないかもしれませんが、
下半身は左右の脚それぞれで、まさに階段を一段登る程度の動きです。

実際には階段を登る動きとゴルフのスイングでの下半身の動きが
完全に一致するというわけではありませんが、かなり似た動きになります。

そこで、どれぐらい似ているのか、じっくりと見てみることにします。

そうすれば、あながたゴルフのスイングで、
あまりにも下半身を使い足りないというか、
無駄な方向へ力を使っていることがわかってきたりします。

ゴルフのスイングで、普段の生活での脚の動きにも足りないぐらいしか
脚を使っていなかったと実感できるかもしれません。
 

では、また。
 

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「大森さん、
 階段の動きって言っているのに、その説明がないですーー!」

 

おお、それに気づいていらっしゃるということは、
ここまでちゃんと読んでくださっているということですね。

そこまで気づいていらっしゃる方にはぜひ、
この先を読んでいただきたいと思います。
 

というわけで、続きをどうぞ。

階段を1段登る動きーセットアップでの右脚

まずは、階段を1段登るときの動きを見てみましょう。

右脚を上の段に向かってあげて、右足を1段上のステップに乗せます。

このときの右脚の形を見てみましょう。

右股関節が曲がって、右膝も曲がっています。

この形は傾き方は異なるとしても、ゴルフのスイングで言えば、
まさにセットアップでの右脚の形にそっくりです。

ゴルフの良いセットアップでは、骨盤から上を一体として、
股関節を曲げる動きで上半身を前傾させます。

そして、階段の1段の段差にもよりますが、
一段上の段にあげた脚の股関節は結構曲がっています。

ゴルフのスイングではサンド・ウェッジとかが一番短いクラブですから、
股関節の曲がりは一番深くなります。

階段では、そのサンド・ウェッジでの股関節の曲がりよりも深い感じです。

階段を1段登る動きーバックスイングからトップでの右脚

次に、右脚で階段を一段登ろうとしてみます。

そうすると、右膝と右股関節は伸びていきます。

そして、まさに左足が上のステップに乗った辺りが、
右脚の形で言うとバックスイングしてトップにさしかかったときの形に
酷似しています。

前傾していて、右脚が伸びてきている形です。

そして、上半身の前傾は右股関節の曲げを少し残すことで作られています。

ゴルフのバックスイングでも主に右膝が伸び、
右股関節も伸びますが上半身の前傾角度を保つ程度には
右股関節は曲げたままです。

ようするに、右膝は伸びていて、右股関節は少し入っています。

階段の場合は、ゴルフのスイングよりも右股関節は伸びています。

また、ゴルフのバックスイングでは、右脚を伸ばす方向は
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込む方向ですが、
階段ではより真上にちかいので、右脚を伸ばす方向は異なります。

しかし、右脚をしっかり伸ばすという点では、
ゴルフのバックスイングも階段も同じです。

また、右脚を伸ばして階段を一段登ると、
ステップの幅に依存しますが、腰はだいたい45度ぐらい回転しています。

これは、まさにトップで右脚が内側に内旋された状態と同じです。

こんなにも階段登りと、ゴルフのスイングでの右脚の動きが酷似しているとは驚きです。

バックスイングで脚を伸ばせない悲しいストーリー

また、ゴルフのバックスイングでは背骨を中心に
骨盤のセットアップでの前傾角度を維持しながら右にターンします。

このとき、背骨の前側の重い内臓や両腕とクラブが右斜め上にあがってきます。

ということは、内蔵や腕やクラブの重心が右斜め上にあがることになります。

まさに、右脚を伸ばす動きで重心を高くすることになります。

そして、お腹や腕が向いた方向である打ち出し後方である右方向へ
重心が移動します。

しかし、背骨を中心にターンしているので、
頭の高さはほとんど変化せず、伸びあがっているわけではありません。

この伸びあがりへの不要な心配があるために、
ゴルフのバックスイングでは右脚を清々と使いきれていないという
悲しい問題が発生してしまいます。

また、バックスイングからダウンスイングにかけて、
上半身を打ち出し方向である左へ突っ込んでしまう不安があっても、
バックスイングで右脚を伸ばせなくなります。

右脚を伸ばしていく方向が間違っているがゆえに発生する問題と面と向き合わないで、
右脚を伸ばすことを封印していてはもったいないばかりです。

そして、右脚を右のお尻を右後ろポケット方向へ伸ばせば伸ばすほど、
重心は右に移動するので、右脚には重さが乗ってきます。

右脚を正しい方向へ有効に伸ばせているかどうかは、
バックスイングしていって骨盤の前傾角度を維持した回転で、
右脚に体重が乗ってくるかどうかでわかります。

階段を1段登る動きーボールヒットからフィニッシュでの右脚

そして、さらに右脚を伸ばして左脚でひとつ上のステップを踏み始めると、
腰は進行方向を向き、こんどはボールヒットからフィニッシュでの右脚の形に近づきます。

ゴルフのスイングでのフィニッシュでの右脚の形は、
右脚がお尻の後ろ側に伸ばされて、右足踵も浮いてきます。

ゴルフのスイングで、
右脚は打ち出し方向である左側に力を出して送るとイメージしていては
良いスイングにはなりません。

右脚は力の方向に対して骨格を縦に向けておいて、縦に蹴らされます。

縦に蹴るということは、
力の方向に対して縦ということを意味していることは重要です。

まっすぐに立っているなら地面に対してまっすぐです。

ゴルフのスイングでボールヒットに向かって左脚は、
左のお尻を左後ろポケット方向に向かってまっすぐに蹴ります。

ところが、ダウンスイングでの上半身が強烈にリリースを始める腰から下の高さでは、
上半身が左に回転する反作用を下半身が受けることになります。

そうすると、右脚は打ち出し後方へのかなり強い力を受けることになり、
まさに重力と上半身の反作用の合力の方向へ右脚は蹴ることになります。

右脚は打ち出し方向へ少し傾いた方向へ蹴ることが、
力の方向に対して縦に蹴るということです。

また、右脚は自ら蹴るというよりも、
上半身の反作用を受けて耐えるだけで必死ですから、
実際には、上半身の反作用を受け止めることに専念すれば良いです。

ここは階段で自ら伸ばしていく動きと、ゴルフのスイングでは、
自ら蹴りに行くというより蹴らされる力に耐えるという点で異なります。

階段を1段登る動きーセットアップでの左脚

さて、左足を一段上の段に乗せている形は、右脚のときと同じように、
セットアップでの左脚の形に似ています。

左股関節は曲がり、左膝も曲がっています。

まさに、右脚と同じで、左脚もゴルフのセットアップに近いかたちとなります。

ある意味、ゴルフよりもより深く股関節を入れているという感じです。

ゴルフのセットアップで股関節が入らず、
骨盤の前傾が不足しているという問題を抱えている人もいます。

しかし、それは骨盤の前傾の重要さを理解していないだけで、
やろうとすれば健康な体さえあれば誰でもできることです。

階段を1段登る動きーバックスイングからトップでの左脚

次に、左脚を上のステップにかけたところから、
左脚を伸ばして行ってみます。

この形はバックスイングでの左脚を腰の回転を邪魔させないために
左腰に追従して伸ばしていく形と脚の形だけ見たら同じです。

但し、腰は左に45度程度回転していて、左脚は内旋していますから、
これはバックスイングで左脚は外旋する方向とは反対になります。

そして、階段とゴルフで異なるのは、ゴルフのバックスイングでの左脚は、
自らは何もしないで、単なる重い鉄の鎖のイメージで、
左腰の動きに連動するだけです。

バックスイングで左脚を固めて、
せっかく右脚の伸ばして腰がセットアップでの前傾角度を維持して
右にターンしてこようとする動きを止めてしまうケースがあります。

飛ばすためには下半身と上半身の捻転差が大きいほど良いと言われ、
それをバックスイングで作ろうとして下半身を固めようとして
左脚を固定してしまっています。

下半身と上半身の捻転差、実際には左肩甲骨のスライドですが、
それはトップに向かう切り返しからダウンスイングにかけて作ることが、
楽に大きく捻転できるための極意です。

バックスイングでは、左脚が腰の回転を阻害しないように、
また、自らは動こうとしないで、
左腰の回転に引っ張られるように左脚を伸ばします。

階段を1段登る動きーボールヒットからフィニッシュでの左脚

そして、実は階段の先ほどの左脚を上のステップにかけたところから、
左脚を伸ばして行く動きと同じですが、
左脚にとってはもう一つの局面と同じ様になります。

左脚を上のステップにかけたところから、左脚を伸ばして行く動きは、
ボールヒットからフィニッシュでの左脚の使い方そのものでもあります。

左脚で階段を1段踏みあがると、左脚は伸びてきます。

トップに向かって左腰の動きに自然に追従して伸びていった左脚は、
トップに向かう切り返しで一旦セットアップのポジションまで戻ります。

そこから、ゴルフのスイングでは左脚を伸ばしながら両腿をキュと締めます。

まさに左足の上にまっすぐに立つようにして、
左脚を伸ばしていく動きは、ゴルフも階段も同じ動きとなります。

ただし、ゴルフのスイングでは右脚でお話させていただいとことと同じで、
左股関節はボールヒットまではセットアップでの上半身の前傾角度を
維持する程度には曲げたままです。

そして、左脚を伸ばす方向は、
左お尻を左後ろポケット方向へ押し込む方向ということで、
階段とは左脚を伸ばす方向は異なってはいます。

ある意味、階段のほうが清々と左脚を伸ばせるという感じです。

いずれにしても、階段で左脚を伸ばしきった形は、
まさにゴルフのフィニッシュでの感じと同じです。

ゴルフでの良いショットの証は、
フィニッシュで左足の上に静かに立っていられることです。

そして、フィニッシュでは腰は打ち出し方向を向くフルターンです。

但し、左脚のつま先の向きは
階段とゴルフのスイングのフィニッシュでは異なりますが。

まさに、階段で左脚でステップ1段を登り終えた辺りが、
左脚にとってはゴルフの最高のフィニッシュの形です。

段でも左脚でステップ1段を登り終えた辺りでは、
左足の上に立っていて、腰は進行方向にまっすぐに向いています。

ゴルフのスイングで階段の動きに付け足す動き

ゴルフのスイングで階段の動きに付け足す動きがあります。

それは、バックスイングやダウンスイングで、
脚で地面を縦に踏めるポジションまで入ることです。

スタンスの幅が腰の幅なら、脚は地面に対してまっすぐになっているので、
そのまま脚を伸ばせば骨盤を骨盤の前傾角度に従って
斜めにターンさせることができます。

しかし、スタンスの幅を広げていくと、脚は地面に対して斜めになってくるので、
脚が地面に対して縦に踏めるポジションまで腰をシフトさせる動きが入ります。

バックスイングでは右脚で地面をまっすぐに踏めるところまで、腰は右にシフトします。

腰の幅のスタンス幅での練習は地面をまっすぐ踏む練習にとって重要

しかし、このシフトする動きは意識しなくても大丈夫です。

腰の幅にセットしたショットで練習していれば、
スタンスの幅を広げても自然に地面を縦に踏めるポジションまで
動こうとしてくれます。

例えば、サンドウェッジで15yキャリー(SW15yC)させようとする練習では、
スタンスの幅を腰の幅にセットして脚を使い切ります。

そして、スタンスの幅を腰の幅で骨盤のセットアップでの前傾角度を維持して
右膝が伸び切ったときに、手元は腰の高さ辺りとなります。

下半身を使いきった後は、
ヘッドがそれまでの勢いて腰の高さより少し上まであがってきます。

そうすると、上半身が自ら振りに行かなければ、
15y程度しかキャリーしません。

ですから、SW15yCの練習でしっかり脚を使ってショットしていると、
自然に左右の脚は地面を縦に踏むことを覚えてきます。

そして、スタンスを腰の幅よりも広げた場合には、
まっすぐに地面を踏めるところまで、
勝手に腰をシフトさせようとするようになります。

これは、地面をまっすぐに踏むという動きが
SW15yCで身について、小脳に刻まれるからです。

スウェイの原因

ところで、バックスイングで腰を右に動かし過ぎて、
右脚で地面をまっすぐに踏めなくなるところまで動いてしまうことを
右へのスウェイと言います。

しかし、右脚で地面をまっすぐに踏もうとする場合には、
スウェイにはなりません。

右へのスウェイになるのは、
バックスイングで体重を右に移そうとするからです。

体重を右に移そうとすると、
ほとんどの場合上半身を右に倒す動きとなり、スイングは難しくなります。

バックスイングでは、右脚で地面をまっすぐに踏もうとして、
右股関節は骨盤の前傾角度を維持する程度には入れたまま、
しっかり右膝を伸ばす動きを行えば良いです。

そうすれば、背骨を中心にターンすることで、
背骨の前側の重い内蔵や腕が右を向くことで、重心は勝手に右に移ります。

体重移動は自分から行おうとするのではなく、
正しくターンすれば勝手に移動するものです。

同じことはボールヒットに向かっても言えます。

ボールヒットに向かっては、一旦両脚で地面を踏んでから、
左脚を伸ばしながら両腿をキュッと引き締めます。

そうすれば、左脚で地面をまっすぐに踏むことができます。

左脚を伸ばすことで、階段でも左脚に体重が移動したように、
ゴルフのスイングでも骨盤が左に回転することで、体重は左脚にかかってきます。

両腿を締めるのは、股関節が骨盤に対して横からくっついているため、
脚を内側に引き付ける力を入れなければ脚が外に開いてしまうからです。

そして、両腿をキュッと引き締めることで、
お尻の大きな筋肉である大殿筋を有効に使えます。

階段で腿の内側をキュッと締める

階段で登るときにも、腿の内側をキュッと締める動きを意識すると
ゴルフにも役立ちます。

上のステップに足を乗せるときに、踵の後ろ側の少し外から着地させて、
足裏の踵の少し外側から親指と人差し指の間辺りに向かって
重心を移動させるようにして脚を伸ばします。

そうすると、足裏を斜めに重心が移動しますが、
この動きには腿の内側の内転筋群が使われます。

歩くときでも同じですが、踵の後ろ側の少し外から着地させて、
足裏の踵の少し外側から親指と人差し指の間辺りに向かって
重心を移動させるようにして脚を伸ばします。

それによって、内転筋群が動き、脚を外に開かせないことで、
大殿筋をしっかり使って脚を伸ばすことに貢献します。

左足を開く

実はフィニッシュに向かって、
ゴルフのスイングでは階段よりもきつく感じるところがあります。

それは、左股関節です。

フィニッシュに向かっては左足の向きを調整していないと、
左股関節がかなり内側に捻転されます。

左足つま先を開いておくことで、フィニッシュに向かて左股関節の内旋は浅くなり、
階段を左脚で押して一段登るときと同じ程度になります。

左足つま先を開いたセットアップなら、
腰もフルターンに向かって動きやすくなります。

ところが、左足つま先を開くと、
ボールヒットに向かって左脚が地面を縦に踏めないで
打ち出し後方に倒れるスピンアウトになりやすいと言われます。

しかし、かかと側に乗ってしまうとスピンアウトに簡単になってしまいますが、
母指球の少し後ろ辺りで地面を踏めば、スピンアウトにはなりません。

そして、母指球の少し後ろ辺りで地面を踏んだほうが、
踵で踏むよりも左脚を長く使えるので、より大きな可動域を得ることができ、
腰を左にターンするパワーがアップします。

間違った脚の使い方で脚が痛くなる

間違った脚の使い方を行っていると、
脚が痛くなったり、故障したりしてしまいます。

次の3つが典型的な脚の使い方が悪い例となります。

(1)腰を水平に回そうとする

(2)ボールヒットに向かって右脚を打ち出し方向である左へ送ろうとする

(3)体重を移動させようとする

腰は、セットアップで骨盤を上半身の前傾角度分前傾させて、
その前傾角度を維持しままターンさせることが、
脚を縦に伸ばす動きとなり、脚の関節への負担は少なくなります。

関節が丸い玉になっている肩関節と股関節を除き、
関節が通常のポジションよりも捻じれないように使えば、
それだけ関節への負担は減るからです。

また、先ほど少し触れさせていただきましたが、
ボールヒットに向かう右脚は、上半身の反作用に耐えるだけとなります。

そのため、右脚を打ち出し方向である左へ送ろうとする動きは、
力の方向に対してまっすぐにはならず、
重力によって右膝の内側へ曲げさせられる力がかかります。

そうなると、右膝には関節を横に曲げる方向への力がかかることになり、
故障の原因となります。

また、脚を常に理想的に縦に踏めるわけではありませんから、
普段からトレーニングで関節の横方向への力へ耐えられるようにすることも
故障を防止する意味で大切です。

実際、右膝を左へ送ろうとする動きで右膝を痛めた例は多いです。

そして、これも先ほど触れさせていただいとことですが、
体重は移動させようとしなくても、体幹の背骨を中心とした回転で、
背骨の前側の重い部分が向いた方向へ移動します。

それに任せることが自然な体の使い方となります。

バックスイングで右に体重を移そうとすると、
ほとんどの場合は上半身を右に傾けてしまい、
右脚も右へ倒れて脚には無駄な横方向への力がかかってしまいます。

ボールヒットに向かって体重を左脚に移そうとすると、
上半身が打ち出し方向である左に突っ込んだり、
左へ移動し過ぎて左脚への横方向からの力を余計に受けることになります。

頭は使いようと言われますが、脚も使いようです。

正しく脚を力の方向に対して縦に使って、
大きなパワーを得ながら、故障しない使い方をしたいものです。

ゴルフのスイングの脚の動きはシンプル

どうでしたが、階段の登る脚の動きは、ゴルフのスイングにこんなにも似ていて、
しかも階段のほうがゴルフでの動きよりもある意味大きな動きでした。

そして、ゴルフでは下半身をしっかり使って動けば、
ドライバショットぐらいスタンスの幅を広げていれば、
バックスイングでも手元が胸の高さ辺りまであがります。

逆に言えば、ドライバーショットならバックスイングで
手元が胸の高さ辺りまでに下半身を使い切るようにすれば
上半身がリラックスできた良いショットになります。

階段を登るときに、ゴルフのスイングをイメージしてみましょう。

ゴルフでも下半身をしっかり使えるようになってきます。
 

私のレッスンでは、今日お話ししたような
体のちょっとした仕組みについてもお伝えしています。

よろしければ、下記よりお申込みの上いらしてください。
(神奈川も募集しております)
 

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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カテゴリー: スイング, メルマガ, 体づくり, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「体」スイングの下半身は階段一段分の可動域」への1件のフィードバック

  1. win

    長いメルマガ、ありがとうございます。私も、先生のDVDで、実際やっているのは、ダウンからヒット、フォローにかけて、右足は、左足につけるようにとの指示だったので、送る形で、左足の伸ばしも不十分な形と、分かったようです。右足の内側が痛い状況でした。蹴ることが、両足の負担になると、ぼやいたものです。先生の今回のメルマガで、一応、右足は伸ばしたら、今度は左足の番で、左足を伸ばす、という、単純な交互の運動が、まず大事だと思いました。やってみようと思います。

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