「アウトサイドインがいけない」は本当?

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2013.11.09
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

今日あなたにお話したいのは、、、
ちょっと批判を受けてしまう部分もあるかもしれません。

ですが、あなたにゴルフを上達していただく上で、
どうしても知っておいていただかなくてはいけない部分でもあります。

あなたがどのように受け取られるかはわかりませんが、
意を決して、書かせていただきますね。

アウトサイドインを直したい

ちょっと前のレッスンでのことです。
私が教えることになった、40歳代のMさん。

Mさんはスコアが100前後で、調子がよければ100を切りますが、
切れないこともけっこうあって、スコアが不安定。

そんなわけで、私のところにいらっしゃいました。

ゴルフで何かを学ぶという姿勢はかなり貪欲なほうで、
いろいろな雑誌や教材で学んでいらっしゃるようでした。

ゴルフ特有の言葉にもかなりお詳しい様子。
そんなMさんが初めて私のところに来て、こんな話をさせていただきました。

Mさん「私の場合、肝心なときにドライバーでスライスが出てしまって、
    それでスコアを崩すことが多いんです」

小原 「なるほど、そうなんですね」

Mさん「このスライス、スイング軌道がアウトサイドインだからだと思うんです。
    だから小原先生には、これからのレッスンで
    アウトサイドインを直す方法を教えて欲しいんですが。。。」

小原 「はい、じゃあとりあえず、何球か打っていただけますか?」

Mさん(何球か打つ)

小原 「うーん、なるほど。。。」

Mさん「やっぱりアウトサイドイン気味にスイングがなっていますよね?」

小原 「ええ、そうですね。
    でもMさん、確かにアウトサイドインなのはそうなんですけど、
    直したほうがいいのははむしろ、そこではないような気がしますけどね。。。」

Mさん「え、どういうことですか?」

本当の原因は。。。

Mさんの場合、確かにスイング軌道がアウトサイドインなのはそうだったんですが、
そのアウトサイドイン自体を直すのはあまり効果がない感じだったんですね。

というのも、原因はもっと別のところにあったのです。それは、、、

 「アドレス時の肩のライン」

Mさんがアドレスをしている時、その時点で肩のラインが開いてしまっていて、
それが原因でスライスになっていたんですね。どういうことかというと、、、

Mさんはアドレスの時点で、いわゆる肩のラインが開いてしまっていたんですね。

肩のラインが開いていると、バックスイングでは
その肩のライン上にクラブが上がっていくことになります。

そして、インパクトのスイング軌道は、アウトサイドインになっていた。。。

というわけです。

もちろん、Mさんは自分がアウトサイドインになっているのは知っていたので、
それをスイングでどうにか修正しようという意識はありました。

しかし、それはどちらかというと腕の動作でどうにかしようということになって、
必然的にスイングを崩しやすい身体の動きをしてしまうことになります。

そのことが、スイングの不安定にし、
スコアも不安定にしていたのだろうと思います。

中上級者でもハマりやすいワナ。。。

これは少し言いにくいことですが、もし今回Mさんがそのまま自分で
「アウトサイドイン」を何とかしようとしていたら、、、

以前よりも上半身で何とかしようというスイングになって、
余計にスイングを崩してしまっていた可能性もあります。

そういう意味では、Mさんが今回プロに処方箋をもらおうと決心したこと、
私が指摘したことを素直に受け入れてくれたのは幸運だったかもしれません。

私の生徒さんは、Mさんの例のようにどの方もみなさんゴルフに真剣、
一生懸命で研究熱心な方ばかりです。

ですので、自分なりに問題点、課題点を見つけて、
それを何とかしようという気持ちを持っていらっしゃいます。
ですが、、、、、

逆にそうした研究熱心さが、逆に自分を追い込んでいることもあるようです。

人によっては「気にするべきはそっちじゃなくてこっちですよ」みたいなことを言うと、
気分を害される方もいらっしゃるようです。

スイングが悪いと言っている中上級者の方でも、よくよく拝見させていただくと、
実はそもそもグリップ、アドレス、スタンスがよくなかった、、、

そんな例も、実は少なくないのです。

ここで、ゴルファーのあなたに覚えておいていただきたいのは、、、

 「プロから『自分の考えと違うことを言われたらチャンス』と考える」

ということです。

誤解を恐れずに言わせていただけるのであれば、、、

そもそもやり方が間違っていたわけですから、
そのやり方を改めないことには、先に進むことはできません。

それなのに、自分の考えに「同意」を求めるためだけに受けるレッスンでは、
そもそもレッスンを受ける意味がないのではないでしょうか?

 「アウトサイドインが原因だと思うんです」

 「いや、原因はそこじゃないみたいですよ。。。」

こうしたプロのコーチとのやりとりがあってこそ、
自分が変われるきっかけを得られるのではないか。

ちょっと厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、
少なくとも私は、そう思っています。

またメールします。

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

「アウトサイドインがいけない」は本当?」への13件のフィードバック

  1. 那須進一

    非常にわかりやすい解説でした。
    肩のラインの方向が違うのは自分では殆どわからないですよね。
    ボールを打った後に何で曲がるの?って考えるくらいです。
    アドレスの重要性をもう一度見直します。

    返信
  2. JUNZO

    わたしもアウトサイドインの傾向があり、スライスしやすくなっています。
    何とか直そうとしていますが未だに癖が治りません。ご指摘のように原因は別なところにあるかも知れないので、先輩にスイングを見てもらい確認してみたいと思います。

    返信
  3. fukuda makoto

     お早うございます。毎日、楽しみながらアドバイス記事を読んでいます。74歳になるもゴルフが好きで当記事を参考(当然、DVDも購入)に上達意欲を燃やしています。
     今回、ご指摘のとおり、自己流に課題・問題を掲げ、練習に勤しんでも本質的な改善に至りません。
     多分、原因は別にあり、自分自身気付くことが出来ません。幸い身近にシングルクラスの仲間が居るので、点検して貰っています。その節、指摘を受けるのがグリップやスタンス等、基本的な事項ばかりです。どうも自分自身は意識していても気付かない内に楽な方へ緩んで行くようです。本日のアドバイスを素直に受け止め練習に励みたいと思います。

    返信
  4. イーグル

    先日ドライバー買い替えのために、ゴルフショップでスイング診断を受けたところ若干のアウトサイドインの軌道が問題だと言われました。
    球筋は芯を食った時はフェードですがあたりが薄いとスライスになっているようです。
    しかし、最近絶好調で左への引っかけやプッシュスライスもほとんどでなく大きく曲がってOBになることもないので、今のままのアウトサイドインのスイングで固めようと思っています。

    返信
  5. MAC114

    我々アマチュアの最大の悩みは自分の打った球筋でその原因がどこにあったのかを判断する技量がないから、直せない。仮にたまたまコースに同伴した競技者に尋ねてもそれはお互いに素人、先生の指摘されたアウトサイドインのスイングに大きな原因があるというより、むしろセットしたときの肩の開きが問題である。ここを的確に指摘してくれるアマチュアゴルファーは恐らく皆無と言って良いと思います。従い色んな球筋に悩みを持つアマチュアの問題点、原因究明、その修正方法、これらを
    アマチュアがお願いできる指導者に会えるチャンスがない。これに尽きるでしょう。
    そこで提案があります。コンペを行うより、会員の中でどうしてもスコアアップにつながらない
    スイングの悩みを抱えている方々に対し、1人30分乃至1時間のスイング矯正会を参加者を募り
    有料で先生のご指導を受ける会を設けてはいかがでしょうか?私自身も今猛烈に大きな悩みを
    抱えて2ndshot 特に7番以降のクラブがことごとくダグフックに近いような球筋となり
    スコアにならない有様に落ち入っています。250ydsのナイスドライバーのショットのあと
    120~160ydsのショットがめちゃくちゃにフック。faceを少し開いてスイングと思えば
    大シャンク。ゴルフの楽しみが失せてしまいそうです。

    返信
  6. モチダ

    いつも楽しくメールを拝見しています。
    今回のメール内容は、自分自身のことを言われている様な内容でとても参考になります。
    私も、アウトサイドインのスイング軌道を何とかインサイドアウトにしようとバックスイングを意識してみたり、トップの手の位置を変えてみたりといろいろやっていますが、アドレス時の上体が開いているところまでは余り意識していませんでした。
    練習場では平で人工芝の足元はまっすぐなラインがありアドレスもスクエアーに構えやすいですが、ゴルフ場の傾斜地に立つとスパットを見つけてアドレスするけど、目標方向を見た後、どうも上体がオープン気味になりがちです。再度打つ前のアドレスに気をつけたいと思います。
    質問ですがターフの取れる方向がアウト気味ならアウトサイドにスイングしていると考えてよいですか?
    また、70ヤード位の距離でいつも10~15ヤード位ショートしがちです。ターフの取れ方を見るといつも深くヘッドが入っている様ですが何かアドバイスをお願いします。

    返信
  7. 木村 均

    本日のレッスンは、非常に参考になったし、また思い当たる点があります。
    肩の開きを意識して、スイングを練習します。

    返信
  8. Sakaino

    始めまして、
    肩が開くとは、どういう状態でしょうか?
    すみませんが、教えて下さい。
    よろしくお願い申し上げます。

    返信
  9. 上萬隆樹

    確かにその通りですね、自分では目標に肩のラインを合わせているつもりなのに、同伴競技者からは
    開いているとか、かぶっている(表現は正確で無いかも)とか言われます、結果はスライスも有り
    プッシュアウトの様な現象が出ます、今後は更にアドレス時点で確認してプレーして見たいと思います、有難うございました。

    返信
  10. 稲元 雄二郎

    伸び悩む経験者ほど陥り易いとの指摘、耳が痛いです(笑)月に一度くらいは動画を撮って検証するか誰かに視ていただくことが必要ですね!

    返信
  11. 尾崎雅己

    小原様 何時もご指導頂き感謝しています、有り難うございます。
    今回の自分の考えと違うことを言われたらチャンスと考える、とても良いことと思います。
    これからも宜しくお願い致します。

    返信
  12. 別所 章

    本日は大変参考になることを教えていただきました。実は、私もスライスに悩んでいます。クラブが長くなるに従ってスライスがひどくなります。いつもビジネスゾーンのスイングから始めますが、ビジネスゾーンで力を抜いてスイングするときは、思った方向に飛んでいきますが、ドライバーで170y程度しか飛距離がないためか、フルスイングでは力んでしまうものと思っています。ビジネスゾーンの飛距離とフルスイングの飛距離があまり変わりません。もう少し練習をしてからプロに相談をしようと思ってました。本日の教えで自らのアドレスのチェックをしようと思ってます。
    別所 章

    返信
  13. 佐藤克己

    とても、参考になります。
    1個前をチエック、大事ですね!
    間違えた、判断だと、テークバックを
    なんとか直そうと、また、レッスンを
    受ける、キーワードは、同意ですね!

    返信

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