From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ショットを簡単にする決め技は実はここにあった」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ショットを簡単にするために
一番大切にしたい決め技とは、ズバリ言って。。。
(続きはビデオにて)
ショットを簡単にする決め技は実はここにあった
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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しなりを使うこと
ズバリ言って、しなりを使うことです。
ゴルフのショットを弓と同じにできたら、
どんなに正確で遠くまでボールを飛ばすことができるでしょうか。
ギューっとしならせてポンと離す動きなら、
あとは狙いをつけるセットアップをしっかりやれば
狙ったボールを打ち出すことができます。
そして、実はセットアップが狙いをつけるためだけではなく、
しなりのためにも非常に重要です。
止まっているがゆえに
また、セットアップをきちんと行うことは弓でも同じです。
ゴルフは止まっているボールを打つから簡単なのではありません。
止まっているボールを打つがゆえに、
セットアップでできることは全部やりたいし、
間違ったセットアップの形をスイング中に修正するなんて
無駄な動きはご法度です。
今回は決め技としての正しいセットアップから、
どうやったら体をうまくしならせて
ショットを簡単にできるのかを見てみます。
セットアップでしならせる準備
何れにしても、そもそもしなりにくい形からしならせることは
難しくなりますから、やはりセットアップでしなる準備は整えたいものです。
ここでは簡単にセットアップでまずは意識するべき、
体をしならせるためのポイントを見てみましょう。
(1)正しいグリップ
(2)右肘エクボを上に向ける
(3)左腕は命綱でスッと伸びた感じにする
(4)肩を丸くして首を長くする
(5)骨盤を上半身の前傾角度分前傾させる
(6)正面から見て逆くの字
(7)足踏み
セットアップで意識することは数えあげるとかなりありますが、
やはり最低でも上にあげた7つのポイントだけは
しっかりセットしておきたいものです。
この7つのことを簡単にお伝えしておきますから、
まずはチェックしてみましょう。
(1)の「正しいグリップ」は、左手の3つ目のナックルである
薬指の付け根がヘッドを打ち出したい方向へ向けて
ボールの後ろにセットしたときに自分から見えていれば良いです。
右肘エクボとは右肘の内側のことになりますが、
(2)の「右肘エクボを上に向ける」ことは、
右腕がしなる形をつくっておくことになります。
ボールを投げるときに手投げでのボールをリリースする瞬間の
右肘を見ると、エクボは体の左を向きます。
上半身をしならせて右腕も上腕が外旋してしなって
リリースする瞬間は、右肘エクボは上を向いています。
ゴルフでも同じで、
右腕がしなる形をセットアップからつくっておくことで、
楽にしならせやすくなります。
(3)の「左腕は命綱でスッと伸びた感じにする」ことは
スイングを簡単にするためにも大切です。
左腕はスイング中捻ったり力で曲げたりするような力を入れない、
単なる紐にするイメージでクラブを支えてみましょう。
(4)の「肩を丸くして首を長くする」ことは、
両肩甲骨をリラックスさせてしなりやすくすることになります。
まさに首が長く見えるようにすることで、
肩甲骨は腕とクラブの重さで下に落ちて肩が丸くなります。
(5)の「骨盤を上半身の前傾角度分前傾させる」ことは、
股関節を曲げることになります。
高くジャンプするときは、
まずは股関節を曲げて脚を伸ばす準備をします。
ゴルフのスイングでもこれと同じで、
脚の可動域やパワーを使いたければ股関節を動かすことが第一です。
そして、骨盤が上半身の前傾角度分前傾しているなら、
脚を縦に使うだけで上半身は前傾角度を維持して
ターンできるのでスイングが簡単になります。
バックスイング開始は右脚を伸ばして、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込むようにします。
ダウンスイングで一旦両脚で地面を踏んだら、
そこからは左脚を蹴るように伸ばす動きで
左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込みながら
両腿を目一杯キュッと締めます。
このように脚を縦に伸ばして地面を踏みしめる動きで、
上半身は前傾角度を維持してターンできます。
そのため、セットアップであらかじめ股関節を入れておくことで、
下半身の動きで上半身を正しく大きくしならせることができます。
(6)の「正面から見て逆くの字」は、
セットアップでボールを後ろから覗き込む感じである正面方から見て
逆くの字となるようにすることです。
逆くの字はターゲットを狙っている感じを出せることに加え、
バックスイングで頭が動き過ぎることを抑えることができて
スイングがやさしくなります。
逆くの字のつくり方は、次のようにすれば正しく簡単にできます。
バックスイングで重い頭をできるだけ動かしたくないので、
まずは頭をトップ近くである右方向へあらかじめ持っていきます。
右膝の真上に頭がくるようにすれば良いです。
そうすると、上半身は右に傾き左肩も右肩より高くなり、
重い頭が右にシフトした分体重は右に多くかかってきます。
そこで、腰を少し振り出し方向である左へシフトさせて
両足均等に乗れるところまで動かすと、
ターゲットの後ろからボールを覗き込む逆くの字が完成です。
(7)の「足踏み」は色々な意味でかなり重要です。
セットアップで止まる時間が長いほど、
色々なところがに力が入ってしまいます。
また、足踏みで両股関節を軽く曲げ伸ばしすることで、
股関節を使ったスイングをやりやすくなります。
セットアップ終盤に気持ち良く振れそうな足場を探しながら
足踏みをするだけで、最適なポジションに体全体を収めることができます。
これだけセットアップで意識しておけば、
スイングでは後は体を揺らすだけでしなりを使える動きになってきます。
セットアップさえ良ければ、
スイング中に余計な力で形を修正する必要は無くなりますから、
その分全身リラックスしたスイングになります。
また、脚も使いやすくなるので
下半身の動きで上半身を思う存分しならせて、
そのしなり戻りでボールを打ち抜くことができます。
そうすれば楽なスイングでボールを飛ばせます。
しなる体とシャフト
しなりは体がしなることと、
シャフトがしなることに分けて考えることができます。
体やシャフトをうまくしならせてそのしなり戻りでスイングするなら、
ボールヒットに向かって体とシャフトのしなり戻りを
いかにうまく合わせるかがポイントとなります。
それはスイングに対してシャフトの柔らかさを合わせることです。
そのためにもまずは体をうまくしならせて、
そのしなり戻りを利用することを実現させなければ、
いくらシャフトを調整しても飛距離はたかが知れています。
しなり初めはバックスイングから始まる
そして、体をしならせることは、
バックスイング序盤から始まっています。
さらには、セットアップでのしなりやすい形をつくることが
ベースとなります。
そして、バックスイング開始からは
ヘッドから遠いところから動けば、後は勝手に体はしなってくれます。
実はヘッドから足元までは、サンド・ウェッジでも3mぐらいはあります。
ゴルフは前傾しているので分かりにくいのですが、
ヘッドから足元までは思ったよりもかなり長いと思いませんか。
ドライバーではもっと長くなります。
こんなに長いものなら、端から動けば全体がしなってくれます。
手先で動くほど、体はしなることはできません。
良いセットアップからは
バックスイング開始で足の裏から動くぐらいのつもりで、
手ではなく脚を使って動き始めることはしなりを簡単につくるための要です。
トップに向かう切り返しでしなりの質が決まる
そして、トップに向かうヘッドは、案外勢いがあるものです。
そのヘッドの動こうとしている方向とは反対方向へ、
下半身を先行して動かしたらどうなるでしょうか。
ヘッドと下半身で挟まれた上半身は、
引っ張られてしなってくれます。
ヘッドがトップに向かっている最中に、
上半身をリラックスさせながら少しだけでも
下半身をダウンスイングの方向へ動かしてみましょう。
そうするだけで、ヘッドと下半身に挟まれた上半身は
どんんどんしなってくれます。
イメージとしては両脚で地面を踏もうとするとか、
左の膝をセットアップのポジションに戻そうとするだけで、
下半身は良いダウンスイングを開始してくれます。
また、ヘッドとその真逆方向へ動く下半身の良い動きでしなり始めることで、
上半身ではここをしならせると最高に良いと言える方向へのしなりが発生します。
そうなったら後は、下半身のパワーを使って
さらにしなりを強く発生させれば良いです。
ボールヒットに向かって下半身の動きで上半身を極限までしならせる
トップに向かう切り返しでのヘッドに対する下半身の先行動作で
上半身が少ししなってきたら、そのしなりを意識して
それをさらに強くするイメージで下半身を使います。
ダウンスイングで一旦両脚で地面を踏んだら、
そこからは左脚を伸ばす動きで左のお尻を
左後ろポケット方向へ押し込みながら両腿を目一杯キュッと締めます。
そして、脚の縦方向への蹴りで、左足裏で地面を押しつぶすようにします。
しっかり左脚を伸ばす単純な動きで、腰の左サイドが斜め上にあがります。
これなら腰から首の付け根である体幹が前傾角度を維持しながら
鋭く左にターンすることで、ヘッドが置いていかれた分上半身がしなります。
後はしなり戻りに任せることで、
気持ち良くヘッドがボールを打ち抜いてくれます。
では、また。
<本日のオススメ>
GWに2年ぶりVを果たした宮本勝昌プロ、
6月末のダンロップ・スリクソン福島オープンで
ツアー2勝目を飾った星野陸也プロ。
実は二人とも、かつて茨城県に存在した
「水城高校ゴルフ部」の出身。
他にも片山晋呉プロや横田真一プロなど、
名だたるプロを輩出した名門校なのですが…
なぜ未だに、水城OBはこんなにも強いのか?
それには、こんな秘密が隠されていたのです。
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大森コーチ 様
大森コーチのスイング論、参考にさせていただいております。
ありがとうございます。
質問です。
テイクバックで右ひざを伸ばしながら挙げていく—という
スウィングは、傾斜地でのショットにも適応されるのでしょうか?
ご指導宜しくお願いいたします。
Q:「テイクバックで右ひざを伸ばしながら挙げていく—というスウィングは、傾斜地でのショットにも適応されるのでしょうか?」
程度問題ですが、楽に立てる傾斜なら問題なく脚を伸ばす動きは使えます。
クラブを振ってふらつくぐらい急なら、下半身を完全に固定して、肩甲骨のスライドだけ使う「パッティング風」ショットなら対応できます。
大森コーチ殿、ここ数回にわたるスイングの根本的な動きの解説はまだまだ続くと思いますが、テークバック時、前傾した状態から右膝が伸ばされるor
伸ばす動きに関して、質問させてください。
Q1:腰幅程度のスタンス時は右脚伸ばしがスムースに出来るのに、スタンスが広がってゆくと、トップ近くになっても右膝が曲がったままの状態でとまってスイングせざるを得ない原因とこれを打開するドリルについて、アドバイスをお願いします。TVの中継でプロのスイングを見ていても全てのショットでトップに至るまで右膝が前傾角度を維持したままきれいにのばされていないケースが散見されるので、右脚伸ばしは難しいことなのかと考えてしまいます。
Q2:テークバックで正面から見た時、右腕が左腕より上に見えなくなる現象についての以前の質問で、コーチは手で上げているからだとアドバイスいただきましたが、自分の場合は上体が起き上がる要素が大きいと分かりました。テークバックで、コックを入れてグリップが上方へ上がってゆく時コーチの映像ではヒンジがものすごくきれいに入ってゆくのが分かります。このヒンジの入れられ方はその人が可能な度合いで行うのが、上体に無駄な力が入らないシンプルなテークバックになるという考え方でよいでしょうか?トップに至るまでにもヒンジ度合いに余りの差があるので、比較にならないので一体どうしたものかと思っているところです。」
Q1-1:「腰幅程度のスタンス時は右脚伸ばしがスムースに出来るのに、スタンスが広がってゆくと、トップ近くになっても右膝が曲がったままの状態でとまってスイングせざるを得ない原因とこれを打開するドリルについて、アドバイス」
スタンスが腰の幅程度の場合は、右脚をいきなり縦に伸ばすことができるので、単純に右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込むことができます。そして、そのような脚を縦に使って地面を押すことを習得しやすいのもスタンスが腰の幅程度でのショットであるサンド・ウェッジで15y程度キャリーさせる(SW15yC)動きとなります。
しかし、スタンスの幅が広がるほど、いきなり右脚を縦に伸ばすことだけでは右のお尻を右後ろポケット方向へは押し込めません。右脚が縦に地面を踏めるポジションまで腰を右にシフトさせる動きが必要になります。しかし、ヒトは右脚で地面を縦に踏もうとするだけで、腰はそうしやすいポジションまで持っていこうとします。実際、歩くことは片脚ずつ地面を縦に踏むことになります。
しかも、正しくSW15yCを練習できているなら、なおさら右脚で地面を縦に踏む動きは小脳にプログラムされていますから、スタンスの幅が広がっても右脚で地面を縦に踏めるポジションに無意識でも入ることができるようになります。
Q1-2:「プロのスイングを見ていても全てのショットでトップに至るまで右膝が前傾角度を維持したままきれいにのばされていないケースが散見されるので、右脚伸ばしは難しい?」
難しいのではありません。ゴルフをはじめてから右脚を捻る動きでバックスイングして、それが当たり前として動いていると、その動きでもなんとかスイングできるようになります。
しかし、本来は脚を捻る動きで上半身のセットアップでの前傾角度を維持したままバックスイングすることは難しいことです。すくなくとも、右のお尻を単純に右後ろポケット方向へ押し込むことより動きは複雑になります。
また、バックスイングで右脚をしっかり伸ばしてお腹を斜め上にあげるほど、お腹が落ちる時間を利用して切り返しでの間を作りやすくなります。
そして、右脚を捻る動きでは地面に対して横方向への力が大きくなるため、バンカーでは足元がずれやすくなり、バンカーショットでは脚を使わないなどの対応をしなければならなくなります。しかし、右脚を縦に使って地面を押し固める方向への力ならバンカーなどでもしっかり脚を使って動くことができます。
Q2:「このヒンジの入れられ方はその人が可能な度合いで行うのが、上体に無駄な力が入らないシンプルなテークバックになるという考え方でよいでしょうか?」
そうでもないです。手元は腰から首の付根である体幹の右ターンに従ってインサイドに入り、ヘッドは右脚を伸ばしている最中は真っ直ぐに動くようにすることでコックを入れることが、常に安定してコックをバックスイングの出だしから入れることができます。コックは手首を曲げることを意識すると、入れ過ぎたり入り足りないとか、手首を捻る動きも加わることもありますから、曲げることは意識しないほうが良いです。その代り、手元のインサイドへの動きとヘッドの直線的な動きでコックを入れれば余計な動きは入らず、しかもバックスイングの出だしからコックが同じペースで入り始めることでヘッドの勢いも感じやすくなります。
バックスイングで手の親指方向へ折れるコックが深く入るほど、ダウンスイングで右手甲側へ折れるヒンジも深くなります。その理由は、ダウンスイングでヘッドが置いていかれることでコックがヒンジに勝手に変化するからです。
大森コーチ殿、
実に詳細な説明をいただき、ありがとうございました。
かなりスイング時の難度??の高い問題というか、(小生にとってはですが)簡単には習得できない課題について質問したようです。一応次のように自分なりの課題としております。
1・スタンス幅が広がっても、右脚で地面を縦に「完全に」踏めるようになるには、まだまだSW15YCでの右脚縦荷重プロセスを小脳に覚えこませが足りない事につきること。一体どれくらい時間がかかったらできるようになるのかわかりませんが、体力のある限り練習し続けます。
2・練習量が多ければ、それなりのスイング、たとえ右脚が伸ばされていない状態のテークバックでも。出来るという事。しかし、それは本当のスイングとは程遠く、今回のブログ映像にも示されていたように、テークバック初動作時のグリップ移動方向とクラブフェースの向きだけに意識をもって行うと、後は正しい方向へクラブが上がっていって、それがよいトップに繋がる。ただしこの軌道は自分の映像から見ても、実に「ほんの一筋」の道をたどる事が「必須」であり、これまた自分の場合は簡単には小脳プログラムに叩き込めないが、めげずに練習することだけが、シンプルなスイングにつながる。この一筋の軌道とは、秘密のアイスクリームコーン三角形内で、「実に細い軌道」だなと感じております。
また愚問をさせていたくこともあろうかと思います。宜しくご指導ください。」
私のコーチングで、最初に見させていただいたときにバックスイングでしっかり右脚を伸ばせていた方がみえました。そこで、どうやって習得したのかをお尋ねしたところ次のようなお答えが返ってきました。「膝が痛かったけれど、伸ばすようにしてみたら痛くなかったので自然にそうしていました。」まさに、膝は曲げるほど捻ったり複雑な動きができるがゆえに、本来の骨格の正しい使い方にならなくなったりします。
また、齋藤かおりは342yの日本記録を出していますが、膝は何回も手術しています。しかし、それが逆に脚を地面に対して縦にしっかり伸ばす動きをさせてくれていて、効率の良いパワー伝達を実現して下半身の動きで上半身をしならせてそのしなり戻りを使って飛ばしています。
まずは、バックスイングで左股関節から先の神経をプッツンと切ったイメージにして、左脚を単なる重りにしてみましょう。そうすれば、右脚で地面を縦に踏んで体を支えなければ倒れてしまいます。何か難しく考えなくても、毎日地面に立っているその本能を使えば、脚を上手く使うヒントが見えてきます。