「技」ダフリの真実

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2014.01.26
omori

From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、

こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。

今回は「ダフリの真実」について話してみたいと思います。

腰の使い方とか、重力で落とすというような話をすると、
「ダフらないんですか?」というご質問をされる事が多いのです。

私なりに、そのような皆さんへの疑問にもお答えしておきたいと思います。

ダフリの原因

ダフリは、90%リリースが早過ぎることが原因です。

そして、リリースタイミングがうまくゆかないのは、
セットアップが問題となることが多いのですが、
今回は、まずはダフルということを見てみたいと思います。

試しに、極端な例として、ゆっくりでいいので、次の事をやってみてください。

トップから、上半身の形をキープして、クラブを絶対リリースさせないようにして、
地面にクラブヘッドを当てられますか? 絶対、出来ないはずです。

いくら、トップからセットアップの位置よりも頭や腰などを低くしても、
クラブヘッドは地面に到達しません。クラブはリリースされなければ、
地面には届かないんです。

ということは、ダフることなんて出来ないんです。

それじゃゴルフスイングにならないじゃないかとことですが、
少しづつリリースしていってみると、だんだんゴルフのスイングになります。

手元がボールを過ぎてからクラブが急激にリリースされるイメージ。
これがハンドファーストでのボールヒットのなのです。

実際には、どんなに遅くても、グリップが腰の高さぐらいからはリリースしますが。

リリースタイミングの確認方法

リリースタイミングを確認することは、映像でも難しいのですが、
ちょっとした確認方法があります。

それは、6番アイアン~PWのショットで、ターフがとれているかどうかです。

ターフをわざととらないというショット方法もありますが、
基本はこれらの番手ではターフがとれることがノーマルです。

ターフがとれないということは、リリースが早くて、
クラブヘッドの最下点か、その先ぐらいでボールヒットしている場合が多いのです。

通常6番アイアン~PWでは、ボールの先に1ドル札の半分の長さぐらいの形で、
ターフが取れることが理想です。

あまり深すぎたり、形が悪いと、手で無理やり上から打ち込んだ結果となります。
それだけターフというものは、大切な事を教えてくれる先生なのです。

ボールヒットに向かって、リリースされながら、
ようするに加速しながら、最下点に向かってボールヒットさせます。

そうすることで、クリーンヒットの確率が高く、
クラブにボールが良く張り付くことでボールコントロールしやすく、
クラブどうりの正しい飛距離も出ます。

最下点の手前でボールヒットすることで、クラブのロフトは立ったままというか、
クラブの設計に近い状態でヒットできます。

それで、クラブなりの正しい飛距離が出やすくなるのです。

今回は、かなり極端な例からお話させていただきました。

通常のスイングから考えていても、いつまでたっても本質が見えてこないような場合は、
極端な条件で考えて、それをノーマルな状態に当てはめていってみる。
という作戦が、理解を早める場合もあります。

こんなに極端すぎては、頭が混乱して
わけがわからなくなるという方もみえるかもしれません。

しかし、ハットされた方も結構多いのではないでしょうか?

リリースをはやめてしまう原因

トップからきなり上半身のパワーを目一杯出しに行くと、
ほぼ確実にリリースは早くなります。

トップからは、一旦重心を落としてくるような「間」がほしいですね。

その他、スタンスの幅が広すぎて、ダウンスイングで上半身が緩んで
クラブのリリースが早くなって、ダフル。

特に、絶好のライで、残り50ヤードとかからのアプローチで発生しますね。

比較的短いアプローチで下りなどで転がせない状況、
その時に微妙な手のタッチを使いたくなって、下半身の動きが止まって、
思ったより早くクラブがリリースされてしまうとか。

また、重心がボールの先に落ちてこなくて、ボールの後ろにあるままリリースしてしまった時。
これも上半身がでしゃばって動いて、下半身がしっかりターンできなくて、
重心が移動されなかったということになります。

セットアップよりも高い姿勢でボールを打とうとすると、
クラブヘッドがボールに届かない気がして、リリースを本能的に早めてしまうことになります。

試しに、セットアップからさらに伸び上がってトップを作って、
そこから重心(頭など)を落とさないで、ボールを打ってみてください。

ほぼ100%リリースが早くなります。
頭の上がり具合の程度によって、ダフりもトップもあります。

トップから重心が落ちてこないで、
リリースが早くなるという例は、かなり多いと言えます。

セットアップが問題で、無理やり重心移動しなければ、
ボールの先に重心が落ちてこないという事も多いのです。

というか、まずは、ほとんどの方はこのセットアップうが悪いという問題も抱えています。

ダフリにもつながるのですが、ゴルフスイングを悪くしているほとんどの原因は、
セットアップにあります。この話はまたそのうちにさせてください。

上達と飛距離アップのために

ラウンドしていてダフったり、トップしたりすることがなくなったら、
どんなにゴルフは楽しくなる事でしょう。

ダフらないでクリーンに当たれば、曲がりの原因もよく見えてきます。
そうなると、一気に上達が加速されます。

クラブのリリースが遅すぎて、問題を起こすという例は、
わたしはほとんど出くわしたことがありません。

また、上達するほど、クラブのリリースは遅くなります。

ですから、クラブのリリースの様子だけみていれば、
どれぐらいのレベルの方か想像出来るんです。

また、飛ばし屋の人で、クラブのリリースが早すぎる人も見たことがありません。

みんなボールヒットぎりぎりまで手首のリリースを抑えて、
ボールヒットに向かって一気にエネルギーを集中させています。

とにかく飛ばせばいいというドラコンとは違い、
かなりうまくコントロールしなければならないトーナメントプレーヤでの例。

江連忠ゴルフアカデミーの契約選手では、
穴井詩(あない・らら)プロがダントツで、手首のタメがものすごいです。

飛びは、パワーだけではないんですね。

ジェイミー・サドロウスキーは、世界ドラコン2連勝ということで、
飛びで偉業を達成した人です。

彼のスイングを見ると、パワーの源は柔軟性と思えるぐらいの
しなやかさを感じることが出来ます。

そして、その柔軟性を最大限に利用して、まさにクラブのリリースをこらえて、
ボールヒットに向かって、深いコックを一気に開放させて、
クラブを集中的にリリースしています。

力を集めるという表現がピッタリですね。

今回は、これぐらいにしておきます。

しかし、まだまだダフリの原因としてのクラブのリリースについて、
お伝えしておきたい事があります。

それで、次回に続きのお話をさせていただきたいと思います。

ということで、次回は、

(1)クラブリリースの問題を痛感した瞬間

(2)簡単な練習方法

この2点を予定していますので、
それまでに頭の中を整理しておいていただけますでしょうか。

では、また。

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「技」ダフリの真実」への8件のフィードバック

  1. 小西 保昭

    ハンドファーストの状態がアドレス時とインパクトではこんなにも違うのかとびっくりです。実際意識してやってみるとボールの掴まりが良いです。ネットに向かっての素振りも目からウロコでした。
    いままで星の数ほどある教則本、WEBでもお目にかかったことはありませんでした。練習に励みます。
    ところで、ヘッドローテーションはどのように考えたらよいでしょうか。身体の回転に伴う両腕の外旋と内旋により自然に腕(ヘッド)がローテーションをするとの理解でしょうか。手首を返すという方もおられますがご教授ください。また、ドライバーのリリースの要点を教えて頂けたら有り難く思います。

    返信
  2. 八木 よしお

     10年程前、アイアンのスイングでコックして打つと少し右へ行き勝ちなので大森さんがお書かれている様にボ-ルを打つ瞬間までコックを解かずに我慢して打つと更に右へ飛び出し、その為、ボ-ルを打つ瞬間に素早くグリップを返したらしっかりとボ-ルに当たり、方向も飛距離も出て次のコンペでは40、40の高スコアでぶっちぎりの優勝をしました。
    只その後、クラブを変え(ミズノのチタンヘッドのJPX-スイ-トエリアの広いクラブ)た途端にそのスイングが出来なく成りました。前のクラブはシンプルな形状のヘッドも軽いクラブでしたので、大森さんが示されたスイングをするのに適さない性能のアイアンもある・アイアンの選定も必要になるのではと思いますがその点につきお答えいただければ有難いのですが如何でしょうか?

    返信
  3. 岩田 七雄

    リリースは大切で難しいと常時思っています。 小手先だけの技術ではなく、体の捻転力を如何に効率良くクラブに伝道できるかはクラブの入射角度にかかっている思います。
    次回のメールを楽しみにしています。

    返信
  4. 津田靖久

    大森先生 まさに珠玉の一文!有難うございました。「重心を下げる」件については、ご質問し始めてから持間が経っていますが、その間、先生の折に触れてのアドヴァイスを参考に行っている自習や、レッスンプロの指摘などで、「リリースがダフリの原因」、「ダウンスイングの始動で重心を下げるのは伸び上り防止に効果的らしい」等の認識を持ち始めていた矢先でした。グッドタイミングで、良く効きました。更に、今日のお話で注目したのは、「クラブにボールが良く張り付く」という表現です。うまく打てた時には、そのような感覚がありますが、まだないことの方が多く、再現の手段が分らず模索を続けています。今日のお話を参考に、なお努力したいと思います。良いヒントがあれば、何かの折にご紹介ください。

    津田靖久

    返信
  5. Ochi Taro

    ダフリには常日頃悩まされていますので、今回の内容には非常に興味がありました。
    アンコックのタイミングをダフリに関連づけて考えたことはありませんでした。
    行き届いた分かり易い解説は、読み進むだけで楽しくなります。
    有難うございました。

    返信
  6. 高瀬 勝

    北海道の雪深い田舎に住み、間もなく72歳を迎えるM爺です。
    「脱力」のイメージを覚えようと年甲斐もなく頑張っています。
    今回の記事「ダフリ」を拝見して自分の一番の欠点を確認できました、これから春を迎えるまで
    コックのリリースを如何に我慢するかを習得したいと思います。
    若いころには70台を出していたこともありますが、ここ10年くらいは100を行ったり来たりの状況でゴルフライブさんからDVDを購入し練習しています。
    春までは車庫内での練習になりますが、ダウンのスタートで腰を落とすイメージをしっかり身に着けたいと思います。これからの記事も期待しています。

    返信
  7. ふーじー

    いつも、興味深く拝読させていただいています。
    お恥ずかしい話ですが、スコア90前後で約30年のプレーしていますが、
    リリースの意味が良く分かりません。
    コックをほどくという意味ですか?
    出来れば、動画で説明してもらえれば、有り難いのですが——–。
    それと、1ドル札では、大きさが良く分かりません。例は日本の紙幣にしてください。
    よろしくお願いします。

    返信
  8. 榮  勇

    大森様、いつも記事を拝見しています。理論的で難しい時もありますが、うまく理解できる時もあります。ビデオも購入して現在勉強とドリルを消化しています。月一コンペで今年で3年目、ベスト107です。6月で70才になります。目標は91で当面は100を切ることです。今日の記事の内容がそのまま悩みの種です。トップと切り返しがとても難しいです。そのことは次回の記事を待つとして、今日は、アドレスからバックスイングのトップまでのスピードをどうするのがよいですか?早くかゆっくりか、他にポイントがありますか教えてください。

    返信

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