From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日はあるアマチュアゴルファーさんから練習法について
質問をされた時のことをお話しします。
ゴルフをレッスンさせていただいていると、
「この練習ってどうなんですか?」
みたいな質問をされることがとても多いのですが、
この話もその種類の話です。
■グループレッスンにて
先日、4名でのグループレッスンをしていた時のことです。
朝から夕方までのレッスンだったのですが、
レッスン中にその中の参加者の一人の方が質問に来ました。
「小原先生、先日からこんな練習方法を続けているんですけど、
プロの目から見て、どう思いますか?」
正直申し上げて、そういう練習方法を聞きに来る人というのは、
練習方法以前に、そもそもスイングやアドレスに問題があることが多いです。
たいていは練習方法を変えるだけでうまくなる、
と思っている方がほとんどなので、そのような場合はたいてい、
「そうした練習もいいですけど、まずはスイング作り、
特にアドレス作りも大切にしたほうがいいですよ」
そんなふうにお伝えすることが多いです。
しかし、その人は珍しくちょっと違ったんですね。
そもそもスイングもアドレスも筋がいいですし、
持ってきた練習も、その人に合ったもので、悪くなかったんです。
■「どこを目指しているんですか?」
スイングも練習も見せていただいて、
それほど修正するところもなかったのですが、
一つだけ質問をしてしまいました。
小原 「最終的にはどのへんを目指していらっしゃるんですか?」
生徒さん「シングルを目指しています。今はようやく100が切れたぐらいです。
でも、ゴルフは好きなので、一生続けていけたらいいなと思っています。
ゆくゆくはエージシュートができたら最高ですね」
小原 「なるほどお。。。」
生徒 「どうですかね?」
小原 「ええ、今の練習は決して悪くありません。
続ければうまくなる可能性は高いと思います。
でも、上手くいったあとで、でも、その練習を続けていて、
もし調子を落とすことがあるかもしれません。
もしそうなったら、そのやり方にこだわらずに、
別の方法に切り替える勇気を持つようにして下さい。
うまくいくと、たいていその方法に固執してしまうものですから」
目標もしっかりしていて、毎日練習をしていらっしゃるようなので、
私の提案としては、上手くいかなくなっても臨機応変に行けるように、
そうなっても心の準備をしておいてください、というものでした。
この生徒さんにもお伝えしたように、一度何かで上手くいってしまうと、
人間というのはなかなかその方法を変えようとはしなくなるものです。
特に、100を切ったばかりの人がシングルを目指すとなると、
これからもいくつかの壁(技術の壁、年齢の壁)にぶつかるはずです。
その壁に対して事前に心の準備ができているかどうかは、
ゴルフを長く続けていく上で、とても重要な要素なんですね。
■やはり迷ったらスイング
今回のケースの人であれば、もともと筋がいいということもあるので、
うまくいけば2~3ヶ月で90切りも達成できてしまうかもしれません。
ただし、その時に必ず気にかけておかなければならないのが、
「その練習が自分のスイングにどんな影響を与えているのか?」
このことです。
練習法のことだけを考えていると、
スイングそのものに意識がいかなくなります。
しかし、そこで常にスイングのことを気にかけていないと、
いつの間にか自分に合ったスイングから離れていってしまうことがあるんですね。
そしてスコアを崩して、深みにハマってしまう。。。
そんな時に、自分が今行なっている練習がスイングにどんな影響を与えているかを、
ちゃんと把握していると、その修正がしやすいのですね。
「ああ、この練習を続けているから、今自分のスイングはこうなっているのかもしれない」
そんなふうに、客観的に見ることができるようになるのです。
どんな練習でうまくなったとしても、結局はスイングに帰る。
迷ったら、スイングに帰る。
これを知っておくだけでも、
あなたのゴルフはだいぶ変わってくるのではないでしょうか?
またメールします。
小原大二郎