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スコアが上がらない最大の理由

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
最近、やたらとスイングについて質問を受けます。
「スイングは一軸がいいのか、二軸がいいのか」などなど。
私もプロとして、スイングの一軸、二軸については考えているところはありますし、
聞かれればその人に合わせた形でお答えするようにしています。
ただ、私としては、広くそのことについてお伝えするつもりは
今の時点ではあまりありません。

 
■なぜ広く言わないのか?
その理由はシンプルです。
インターネットの影響なのでしょうが、
情報氾濫の波がゴルフにも押し寄せてきています。
以前にもゴルフの流行り廃りはありましたが、
「○○に変えてスコアアップする方法を教えてください」
と言われるわけです。
今までは、要望にそって答えていましたが、、、
そもそも、そういう流行モノをやたら追う人に限って、
せっかくノウハウを伝えても全くやってくれません(苦笑)。
その人のステージに合ったことを教えることが、
トータル的に見てその人のためになると思うようになりました。
それが、広く伝えない理由のひとつです。
ですが、大切なのはもうひとつの理由の方です。

 
たいていの場合、こういう流行モノのスイング理論は
大半が「プロ仕様」のスイングからできているからだと思います。
一軸スイングも、タイガー・ウッズ選手や石川遼プロがやっているので
話題になっているようですが、1年後は騒がれているかどうかはわかりません。
そんなことよりも、
・自分のグリップやアドレスを日々チェックすること
・1mのパットを確実に入れる練習
・50y以内のアプローチの練習
これらのほうがはるかに大事です。

 
■他の人に実験台になってもらおう
では、こういう流行モノは追うな、ということなのか?
というとそうではありません。
実は、こういう流行モノを少し時間をかけてウォッチすると、
定番化するものが出てきます。
なぜなら流行でガンと盛り上がった後、たくさんの理論が流通し、
使えるもの使えないものが峻別されます。

 

使えないノウハウの死屍累々を乗り越えたところに、
今後も長期にわたって使える理論だけが残っているからです。
そのノウハウを正しく、素早く実行する。
そうすれば、ムダな一時的なトリックに惑わされることなく、
長期的に成果のあがることだけを実行することが可能です。

 
それでも結局、やることは同じなのです。
一軸だろうが、二軸だろうが、今後新しく生まれてくる理論だろうが、
ゴルフの本質は全て同じです。
・ミート率を上げる(トップ、ダフリ、シャンク、、、などなど)
・曲げない球を打つ(スライス、フック、、、)
・意図的に曲げる球を打つ(トラブルにあっても対応できる力)
・確実に距離に合わせるアプローチを打つ
・グリーンでは確実に2パット以内でカップに沈める
これらはゴルファー上達において、今までも当たり前のように行われてきました。
これができるようになれば、100切りはもちろん、90切り、
果てはシングルにだってなれるでしょう。
本質は変わりませんが。
情報の伝わる早さが、以前よりも早くなっただけです。
今まで当たり前のことをやり続けてきたゴルファーにとっては、
どんな新しい理論が出てきたとしても、
今まで積み重ねてきたことを実行すればいいだけということです。

 
逆に、それをやっていないゴルファーが急に新しいスイング理論に
取り組んだからといって、大逆転できるはずありません。
大切なのは、自分の現状を把握して、できないところを一つひとつ
つぶしていくプロセスをしっかりと作っておくことです。
それがあれば、どんな新しい理論が現れても平気なのです。

 
■じゃあ、一軸スイングはどうなのか?
確かに「一軸スイング」は日本人にも合う部分はあると思います。
しかし、一口に「一軸」といっても、
欧米の選手に多い「左一軸」や、韓国の選手に多い「センター軸」、
日本でも一部のプロが提唱している「右一軸」のようなものもあります。
「左一軸」は、外国人のように体力があって飛距離に問題がない人が
取り入れるにはよさそうですが、日本人には「センター軸」や「右一軸」の
スイングの方が合っているのかもしれません。
一軸スイングはこれから日本のプロも徐々に取り入れてくると思うので、
それから定番するかが分岐点となるはずです。
正直、今後一軸スイングがどうなっていくかは、私にはわかりません。
ましてや今後、どんな理論が出てくるかなんて、もっとわかりません。
もしあなたが、
「もう体重移動は完璧。だから新しいスイングを試したい」
と考えているのならば、やってもいいかもしれません。
ですが、今現在、安定したスイング、安定したスコアが出せていないなら、
一軸、二軸で迷う前に、まずは今自分ができることからやっていきましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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貧乏人が特上ウナギを食べなければならない理由

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
ゴルフを始めたばかりのアマチュアゴルファーに
必ずと言っていいほど伝えるアドバイスがあります。

それは
「ゴルフクラブはできるだけいいもの(高いもの)を買う」
ということです。
そのバリエーションとして、
・高いクラブと安いクラブで迷ったら高いほうを選ぶこと
・ボールも高いボールを使う高尾t
・ウェアにもそれなりにお金をかけること
というアドバイスをします。

 
「弘法筆を選ばず」とよく言いますが、、、
みなさんは『美味しんぼ』というマンガを知っていますでしょうか?
東西新聞文化部社員、山岡士郎と栗田ゆう子を主人公に、
食をテーマとして毎回様々なストーリーが展開されるグルメ漫画です。
そのマンガの中で、
「貧乏で苦しい時は、うなぎも並ではなく特上を食べろ!」
「背伸びして攻めの姿勢を持つことが重要だ!」
みたいな話があるのですが、それに共感したからです。

 
せっかくゴルフを始めるのですから、
クラブにはできる限りこだわったほうがいいと思います。
もちろん、ゴルフクラブにお金を使うことで、
「もう後戻りは出来ないな」という決意のようなものが
自分の中にできるとのも大きいと思いますが、、、
このアドバイスを聞いて、忠実にゴルフクラブを吟味する人は
例外なくスコアを順調にアップさせています。
いいクラブを使うからうまくなるのか?
うまくなる人はいいクラブを使うのか?
因果関係なのか、相関関係なのかはいまだにわかりません。

 
しかし、このアドバイスには3つのポイントがあることがわかってきました。
1.「自分はうまい」というセルフイメージを持つ事ができる
今までお下がりのクラブや借り物のクラブを使っていた人が
自分のクラブを手に入れると、それだけでうまくなったような気持ちになることができます。
「自分はこんなすばらしいクラブを使える人間なんだ」
という風に自分のことを信じられるようになってきます。
いわゆるセルフイメージがあがる、というヤツですね。
いい意味で自分をダマす、とも言えるかもしれませんが、
この効果は相当大きいです。
言い方は悪いですが、はじめのうちは、中古のクラブや安いクラブの人に対する
「アイツらとは違う」みたいな優越感でもOKです。
もちろん、ずっとそれが続くと問題アリですが(笑)、
ネガティブな感情は強力な推進力になるので活用しましょう。

 
2.目の前でかかる費用ではなくその効果を見る事ができる
やはり高いクラブというのは打ち比べてみればわかりますが、
明らかにスペックが違います。
ごくごくまれに「高いものより安いもののほうが合っている」
という人もいますが、それはスイングそのものが正しくないことが
原因になっている場合が多いです。
基本に忠実に打つことができていれば、
今まで打てなかったような弾道の球が出ることだってあります。
それを考えれば、少し高いお金を払ってもそれだけで結果が出るので
十分にその分はペイしてしまいます。
単に絶対的な金額だけでなく、費用対効果を意識して行動できるかというのは、
ゴルフの上達を大きく左右します。

 
3.やれと言われたらやる素直さ
ゴルフには「素直に言われた行動する」というのも相当重要です。
私がアドバイスをして、いいクラブを選ぶ行動をする人たちは
その他に私がするアドバイスも忠実に実行します。
それなら当然、スコアもアップしますよね。
「とりあえずやれ!」
いろいろ理屈はこねましたが、あくまで経験則です。
「ゴルフクラブをよくしても、それでうまくなるわけではないから」
と言って安いクラブを買って、それでもうまくなる人もいるわけですし。
でも、こういうアドバイスというのは、
とりあえず四の五の言わずにやっていただきたいのです。
結果は後でわかることです。
なので、ぜひダマされたと思ってやってみてください。
ドライバー1本、ウェッジ1本、パター1本変えただけで
「気分が変わりました!」という報告をくれる方も多いです。

 
一つだけ注意しておきたいのは、
ここで言っているのは「プロ仕様のものを買え」というわけではありません。
プロ仕様のものというのは総じて扱いにくくできていて、
実力が伴わないアマチュアには使いにくいという欠点があるからです。
プロゴルファーを目指すのなら話は別ですが、
あくまでアマチュア向けの質のよいものを選ぶようにして下さいね。

 
またメールします。
小原大二郎

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こうやればスコアアップする神話

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
「グリップのしかたを変えたら一気にスコアが10縮まった」
「スイングの一部分だけを直したらスライスが止まった」
「パターのラインの読み方を変えたら3パットが減った」
アドレスを変えたら・・・
肩の位置を変えたら・・・
ゴルフクラブを変えたら・・・
ゴルフのレッスンをしていると、こういうホンのちょっとした違いが
大きな成果の違いになることによく出会います。
ですが、そのやり方が全ての人に合っているかというと、
こればっかりはやってみないことにはわかりません。

 
「神は細部に宿る」という言葉があります。
それはゴルフでも全く同じだと私は思います。
でも、それは些細なことも見逃すな、ということではありません。
「細かなところまで心配りできていますか?」という姿勢を示したものに過ぎません。
自分のゴルフでその成果を変える「細部」はどこなのか?
それを見つけるのは簡単ではありません。
これはプロゴルファーであればわかることですが、
アマチュアの方のスイングを見ていると、変えたほうがいい点というのは山ほど出てきます。
正直、無限といってもいいくらいです。

 
では、その変更をひとつずつテストしながら確かめていくのでしょうか?
もちろんそれで成果を生み出す「細部」を見つけることができれば、
これほど気持ちいいことはありません。
しかし、そういう小さなところにこだわりすぎると、
全体として得られる成果は小さくなりますし、
すぐにもとの状態に戻ってしまうことがほとんどです。
考えても見てください。
車でたった一つの小さな部品を交換しただけで、
馬力が倍になることはあるでしょうか?
ドライバーがスライスしにくくなったということなら、
ここの結果だけ見れば良好なのでしょう。
しかし、いくらスライスしなくなったといっても、
それでもまだフェアウェイキープができていなかったり、
2打目、3打目のグリーンへの精度が甘ければ、、、
あるいは、スコアに反映されていなければ、、、
その変更の効果は低いと考えるべきです。
たとえば学校のテストなら、40点を60点にするのは簡単でしょう。
ですが、同じ20点アップにも関わらず、60点を80点にするのは難しいですし、
ましてや、80点を100点にするのは本当に難しいです。
ここではドライバーの例を出しました。
ドライバーというのは飛距離のクラブなので、どうしても注目してしまいがちなクラブですが、
一回のラウンドで打つのは、OBを考えなければ、せいぜい14回だけ。
ましてやスライスに悩んでいるということは、
ひとまずはヘッドにボールは当たっているわけですから、
とりあえずは「60点」の及第点が取れていると考えていいわけです。
それならば、ショートゲームでピンに絡まない、パターが入らない、といった
今、40点のところで「60点」を取ったほうがよっぽどスコアは上がります。
ゴルフは学校のテストと違って、一つのクラブで勝負が決まるスポーツではありません。
「60点を2つ取って、合計120点!」ということができます。
今のステージを考えて、こだわりすぎて前に進んでいないことはありませんか?
もしあれば、すぐにやめて、次の行動をとりましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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知らなくていい事

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
私は仕事柄、ゴルフの雑誌を読むことが多いのですが、
この前、お昼ごろに本屋の雑誌コーナーに行ったところ、
一人のサラリーマンが雑誌をずーっと読んでいました。
その後、私は他のコーナーに行って、30分ぐらいして雑誌コーナーに戻ったら、、、
さっきとは違う雑誌をまだ読んでいました。

また私は別のコーナーに行って、30分ぐらいたって、
「もしや・・・」と思ってまたゴルフコーナーに戻ったら、、、
また違う雑誌(笑)。
もうお昼休みは終わっていると思う時間です。
(営業の方なのかもしれませんが)
その男性のスコアがどれぐらいなのかはわかりませんが、
それにしても、それだけ一心不乱にいろいろな雑誌を読んで、
どうするのかなあと思いました。

 
『全てを知る必要はない』
この言葉は、私がプロゴルファーとして生きていく中で得た結論です。
どういう意味でしょうか?
言葉自体を聞いただけでは全く意味不明ですが、説明を聞いたら、
きっとあなたにとっても重要な意味をもつようになるはずです。

 
このメールを読んでいるような意識の高いあなたなら、
今、ゴルフについての情報がいかに溢れているかということを
痛いほど知っているはずです。
毎週、ゴルフ雑誌は出版されていますし、
ネットを検索すれば、多くの情報を得ることができます。
でも、それらの情報全てに追いつくのは不可能です。
『全てを知る必要はない』
何かスコアアップの方法を試してみようとするときに、ほとんどの人は、
それに関するありとあらゆることを知っておきたいと思いがちです。
たとえば、ドライバーでスライスしないようにしたいと思ったとき、
ドライバーに関するありとあらゆる情報を取って、本や雑誌を買って読んで、
そして、絶対に失敗しないような状態になってからスタートしたい、、、
そんなふうに思ってしまいがちです。
でも安心して下さい。そう思うのは、あなただけではありません。
みんな同じです。
これだけネットの情報が溢れている情報化社会では、
情報はあまりにも簡単に手に入ってしまうので、
「失敗したくない」という感情が、情報収集へと走らせてしまいます。

 
しかし、何かを実行するのに、それに関する『全てを知る必要はない』のです。
ゴルフ上達において、結果、成果が生まれるのは「実行」からであって、
情報収集からではありません。
「実行」こそが唯一、成果を生む方法なのです。
だから、「実行」にどれだけ時間を費やしているか?
ということが非常に重要な要素になります。

 
「全てを知りたい」
「できるだけ情報をたくさん持っていたい」という思い、、、
いや衝動は、あなたの行動力をそいでしまうかもしれません。
なぜなら、情報を集めれば集めるほど、情報が足りないことに気づくからです。
これは一見、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、真実です。
ある事柄に関して、知れば知る程、自分は無知であることに気づきます。
そして、情報を集めている間に新しい情報がガンガン出てくる・・・
おぉ、最悪だ、またその情報を吟味しないと・・・
『全てを知る必要はない』
だから、知らない人の方がむしろ簡単に動けたりします。
あなたはもしかしたら、スライスを止めるための方法を
それこそ何十種類も知っているかもしれません。
「最近また新しいゴルフ理論ができた!」みたいなプロモーションを見かけても、
今までの何十種類の方法のうち、2~3種類知っていれば、
実際にスライスを止めることはできるはずなのです。
『全てを知る必要はない』
あなたはもしかしたら、スコア100を切る方法を
10種類も20種類も知っているかもしれません。
しかし、そのうちの2~3種類に集中すれば、
100を切ることはできるはずです。
『全てを知る必要はない』

 
情報を集めて分析ばかりして、行動がマヒしている状態。
でも、いろいろな情報は持っている。いろいろなノウハウも知っている。
ゴルフ業界でどんなことがおきているのかは雑誌記者並みかそれ以上に詳しい、、、
しかし、実行がなされていない。なので、結果が出ない。
まさにこれは「情報マヒ」です。
もしあなたが自分自身のことを振り返って、
自分が情報マヒになっているな、、、と感じたら、、、この言葉を思い出してほしい。
『全てを知る必要はない』
「分かんないから調べる」ではなくて「分かんないからやってみる」です。

 
またメールします。
小原大二郎

 

 

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悪は善より強い

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
「ウルトラマン」「仮面ライダー」
突然ですが、あなたも子どもの頃に見ていませんでしたか?
私もよく見ていました。
ところでヒーローものでは、
善のヒーローは常に悪に勝つことになっていますよね。
しかし、現実には、心理学的にも、
悪は善よりも強いことが証明されています。
そしてそれは、我々の仕事にも非常に強い影響があることがわかっています…

 

ウルトラマンは、善のヒーローとして必ず、怪獣をやっつけます。

「スター・ ウォーズ」の登場人物、ルーク・スカイウォーカーは、
善のヒーローとして必ず、ダースベーダーに勝ちます。
ただ、このパターンはあらゆる所で出てくるので、
僕らは勘違いをしてしまうのです・・・
善は強いんだと・・・

 
■現実は違います
しかし、現実は違います。
ネガティブな情報は、ポジティブな情報よりも強いのです。

 

人間は、どんなにいいことがあったとしても、ネガティブな方に目を向けがちです。
世の中のニュースが常に悪いニュースばかり発表していることから見ても
それはよくわかりますよね。
いい悪いの問題ではなく、
人間の脳は、ネガティブな事に強く反応するようにできています。
恐らくこれは、ネガティブな情報の方が生きていく上で重要だからです。
もしあなたがお仕事をなさっているのなら、
会社の業績が上向いてきたという情報と、業績が下がったという情報、
業績が下がったという情報のほうが命にかかわります。
原始時代の人なら、向こうから腹をすかせたライオンが近づいてきたら、
それを素早く察知しなければ、命にかかわります。
でも、美味しそうな獲物を逃したところで、すぐには命にかかわりません・・・

 
さて、これがゴルフにどう関わりがあるのでしょうか?
どう関わりがあるかというと、ゴルフで新しい行動を取ろうとする時、
必ず、人間は、「問題に注目」します。
問題に注目して、「その問題をいかに改善しようか?」という事に
全エネルギーをかけます。
ゴルフについても同じです。
「自分に今、足らない部分、うまくできてない部分はどこか?」
「それを伸ばすためには、それを改善するためにはどうすればいいか?」
ということを常に考えるはずです。

 
小学生の子どもがいたとして、国語が成績が悪かったら
「どうやって国語を伸ばそうか? 国語をみっちり教えよう」
「塾に通わせようか、親である自分がもっとみっちり教えるか」
「それとも次のテストで何点とらなかったら、罰を与えようか?」
ということを考えるでしょう。
「算数はできてるから、国語をほっといて、算数を伸ばそう!」
「どうやって伸ばそうか?」
と考える人は、まぁ、ほとんどいないはずなのです。

 
■問題を解決するよりも・・・
ゴルフでも同じです。私たちは常に、
「できていない所」
「ダメな所」
「不足なところ」
に注目して、そこを改善しようと考えます。
これをまあ、問題解決スキルとかでも言うのでしょうか。
しかし、このアプローチだけではいい成果は出ませんし、ストレスが溜まるだけです。
重要なのは、「何がうまくいっているか?」そして
その上手くいっていることを拡大することです。
このアプローチを取れば、状況は格段によくなっていくし、成果はもっと早く上がります。
プロで成功しているゴルファーはもちろん、アマチュアでシングルになるような人で、
実際に短期間でもの凄い変化をした人というのは、
問題を解決するという視点だけではなく、成功を伸ばしていく視点も同時に持っています。
特にアマチュアゴルファーの方には、
この「成功を伸ばしていく」視点がすっぽり抜けている方が多いです。
100を切れていなくても、はたまた120を切れていない人ですら、
部分的に「うまくいっているところ」の一つや二つはあるものなのです。
でも、その断片はスコアに直接反映されることがないので、
どうしても問題にフォーカスしてしまいます。
今、上手くいっている所。これを、「ブライト・スポット」と言います。
ゴルフでも仕事でもそうですが、重要なのはブライト・スポットを探すことです。
そして、それをいかに伸ばしていくかを考えることです。
恋人や夫婦関係でも、相手の問題を探せば山ほど出てきます。
そこばかり考えると、関係は絶対にうまくいきません。
しかし、ブライト・スポット、相手のいいところ、好きなところ、
この関係のいいところなどを探して、それを伸ばせば、関係はきっとうまくいく。

 
現状の問題を知っておくことも大事です。
しかし、それと同時に今、自分たちがやっている事で
『上手く行っていることはなにか?それをどうすれば伸ばせるか?』
ということを常に質問してほしいのです。

 
■習慣にする
どんな質問をするかで人生は変わります。
週に一度、練習場に行っているのなら、その場で
『何故、これがダメだったか?何が原因か?』ということだけではなく、、
『先週、上手くいったことは何か? どうすればそれを広げれるか?』
『現状、上手くいってることは何か? どうすればそれを広げれるか?』
も考えてほしいのです。
1年間、52週間もあれば、ものすごくよくなるだろうと思います。

 
忘れてはいけません。悪の考えは善の考えより強いのです。
繰り返します。ネガティブはポジティブより強のです。
放っておいたら、あなたは、自動的に、問題を探すようになります。
ダメな所を見るようになります。イヤな事を思い出すようになります。

 
人間は、習慣の生き物です。
僕らの行動のほとんどは、いつもやっている習慣的な行動です。
そして、行動だけでなく、思考も習慣化されています。
そして、悪い思考習慣を持っていれば、結果はいつまでたっても出ないが、
良い習慣を持てば、いい結果はほぼ自動的に出ます。
ネガティブなこと、問題ばかりで頭をいっぱいにせずに、
ゴルフの「ブライト・スポット」を必ず一つか二つは探すことを
あなたの思考パターンにしてみてはどうでしょうか?
きっと、あなたのゴルフライフに大きな変化をもたらすでしょう。

 
またメールします。
小原大二郎

 

 

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