From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今日は、ETGAのジュニア選手から出てきた質問についてお話ししたいと思います。
「ジュニアの話なんて、、、」
そんなふうに思った方もいるかもしれませんが、
そう思った人にこそ、読んでいただきたい内容です。
ここで質問しているジュニアのパク君から出た質問は、
おそらくすべてのゴルファーに共通する悩みなのではないでしょうか?
あなたもパク君への返答から、何かいいヒントを得ていただければと思います。
(大森睦弘についてご存知でないかたはこちら)
http://g-live.info/?page_id=733#ohmori_prof
いつもと同じが一番いい
パク君はETGA(江連忠ゴルフアカデミー)のジュニアクラスのメンバーですが、
私にしてきた質問は、こんな質問でした。
「試合の日に気持ちを落ち着ける方法って何ですか?」
私たち大人でも、試合でなくてもラウンドになると
なんだか普段とは違った心持ちになって、妙な緊張感があったりしますよね。
それが、いい方に味方する人もいることはいますが、
ほどんどの方は悪い方に足を引っ張られてしまうことが多いようです。
そこでやってしまうのは、いつもと違うことをやってしまう、というものです。
だいたい試合当日はもちろんですが、試合の前の日などは、
最高の自分を作り上げようとして、何か特別なことをやってしまうんですね。
たとえば普段飲まないような栄養ドリンクを飲んでみたり。
でも、そのドリンクにカフェインが入っていて、
逆に夜眠れなくなってしまった。。。
そうした笑えないこともあったりして、逆効果になることもあります。
ただでさえ楽しいゴルフの前の日は、子供の頃の遠足前のように、
ウキウキして興奮気味で眠れない、、、なんてこともあったりしますよね。
ジュニアの選手であれば、本人だけではなくお母さんまでもいろいろ気をもんで、
夕食などでいつもよりも奮発。
高級な肉などを使ったりして、高級な故に霜降り過ぎて
消化不良を起こして、お腹がもたれたり。
こういうジュニアの例で言えば、なんだか親までソワソワして、
それが子どもにも感染してしまっているのかもしれません。
これに対処するにはいくつかの方法があるのですが、
答えとしては「いつもと同じ行動を行う」というものです。
食べるものも、いつもと同じ、気持ちの持ちようも普段と変わらずに、
お笑いのテレビを見ては笑い、スポーツ放送で感動して、、、
そんな具合に、心豊かに過ごしたいものです。
前の晩に次の日に行う行動をシュミレーションする
とにかく、試合前は何かプラスのことをやろうとして、
普段とは違った行動などを行なってしまう傾向が強いことは確かですね。
そうならないためには、少し第三者的に自分を見つめてみてください。
そうすれば、いかに自分が実績のない事をやろうとしているのか発見できたりします。
コースでもそうですが、実績のないことをやろうとするほど悪循環となりやすいです。
こつこつと積み上げてきた実績のあることを駆使して、ラウンドしたいものです。
そして、試合の当日にあわててしまわないようにしたいものです。
あわてる気持ちがあると、アドレナリンが出てしまいます。
極端になると手が震えるような感じになったり、落ち着いて動けず、
いつもやっていることまでギクシャクしてスムーズに動けなくなることで、わかります。
アドレナリンが出るからあわててしまうということにもなり、
悪循環が発生してしまうのです。
それを、断ち切るというか、あらかじめそうならないようにするいい方法があります。
「前の晩に次の日に行う行動をシュミレーション」
することです。
朝起きてからのすべての行動をできるだけ刻銘に頭の中でやってみます。
たとえば、試合の場所がいつもと違う旅先で、
歯を磨くという簡単なことですら、いつもとは違う行動になってしまいます。
歯を磨くという些細なことのようでも、歯ブラシの置き場所や
うがいをするコップや濡れた手を拭くタオルまで置き場所など違うため、
何も考えなくても事が運ぶという感じから外れてしまいます。
そうなるといつもよりも余計な何かをしなければならなくなったりして、
リズムが乱れてしまいます。
こんな些細なことですが、すこしづついつもの自分のリズム感を狂わせてしまうのです。
宿泊はいつもの家であっても、車で移動などが入り、
そうしたことによって、リズムが乱される傾向にあります。
スケジュールは決まっているのだから、それでいいじゃないか、
そんなふうに、あなたは思うかもしれません。
実はそれはいつもとは違う行動を強いられているので、
思ったよりも時間がかかることや、見逃している点が必ずあるものです。
そして、そのようなことであわてることになり、悪循環が始まります。
そうならないように、朝何時に起きて、何をどこでやるのか、
ウオーミングアップはどこでどの程度やるのかなど、
時間と場所を想定して、実際に起こりうる行動を想像で行なってみます。
早送りでやってもいいですので、ひと通りの行動をカバーしてみましょう。
たとえ想像であったとしても、一度行った行動は、ひとつの経験として積まれます。
そうすることで、あわてることの防止に役立ちます。
30分前行動
どうしても不意の出来事は防げないものです。
昔、私が会社に勤めていた頃に知ったことでsが、ある統計データによると、
仕事作業は、自分が作業時間としてパッと思った時間の倍はかかる、ということです。
つまり、ミーティングや雑用など、アウトプットには直接関係しない項目が、
どんな仕事でも、半分近くの時間を占めているということです。
お疑いになる方は一度、ご自分の時間を測ってみると実感できます。
私もやってみたことがありますが、オススメです。
何かを行おうとした場合、絶対見逃していることがあり、
イメージしている時間よりもより多くの時間がかかってしまうことになります。
ですから、ゴルフでも絶対あわてないためには、
前もっての行動シュミレーションに加え「30分前行動」をオススメします。
時間の余裕は心の余裕となります。
そういえば体育会で、後輩達は30分前に集合して
先輩の到着を待つ。。。そんな決まりがあったという人もいるかもしれません。
実はそうした決まりも、パワハラではなく、貴重な戒め(?)だったのかもしれません。
こうしたことを実際にパク君に話したところ
「やってみます」とのことでした。今後の結果が楽しみです。
では、また。