From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日はゴルフクラブを握らなくても上達してしまう方法について
お話ししたいと思います。
こんなことを言うと、なんだかトリッキーな練習法を
紹介するのかなと思われるかもしれませんが、ちょっと違います。
こんな方法もあるのか、、、ぐらいの気軽な気持ちで
読み進めてみてくださいね。
■なぜか次には忘れてしまう
私が教えている方で、ベストスコアが「103」だったのが、
2ヶ月で「89」の90切りを実現してしまったHさんという人がいました。
Hさんは50代後半。
非常に真面目な性格のようで、レッスン中は私の言うことも
真剣に聞いてくださっていました。
なんで私のところに来るまでに100を切れなかったんだろうと
正直不思議に思うぐらいでした。
ですが、次回のレッスンに来ると、なぜか前回やった練習のことを
かなり忘れてしまっていた、、、そんなことが数回続きました。
Hさんもお仕事をされているので、
「お仕事が忙しいのかな」なんて思っていたのですが、
それとなくHさんに聞いてみました。
小原 「今、お仕事お忙しいんですか?」
Hさん「いや、特に、、、いつもどおりですけどね」
小原 「そうですか。Hさん、この前教えた練習やってます?」
Hさん「ああ、やってみようとしたんですけど
家にいるとどうもやる気が出なくって。
小原 「ああ、そうだったんですね。
前回のレッスンで真剣に聞いてくださっていたので、
きっと練習をしていらっしゃるんだろうなと思っていましたが、
あまり状況が変わっていなかったので、気になっていました」
Hさん「すみません。。。
だからといって練習場に行くと、何となくいつものクセで
ドライバーに手がいってしまって、バンバン打ってしまうんです」
■忘れることさえなければ。。。
Hさんはその時には真面目に聞いているように見えても、
実際に次の日になると、すっかり忘れてしまっていた様子でした。
真面目な分、仕事や他のことに気を取られてしまうと、
せっかく聞いたことが数日経つとまっさらになっているのかもしれません。
実は、Hさんのような
「真面目そうに見えるので安心していたけれども、、、」
という例は、意外と少なくありません。
でも、そういう方は基本的に根は真面目なので、
忘れることさえなければ大丈夫なのです。
そこで、、、私がHさんに提案したのが、
「ゴルフ日記をつけること」
でした。
一日ほんの少しでもいいからゴルフクラブを握って、
そのあとで、これもほんのちょっとでもいいので、
そのやった練習を書きます。
もしできれば、その練習中に気づいたこと、
これからも気をつけたほうがいいと思ったことも書きます。
書くものはノートでもメモ帳でも何でもいいのですが、
「紙とペンで、手で書いてください」
「無理せず、気軽な気持ちで書いて下さい」
この2点だけ、Hさんにお伝えしました。
■書くことでまさかの90切り
このゴルフ日記を書くことで、
「今、自分がゴルフでどんな問題を抱えているのか?」
「その問題は何が原因なのか?」
「どうすればその問題を解決できるのだろうか?」
こうしたことが、日々明確になってきます。
人間というのは、頭ではわかっているつもりでも、
常にそのことばかりを考えていられるわけではありません。
そこで役に立つのが「書く」ということです。
頭の中でボヤっと考えだけではなく、
日記として書くことで考えが整理されますし、
問題も客観視することができる。
特に、感情が高ぶっているときなどは、
感情を抑えて冷静に判断することができるようになります。
しかも、書いたものというのは残りますから、
書くことを習慣にしておけば、忘れずに済みます。
少し乱暴な言い方ですが、いったんどこかに書いておけば、
一度は忘れても大丈夫、ということなのですね。
読み返して思い出せばいいわけですから。
その成果なのか、その後Hさんは地道に練習を続けて、
まさかの「90切り」を達成してしまいました。
■上手に思い出すだけでいい
たいていの場合、私たちが「できない」と思っていることというのは
本当はできないのではなくて、
単に「忘れている」ことのほうが多いような気がします。
「問題点は何なのか?」
「何が原因なのか?」
「どうすれば解決できるのか?」
これらを上手に毎日思い出すことができれば、
やり方さえ間違えなければ、Hさんのように結果はおのずと出るのです。
問題というものをハッキリと見つめることができれば、
それを解決するのは簡単です。
解決が難しいのは、問題そのものが何だか分からないような状態です。
スコアが改善されない、スコアが落ちてきたけど、何が問題かわからない。。。
このような状態は、ゴルファーにとってはとてもつらい状態です。
ところが「スコアが悪いのはパターが決まらなくなっているから」とか
「アプローチで寄せ切れていないから」などがわかってしまえば、
あとはその部分を練習をすればいいだけになります。
だから、ゴルフ日記を書いて、自分の問題点を見つめ直したり、
度々見返して思い出したりすることは、とても大切なことです。
結局ここでも大切になるのは、
「自分をよりよく知ること」
ということなのかもしれませんね。
それはきっと、一番難しいことなのかもしれませんが、
それをやるからこそ、あなたのゴルフは大きく変化するのではないかと思います。
またメールします。
小原大二郎