2015.03.15
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・力みにつながる大きな勘違い~トップでの捻転差」
についてお話してみたいと思います。
飛ばすためには、下半身と上半身の捻転差
を大きく作れるほどいいと言われています。
それは確かに正解です。
ところが、その捻転差の作り方に、大きな勘違いが
歴史的に続いていて、それが「力み」につながっているのです。
それは「トップで大きな捻転差を作らなければならない」という考え方です。
実は、テークバック開始からボールヒット直前までの、
どこかで捻転差が最大になっていればいいのです。
では、どこで作るのがいいのかというと。。。?
捻転差をつくるタイミング
トップからダウンスイングの途中で、
上半身と下半身の捻転差が最大になる様にすればいいのです。
トップまでは超リラックス。
そして、気持ちよく、大きくゆったりしたトップを作ります。
トップに向かって、腰を固定しないで、
しっかり右にターンさせて行っていいのです。
スーっとテークバックして行って、ギューとダウンしてきて、
ズバ~ンとボールヒットという感じです。
ギューっと上げて、よいしょと振るのではないのです。
スー、ギュー、ズバ~ンです。
チャー、シュー、メンというのもありでしたね。
おそらくチャーで力む方はゼロだと思います。
スイング中、苦しくなるところというのは、ダウン開始して、
グリップが胸の高さぐらいになった所から腰の高さまで降りてくるあたりです。
ここで、上半身が最高に捻られ、
ものすごくたくさんのエネルギーが溜められるのです。
できればやりたい事
究極的には、トップに向かって、まだクラブヘッドが動いている間に、
下半身でダウンスイングの動きを先行させます。
そうすると、自分から上半身が力んで捻転差を作らなくても、クラブの慣性モーメント
(動く物を止めようとすると、動いている方向と反対の方向に力がかかる)
と下半身の先行動作で、楽々捻転差ができてしまいます。
上半身でねじりあげるような動きは必要ないのです。
トップは楽々、その後ギューンでズバ~ンです。
トップに向かって、クラブヘッドが動いているうちに
下半身を先行動作させるというのが難しいとお感じなら、
トップで止まってからでもいいです。
上半身からではなく、下半身から動き始めれば、いいのです。
とはいえ「そんな、簡単に言わないで」と
おっしゃっている声が聞こえてきそうです。
下半身先行のための技
下半身先行と上半身をリラックスできて、
年齢とか体の硬さに関係なく、楽々トップを作れて、
ダウンスイングで大きな捻転差も作れる最高のテクニック。。。
それは、ヒールアップです。
ヒールアップって、あなたは高齢者になって、
体が硬くてしょうがなく、テークバックで左踵が浮いてしまうという、
ある意味、できばやらない方がいいと思ってみえませんか。
そんな事はないのです。
ヒールアップ、この言葉はご存じの事と思いますが、
一応、簡単に説明させていただきます。
ヒールアップとは、テークバックする時に、
左の踵が上に浮いて、トップを迎える形になる事です。
本来のヒールアップは、トップに向かって腰が右にターンしてきて、
それにつられれ、左脚が右方向に引っ張られ、左踵が浮きます。
左サイド全体、左肩から左腰、
そして、左膝、左踵のラインがテークバックで張りを保ち、
そこに緩みが無い様になっていればOKです。
そうすれば、ダウンスイングの時に左踵を落とす事で、
左サイド全体が、左踵に引っ張られるようにして、
左足から順番に左に動いて、腰が左にターンします。
そして、腰から左肩にかけて引っ張られるようにして、
上半身が自然に捻じられる様になります。
このように、正しくヒールダウンすれば、
下半身の先行動作として、非常に有効に使えるのです。
さらにいい事に、ヒールダウンで、
左膝はセットアップの所に自動的に戻ってくれます。
そうすると、両膝の間が広がって、しっかり両脚で地面をつかんだ形になります。
その形ができれば、両脚で地面を踏みしめて、
下半身でパワーを出して、それを上半身に伝えて、
腕を振り、クラブを動かす事ができます。
それによって、ダウンスイング開始で上半身は簡単に捻じられてくれます。
ところが、ヒールアップが単に左踵をトップに向かって、
ヒョイとあげればいいと勘違いをされている場合が非常に多いのです。
ヒョイあげヒールアップでは、左サイドに張りがないまま、
左踵を上にあげてしまう方が多く、
ヒールアップの恩恵を受けにくくなってしまいます。
ヒールアップがなんだかうまくできないという方は、
トップから左膝をセットアップの所に戻そうとする事だけでもいいです。
トップからは、下半身のちょっとした先行動作があれば、
スイングは劇的に良くなるものです。
トップは超リラックス
トップまでは、腰から上に関しては、セットアップでの形から
右肘の曲げと、手首のコックを入れる事で、
クラブが上がるだけで、ほとんどセットアップのままの感じでトップまで迎えます。
また、トップに向かって力みがないほど、ゆったりした大きなトップが作れます。
そのゆったり大きくという事が重要で、その後に、しっかり上半身を捻転させて、
パワーを目一杯上半身に詰め込むための準備となるのです。
そしてダウンスイングでの下半身と上半身の真逆方向の動きにより、
トップからダウンスイングを行う途中で、上半身は目一杯捻られます。
テークバックで腰を右にしっかりターンさせる事で、
トップでは、上半身はリラックスした状態のままです。
ヒールアップしないとしても、テークバックで左膝を固定するのではなく、
腰が右にターンするにつれて、
左膝も右方向へ腰のターンした分だけシフトしてくれていいのです。
左膝をがんばって、固定させたテークバックは必要ありません。
反対素振りの勧め
実は、フォロースルーの形が左打ちのトップと同じなのです。
「え?それって、何?」と思われるかもしれませんね。
逆に言うと、左素振りをやったときのフォローの感じが、
右打ちでのトップに向かう感じなのです。
但し、正しい体の使い方でスイングした場合、
という但し書きが付いてしまいますが。
ポイントは、通常の右打ちスイングで、
ボールヒットに向かって左脚をしっかり伸ばしながら、
左お尻を左後ろポケット方向へ押し込むように左脚が動いている事です。
左後ろポケット、わかりますね。
その他の事は考えなくても、左後ろポケットを強く意識して、
その方向へお尻を押し込むように、
ひたすらその事を意識してボールヒットさせてください。
形とか考えなくてもいいです。
とにかく、ひたすら左後ろポケットです。
そうすると、腰は、地面に対して斜め回転して、
背骨の軸を中心に、クルンとターンしやすくなります。
そして、ボールヒット前後での上半身の前傾角を維持しやすく、
結果として、フォローが素直になります。
それによって、自然なフォローとなり、
変な力みがはいらないフォローの終盤を迎えます。
トップへ向かう感じが、このフォローの感じと、
同じ様にできればいいのです。
そこで左素振りを、右後ろポケット方向へ
お尻をしっかり押し込むようにしてやってみてください。
その時のフォローの感じが、右打ちでのトップの感じなのです。
フォローでだんだん力む方はいませんね。
だんだんリラックスしてフィニッシュです。
それと同じように、力む事なくトップを迎え、
そこから、または、その直前からのダウンスイング開始動作によって、
上半身をしっかり捻転させて、エネルギーを目一杯溜めるのです。
チーピンが出たら左素振り
チーピン、左に出てさらに左に曲がるボールです。
朝一のティーショットなどで出やすく、ある意味、一番打ちたくないボールです。
これは、トップから上半身が突っ込み、
さらに、腕を返してヘッドがターンしすぎて、
アウトサイド・イン軌道で、かつ、フェース閉じ過ぎという状態です。
こんなボールを打ってしまった後は、しょげている場合ではありません。
すかさず、左素振りを徹底的にやります。最低でも10回は振ってください。
さらにお勧めは、朝一のティーショットの前には、
左素振りをしっかりやっておく事です。
そうすれば、チーピンで悲しくなる事もだんぜん少なくなります。
なんせ、チーピンは浅くて早いトップが原因ですから。
左素振りで、大きくゆったりフォローをとる様に、
下半身をしっかり動かし、それに上半身がついて来る感じで、
リラックスして振りましょう。
絶対、いい一日が始まります。
では、また。
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