From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
ゴルフライブでの連載、4回目です。
今週もよろしくお願いいたします。
今日は、全ての年齢のゴルファーに共通する
「ウォーミングアップ」
について話してみたいと思います。
(大森睦弘についてご存知でないかたはこちら)
http://g-live.info/?page_id=733#ohmori_prof
プロでも実はあまり確立していない!?
私は若いころ、陸上競技の短距離走とスキーのアルペン競技をやっていたのですが、
特に陸上競技ではウォーミングアップが非常に重要だと感じていました。
体を直接使う種目ほど、体の状態が直接結果につながると思います。
そして、いきなりフルパワーを出そうとすると、ウォーミングアップなしでは
本来の体の性能が出せないばかりか、体が壊れてしまう気がしていました。
実際、いきなり身体を動かすと、身体は故障しやすいと思います。
運動生理学的には当然といえば当然ですが。
私はいつも、どんな競技の前でも決めたメニューのウォーミングアップを
しっかりやっていました。
ところが、他のゴルファーの方を見ていても、ほとんどの人は
やったとしても、それほどウォーミングアップをしていないのです。
ですが、まあそんなもんだろうと気にもとめないで一人黙々とやっていました。
ところが、ゴルフの世界にどっぷり飛び込んでみてから
ちょっと驚いたことがあります。
それは、、、プロの世界でも、ウォーミングアップに関しては
意外とけっこういい加減だという実態が見えて来たことです。
このようなことを私が言うと、おこがましいのですが、、、
もちろん、ちゃんとやっていらっしゃるプロの方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、まったくやらずにいきなりウエッジぐらいから打ち始めて、
ドライバーまでという感じの方もけっこういらっしゃるみたいで。。。
もちろん、ホテルなどでしっかりやってきて、練習場ではいきなりスイング、、、
そんな人もいないわけではありません。
一般的なウォーミングアップその意味
ゴルフをされる方であれば、1時間以上車に揺られて到着して、
ドライビングレンジでショットしてパターをやってスタート、、、
そんな流れがほとんどのパターンだと思います。
しかし、ここで最低でもやっていただきたのが、アプローチショットです。
それも、下半身から動かして左サイドをストレッチさせながらゆったり行うアプローチです。
この動きでスイングで使うほとんどの筋肉や腱を軽く伸ばしたり、
縮めたりできることで、動ける状態となります。
筋肉だけではなく、スイングのための神経系も刺激されるので、活動状態にできます。
そして、出来れば追加として、クラブ2本を束ねて、
それぞれのクラブヘッドを対向させて、股関節の動きで左右連続素振りを
ゆったり行う様にしてください。
ウォーミングアップの目的は、第一は故障を防止する、
第二は本来の能力を発揮させる、第三はいつもと同じ心に持ってゆくことです。
35歳も過ぎると、筋肉はところどころ拘縮(固くなって血行が悪くなる)
が始まっていてもおかしくありません。
そんな固くなった筋肉をいきなり使おうとすると、筋肉に負担がかかるばかりではなく、
他の部分に普段とは異なった力が加わり、故障の原因となります。
また、筋肉の拘縮があると、関節の軟骨に負担がかかって
関節の故障を起こすことにもなります。
また、硬くなっているということは、
本来のパフォーマンスを出すことが出来ないことにもなります。
実際のウォーミングアップ例
そんな筋肉の血行を促進して老廃物の除去も行うことで、
多少でも動けるようにしてあげて、故障防止とパフォーマンスアップを狙います。
10秒以上は連続して伸ばさない動的ストレッチングと
積極的に筋肉を収縮させる運動が最適となります。
実際にやってみたい方のために、画像を見ながらご一緒にやっていただくことが
できる動画も用意しましたので、使ってみていただけたらと思います。
江連忠ゴルフアカデミーでウオーミングアップ風景です。
最近入られた方を中心に一般の方からジュニアまで参加していただいています。
前半と後半の2部構成になっていますが、前半は固まった関節や筋肉を
軽く動的にストレッチングすることで、動きやすい体にします。
後半は筋肉をしっかり収縮させて、血流アップと神経を刺激して、動ける体にします。
もしかしたら一部「ちょっとキツイな」と感じるところもあるかもしれませんが、
できるところからやってみていただくのでもいいと思います。
では、また。