From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ボールを打たなくても上達する不思議な現象」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
誰でも怪我や病気で、
大好きなゴルフを封印されることがあるものです。
しかし、それはさらに一歩も二歩も上にあがれる、
上達のための不思議な現象を体験できるチャンスとなります。
どういうことか?
(続きはビデオにて)
ボールを打たなくても上達する不思議な現象
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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不思議な体験
私も以前怪我などで、
何ヶ月かゴルフをできなかったときがありました。
ところが、その復帰の最初の練習とかラウンドでは、
いつも不思議なことがおきています。
その中でも一番印象に残っているのは、
復帰しての最初のラウンドの一番ホールで
チップイン・イーグルが出た経験です。
そればかりではありません。
長くクラブを持っていなかった後の練習場でのショットは、
ほとんど曲がらなかった記憶があります。
ただし、クラブを持てないときに、
私は良いショットの動画を見続けるイメージトレーニングを
がっちりやっていました。
指を犬に噛まれて逆に良い結果
さらに、私の知り合いの飛ばし屋のツアープレーヤーで、
右手の親指と人差し指を犬に噛まれたときの
驚きの経験談があります。
まさに右手のコントロールに使いやすい
親指と人差し指には包帯が巻かれて、
使えないというか動かすだけで痛いし血が出る状態です。
それで、試合はキャンセルしようかと思っていたらしいのですが、
とりあえず会場で練習だけでもしようと会場には行きました。
ところが、その練習は驚きの最高の状態となったのです。
ボールは曲がらないし飛距離も落ちていないという、
この上もない良い感じです。
それで、そのまま痛い指を抱えて試合に臨んでみたら、
久しぶりに予選通過できたというまさかの出来事です。
右手の親指と人差し指を封印することで
右手の余計な動きが封じられたことが、
最高のスイングを思い出させてくれたようです。
さらに、クラブハウスでの仕事が忙しくて、
コースはもちろん練習場でも練習ができなかった
ツアープレーヤーのまさかの話もあります。
練習と言えば、野球のバットでひたすらステップしながら
素振りするだけだったシーズン前。
当然、シード権奪取のための試合も諦めようと思うぐらいだったところ、
試合に出てみたら初めてシードプレーヤーになれた不思議な話もあります。
そのほかにも、普段、右打ちのゴルファーが左素振りをやっていると、
案外、右よりも左素振りのほうが自然で良い動きができていることに
気づくこともあります。
無意識の動作の弊害
これらの、不思議な現象にはれっきとした理由があります。
普段、たくさん練習して色々ボールをコントロールしていると、
その動きは小脳に刻まれて意識しなくても
自動的に動けるようになります。
車の運転や箸を使うときに、
どうやって動いているのか意識されることはありません。
これがまさに小脳プログラムの働きです。
この小脳の機能によって難しい動きであっても
再現性良くサクサク動くことができ、
それが大きなメリットになっています。
しかし、逆に意識にあがらない様々な動きを
行っていることにもなります。
ゴルフでもたくさん練習しているほど、
無意識での動きが多く入り込んできます。
それは良いことばかりではなく、
本来の悪い動きを補正するための動きのこともあります。
そうなると、悪い動きの微妙な変化で修正がうまくついてこないと、
ボールが曲がるとかダフリやトップやシャンクなどの
ミスショットになります。
色々な素振り
このような状況ですから、正しい動きを習得しながら
これらの悪い小脳のプログラムを消去することで、
上達へのチャンスが生まれます。
逆にボールを打てないときに、
一回のスイングを20秒以上かけて行うゆっくりシャドースイングとか、
色々な物を振る素振りをやってみましょう。
ゆっくり動けば、普段勝手に何かやっていることに
気づくことができます。
軽いものとか重くて長いものなどを色々振ってみることで、
さらに動きの中での問題が発覚します。
軽いといつもよりも速い速度で動く経験ができるとか、
何か操作をするとその動きは増幅されます。
重くて長いなら、一生懸命振ってもゆっくりになり、
重いことで体もしならせられやすくなります。
そして、長いことで上半身の前傾が浅くなり、
上半身の軸である背骨を中心とする回転での
腕の自然な動きが身につきます。
実際にボールを打てない状況に立たされたときは、
それを上達の新たな切り口と考えて、色々知恵を絞って
思いもよらぬ良い結果を出してくれる練習を見つけましょう。
さらには、ボールを打てる状況でも、素振りを大切にして
ショットする以上にたくさん素振りをやりたいものです。
イメージトレーニング
イメージトレーニングは驚きの効果があります。
気に入ったショットの動画を、毎日30分3ヶ月見続けるだけで
実際のゴルフのスイングが驚くほど変貌します。
ヒトの脳の中にはミラーニューロンと呼ばれる、
モノマネをする神経細胞があります。
ミラーニューロンは目で見ている動きを、
あたかも同じ動きをしたかのように
脳の中の神経回路を活動させます。
興味がある動画を見るイメージトレーニングは、
このミラーニューロンを活動させ、見た動画のスイングを行っているような
神経活動が脳の中で発生します。
そのため、望むスイングを見ているだけで、
あたかも同じ動きを練習したかのような効果が出てきます。
同じ動きを見続けたなら、3か月もするとその動きは小脳に焼き込まれ、
大脳の活動としての意識にはあがってきませんが動きは身についています。
色々な素振り
そして、私が今までご紹介させていただいている中でも、
効果的な素振りたちをざっとお伝えしておこうと思います。
どれひとつとっても、それぞれに素晴らしい目的と効果がありますから、
ぜひ日々の練習に取り入れましょう。
ゆっくりシャドースイング
1回のスイングを20秒以上かけて行うゆっくりシャドースイングで、
ガラス窓など姿が見えるものの前で動きをリアルタイムで
確認しながら行います。
確実にやろうとしている動きを再現させることで、
目指している良い動きを定着させましょう。
時々、どうやって動いていたかわからないので、
ゆっくりは動けないとおっしゃるお客様がみえますが、
そこが実は重要です。
普段のわけのわからない不審な動きに気づき、
本来の正しい動作を再認識できるチャンスですから。
また、ゆっくりシャドースイングはサンド・ウェッジなどの
重いクラブでやったり、逆に幅21mm、厚さ2mm、長さ910mmなどの
薄くて軽い板状の棒などでも行うと良いです。
重いクラブだと滑らかな動きを身に付けることができます。
軽い物だどちょっとした余計な力が大きな動きとして現れるため、
無駄な力の入れ具合をチェックすることができます。
また、平らな棒だとグリップを正しくセットしやすくなります。
まず、広い面を左手の平に当てます。
そこから、左手の親指を細い面の右側へ落とすように
平らな板にあてがいます。
そうすると、左手の親指はグリップで言えば
グリップの真ん中から左手親指の幅半個分右にずれた形となります。
これは通常のグリップでの左手親指の理想的な位置です。
長くて重い棒の左右往復素振り
長い棒往復素振りは、トップからの「間」としての両股関節を一旦入れるとか、
腕を捻らない動き、さらにはスイングのパワーアップに最高の練習です。
そして、正しいスイングプレーンを作るためにも有効です。
長いので前傾角は浅く、ほとんど真っ直ぐに立って
スイングする形となります。
そうすることで、上半身が自然に使われる感覚を体験できます。
腕の力で振るのではなく、背骨を軸として回転する体幹に腕と長い棒が付いてきて、
下半身で上半身をしならせたそのしなり戻りで振られるようにすれば
最高の練習になります。
棒としては、直径2.5cm、長さ170cm前後、重さ530g の水道管用のグレーの塩ビ管だと
振っていて一番気持ち良いです。
私のドライバーは46.25inc(117.5cm) 320gですから、
相当長くてしかも重いです。
もう少しハードなものとしては直径2.5cm前後、長さは150cm前後、
重さは750g前後の鉄管の表面に樹脂などをコーティングした物も良いです。
これも、ホームセンターなどで手軽に安く手に入ります。
スイングプレーンづくり重視なら、もう少し長い180cm前後で、
重さは500~600gぐらいの竹の棒なども効果的です。
しかし、何と言っても一番気持ち良いのは塩ビ管です。
ぜひ、場所を捻出して、日常の定期的なトレーニングとして、
週に2回、1回10往復を3セット以上できると
良いスイングとパワーが定着します。
私にとってこの長い棒往復素振りが、
1番スイングとスイングに特化した筋力維持に貢献しています。
クラブ二本両手バラバラ持ち往復素振り
長い棒素振りより少し難しくなるとはいえ、
場所を選ばないで同じような効果と
さらにプラスの影響を得られるドリルがあります。
「クラブ二本両手バラバラ持ち往復素振り」です。
まさに両腕の無駄な動きを封印してクラブに無理な力を加えないスイングと、
両股関節をしっかり使う感じがつかめます。
単に、クラブを左右の手にそれぞれ持って、往復素振りをするだけです。
左右の手の中に収めたクラブ同士がぶつからず、
できればずっと平行を保って振られると最高です。
下半身の動きとしては、長い棒素振りと同じです。
ただし、手の使い方としては長い棒素振りに比べて
より繊細な使い方を要求されます。
コツとしては右打ちのトップでは左手親指側に折れるコックを少し強めに意識し、
左打ちのトップでは右手親指側に折れるコックを少し強めに意識します。
これは、トップに向かう左右の腕の曲がりやすさの差があるからです。
例えば右腕に関して言えば、右打ちのバックスイングでは
左腕より深めなトップになりやすいです。
右肘が曲げさせられる分、クラブは倒れやすくなるので、
倒れにくい左手のコックを少し強めに意識して曲げるようにして
シャフトが出来るだけ平行になるようにします。
大切なのは、ダウンスイングしてきて
クラブが胸の高さより下ぐらいのところまでは、
力でリリースしないことです。
そして、フォローで振るイメージで、
フォローでビュンと音がするようにします。
最初から大きく振ろうとすると、
左右の手のクラブのシャフトがぶつかったりするので、
まずは小さな振り幅でシャフトを平行に保てるぐらいからはじめましょう。
ドライバー逆さ持ち腰から下素振り
ドライバーのネック側を持って腰の高さから素振りするだけで、
ヘッドスピードが3m/sぐらいアップします。
3分ぐらいしか維持できませんが、ショットの直前では有効です。
1m/sでだいたい7.7y飛距離が伸びるとも言われますので、
それだけで20y近く飛距離が伸びる可能性もあります。
まずはドライバーのヘッド側のネック近くを、左手片手で持ちます。
そして、バックスイングでシャフトが水平となる腰の高さぐらいで静止します。
両脚をしっかり踏ん張って、その姿勢から一気に振り拔きます。
体の左サイドで、ビュン音が聞こえるように振ります。
ポイントは、腰の高さから、両脚を目一杯使って
左サイドを脚の動きで引き伸ばしてしならせ、そのしなり戻りだけで
逆さに持ったドライバーのシャフトを振り切ることです。
腕や上半身を使うのではなく、
腰から上は脚の動きで振られてしまうだけに任せます。
脚から先に動いて、先端であるドライバーのグリップが
一番最後に動くように振ります。
上半身から振っては、左サイドでビュンと音は聞けません。
一番多い間違った動きは、腰の高さでシャフトを水平にしたところから、
一旦手元を上にあげてから振る動きです。
手で反動を使うとどうしても手で振りに行ってしまい、
脚の動きで上半身をしならせて
そのしなり戻りだけでクラブが振られません。
それでは、ヘッドスピードアップにならなくなります。
正しい動きで10回ぐらい連続してやると、
3分間以内ぐらいですが確実にヘッドスピーはアップします。
そのため、ラウンドでここ一番飛ばしたいときに、
ティーグラウンドへあがる直前にやると
すぐに効果を実感することができます。
日常のトレーニングとしても、
重いものとか長い物を振ることと交互に行うと、
スピードの中での神経の働きと筋力をアップさせることができます。
「長い棒往復素振り」とこれを組み合わせると、最高の練習となります。
ティ上通過素振り
ダウンスイングの腰から下でのリリースを遅らせて加速しながらの
ボールヒットでミート率をあげて飛距離と方向精度を良くするドリル、
それは「ティー上通過素振り」です。
やり方は、練習場ならゴムティー、ラウンドなら普通のティーの手前に
そのティーを打ちぬくつもりでヘッドをセットします。
そして、本気でフルスイングします。
しかし、ティーにヘッドを当てないように振り切ります。
コツは手首が右手甲側へ折れるヒンジを溜めて、
ティーの上を通過させることです。
このドリルでは、下半身から上半身に溜められたエネルギーを、
ヒンジに集中させる感じを身に付けることができます。
ヒンジを自ら力を出そうとして解放させては、
エネルギーは分散してしまいます。
しかし、自からは絶対に解かないで勝手に解けることで、
ボールヒットに向かってエネルギーを集中できます。
それによって、ヘッドは加速しながらボールに当たることで、
当たり負けが少なくなります。
当たり負けが少なければ、ヘッドの向きも安定するばかりか、
ヘッドスピードに対するボール初速もアップします。
「ティー上通過素振り」では、そのヒンジをむしろリリースさせないように
力で抑え込むぐらいにして、ヒンジを出来るだけたくさん維持したまま
ティーの上を通過させます。
まだまだ色々ありますが、まずはこれらの素振りをひとつでも
日々の練習に取り入れましょう。
では、また。
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ゴルフ番組で放送できなかった
江連忠プロの「お蔵入り映像」を…
今回、テレビ局のゴルフネットワークと提携し
「ディレクターズカット版」として
あなたにご覧いただくことが可能になりました。
まさに採算度外視の特別企画。
企画の性格上、
予告なく公開を終了するかもしれませんので
どうぞお早めにご覧になって下さい。
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