From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「腰が痛いならこのスイング」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
腰が痛いなら腰から首の付け根までの体幹は、
一枚の硬い板のように使いましょう。
それが、パワー伝達の意味でも大切であるばかりか、
まさに腰への負担も減らすことができて、一石二鳥です。
どういうことか?
(続きはビデオにて)
腰が痛いならこのスイング
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(おまけ付き)
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腰痛の原因は「体の使い方」
ゴルフのスイングをやっていて腰痛になるのは、
ほぼ体の使い方の勘違いによるものです。
膝が痛いなら、バックスイングやボールヒットに向かって
しっかり膝を伸ばして脚を長くすることで
脚を主体に動けばむしろ痛みは減ります。
そして、腰では体幹を安定させるどころか、
むしろ腰を捻じろうとする大きな誤解が腰痛を誘発します。
背骨を捻ることは良いことではない
お腹の後ろ側の背骨である腰椎はロックされるような構造で、
捻ることは想定されていません。
腰椎は5本の骨でできていますが、
その全体の捻転可動域は平均たったの5度です。
腰椎一本一本は、わずか1度程度しか捻れません。
しかし、背骨を捻ろうとすると、
この可動域の少ない腰椎を捻ろうとするものです。
そうなれば、捻れにくいものを捻る動きとなり、
苦しいばかりか腰椎に過度な負担がかかることで腰痛にもなります。
また、胸の後ろ側の胸椎は12本の骨でできていて、
その合計の捻転可動域は平均で35度です。
ところが、胸椎はそこそこ捻れる構造ですが、
自然後弯と言って前後にカーブを描いて曲がっています。
そのため12本の胸椎のどの部分がどれだけ捻れるかで
肩の傾きは変化しますから、精度良く肩をターンさせるには不向きです。
私のドライバーでの体幹の安定性
また、以前にも見ていただいていますが、
私のドライバーショットでのシャツのしわが全てを物語っています。
バックスイング開始からフォローの前半まで、
捻れたしわができません。
まさに、セットアップからボールヒットして
フォローでクラブが体を引っ張るまで、
体幹は非常に安定していることが分かります。
体幹を安定させるためには脚が要
体幹を安定させるためには脚が要で、
脚を主体に正しくしっかり動かすことが大切です。
まさに私がいつもお伝えしている脚の動きを、
まずはバックスイングでしっかり行うことが
体幹を安定的に使うための肝となります。
口を酸っぱくして言わせていただきますが、
バックスイングでは下半身は次のように動かしましょう。
右足母指球の少し後ろで地面を踏みながら右膝と右股関節を伸ばし、
右脚を長くする動きで右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
ただし右股関節は、上半身の前傾角度を保つ程度には
伸ばしきらないままです。
まずはバックスイングで脚を正しくしっかり使って体幹を固めておけば、
トップが楽になるばかりか腰への負担は少なく腰痛にはなりにくくなります。
まさに、腰痛でコルセットをやっていると同じように、
体幹を一枚の硬い板にすれば良いです。
腰痛や飛距離アップにも直結する体幹の安定を、
しっかり意識してスイングしましょう。
バックスイング開始で脚を使えばトップは楽
そして、バックスイング開始からしっかり脚を使い、
脚を使い切った後はそれまで動いたヘッドの勢いを使います。
さらに、手元が肩の高さより高くなるスイングでは、
ヘッドの重さでシャフトが倒れることを利用して
トップまでいくようにしましょう。
同時に左脚は左股関節から先の神経をプッツンと切るイメージで、
単なる鉄の重い鎖のつもりで右斜め下である右足つま先方向へ向かって落ちる
左腰の動きを加速します。
そうすれば、骨盤は前傾角度を維持しながら
楽に右にターンしてきます。
腰の右サイドを斜め上にあげ、左脚はリラックスさせて
骨盤の回転で左腰が右斜下に向かって落ちてくることを行えば良いです。
そうすれば、下半身の可動域の範囲まで
クラブはここにしかこないというところに運ぶことができます。
上半身のしなりは肩甲骨を意識する
体幹に対して肩甲骨は背中の上で浮いている骨で
大きな筋肉がつながっていますから、
動かすにしても最適な方向へパワフルにスライドできます。
下半身と上半身の捻転差を大きくするというのは、
体幹を捻ることではなく肩甲骨をスライドさせることです。
それを勘違いしていて、体幹を一生懸命捻じろうとして
苦しいトップになっているというのが現実です。
捻りにくい体幹を捻っていては、苦しいことは当たり前です。
普段の生活では忘れがちな肩甲骨を、
ゴルフのスイングではしっかり意識してあげましょう。
そして、肩甲骨を動かせば、
スイングは簡単でパワフルなものになります。
肩甲骨のスライドとは
ところで、肩甲骨のスライドさせることを実感するために、
ちょっとやってみていただきたいことがあります。
どこか硬い壁に背中を押し付けて、背骨を壁に固定します。
椅子の背もたれに押し付けても良いです。
そして、背中を壁などに密着させたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。
背骨が壁にピッタリくっついたままでも、
腕は壁から離れて体の正面方向へ出せます。
さらに、左の肩と首の付根あたりに走る細い骨である
鎖骨の上に右手を乗せて、鎖骨の動きがわかるようにしておきます。
鎖骨は、肩甲骨を胴体である体幹とつなぐ骨になります。
肩甲骨の動きは、この鎖骨を触っているとよくわかります。
先ほどと同じように背骨を壁に押し付けたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。
どうでしたか、左の肩甲骨が体の正面方向へ移動すると、
腕を付き出した左側の鎖骨に乗せた右手には
鎖骨が斜め前に出る様子を感じることができます。
結構、鎖骨が動きます。
ということは、肩甲骨も思った以上に大きく
スライドしていることになります。
クラブを振り回すゴルフはもちろん腕の先に体のパワーを伝えるスポーツでは、
この肩甲骨のスライドを大きく使うことがパフォーマンスアップに直結します。
意外と気付かれない肩甲骨の動き
ところが肩甲骨を意識していないとその動きは鈍り、
肩関節で本来の動きの代わりに動作する代償動作を行ってしまいます。
そうすると、肩関節は本来の動き以外の動作を強いられ、
負担が大きくなります。
四十肩、五十肩と言われる肩関節まわりの故障は、
この肩甲骨の動きが悪くなって肩関節が代償動作をさせられたことが
原因となることが多いです。
肩関節で肩甲骨本来の動きの代わりの様な動作ができてしまうことで、
肩甲骨の存在はもちろんのこと、
肩甲骨を意識して動かすことが忘れ去られてしまいます。
ボールの手投げとかゴルフでの手打ちと言われる動作は、
肩甲骨をうまく使っていないで肩関節で肩甲骨の動きの代償動作を行って
ボールを投げたりスイングした結果です。
肩が痛いと体幹を捻じろうとして腰痛を誘発
肩が痛くなると、もっと体幹を捻じろうとすることで
腰痛を誘発することもあります。
肩が痛くなることも、元々は肩甲骨という上半身の中でも
大きな筋肉がつながっている部分を動かさないで
体幹を捻る動きでの代償動作が原因です。
このように使うべきパーツを正しく使い切っていないことで、
体の中では悪循環が発生して
色々なところで故障を起こしてしまいます。
故障までとはいかないまでも、疲労しやすいとか筋肉が凝って
体が硬くなるなどの不快な症状にもなります。
腰が痛いゴルファーの方はもちろんですが、
腰が痛くなくても正しい体の使い方で
楽しくパワフルにゴルフを満喫しましょう。
では、また。
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