2020.04.12
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「アウトからインへ向かうループは絶対お得」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ヘッドはバックスイングとダウンスイングでは、
同じ軌道をたどった方が良いと
言われることもあるかと思いますが、
実はそれでは体をしならせるスイングは難しくなります。
実はインパクト面に対するアウトイドから
インサイドへ向かうループが、
絶対安定したスイングになります。
それは、短いアプローチからドライバーショットまで同じで、
私は意識的にアウトからインへ向かうループで
スイングしています。どういうことか?
(続きはビデオにて)
アウトからインへ向かうループは絶対お得
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(おまけ付き)
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アウトからインがお得な理由
アウトからインへ向かうループを意識する理由は、
手元はインサイドにくるほど
左肩甲骨周りのしなりが大きくなるからです。
手元をアウトに持っていくほど左肩周りは緩み、
インに向かうほど張りができます。
もし、バックスイングでインに力で引くなどの動きで、
ヘッドをインからあげてインパクト面に乗せるために
アウトに向かって落としてくるとどうなるでしょうか。
ボールヒットに向かって左肩甲骨周りは緩んでしまいます。
その逆の、バックスイングではヘッドをアウト寄りにあげて、
ダウンではインパクト面に乗せるためにイン方向へ落としてくれば
左肩甲骨周りはしなりを強めます。
さらに、トップに向かう切り返しからダウンスイングにかけて
アウトからインへ向かうループを使うことで、
ヘッドは単に落下するよりもより素早くインパクト面に近づきます。
インパクト面にダウンスイングの出来るだけ早い段階で乗れるほど、
後はヘッドを軌道方向へ向けてその面の中で動けば良いだけです。
そうすれば、ボールヒットに向かっては、
しならせてしなり戻りを使うことだけを考えれば良くなります。
結果としてヘッドを加速することに全勢力を投入できて、
ボールを遠くまで飛ばすことができます。
アウトへのあげ方
そして、バックスイングでヘッドをアウト寄りに持っていくことは、
実はコックを入れる動きで簡単にできます。
バックスイング開始からは、次のように脚を使って動きます。
右足母指球の少し後ろで地面を踏みながら、
右膝を伸ばし右股関節も伸ばします。
そして、右股関節は上半身の前傾角度を保つ程度には
伸ばしきらないまま右脚を長くする動きで、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
同時に左サイドは、左股関節から先の神経を
プッツンと切ったイメージで、
単なる重りが斜め右下へ落ちるイメージです。
そうすれば、腰から首の付け根である体幹は
前傾角度を維持しながら、楽に右にターンしてきます。
そして、ヘッドが一番最後に動くようにします。
バックスイングで脚を使って体幹を右にターンさせると、
手元は円を描くようにインサイドに入ります。
そのときにフェースをボールに向けたまま
ヘッドが振り出し後方へ真っ直ぐに低く動くようにすることで、
手首が親指側へ折れるコックがちょうど良く入ります。
あくまでも右股関節はセットアップでの前傾角度を保つ程度には
伸ばし切らないままですが、
右膝はしっかり伸ばして下半身を使い切ります。
そうすると、ヘッドはアウト寄りにあがり、
脚の動きを使い切ってからはヘッドが勝手に
トップに向かう勢いに任せます。
しかし、手元は体幹のターンでイン寄りにあるので、
手元の重さにヘッドが引っ張られてアウトにある
ヘッドがインに向かって動こうとします。
結果として、重力に任せて手元とクラブを落とせば、
ヘッドは自然にアウトからインへ向かうループを描くようにして、
コックが深くなりながら下に落ちてきます。
さらに、右腕はシャフトに押されることに
少し耐えるようにして右肘が曲げさせられますが、
それ以外の両腕の力を抜いておきます。
その結果、左肩甲骨周りのしなりは大きくなりながら
手元とヘッドはインパクトの面に近づいてきて、
ダウンスイングの早い段階でインパクト面に乗ります。
そうすれば、ヘッドスピードがアップするボールヒット近辺では、
コントロールする要素はぐんと減ってしならせることに専念できます。
ボールヒット近辺が簡単な動作になって
しなりもたくさん作れることから、勝手に飛距離も伸び、
ショットも再現性の高いものになります。
シャローオンラインがスイングを簡単にする
以前にもシャローオンラインになるほど、
スイングが簡単になるということをお伝えしていますが、
まさにアウトからインへ向かうループではそれが簡単にできます。
シャローオンラインとは、
インパクトの面に浅い軌道で乗ることを言います。
ダウンスイングで手元が浮いてなかなかインパクト面に
手元とヘッドが近づかないと、ヘッドスピードが速くなった段階で
力で急激にヘッドをインパクト面に乗せることになります。
そうすると、ヘッドも手元も鋭角でインパクト面に近づくことになり、
きっちりインパクト面に乗せることは鋭角になるほど難しくなります。
トップに向かう切り返しでのヘッドが外から内側へ向かうループでは、
まさにシャローオンラインの方向へヘッドが動くことになります。
アウトからインへ向かうループのコツ
アウトからインへ向かうループのコツは、
なんといっても上半身をリラクスさせ、
上向きの無駄な力を極力入れないことです。
筋肉は力を入れると0.4秒はゼロになりません。
そのため、バックスイング終盤で腕を上に持ちあげる力が入るほど、
トップから重力で下に落ちにくくなります。
そして、アウト気味にあがったヘッドが
それまでのヘッドの勢いで勝手にあがることを
じゃまさせないでトップに向かい、
ダウンでは腕の重さを使えば自然にイン方向に向かいます。
例えば真っ直ぐに立って両腕を上にあげて力を抜くと、
両腕は下に落ちます。
このとき手元は体に近づく方向へ動きます。
前傾していると分かりにくいですが、これと同じで
トップに向かってヘッドの勢いであげさせられた両腕が
重力で落ちれば手元は体に近づこうとします。
そうすると、ヘッドも手元に引っ張られてインに入ってきます。
この重力による力を感じて、それを邪魔しないようにすれば
勝手にアウトからインへのループができます。
シャフトは垂直のイメージで良い
ダウンスイングでのシャフトの傾きは、
実際にはインパクトの面に平行になることで
垂直よりもヘッドが落ちて斜めになります。
しかし、これを意識的につくろうとすると、
ヘッドが落ちすぎてインパクト面に対して手元は上にあるのに
ヘッドだけ下に飛び出した状態となります。
この手元が浮いてヘッドが垂れた形では、
フェースを開いていることになります。
そうすると、ボールヒットに向かって
フェースを力で閉じる動きを行わなければならなくなり、
スイングは難しくなります。
男性の平均ヘッドスピードは40m/sですが、
それを時速になおすと144km/hとなります。
そんな高速にヘッドが走っているときに、
フェースの向きをセットアップと同じ向きに戻すことは至難の技です。
ダウンスイングではシャフトを垂直に立てたまま
手元とヘッドを落としてくるイメージで、
ちょうど良くシャフトはインパクト面の傾きまで倒れてくれます。
その理由は、体幹の回転でヘッドが置いていかれた分、
シャフトが思った以上に倒れるからです。
短いクラブでスタンスの幅を狭めているほど体の回転速度は遅く、
長いドライバーでスタンスを広げているほど高速になります。
そして、短いクラブほど前傾角度は深いので
インパクト面は地面に対して立っています。
そのため、シャフトが垂直ぐらいのつもりでいれば、
ちょうどインパクト面に平行なぐらいにシャフトが倒れます。
右手のVの字はセンサー
右手の親指と人差指でできるVの字は、
シャフトの角度を感じるセンサーです。
シャフトがインパクト面より倒れてヘッドが下になるほど、
人差し指側への圧力が増します。
逆に、シャフトが立っているほど親指側への圧力は大きくなります。
そのため、右手のVの字の間の隙間を開けて、
シャフトには親指も人差し指も乗っているだけにしましょう。
シャフトはピストルのトリガーだと思えば、
右手の人差指はそのトリガーにそっと置くことができます。
そして、右手の親指はシャフトを跨いで
シャフトの稜線の左側に乗っていれば最高のセンサーとなります。
このアウトからインへ向かうループの習得方法
このアウトからインへ向かうループを習得する練習方法としては、
まずはサンド・ウェッジで15y程度キャリーさせるショット
(SW15yC)でやってみましょう。
SW15yCでバックスイングで脚から動くという、
動く順番を強く意識しましょう。
そして、ヘッドを振り出し後方へ真っ直ぐに動かしながら
フェースをボールに向けたままにしてみます。
まさに上半身では、コック以外は下半身の動きで
体幹が右にターンされて、それに遅れないでついて行ける
ギリギリの受ける力だけに徹します。
そうすれば、トップに向かう切り返しで
ヘッドが勝手にトップに向かいながら
アウトからインへのループを描く感じが分かってきます。
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