From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、スイングがうまくいかないときにどうするか? という話をします。
実は最近、ある方のレッスンを受け持ったのですが、
前に教わっていたコーチの方に、
「うまくいかない逆の方法」で教えられていたみたいなんですね。
なんていうか、下りのエスカレーターを駆け上がるような、
そんなつらい方法を選んでもらうような、、、そんな感じでした。
このことは、メールを読んでいるあなたにも役に立つことだと思うので、
そんな話をシェアしたいと思います。
■正直やりにくい。。。
その方、仮にMさんとしましょうか。
Mさんは定期的なレッスンというわけではなく、どちらかというと
ピンポイントの1回限りのレッスンということでいらっしゃいました。
現状、レッスンプロについているそうなんですが、
イマイチ結果が出ないということで、
別の生徒さんからの紹介でいらっしゃったんですね。
あなたにも理解していただけると思いますが、
正直、こういうレッスンって、ちょっとやりにくいんですよね。。。(汗)
その習っているコーチの流儀もあるでしょうし、
それに反するようなことを言うと、生徒さんも混乱してしまうので。。。
ただ、Mさんのスコアがよくならないという悩みは結構切実で、
それでお友達の方が
「だったら一度、小原プロのレッスンに見てもらったら?」
みたいな流れで、私のところに来たわけです。
■そもそもグリップに問題が。。。
まずはじめに、Mさんには何球か打っていただいたんですが、
確かにあまりいいボールが打てていませんでした。
レッスンを受けている割には、どちらかというと我流で身につけたような
アマチュアゴルファーの打ち方に近かったんですね。
そして、Mさんのスイングで一番違和感があったのが、、、
「グリップ」
だったんですね。
ちょっと普通に考えて、
「普通のゴルフコーチだったら、まずここを直すだろうなあ。。。」
と思ったので、思い切ってMさんに聞いてみました。
小原 「Mさん、そのグリップにしたのって、いつごろからですか」
Mさん「えーと、今のコーチに習いはじめてからですね。
コーチに『グリップはこの形がいいですよ』と言われて。。。」
小原 「え!? ああ、そうなんですか。。。」
Mさん「おかしいですか?」
小原 「うーん、試しにちょっとこんなグリップにして打ってみてもらえますか?」
■たった10秒で激変!
それで、私がお教えしたようなグリップにして何球か打ってもらったんですが、
たったそれだけで、前に打っていたボールと全然違う弾道に。。。
スライス系のボールだったのも、それだけで改善されてしまいました。
「ちょっとこんなふうにして打ってみてください」「はい」
というやり取りだけだったので、その間せいぜい10秒ぐらいだったと思います。
私もここまであっという間に変わってしまうとは思いませんでしたが、
一番びっくりしていたのがMさんで、
「え、なんで? たったこれだけで?」
と、そんなことを言いながら、
その後も何度もクラブの感触を確かめながら10数球打っていました。
Mさん「小原先生、これは一体どういうことなんですか?」
小原 「そうですねえ。。。今のMさんには、このグリップのほうが
合っていたということなのかもしれませんね」
Mさん「うーん、そうだったんですか。。。
今まであんなにダメだったのは、一体何だったんですかね?」
さすがにストレートに「グリップが悪かったんですよ」とは言えず(苦笑)、
その時には「今のMさんには」という言葉でお伝えしたのですが、、、
■やり方を疑え
これは何事においてもそうなのかもしれませんが、
「どうしても問題が解決しないときは、自分のやり方を疑え」
もちろん、Mさんの場合は教わっている人がいるわけですから、
少なくとも一定の期間は、その人の言うことを疑わずに
素直にやってみることが第一です。
しかし、長い間(たとえば半年とか1年とか)やっていても、
自分の上達が実感できないということなら、
やはりそのやり方を疑うことも考えていいのかもしれません。
ゴルフの基本はスイングで、そしてその大元になるのが、
「グリップ」
「アドレス」
です。
どんなにその後のバックスイングやダウンスイングが良くても、
大元が悪ければ全てが無駄になってしまうのです。
※もっとも、グリップとアドレスが悪くてスイングがいいというのは
ほとんどないんですけどね。。。
もしMさんが今回グリップをちょっと変えることをしなければ、
1年たっても、2年たっても、うまくならない今のままで、
ゴルフがいやになってやめていたかもしれません。
しかし、今回のMさんのように突破口が開ければ、
100を切る、90を切る、シングルになるという目標も
現実のものとなってくるかもしれないのです。
今回はたまたまコーチの方から微妙なグリップを教えられた例でしたが、
このことは何でも我流でやってしまう人にも当てはまります。
「どうしても問題が解決しないときは、自分のやり方を疑え」
疑うというと言い過ぎかもしれませんが、うまくいかないときは
今までのやり方を振り返ってみることをオススメします。
またメールします。
小原大二郎