2014.03.30
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、ちょっといつもと趣向を変えて、私の話、
「アナリスト」という仕事について、お話ししてみたいと思います。
なぜこんな話をさせていただこうと思ったかというと、、、
私のやっていることから、あなたにぜひとも
スコアアップへのヒントをつかんでほしかったからなんですね。
これを読むだけで、スコアアップのキモがわかるように
書いてみるつもりですので、お楽しみに。
その前に。。。わたしの具体的活動を少し
その前に、わたしの日々の具体的活動の様子を、
最初にお伝えしておこうと思います。
アナリストということを理解していただくためには、
事前にそのことを話したほうがいいと思ったからです。
わたしの主な担当選手としては、片山晋呉プロ、佐藤祐樹プロ、梶川剛奨プロです。
日々、私が提供できるすべてをぶつけています。
その他ジュニアクラブとかアカデミーメンバーへのサポートをやってます。
スクールでのレッスンも行っています。
プロやアカデミーで手一杯ですと、なかなか対応できないのですが、
ご指名していただければスケジュールを調整して一般レッスンも行っています。
ちなみにアカデミーは1日コースから1年コースまであり、
一般の方も多数参加していただいています。
男子ツアーに出かけることも多いので、
「GolfLive見てます」とか、遠慮なく声をかけていただければ、
時間のあるときはいろいろお話させていただけるかと思います。
今年(2014年)開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」優勝でツアー2勝目を挙げた
O・サタヤプロにはトレーニングメニュー(JSNXと名づけています)を
継続的にやってもらっています。開幕戦の優勝は、正直感動しました。
O・サタヤプロは直接担当ではないのですが、本人からの要請で
フィジカルチェックプログラムなどで体を確認しています。
その結果、いろいろ問題が発見されたので、
それを解決するためのトレーニングメニユー(JSNX)を提供しているのです。
晋呉さんは江連が作り上げた作品ですが、まだまだ進化し続けています。
わたしもそれをサポートすべく、プレーのさまざまな数字や映像から、
弱点の明確化とその対応策の検討など、江連といっしょにやってます。
e-PuttGateという、私が開発したパター練習器は、
晋呉さんも手放せない逸品となっています。
パターの感触、平均パット数など、明らかに向上していますので、
わたしとしてもうれしいばかりです。
e-PuttGateの効果以外に、晋呉さんのパッティングシーンをうまく編集して、
「パッティングイメージ動画」として、毎朝毎晩見て頂いています。
晋呉さんはこの映像でかなりパッティングイメージができあがると、大のお気に入りです。
去年(2013年)の事ですが、「ゴルフィング・シークレット・メンタルトレーニング」という
「強い心」についての動画を見ていただいた翌週。。。
「コカ・コーラ東海クラッシク」での5年ぶりの優勝は、感極まる瞬間でした。
「晋呉さんから、これはいいからお前も見ろと言われ、僕も見ました。」
と、晋呉さんのトレーナーの方から伝えられたときは、さらに感激でした。
梶川さんには主に体のメンテということで、
トレーニングとコンディショニングをサポートしています。
右肘の怪我もだいぶよくなって、これからが楽しみです。
一緒にラウンドしながらショットやパッティングを撮影して、
ラウンド後の二人で反省したりしています。
アナリストって一体何をするの?
前置きが長くなりましたが、私の専門とする職業は「ゴルフ・アナリスト」です。
こんな職業、あまり聞いた事ないと思います。
アナリストという仕事をベースに、スイングコーチ、
フィジカルトレーナー、メンタルサポートなども行なっています。
これをお読みのあなたには言うまでもないことかもしれませんが、、、
スコアを良くしようとしたら、対象となる方の現状を
正しく把握することが、基本です。
「何がどうなっているから、結果としてこうなった」
(スイング、体の状態、心の状態、その他ライや風ボール、クラブなども)
ということを、出来る限り正確に把握できなければ、
次にどうしたらいいのか、正しい道を指し示す事など出来ませんよね?
正しく現状を把握できたなら、
「こんな状態の人にはこんなことをやっていただくといい」
という事もおのずと決まってきます。
これは、ほとんどマニュアル化できているものですので、
特殊な能力はなくても、マニュアル通りに指示すれば、
それでほとんどがOKとなります。
しかし、たまに現状をなかなか把握できない場合もあります。
そんな場合は試しに修正してみて、その結果から現状を認識するというような、
ちょっと複雑なやり方も行うこともあります。
これはお医者さんでいうと、病原菌や病気を絞り切れない場合に
複数の処置(薬や、療法など)を試してみて、
どれが効いたかにより最終的な病名判断をすることに似ています。
お医者さんでも、これと同じような事をやることがあるということですね。
しかし基本はあくまで現状把握で、後はできるだけ多く用意しておいた
引き出しから、最適と思われる「妙薬」を処方するというパターンです。
また、複数ある症状の程度の差によっても、
最初に処方すべき重要な点はどこなのかを、
はっきりとさせることが最も大切な事です。
IDゴルフを実現する「目」
コーチングの場合は、コーチする方にとって今最も重要な点1点に絞って、
いろいろな角度から理解や改善を狙います。
また、良いコーチを育てるためには、正しく現状を判断できる
「目」を作ることだと私は考えています。
良い「目」が身につけば、あらかじめうまく整理された知識としての、
良いマニュアルがあるかどうか次第で、鬼に金棒のコーチが出来上がります。
この状況判断の「目」が私の売りです。
良いコーチだけではなく、ゴルフがうまくなるためにも
まずはこの良い「目」が大切なことは間違いなしです。
私は、「目」として、あなたに貢献できるように、
日夜努力を重ねているというところでしょうか。
このコラムなどではマニュアルの一部をお出ししている事になるのですが。
そして私の「目」とは、自分の体はもちろんですが、
・カメラによる撮影
・スイング解析や画像編集
・各種情報をデータ化して分析するのためのコンピューター
などが、その一部となってくれます。
また、ドリル用各種用具なども、「目」をサポートしてくれる仲間です。
ノムさん(野村克也氏)の「ID(インポータント・データ)野球」
という事も言われますが私の場合は「IDゴルフ」という感じでしょうか?
現状把握すべき項目
現状を把握するために見る必要がある項目は、以下のとおりです。
(1)体の状態
(2)スイングの状態
(3)クラブやパターのマッチング
(4)ライ(傾斜、ボール浮き沈みなど)の判断
(5)風の判断
(6)スコア
(7)心
これらがちゃんと把握できれば、
あなたのゴルフは劇的に変わるはずです。
(1)(2)は良いスイングを作るために判断すべき事です。
(3)は自分の体を最大限に活用するために大切ですね。
(4)(5)はどんなショットを行ったらいいのかを決めるために把握すべき事です。
(6)のスコアに関しては、ラウンド中の狙いの判断などに大切となります。
例えば、その日はショットの調子が良くて、スコアがまとまっているとします。
それなら、ピンをデッドに狙うとか。
いまいち調子が悪ければ、グリーンセンターを狙うとかとなります。
(わたしの考えとしては、ハンデ0以上の場合はほぼグリーンセンター狙いでいいと思いますが)
(7)心については、たとえば大叩きやバーディーの後の心の乱れ(?)を認識して
それにちゃんと対処しているか、ということなどです。
体の状態の把握
私は体の状態に関して、いろいろな検査項目を用意しています。
可動域テストや、バランス能力、調整能力、効き目、体のゆがみなどの
各項目を簡単にテストできる動作や運動をまとめた
「フィジカルフィッティングプログラム」というマニュアルです。
スイングを見なくても、このテストを行うだけで
ある程度スイングの傾向も見えてきます。
逆に、スイングを見れば、体のここが悪いかもということは想像できます。
スイングの把握
スイングは目で見て判断できることはかなり多いです。
ですが、コーチングしている方に納得していただくためには、
動画を撮影して、説明に使っています。
あなたも経験があると思いますが、自分の感じと実際というのは
かなり乖離(かいり)していることが多いんですね。
先ずは、ご自分の実際の姿を自身の目で見ることが、
多くの言葉よりも、かなり強烈に効果があります。
道具とのマッチング
これはこれだけで相当深い話となってしまうのですが、
ぜひお話ししておきたいことがあります。
「スイングが悪い点を、道具でカバーすることがいいのかどうか」
ということです。
おおまかに言って、たくさん練習する人であれば、
道具はできるだけナチュラルな設定がいいと思います。
「できるだけ練習しないで、なんとかスコアを作りたい」
という方であれば、、、道具に頼るしかないですね。
たとえば、スライスをましにしたいと思ってボールがつかまりやすい設定
(フックフェースとか)にしていては、スイングそのものは良くならずに、
かえって悪い状態を固定しているようなものです。
ただ、病気が原因で体の可動域の問題などがあって直せないという場合は、
道具でカバーは真剣に検討すべき事と思います。
ライや風
ライを正しく判断していないで、
「残り何ヤードなら何番」というふうに決めてしまっている方が多いです。
ですが、傾斜やボールの沈み具合で選択できるクラブは違ってきます。
あなたが思っている以上に、ご自分の実力とライの関係はかなり重要です。
この判断ができなくて、大叩きをする方が本当に多いと感じています。
ゴルフ場では、平らでボールが浮いているという条件は
ほとんどないと言っていいですね。
それなのに、平らな練習場と同じように考えてクラブやスイングを選択し、
実力に合わないようなショットをしてしまう事がありませんか?
・ボールが沈んだ深いラフから距離だけ見てクラブ選択
(距離に関係なくSWを選んでいるとか)
・つま先上がりから、ターゲットを真っ直ぐ狙ってしまう
(ターゲットに右狙いとか)
・左サイドが池なのに、フェアウエーにストレートボールを打とうとしてしまう
(絶対左に曲がらないフェードとか)
こうしたことを考えるのと考えないのとでは、
あなたのスコアはどのぐらい大きく変わるか、考えたことがありますか?
。。。とまあ、こんなことを正しく把握する基本を、
私は日々追求しているというわけです。
これらがちゃんと把握できれば、
あなたのゴルフは劇的に変わるとは思いませんか?
正直自分のことを話すのは苦手なのですが、
あなたに少しでも現状把握にエネルギーを使っていただけることを祈りつつ、
敢えてこの話題を取り上げてみました。
少しでも参考になったら嬉しいです。
では、また。
追伸:
「JSNX for Golf」「ゴルフィング・メンタル・シークレット・プログラム~強い心~」
「脱・力み」。。。実はこれらはすべて、
アナリストという仕事をしている過程の中で出来たもの、というわけなんです。
JSNX for Golf
http://g-live.info/product/official/jsnx/
ゴルフィング・メンタル・シークレット・プログラム
http://g-live.info/product/official/gmsp/
脱・力み
http://g-live.info/product/official/rikimi/