From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、あなたのスイングに対する
幻想を晴らす、耳が痛いことを伝えねばなりません。
スイングの変化についてお伝えします。
真面目な生徒、Wさんの幻想
「なんだか、急に飛ばなくなってしまったんです。」
毎週継続してレッスンに来てくださっていたWさんが
悲しそうな目で相談にきました。
Wさんは、ゴルフ歴30年ほどのベテランで
シングルを達成しています。
他の生徒さんからもとても綺麗なスイングだと褒められるくらいの方で
練習に対する姿勢も、とてもストイック。
ゴルフに対して真摯で、とても素晴らしい生徒さんでした。
そんなWさんが、俯いて言ったのが、
先ほどの言葉でした。
Wさん曰く、ここ数年ずっと意識せずとも
しっかりとしたスイングをできていたし、
飛距離もしっかりと出ていた。
毎日練習しているし、
むしろ最近は秋シーズンに向けて練習量を増やしていたから
調子は上がってきていると思っていたんだけど・・・、と。
ところが、今週に入ってから
ボールが一切捕まらなくなって、
変な球が出るようになった。
いつもの感覚でスイングしているのだが、
ダメで、直そうにも直せなくなった。
どうしたらいいかわからなくなってしまった。
とおっしゃっていました。
抜群に良かったスイングがなぜ・・・?
Wさんは、そもそもなぜ自分のスイングが飛ばなくなったのか
一切わからないという感じでした。
ただ、お話していてわかったのは、
Wさんのスイングが今までと変わったことは間違いありませんでした。
この方が飛ばなくなってしまった原因は、
明らかにスイングの変化によるものです。
ゴルファーの多くの方が、そう思っていますし、
そう願っているのですが、一度、その人の中で仕上がったスイングは、
一生変わらないで欲しいという幻想があります。
正しいスイングというのは、完成するもので、
一度完成したら、一生反復継続できて、
ずっと上手くスイングすることができる
という幻想です。
Wさんも今まで培ってきた
スイングがおかしくなってしまった事自体を
理解出来なかったようですし、信じたくなかったようです。
スイングが何らかの理由で変わっていってしまい、
ショットに影響が現れてしまってWさんのようにボールが飛ばなくなってしまう。
スイングは生き物
スイングは変わらないという幻想を晴らし、
今のスイングとしっかりと向き合っていただくために、
スイングというのは、生き物であるということを
改めてお伝えいたします。
スイングは、反復練習で作られていくものですが、
年を経るごとに変わる身体の変化で、
各所に変化が生じてきます。
若い人でも、筋力トレーニングで筋肉がついていく中で
スイングが変わります。
その日の気候、体調によっても変わります。
当日の身体の柔軟性によっても
スイングというものは変わりますので、
いかに当日スイングを上手くやるかどうかというのは重要です。
コレを聞いて、ちょっと怖くなってしまった方もいるかもしれません。
人間というのは、どうしても安定志向ですから、
変わってしまうということが怖く感じてしまうかもしれません。
今まで上手くできていたのにどうして?
という方にやっていただきたいのは、
基礎的なスイングにもう一度立ち返り、腰から腰、肩から肩と
ゆっくりと短いスイングから振って自らのスイングを確認することです。
自分のスイングを一歩、一歩
確認することで、正しくできているか見極めてみて下さい。
ちなみに、Wさんの質問には、その日は実は答えませんでした。
一度自分で考えてみていただきたかったのです。
Wさんはとても真面目な生徒さんですから
自分のスイングがどう変わってきているのか
正しい現状把握ができると思ったからです。
なぜ、飛ばなくなったのか?ではなく、スイングのどこが悪くなってきたのか。
が問題です。
またメールします。
小原大二郎