From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・いつでもどこでもショット基礎アプローチ練習」
というお話をさせていただきます。
ショット基礎アプローチ練習とは、腰の高さ程度の振り幅のショットで、
ドライバーのフルショットはもちろん、すべてのショットの
基本的な動きを作ってしまうショット練習です。
そして、私はショット基礎アプローチ練習のことを
サンドウエッジ15ヤードキャリー(SW15yC)とネーミングしました。
15yキャリーとか、どうしてかなり具体的なキャリーの距離まで
決まってるの?なんて思いますよね。
でも、この15yという距離には深い理由がたっぷり含まれています。
と、その話の前に。
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では、話を戻します。
図・どこでもSW15yC
今回は、SW15yCをどんな所でもできてしまう、
まさに家の中でショットできる環境をお伝えします。
これは一例にすぎません。
また、ご紹介していることを実施する場合には、
あくまでも個人の責任において実施してください。
図・どこでもSW15yC
セットの要点だけ箇条書きさせていただきます。
タイルカーペットに一枚だけ直径1cmの穴をあけて、
穴を開けたカーペットを一番上にして三枚重ねます。
的は低反発マットだと、ボールが当たってボールは真下にポトンと落ちます。
ですから、的の低反発マットの下に
柔らかめのマットやタオルなどを置いておくといいです。
的にはボールを狙って当てる高さや方向を示す印を書いておきます。
シャンクしたときのために、ペットボトルを右側に並べます。
低反発マットの後ろには、トップして低反発マットの下を
ボールがくぐったときのために、ダンボールなどを置いておけばいいです。
ボールを置くタイルカーペット三段重ねの下には、
通常のゴルフ練習用マットを敷いてもいいです。
タイルカーペットの三枚の厚さなら適切なダウンブローで入ってきても
下に当たることはありません。
手で打ち込みに行ったりして下降軌道がきつすぎると、
タイルカーペットの三枚の厚さでその下の畳や床にバウンスが当たるのでわかります。
ですから、最初はタイルカーペット三段重ねの下に、
ゴルフ練習用マットなどを敷いてもいいです。
キャリーはこの環境では直接はわかりませんが、
バックスイングやフォローが腰の高さ程度で、
ボールがロフトの半分ぐらいの高さであがれば15yキャリーする感じとなります。
また、タイルカーペット三段重ねはわざと固定しません。
ダフルとタイルカーペット三段重ねがずれるのですぐにわかります。
SW15yCの実際
SW15yCでは、腰から下ぐらいの振り幅となるショットで、
サンドウエッジ、ロフト58度バウンス8度で15yをキャリーさせます。
ロフト58度バウンス8度というサンドウエッジのスペックは、
ツアープロでサンドウエッジとしてよく使われるスペックとなります。
このスペックが基本的な練習から、
さらにはいろいろなバリエーションのショットを打つには最適だと
私は考えています。
特にこのスペックのウエッジで練習する必要はありませんが、
一応参考までに私が使っているウエッジのスペックはこうだということで
お伝えしました。
スタンスの幅は腰の幅程度とします。
このスタンスの幅も重要です。
通常は短い距離ほどスタンスを狭めると言われますが、
私はどんなに短いショットで1yキャリーさせるとしても、
スタンスの幅は腰の幅程度をおすすめします。
それはなぜかというと、腰の幅程度のスタンスの幅なら、
脚を最も自然に使えるからです。
15yキャリーより短い距離への対応
よくご質問を受けるのですが、
15yキャリーより短い距離はどうするのと言われます。
ずばり、それはリズムをゆっくりにするだけです。
振り幅も15yキャリーとほとんど変えません。
ただし、リズムがゆっくりになるほどヘッドの勢いが落ちるのでその分、
体のしなりが減り、ヘッドが動く範囲は狭くなります。
15yキャリーよりも飛ばしたいとき
15y以上キャリーさせる場合には、
スタンスの幅をだんだん広げて行きます。
そうすると、スタンスの幅で下半身の可動域が増加した分、
楽に動ける振り幅が変わり、飛距離がそれに連動します。
SW15yCでのチェックポイント
また、あなたは、腰から下ぐらいの振り幅のショットで、
ドライバーのフルショットまでの基本を作れるなんてうそでしょ、
って言っていませんか。
スタンスの幅は腰の幅程度のですが、
下半身を使い切って下半身の動きで上半身をしならせ、
フィニッシュでは腰は打ち出し方向を向くフルターンします。
そして、ボールがあがる高さをしっかりチェックします。
ロフトの半分程度の角度でボールが飛び出せば、
適正な打ち出し角度です。
これは、セットアップですでに少しハンドファーストであることと、
セットアップよりも上半身はしなりが残った形でボールヒットするからです。
トップでの手元の高さが腰の高さ程度であることと、
ボールの高さと打ち出し方向をチェックするだけで、最高の練習となります。
お家の中などの狭い場所で、このチェックポイントをクリアできたなら、
練習場でボールをきっちり15yキャリーさせてみましょう。
私は、SW15yCでドライバーショットまで良くするためのノウハウを
たくさん持っているコーチです。
そして、日々のコーチングの中でSW15yCを使って、
ショットをどんどん改善させていただいています。
SW15yCでなぜドライバーショットまで良くなるのか
SW15yCでなぜドライバーショットまで良くなるのかという点について、
その極意をお伝えします。
第一は、セットアップはスイングの問題の80%以上を含んでいるという事実です。
実際、これはかなり控えめな数字です。
本当は90%以上と言いたいところですが、そんなばかなと思われやすいため、
私は遠慮して80%以上と言うようにしています。
そして、腰幅程度のスタンスの幅で15yキャリーさせるショットであっても、
ドライバーのフルショットであっても、セットアップの基本はまったく同じです。
すでにその時点でSW15yCでフルショットを改善できるということがわかります。
ところが、多くの方々において、
セットアップがかなりいい加減であることは重大な事実です。
止まっているボールを打つことができるという、
ゴルフにとってのセットアップは、まさに生命線です。
このセットアップを疎かにしていては、もったいないばかりです。
せっかく止まっているボールにアタックできるわけですから。
そして、ゴルフは思った以上に精度が必要なスポーツです。
どんなスポーツでも、うまくなるほど精度は必要になります。
ところが、ゴルフを始めたその日から、
見た目以上に精度が必要なのがゴルフです。
その高い精度のための第一歩はセットアップです。
なかなか100を切れないという場合も、
セットアップに大きな問題を抱えている場合がほとんどというか、
100%そうです。
ですから、このおろさかにされがちなセットアップを、
できるだけ簡単な状況で改善するということは、ゴルフ上達の最短路となります。
そして、セットアップ以外にも、
SW15yCの魅力はまだまだたくさんあります。
では、また。
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え、まだまだたくさんあるなら、
その「SW15yCの魅力」をもっと教えろって?
ここまででもかなり盛りだくさんの内容だったので切ってしまいましたが、
そんなあなたに、さらに詳しい内容を次にご紹介します。
では、もう少しお付き合い下さい。
まだまだあるSW15yCの魅力
SW15yCでは、ロフトが58度のサンドウエッジを使って、
腰の幅程度のスタンスの幅の中で、
下半身を使い切って下半身の動きで上半身をしならせ、
フィニッシュでは腰が打ち出し方向を向くフルターンです。
そしてしなってしなり戻るだけの上半身の使い方を行って
15yキャリーさせようとすると、とんでもないご利益が舞い込んできます。
スイング中に手をちょっとでも使ってしまうと15y以上飛んでしまいます。
ですから、手を自ら力を出して動かすとすぐにわかります。
まさに脚を使ったスイングの感じが一番的確に習得できます。
実際には体力の差などもあるので、手を使わなくても、
腰の幅でのスタンス幅でも15y以上キャリーすることもあります。
しかし、そんな場合でも、
15yキャリーさせようとしていると手を使わなくなってきます。
そして、腰はフルターンでも体力がある分ゆっくり振ることで、
しなってしなり戻ることでショットする動きが身についてきます。
そして、腰の幅程度のスタンス幅だとバックスイングで脚を使い切ったら、
手元は腰の高さ辺りです。
まさにビジネスゾーンと言われる、ほぼ腰から下でのスイングとなります。
ビジネスゾーンで正しい動きができたなら、
プロでお金が稼げるということでビジネスゾーンと言われています。
まさに、腰から下の動きが良くなれば、
フルスイングのトップやボールヒットまでもが劇的に改善されます。
そうすれば、飛距離はもちろん、ショットの再現性も飛躍的にアップし、
ゴルフが楽しくてたまらなくなります。
このように、セットアップはもちろんですが、
下半身を使って上半身をしならせてショットする基本的な体の使い方がわかるなど、
SW15yCで得られるご利益は計り知れません。
下半身の動きを使って上半身をしならせるとは
ところで、下半身の動きを使って上半身をしならせるとはどういったことなのかと、
あなたは疑問に思ったりしていませんか。
その疑問に、お答えしておくことにします。
次の3つの感覚は、下半身の動きを使って上半身をしならせるために重要です。
(1)トップに左肩を置いてくるイメージ
(2)ダウンスイングでは胸を打ち出し後方に向けたままのイメージ
(3)上半身はしなり続けてボールヒットする感じ
こんなイメージ、考えたこともないとうあなたは、
ぜひSW15yCでこれらのイメージでショットしてみてください。
これらのことは、いきなりフルショットでやってみようとしても、
なかなかできるものではありません。
SW15yCという、小さな振り幅の中でやろうとすることで、
自然に体が反応するようになります。
うまくできると、ボールがつぶれてフェースの上に
ボールが乗っている感じが出てきます。
ボールが柔らかくなったという感じでもあります。
これは、ヘッドが加速しながらボールヒットした証拠となります。
下半身で上半身をしならせ、下半身の回転力が弱まり始める、
腰が左に45度程度ターンしたあたりから、上半身は勝手にリリースし始めます。
この腰がどの程度回転したところでリリースが勝手に始まるのかは、
体の柔軟性に依存しますが、通常なら45度程度腰が左へターンした辺りで
下半身のパワーがピークとなります。
そうすると、そこからは腰の回転力が落ちてくることに連動して、
上半身のしなり戻ろうとする力が勝ることで、
上半身が勝手にリリースされ始めます。
まさに、腰と左肩が45度程度の回転角度の差が、
上半身の捻転としての左肩甲骨の胸の方向へのスライドとなっています。
ボールヒットで腰や胸は45度ぐらい左に回転していても、
左肩はかなり下を向いていて、これが、左肩甲骨のスライドの現れです。
一回のスイングを20秒以上かけたゆっくりシャドースイングをするとわかりますが、
体の左サイドに張りを感じてボールヒットしようとしたら、
腰は左に45度ぐらいターンしています。
そして、上半身の勝手なリリースに任せることができると、
リリースが始まるやいなやボールにヘッドが急激に加速しながらヒットします。
そうすると、フェースにボールが乗った感じになります。
実際にはボールがヘッドに張り付いている時間は0.5msとう非常に短い時間です。
しかし、人の感覚というものはものすごいもので、
こんなに短い時間の中での出来事の差を感じることができます。
動きを小脳にプログラムする
また、SW15yCでは振り幅が小さいので、正しく動きやすくなります。
そして、同じような動きを続けることができます。
そうすると、面白いことが起きてきます。
それは、動きが小脳にプログラムされるということです。
小脳は、箸を持つとか、車の運転や自転車に乗るなどの動きを、
意識しないでも行わせてくれるすばらしい機能を担っています。
正しいスイングが小脳に焼き付けられたら、
あなたはあとはターゲットを狙えば、勝手に体は反応して動いてくれます。
ですから、小脳にできるだけ正しい動きを埋め込むことが大切となります。
そういった意味で、小さな振り幅であっても、
その中で出来る限り正しい動きを身につけることで、
フルショットではその振り幅の中の動きは、自動化されます。
そして、知らないうちにフルショットが見違えるように良くなってきます。
ただし、小脳プログラムが完成するためには3ヶ月ぐらい必要ともされています。
しかし、小脳にプログラムされなくても、正しい動き方の感じがつかめたなら、
意識して正しい動きをすることができます。
そうすれば、SW15yCを正しくやったその瞬間から、
ドライバーのフルショットが大きく変貌するということもあります。
実際、私のコーチングで、半日SW15yC練習をやっていただいた方で、
いきなりドライバーを打ってみたら、
30yも普段より飛距離が伸びたというお客様もいらっしゃいます。
それだけ、腰から下ぐらいの動きや、下半身で上半身をしならせるということが、
飛距離に直結するということです。
下半身を使い切る
また、たった15yキャリーさせるショットであっても下半身を使い切ります。
SW15yCで下半身を使い切る練習はすべてのショットにとって、
非常に重要です。
特にバックスイングで下半身を使い切ることは、
手の余計な動きを排除するためのキーポイントとなります。
手でクラブをあげようとすると、いろいろなところにあげることができます。
しかし、下半身を一所懸命に動かしても、
クラブがあがるポジションはそれほど変わりません。
ようするに、手は自由度が大きいけれども、
下半身は自由度が手ほどはないということです。
自由度はあったほうがいいようにお感じかもしれませんが、
止まっているボールを打つゴルフにとっては、自由度は仇になります。
手であげようとすると、どこにあげようかと悩んでしまいます。
しかし、下半身の動きでクラブを運ぼうとしたら、
悩むほどいろいろなところには運べません。
逆に自由度が小さいことで、動きが簡単になります。
ですから、ボールヒットに向かって下半身を使い切ることは、
飛距離やショットの安定性に直結します。
また、バックスイングで下半身を使えるようになると、
面白いもので、ボールヒットに向かっても下半身の動きが良くなってきます。
バックスイングで下半身を使い切る
では、まずは、バックスイングで下半身を使い切るポイントをお伝えしておきます。
セットアップで骨盤を、上半身の前傾角度なりに前傾させておきます。
そして、バックスイングでは右足母指球の少し後ろ辺りを中心として
地面をしっかり踏みながら、右脚を長くする動きで、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
スタンスの幅が腰の幅程度であっても、
右膝が伸びきるまで右脚を長くしてみてください。
ただし、右股関節も伸びてきますが、
右股関節はセットアップでの骨盤の前傾角度を維持する程度までは
入れたままです。
そうすると、上半身は何もしないで、固めていたとしても、
スタンスの幅が腰の幅程度だと、手元は腰の高さ辺りまであがります。
よくバックスイングでは膝の高さは変えないようにと言われますが、
それは起きあがり防止策です。
しかし、セットアップで骨盤を上半身の前傾角度まで倒しておいて、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込む動きなら、
右膝はいくら伸ばしての上半身は起き上がりません。
ですから、清々と右膝は伸ばして、安心して下半身を使い切ってください。
また、スタンスの幅をドライバーショットぐらいにまで広げて、
同じように右膝が伸びきるまで右脚を長くしてみてください。
そうすると、上半身をガチガチに固めて動かないようにしていたとしても、
手元は胸の高さ辺りまであがります。
このように、下半身の可動域はスタンスの幅に連動して変化することがわかります。
ですから、腰の幅程度のスタンスの幅で下半身を正しく動かすようにしておけば、
スタンスの幅が広がったとしても単に可動域が大きくなって
振り幅が広がるだけで、動きの基本は同じです。
また、これだけしっかり脚を使ってバックスイングできたなら、
腕から先はあまり余計な動きをしなくなります。
なぜなら、脚を使うだけで、手元は理想的なポジションに収まるわけですから。
バックスイングで下半身を使い切るまでで上半身が行なうことといえば、
手首を親指側に折るコックぐらいです。
下半身の動きに連動して、ヘッドが打ち出し後方へまっすぐに動くように、
コックを少しずつ入れていってみます。
手元は、下半身の動きで、体のターンに従って少しインサイドに入りますが、
ヘッドを真っ直ぐに動かそうとすることで、コックが少しずつ入ってきます。
下半身を使い切るまでは、上半身はたったこれだけの動きを行えば、
上半身はお雛様のように、骨盤の上にちょこんと乗っているだけでいいのです。
この動きを習得するには、SW15yCの腰の幅程度のスタンスの幅の中で、
バックスイングでしっかり下半身を使い切る練習をすることが、
一番早く正しい動きを習得できます。
頭であれこれ考えていないで、まずはSW15yCの練習をやってみてください。
SW15yCで手が余計な動きをしなければ、
バックスイングで下半身を使い切ると、手元は腰の高さあたりです。
下半身を使い切ってからは、ヘッドは勢いで左腕を引っ張ります。
そして、セットアップから左肩をリラックスさせておくと、
上半身がしなりはじめます。
引っ張られた左腕は、
左肩甲骨を胸の方向へスライドさせるというしなりを発生させます。
そして、結果として、ヘッドが腰の高さより少し高いポジションまで勝手に動きます。
手元よりもヘッドが上にあがるため、
シャフトは打ち出し後方に少し斜め上にあがっています。
これができたら、
フルショットでも最高のトップに向かう切り返しができる準備が整います。
これでもSW15yCのほんの一部のご利益ですが、
なんとなくわかっていただけたでしょうか。
まだまだSW15yCで得られるご利益はたくさんありますが、
ここではこれぐらいにさせていただき、
また別の機会にもっと踏み入ってお話をさせていただきます。
これで、今日は本当のおしまいです。
では、また。
<本日のオススメ>
・練習をしているのに下手になってきた
・肝心な時にミスが出てしまう
・ミスをする自分にイライラする
・前半良かったのに後半崩れてしまう
・練習ではいいのに、本番でミスをする
・打席で緊張しすぎてうまくいかない
そんなあなたに、心でスコアアップさせる
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