From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回も「ダフリの真実」について、
前回の続きということでお話ししてみたいと思います。
なんと、第3話になってしまいました。
「ダフリにつながるのは、クラブのリリースが早過ぎる」
このお話の続きになります。
今回は文章は控え目に、
しかし、わかりにくいところだけ動画を用意しました。
簡単な練習方法
前回のお話では、バンカーアプローチ練習をお伝えしました。
これはかなりいい練習です。
しかし、一般的にはバンカーでの練習環境がなかなかなかったりします。
そこで、どこででもできそうな練習方法をお伝えしておきたいと
思いますので、是非やってみてください。
(1)地面にライン引き素振り
バンカーでももちろんいいんですが、バンカーを使わないでできる練習です。
ボールではなく、土にクラブを当てて、落ちたところを確認する方法です。
公園などの地面に真っ直ぐな並行なラインを2本引きます。
2本のラインの幅は1cm~5cmです。
この幅が難易度になります。
5cmぐらいからはじめて1cmぐらいを目指して見てください。
真っ直ぐや2本の幅の正確性にはあまりこだわらないでもいいです。
幅が変わると難易度が変化しますが、それもゴルフです。
6~9番アイアンぐらいで2本のラインの間に
クラブヘッドが落ちるように素振りをします。
あまりバウンスのあるクラブだと、土の場合は弾かれ過ぎて、
手首を痛める可能性がありますので、注意してください。
10回連続して成功するまでとか、ノルマを設定すると
こんな地味な事も、結構、盛り上がって練習できます。
いくら土とはいえ、石などが入っていて、それが飛ぶことがあります。
ですから打ち出し方向には、人はもちろんですが、
土で汚してもいい壁とか壊れない壁とか、広い空間などがあることが絶対条件です。
(2)ハイティー・ウエッジショット
練習場で、できるだけティーを高くして、
その上のボールをサンドウエッジで、クリーンに打ちぬく練習です。
できるだけ低いボールが出るようにします。
ダフるとティーを叩く音がします。
トップすれば、ボールは上がりません。
使うクラブはサンドウエッジがベストです。
ボールが上がりやすく、低いボールを出すためには、
手首のリリースを抑えなければならないからです。
ちようど、クラブのスコアラインの下から2本めぐらいのところで、
ボールの赤道をコツンコツンと打ち抜きます。
この音が大切です。乾いた「コツン」というような音です。
まあ、ボールやヘッドの金属によっては音は違いがありますが、乾いた感じが目安です。
連続何球いい音がするまでやめないとか、ノルマを設定して練習するといいです。
なんせ、この練習は単純で、一見つまらなさそうですので。。。
セットアップの時に、しっかり足踏みして、
これならうまく当てられそうだなという足場を探ってください。
また、どんな体勢にしてやったらいいのか、
下半身、上半身の形もいろいろ極端にやってみてください。
やってみて、クリーンヒットしやすいポスチャー、
すなわちセットアップの形を探るようにしてみてください。
そうすることが、ダフリ撲滅の第一歩でもあります。
(3)カチンコ素振り(動画あり)
そして、ちょっと変わった道具が必要なんですが、
カチンコ(わたしはガチンコといいますが)はご存知でしょうか。
重りがシャフトにそって動く素振り棒です。
これを振るのですが、正しいやり方があります。
トップの形を作り、そこで重りを手元に近づけておいて、後は普通に振ります。
この時、仮想的に置いたボールの先で、
シャフトの先端に重りが移動して、そこでカチンと鳴るようにします。
体の左側でカチンと音がするようになっていればOKです。
右側とか真下でカチンでは、リリースが早すぎたことになります。
これらは、まさに早すぎるリリースタイミングを直してくれるドリルです。
そこで、お伝えしたドリル全般に言えるコツを
一つだけお伝えしておきたいと思います。
それは、トップから両股関節を入れる「間」を作る事です。
みなさんなりに「それはどういった感じなのか?」をいろいろやってみて、
「これかも!」という感じを探ろうとしてみましょう。
その作業がリリースの感じを、しっかり身につけるための一歩となります。
(4)ネット前素振り(動画あり)
ネットの前で真っ直ぐ立って、両手を伸ばしてネットにちょうど指先が届くところから、
ネットに向かってバットで素振りします。
真っ直ぐに立って水平振りです。
この時、バットがネットに触らないように振ってみてください。
ほぼ100%の人、実はプロもなんですが、
第一声は「そんなの出来るわけない!」です(笑)。
確かに、頭で考えると、想像を絶することかもしれません。
でも、これぐらいの感じで、ゴルフクラブも振りたいんです、ホントは。
(正直、ものすごく極端ですが。。。)
インドアの練習場なら、どこでもちょうどいい感じのネットがありますよね。
また、金網のフェンスを利用してもいいです。
いずれにして、バットが当たっても問題ない物が、
手の長さぐらいのところにあれば、それに当たらないように振ってみましょう。
最低、やわらかい棒でもいいです。
え、そんなの無理。という声がまた聞こえてくる気がします(笑)。
しかし、たまには、限界を超えてみましょう。
最初はゆっくり振ってみて、こんな感じかと確認しながら、
だんだん目いっぱいまで振ってみます。
実は、このゆっくりやることが、逆効果で
「やっぱ絶対できない」と思い込んでしまって、本当にできない人もいます。
しかし、目の前でやってあげると、最後には出来るようになっていただけます。
限界は超えられるんだということを、実感することが大切なんですね。
グリップエンドをネットに向けたまま振る感じです。
リリースは自分から行うのではなく、バットの重さに引っ張られて、
我慢しきれなくてリリースされてしまうという感じでやってみてください。
とにかくここでご紹介したドリルを、ご自分の環境に合わせて
一つでもいいので、実際にやってみましょう。
「え、ゴルフのスイングって、こんな感じで振るべきだったんだ」
ということを、実感していただけることと思います。
ラウンド直前に効果的な魔法のドリル(動画あり)
普段の練習というよりも、ラウンド直前にちょいとやると、
なんだか不思議に効果が出やすい魔法のドリルをご紹介しておきます。
ドライバーショットで使うティーなど(その辺に落ちている枝でもいいんですが)
を高めに芝にさして、その手前にアイアンのクラブヘッドをソールします。
そして、ティーをボールだと思ってスイングします。
しかし、ティーにクラブヘッドを当てないようにします。
この素振りを10回ぐらいやると、なんだかゴルフの調子がいいんです。
魔法ですから、信じるか信じないか、やってみてからのお楽しみですね(笑)。
ご質問への答え
(ご質問)「間」について、もっと詳しく
どうやら、「間」という日本風のことばは、
なかなかわかっていただけないんですね。
日本文化は、かなり深くて複雑な、
ただでさえ「ことば」では現しにくいことを、たった一言で
たった一文字で表現してくれたりします。便利なんですが。
「間」もその範疇にはいることばかもしれません。
そして、すべての分野、スポーツだけに限らず、茶道や
ある意味一般の仕事においても、この「間」がものすごく大切だと思います。
みなさんも、ご自分の得意な分野での「間」を探してみてください。
そうすれば、ゴルフでの「間」もわかってくるかもしれませんね。
さて、「間」とは、トップからいきなり目一杯のパワーを出すのではなく、
いったん静かな間合い(また、間がでてきた)が必要だということです。
理解を深めていただかくことをめざして、
具体的な体の動きとしては、いくつか挙げることが出来ます。
(1)トップから、少なくとも手元が胸のあたりまで降りてくるまでは
手首のリリースは自分からは、絶対解こうとしない(ここが「間」)。
本当は、ボールヒットまで解かないつもりが正解なんですが。
(2)トップからいきなり右脚で地面を飛球線方向に蹴らないで(ここが「間」)
手元が胸のあたりまで降りてくるまでは、地面を真っ直ぐ踏みしめておく。
(3)股関節を伸展させたトップから、股関節をクッと入れるように
両股関節を屈曲する動きがあって(ここが「間」)
最後にボールヒットに向かって左右の股関節が目一杯伸びきり、パワー全開です。
トップに向かっての股関節伸展の意味をわかって頂くためには、
次のモデルを正しく見て頂く必要があります。
体が筒の中にはいって、そこで回転したら、
テークバックでは右股関節が後ろポケット方向に上がり、左股関節は体の下に入ってきます。
(ご参考:2013.12.29 腰の動かし方徹底解説)
↓
http://g-live.info/?p=3763
「間」というのは、エネルギーをタメている瞬間でもあるんですね。
何か、獲物を狙っている瞬間でもあります。
「間」がないということは、エネルギーが溜まっていないまま、
筋肉の自らの収縮だけを使って、物を動かそうとしていることになります。
また、ボールなど、獲物を狙っていないことにもなります。
今回ご紹介した動画に「間」についても触れていますので、
じっくり見て、感じていただけたらと思います。
え、今日はいつもより短すぎるって?
そうかもですが、とりあえず今日はこれぐらいにしておきます(笑)。
では、また。
参考動画:リリースのため練習(おまけ映像付き)
■事務局よりお知らせ:
「ゴルフは右手が重要だ」と教えたら、みんなが笑った。
だけどその日のラウンド中、私のスイングを見た彼らは。。。
↓
http://g-live.info/click/right_hand/
*2月13日(木)まで新リリースキャンペーン中!