From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「心・スコアメイクにつながる集中力へのヒント」
について話してみたいと思います。
あなたも経験があると思うんですが、
集中力って、意外と簡単に切れてしまうものです。
セットアップルーティーンで決まった手順を踏む事で、
自然に集中できるんですが、ちょっと考え事をするだけで
集中モードに入れなくなってしまうんです 。
「ながら」は集中できない?
セットアップルーティーンについては、
以前「心を決めるセットアップルーティン」
でお話しています。
ですが、今回は折角のセットアップルーティーンをやっても、
その効果を半減してしまう行為について、
さらに突っ込んでお話ししたいと思います。
よく「ながら勉強」とか言われて、
テレビを見たり、ラジオを聞いたりしながら
勉強する事もあると思います。
両方を同時に理解することはなかなかできないですね。
なんとなく聞いて、なんとなく勉強する、という感じでしょうか。
むしろ集中している証拠として、
ラジオから音が出ていても、その音が出ている事もわからないぐらい、
という状況を感じつつ勉強するというのもアリかもしれません。
車の運転なら、携帯電話で話しながらでは、
運転がおろしかになってしまいます。なので、禁止ですね。
ゴルフでのリラックスと集中
ゴルフのプレー中、集中し続けることは難しいというか、
むしろリラックスと集中をうまく行ったり来たりすることが大切です。
打つクラブを選択して、バッグから抜いたら、
だんだん集中してゆく。
ショットし終わって、ボールが止まったら、
スッとリラクスモードに入る。という感じです。
そして、クラブを抜いてから、
ボールヒットさせるまでの動作をいつも同じにします。
セットアップルーティーンの一部として、クラブを抜いた瞬間とか、
キャディーさんからクラブを渡された瞬間からと考えてもいいんですね。
そして、いつも決まった手順、時間でセットアップを行います。
そうすると、その手順の中で、自然に深い集中モードに入ることができます。
人って、単に気持ちで集中しようと思っても、
なかなか集中できるものではないですね。
ま、いろいろなテクニックがありますが、
私が好きなのは、やはり、決まった手順を踏む事です。
あなたも、絶対あなたご自信の
「決まったセットアップルーティーン」を持つようにしてください。
最初は誰かの手順を真似してみて、それをあなたご自身が、
気持よく、スッと集中できるパターンを作り出しましょう。
集中って、簡単に切れるもの
せっかくいいセットアップルーティーンを作って、
その動作を行おうとしたとしても、集中モードに入れない事が有ります。
例えば、日常生活での例で考えてみます。
私は、車通勤で、最近できるだけ燃費をよくしようとして、
いろいろ工夫した事を取り入れた運転しています。
そして、それはほとんど自動的に体が動いて、
操作するぐらいになっています。
ゴルフのスイングでも、たくさんチェックすべき項目があり、
少しづつ身につけてゆくと、頭では考えていなくても動くというか、
できるようになりますね。
私のエコだろう運転は、たとえば、次のような事です。
※後続車にとっては、腹立たしくなるぐらい低速になる事もありますので、
そのような状況では無理にエコ運転はしないで、流れに乗るようにしていますが。
(1)交差点などで4秒以上止まりそうな時は、
オートマのレバーをニュートラルに入れて、
ブレーキを踏んだ状態で、エンジンを切ります。
※これが正しい方法かどうか、車を知っている方がみえましたら、
コメントいただけたらと思います。
(2)車間をできるだけあけて、
前の車の影響をできるだけ少なくして、エコ運転出来るようにする。
(3)ブレーキはできるだけ使わず、シフトダウンする。
この時は、後続車に減速したことがわかるように、
ブレーキランプが点く程度までは軽くブレーキを踏みますが。
(4)下りではアクセルを踏まない。
しかし、エンジン回転が1200回転/秒以下ならシフトダウンして
エンジン回転を1200回展/秒以上になるようにする。
それによって、燃料カットができるだけ働く様にしています。
(5)同期している信号で、そのタイミングがわかっている場合、
極力ブレーキを使わないで、信号を通過できる速度を、
信号毎に決めて、その速度で走行。
(6)あまりおそいと余計に走行距離当たりの燃料消費量が悪くなるので、
40km/h以下にまではエコを目的では落とさない。
(7)車の中には余計な物を入れない。
(昔、普段、後部座席のシートを外して、
車検毎に付けて通していたこともありました。)
(8)スタートでは急加速しないし、走行速度もできるだけ変化させない。
一見、複雑なようですが、
できてしまうと、自然に体がそうしているから驚きです。
ところが、ちょっと考え事をしていると、
こんなエコ運転ができないんです。
それも大した考え事ではなくてもそうなんです。
自分でも、まさかと思うんですが、
ちょっと他の事を考えるだけで、うまく出来ないんです。
ひとつひとつは簡単なことなのに、それが出来ないんです。
それぞれの手順がバラバラになるというか、
うまく繋げられないというか、からだが反応しないというか。
ここに書いた手順は、ほとんど自然に動いてくれるぐらい、
私の体に定着しているんですが、それが、できなくなってしまうんです。
簡単なことですら、できなくなる
もっと簡単な事の例だと、いつも曲がっている交差点を、
考え事していて、曲がり忘れてしまう。
なんていうご経験はありませんか。
どれも、そんなに難しい事ではないのに、できなくなる。
それが事実ですね。
さて、ちょっと脱線しずぎた感がありますので、
話をゴルフに戻します。
ゴルフでも、すでに出来たことで、
内容としては簡単な事なのに、意識が散漫だと
できなくなる事って、ものすごく多いんです。
先ほどお話した、セットアップルーティーンで、
集中モードに入るという事もそうです。
「無の境地」になって、いつもと同じ手順を行えば簡単に集中できるのに、
つい次の様な事を考えてしまい、集中できなくなるのです。
(1)今、手に持っているクラブでホントにいいんだろうか。
(2)風が、思っていた方向とは違うかもしれない。
(3)あ、テークバックはこうするんだったな。
ま、数え上げるときりがないので、これぐらいにしておきます。
ルーティーンに入ったら「無」そして、
ターゲットだけを「目」と「心」で狙う。
これが一番大切です。
セットアップでの例をお話しましたが、
ショットが終わって、リラックスした時でも、
スイングの事などは考えないようにします。
リラックスがあってこそ、次に集中出来るんです。
ショットして、今のショットはこうだったから、
ここをこう直さなければ、とか考えるのではなく、
今の事は忘れ、次にできる最善な事を考えましょう。
ゴルフスイングは、ちょっとした事で、
ボールの飛び方などに影響を与えます。
それを、コースで直す事は、かなり難しいのです。
コースでゴルフの技術の事を考えなくてもいいために
練習場でスライスが出たらこうすればましになるとか。
予め「こうなったらこうする」というパターンを決めておいて、
どのパターンを選択するぐらいしか出来ないと思ってください。
ということは、練習場での準備がかなりできたいないと、
コースではスイングの変更はできないと思ってください。
コースに出たら、いろいろな事を感じなければならないので、
とてもスイングチェックなどしようと考えてはいけません。
コースではひたすら目標を狙い、
あなたが今できる最良の事を考えるのみです。
ショットとショットの間のリラックスした中でコース戦略などを練り、
セットアップルーティーンに入ったら「無の境地」これなんです。
そこで、練習中にはしっかりチェックポイントを意識して、
それに集中していただきたいのです。
そして、こうなったらこうしようというような、
状況に対して自然に対応できるパターンを練習しておきます。
なにはともあれ、セットアップ。
最低限、セットアップですべきことは、
しっかりチェックして練習していただきたいものです。
例えば、セットアップでのバリエーションとして。
スライスが出たら、グリップを少しストロング気味にしてみて練習しておきます。
そうすれば、コースでスライスが出た時、
何も考えなくても次のショットではグリップが練習場でやっていた様に、
自然にストロングになるように体が反応してくれます。
ここで、ストロングにしなければとか考えると、
だいたいやり過ぎになります。
体が反応するに任せる事が大切です。
セットアップ以外の例として。
ダフったら次のショットでは、しっかり下半身をターンさせて、
重心がボールヒット前にボールの先にあるようにして練習しておきます。
そうすると、コースでもダフった後は次のショットでは体が反応して、
しっかり下半身をターンさせる動きができるのです。
ちなみに、スイングの悪い原因の80%はセットアップで直せます。
さらにセットアップの中で30%以上は、
クラブフェースの向きが悪くて、セットアップ全体が悪くなっているんです。
この数字、サラリと書きましたがものすごく大切ですので、
しっかり心に刻んでおいてください。
コースで調子が悪いと感じたら、あれこれと技術の事を考えないで、
セットアップをいつもと同じ手順で、
丁寧にやる事に意識を持ってゆきましょう。
そうすれば、知らないうちに、調子が戻るものです。
では、また。
≪事務局からのおすすめ≫
小原大二郎のメソッドを実践!
その結果は…? こちらをクリック
↓
http://g-live.info/click/approach140904/
※9月11日(木)までの期間限定
最新記事 by 大森 睦弘 (全て見る)
- 【ビデオ】手首のリラックスで飛距離アップ - 2024.11.24
- 【ビデオ】練習場でコレやらないと成果ゼロ - 2024.11.17
- 【ビデオ】HS上げないで飛ばす方法はコレ - 2024.11.10
エンジンの回転数の単位はmin.(分)ではありませんか?
はい、ご指摘のとうりです。ありがとうございました。
大森さんの記事いつも楽しみに見ています。
ところで、エンジン切れてブレーキが利かなくなる怖い経験を2度しています。
一度はスーパ駐車場出たところの下りスロープ、渋滞で動かずエコと思ってエンジン切ったら徐々にブレーキきかなく慌てて
エンジン入れてあわや追突をまぬがれました。 安全第一の車がこんな設計になっている??と不思議に思っていましたが今日の記事で思い出しコメントした次第です。
ついでにゴルフで疑問に思っていた事を一つ教えて頂ければと思います。
インパクトでカナヅチで釘を打つように、コックを使って打てば良いとの話を聞きますが(グレッグノーマン等もTVでコメントしています)、カナヅチや剣道は上下に打つのでコックでスナップ利かせて打てますが、ゴルフクラブのフェースは横を向いているのでコックでは無くヒンジ(手の甲側の折れと理解していますが)で打つのではと勝手に想像しています。
このコックとヒンジをテークバックからインパクトでどのように使うのか、クラブ番手によって違うのか等について一度機会があれば教えて頂ければと思っています。 まだまだ向上心の強い67歳のゴルフ好きです。
カッコでコメントさせていただいたように、車に詳しい方がみえましたらコメントいただけると助かります。走行中にエンジンを切ることだけは、絶対だめです。エンジンを切ると、その後、踏み直す度にブレーキは弱ってくるんですが、最初に踏んでそのままなら、私の経験の範囲では信号待ち数回ぐらいなら緩んでこないですね。実際にはブレーキは効かせられるけど、パワーアシストが切れるので、ブレーキペダルを踏みなおしてブレーキオイルを送るのが重くなってくるという事とだと理解しています。サイドブレーキがあるので、こっちはエンジンを切っても、車検が通る車なら効いてくれます。
コックとヒンジの話。コックは親指側に折れる事、ヒンジとはゴルフだと右手首側に折れる事ですね。テークバック開始ではすこしづつコックを行う事で、クラブフェースを真っ直ぐ低く引くことができて、大きな弧のスイングの準備ができます。トップからは、グリップが胸の当たりまではコックは更に深くなるぐらいにタメますが、胸からはだんだんリリースされてきます。ところが、ヒンジはトップから段々深くなって、コックが解けても、ヒンジはまだ解けません。ヒンジはグリップが腰の高さぐらいまで降りてきてリリースが始まります。この動きは番手にほとんど依存しません。
セットアップでのヒンジよりも、ボールヒットでのヒンジの方が深いと言いますか、まだヒンジが完全に開放されていないところで、ボールヒットすれば、当たり負けしない、強いボールを打ち出せます。しかも、ダフリやトップになりにくいのです。100を切れないほとんどの方は、ボールヒット前にほとんどヒンジが解けてしまっているというか、むしろ、セットアップよりも左手甲側に折れるぐらいでボールヒットしてしまっています。このヒンジを意識して、自分からは解かないぐらいでクラブをさばけるようになればいいですね。