From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は「大切なのはアマチュア視点」という話をします。
ここが欠けてしまっている上達法というのは、
アマチュアゴルファーの方がどんなに練習時間をかけても
効果が薄い、あるいは、効果がないということになってしまうのです。
■とある有名プロに受けたレッスンが。。。
私が教えている生徒さんの話なのですが、、、
その方がとあるコンペに参加したときに、プロゴルファーの方がいらしていて、
ちょっとしたレッスンを受ける機会があったそうなんですね。
ツアーにも出ていらっしゃる方だったそうです。
その生徒さん、仮に「Sさん」としておきますが、
Sさんは平均スコアはだいたい100前後、スライスが大きな悩みで、
そのことをプロの方に聞いたそうなんですね。
スライスの対処法を聞いて、その場でちょっとやってみたそうなですが、
あんまりうまくいかなかったようで。。。
「うーん、できるようになるまでにはちょっと時間かかるかなあ。。。
まあ、あきらめずに根気よくやってみて下さい」
プロの方からはそのような言葉をもらって、
ちょっとやってみたそうなんですが、、、
それでもやっぱりうまくいかなくて、
レッスンの時に私に相談が来た、というわけです(笑)。
■やはり大切なのは「発し方」よりも「受け取り方」
正直言って、Sさんが受けたそのアドバイスというのを
じっくり聞いてみたのですが、
「うーん、言いたいことはわかるんだけれど、
こういう言い回しをアマチュアの人が聞いたら、
ちょっと誤解するかもなあ。。。」
という印象でしたし、実際にSさんも誤解をなさっていたようで、
そのせいでうまく「噛み合ってない」感じでした。
もちろん、そんなプロから受けたアドバイスですから、
アドバイスを聞いてやる気になる、なんていうこともあると思います。
実際、そういうことがモチベーションになることもありますが。。。
しかし、アマチュアゴルファーに教える場合は、
受け取り手がどう受け取るかを考えながら教えないと、
思わぬ誤解をさせてしまうのですね。
私は大人になってからゴルフを始めたこともあって、
「できない人の気持ちが全くわからない」ということはなかったものの、
それでも初めの頃は苦労しました。
しかし、ある程度の指導経験を積んできて、
「ああ、アマチュアの人はここがそもそもわかってないのか」
「そういえば、自分もこういうところでつまづいたよな」
そんなことが頭の中にストックされていくにつれて、
どうすれば上手く生徒さんに受け取ってもらえるのかが、
少しずつわかってきました。
やはり大切なのは「発し方」よりも「受け取り方」なんですね。
■それでもプロから学ぶべきことはある
そうした「アマチュア視点」で教えられるようになってからは、
私のティーチングも変わりました。
さらに、ゴルフそのものに対する考え方もかなり変わったと思っています。
だからといって、そうしたプロから学ぶことが
全く何もないわけではありません。
実際、ツアーで活躍している方の中でも、
教え方が上手なプロというのもいると思います。
ちなみに誤解しないでほしいのですが、
私は別に、Sさんにアドバイスしたプロの方の教え方について、
どうこう言うつもりはありません。
そのプロの方は、間違ったことは言っていなかったのですから。
話はそれますが、そういうプロの方から学ぶべきなのは、
「何をやるのか」ということよりもむしろ
「当たり前のことを当たり前にやっている」という、その姿勢です。
プロというのは、やっている練習自体は本当に地味なものです。
しかし、その地味な練習ができているからこそ、
プロとして戦っているわけで、そうした点を
アマチュアの方には大いに学んで欲しいと思います。
またメールします。
小原大二郎