2021.06.20
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「落下しやすい構えで飛ばす」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
「飛ばす要は落ちること」と言って、
あなたはピンと来るでしょうか。
もし、あまりピンと来ないのだとしたら、
今日の話を聞けば、あなたも飛ばせるようになります。
どういうことか?
(続きはビデオにて)
落下しやすい構えで飛ばす
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(おまけ付き)
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落下しやすい構えの要はセットアップ
セットアップで決めることができる、
スイングに影響することはたくさんあります。
グリップはもちろん、手元や肘のポジションや向き、
足のつま先の開き具合とか、膝と股関節の曲げ具合や
数え切れないぐらい多くのことがあります。
今回はその中でもダウンスイングで重力をうまく利用して、
飛びに直結する構えを見てみましょう。
飛ばす要は落ちること
以前、私が計算した重力エネルギーの飛距離との関係があります。
体重70kgの人が、階段1段の約20cm飛び降りたエネルギーが
すべてヘッドに伝達するなら、ヘッドスピードで約37m/sとなり、
220yぐらい飛ぶエネルギーが発生します。
なんとも重力はすごいエネルギーの発生源です。
ということは、ボールを遠くまで飛ばしたいなら、
まずはこの重力を最大限に利用することが要となります。
スイングを楽にする要はやっぱり落ちること
さらに、落ちることは使えるエネルギーが増えるだけではなく、
スイングも楽になります。
インパクト面は斜めになっているので、手元とヘッドが落ちれば
それだけ素早くインパクトの面に乗ることができます。
そうすれば、その面の中でしならせてしなり戻せば良いだけになるので
コントロールは楽になり、それだけヘッドを走らせることに専念できます。
落ちやすいセットアップでの準備
そして、体やクラブが下に向かって落ちやすいためには、
セットアップでの構えでしっかり準備しましょう。
ダウンスイングで体はもちろん、
両腕とクラブを下に向かって落とせる体勢は
すでにセットアップで決まります。
次の3点を強く意識してセットアップに入れば、
重力を利用して楽にスイングできます。
(1)肩が丸い
(2)右腕の余裕
(3)股関節からの前傾
まずは、肩が丸く見えるようにしましょう。
肩が丸ということは両肩甲骨周りや両腕がリラックスできていて、
重さで下に落とされていることになります。
そして、手元がインパクト面に素早く乗るためには、
バックスイングから右腕を使わないで
リラックスさせておくことが要となります。
そこで、振り出し後方から見たら、右腕の上に左腕が見える感じで、
特に右肘の内側であるエクボは上を向いているようにしましょう。
また、股関節を曲げることで、脚が動ける準備が整います。
特に、ダウンスイング序盤で両股関節を入れて、
まさに両脚ジャンプ前の体勢のように下に落ちることができます。
高く飛ぼうとしたときに、真っ直ぐに立った状態から
いきなり飛ぼうとはしません。
必ず脚を曲げておいて、それを伸ばすことで
地面にパワーを伝えて高く飛びます。
ゴルフでは真上に蹴るわけではありませんが、
脚のパワーを出すためには
まずは曲げて伸ばせる体勢が必要です。
陥りやすい無駄な努力
ところで、腰の後ろ側を反らせて
カッコ良さそうな構えのゴルファーを見ることがあります。
しかし、これでは背中側に無駄な力を入れて反らせているために、
ダウンスイングでは頭などの比較的重いパーツが落ちにくくなります。
真っ直ぐに立ったときに姿勢が良いだろうと言われる形から、
上半身をリラックスさせたまま前傾すると、
両肩甲骨は胸の方向へ少しスライドします。
そうすると、そのままの形をキープして起きあがると、
ちょっと猫背かなという感じに見えます。
この上半身の感じが、ダウンスイングで下に落ちやすい
ボールを楽に飛ばすための要です。
肩甲骨周りと腕をリラックスさせて股関節から前傾して構えることで、
このちょっと猫背っぽい感じのボールを遠くまで飛ばすための
最高の構えをつくることができます。
体幹は一枚の硬い板にする
猫背っぽい形が良いとは言え、
骨盤から首の付け根までの体幹が緩んでいては
その後のスイングに悪影響が出ます。
体幹が一体となって前傾して、
体幹を一枚の硬い板のように使います。
そうすることで、スイングがシンプルで簡単になるばかりか、
下半身のパワーを肩甲骨のしなりのために100%使うことができます。
飛ばしたいなら下半身は固定して、
下半身と上半身の捻転差を大きくしましょうなどど
言われることがあります。
しかし、それでは体とスイングに悪い影響が発生します。
そもそも背骨を捻ることは、良いことではありません。
お腹の後ろ側の背骨である腰椎は、
ロックされるような構造で捻ることは想定されていません。
腰椎は5本の骨でできていますが、
その全体の捻転可動域は平均たったの5度です。
腰椎一本一本は、わずか1度程度しか捻れません。
しかし、背骨を捻ろうとすると、
この可動域の少ない腰椎を捻ろうとするものです。
そうなれば、捻れにくいものを捻る動きとなり、
苦しいばかりか腰椎に過度な負担がかかることで
腰痛の原因にもなります。
また、胸の後ろ側の胸椎は12本の骨でできていて、
その合計の捻転可動域は平均で35度です。
ところが、胸椎はそこそこ捻れる構造ではあっても、
自然後弯と言って前後にカーブを描いて曲がっています。
そのため12本の胸椎のどの部分がどれだけ捻れるかで
肩の傾きは変化しますから、
精度良く肩をターンさせるには不向きです。
しかし、肩甲骨は背中の上で浮いている骨で、
しかも大きな筋肉がつながっています。
そのため、動かすにしても肩甲骨なら
最適な方向へパワフルにスライドできますから、
体幹を捻るのではなく肩甲骨を意識して動かすようにしましょう。
そのためにも体幹は一枚の硬い板にすれば、
脚の動きやパワーで体幹をターンさせることで肩甲骨をしならせて
それをしなり戻すことができて大きなパワーを発揮できます。
セットアップでの右腕の構え
また、セットアップで特に利き腕である右腕が、
クラブを支えるギリギリの力以外を出していたら
どうなるでしょうか。
バックスイング開始では右肘を曲げたら右腕を横方向へ動かそうとする力や、
右手甲側へ折ろうとする力が入って
ヘッドを腕や手の自ら出そうとする力で動かしてしまいます。
そして、トップに向かっても、
腕で上にあげようとする力を使ってしまいます。
筋肉は力を入れると0.4秒はゼロになりません。
そのため、バックスイング終盤で腕を上に持ちあげる力が入るほど、
トップから重力で下に落ちにくくなります。
トップから腕とクラブが下に落とせないとなると、
ヘッドスピードが速くなるボールヒット近辺でヘッドを
インパクトラインに乗せるという難しい作業が必要となります。
このように右腕の余計な動きを封印するためにも、
セットアップで右腕のエクボは上を向けて
少し余裕を持たせるようにしましょう。
バックスイングでしっかりターンして重心をあげる
そして、バックスイングでしっかりターンして、
重心を上にあげましょう。
上半身を起こして、頭を上にあげなくても
重心は高くできます。
バックスイングでは背骨を中心にターンすれば、
背骨の前側の重い内臓や両腕が右上にあがってきます。
しかし、この右ターンでの重心の上昇はほとんどのゴルファーでは
意識できていないので、そのことをしっかり意識して
バックスイングで右脚をばっちり伸ばしましょう。
そして、胴体は平均的には体重全体の約46%です。
そうなると背骨の前側のお腹などの重さが胴体の半分としても、
体重70kgの人なら40kgぐらいがトップでは
セットアップのときに比べて20cmぐらい上にあがります。
さらに、片腕は平均で全体重の約6%ですから、
両腕を足すと約8kgもの重さがセットアップからトップに向かって
50cmぐらいは上にあがります。
これらの胴体と両腕が右斜め上に持ちあげられた分は、
位置エネルギーとしてトップでは蓄積されています。
このバックスイングでじっくり溜めた位置エネルギーを使って
ダウンスイング序盤を動くようにすれば、
楽に再現性良く動くことができます。
まさに、両脚で地面を踏もうとして腕やお腹を重力で落とそうとするだけで
両脚はパワーを出せる体制に入るばかりか、
手元をインパクト面に乗せることができます。
バックスイングで脚を使う
では、どうすれば良いかと言うと、
まずはバックスイング開始は脚の動きで行います。
右脚を伸ばして右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込むようにして、
骨盤をセットアップの前傾角度を維持したまま右にターンさせます。
同時に左脚を股関節で神経をプッツンと切るイメージで、
単なる重りにしましょう。
そうするだけで腰の右ターンが楽になるばかりか、
右脚で体を支えなければならないので右脚がしっかり地面を縦に踏めます。
さらに、左脚がバックスイングでリラックスしていることで、
ダウンスイングで左脚が地面を捉えやすいポジションに入りやすくなり
一石二鳥です。
そして、スタンスの幅が広がって
肩幅より広くなるドライバーショットぐらいになると、
脚の動きを使い切ると手元は胸の高さ辺りまであがってきます。
そこまでは腕は上に持ちあげるというよりも、脚の動きで
クラブが体の回りをターンして右斜め上にあがってくることを支えるだけの力に
コックを入れることをプラスする程度です。
そして、脚を使い切ったところからは、
それまで動いてきたヘッドの勢いをじゃましないように
左肩と手首をリラックスさせます。
そうすれば、右肘が曲げさせられることに耐えながらも少し曲がりながら、
クラブはトップのポジションまで勝手にあがってきます。
重力で落ちやすい構えをセットアップでつくり、
バックスイング開始から脚をしっかり使って動くようにして
楽にボールを遠くまで精度良く飛ばしましょう。
楽にボールを遠くまで精度よく飛ばしたいなら
ここでお伝えしているようなことを、
サンド・ウェッジで15y以下ぐらいの距離をキャリーさせる
ショット練習で身につくとしたら。。。
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