2018.08.07
From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
突然ですが、あなたの周りにいらっしゃる
ゴルフ仲間の方を思い浮かべてください。
プレー中にいろいろブツブツとつぶやいて
いつもスロープレーになってしまう人、いませんか?
あるいは。。。あなた自身にも
そんな心当たりはないでしょうか?
たとえば、こんな感じです。
さんざん考えたあげく…
たとえば、グリーン周りのアプローチで
「うーん、けっこうグリーンの傾斜がキツイな。
もうちょっと、左を向いた方がいいかな。。。」
「あそこに落として、そこからググッと曲がって。。。」
そんなことを言いながら、
左に引っかけてしまったり。。。
あるいは、どうにか乗ったその先のパターでも、
アドレスをしながら
「まあいいか。。。
下りが残ったけど、これを入れればパーだ」
「曲がりの幅は。。。フックラインでボール1個?
いやあ、どう見ても2個か3個は曲がるような気がする」
「うーん、迷っちゃうなあ。。。」
そして打ったあげく入らず、
3パットのダブルボギー。。。
「なんであんなところから3パットのダボになるんだ!?」
そんなふうに言って、キレてしまう始末。。。
「つぶやきゴルフ」はスコアに悪影響
「あの人、構えてからが長いんだよなあ。。。」
「遅いよなあ。。。さっさと打たないかな」
もしあなたの周りに、そうした人がいたとしても
こんな言葉を面と向かって言うのは。。。
なかなか難しいかもしれませんね。
とはいえ、こうしたスロープレーは、
周りの人を不快にするばかりか
自分自身のスコアにも悪影響を与えてしまうのです。
なぜ、こうした「つぶやきゴルフ」が
スコアに影響を与えてしまうのか。。。?
それは簡単に言ってしまえば
「考えるのが、遅すぎるから」
この一点に、集約されます。もっと突っ込んで言えば、
「構えてから考えても、後の祭り」
ということです。
構える前に決断
もうちょっとわかるように説明してみましょう。
その本題に入る前に。。。
第一線のツアープロが優勝争いをしていて、
いわゆる「ゾーン」に入ると、
グリーン上に黄色い線がハッキリと見えるのだと言います。
もっとも、そうしたハッキリとしたラインが見えるというのは
ツアープロでもそうそう多いわけではないようですが。。。
そのような時というのは、
優勝する運命になっているのかもしれません。
ちょっと話がそれたかもしれませんが、
少なくともプロというのはみんな
・打つ前にラインをイメージして
・そのラインに対して構えたら。。。
後はもう、どれくらいのタッチで打ち出すか、
それだけを考えてストロークをしています。
つまり、プロであろうがアマチュアであろうが
一流のゴルファーというのはすでに
構える前に多くの事を決断している、ということです。
ダボは「偶然ではなく必然」
ですが、冒頭の例のようなものは、まさにその逆です。
グリーン周りから3オンを狙ったアプローチも
構える前にしっかりと傾斜を読んでいなかったわけです。
そのために、構えてから狙いを変えてしまうわけです。
おまけに、アドレスしながら向きを変えたわけですから、
狙った方向にしっかりと向けておらず、
それで引っかけてしまうわけです。
そして傾斜の強いグリーンにもかかわらず
難しい下りのラインにつけてしまったのも、
構える前にちゃんと状況を判断してさえいれば
「ここは上にだけは絶対につけちゃダメだな」
と感じて、慎重に打っていたはずです。
パターについても同様です。
ファーストパットの際、
構えてからラインをあれこれと考えていたら
タッチもラインも迷いながら打つことになります。
それでは当然、カップになど入るはずはありません。
つまりカップを大きくオーバーして3パットになってしまうのも、
自分が呼び寄せてしまった「必然」だと言えます。
そして、その呼び寄せた原因は
「考えの遅さ」
これにほかならないというわけです。
ちょっと厳しいことを、言っているでしょうか。
ですが間違いなく言えることは
「構えてから考えるから、しなくてもいいミスをする」
そして、その決断の遅さはプレーの遅さにつながり
やがてそれは周りの人をも不快にしてしまうということ。。。
あなたの周り、あるいはあなた自身のプレーも
そのような「考えの遅さ」がないか
今一度チェックしてみてもよいかもしれませんね。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
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