From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
さて今日のテーマは、
「セットアップ」と「アドレス」の違い
という話から、セットアップについて
お話していこうと思います。
前回、前々回と「グリップ」「エイミング」について
お話をしてきました。
いわゆるプリスイング(スイング前)の
3要素の最後は「セットアップ」です。
ところであなたは「セットアップ」という言葉が何を指すのか、
明確に言うことができるでしょうか???
セットアップの定義
あなたもおそらく聞いたことがあるように
「セットアップ」という言葉自体は、
新たに作られたゴルフ用語ではありません。
ですが、ゴルフに関する言葉の中では
「スタンス」や「アドレス」といった言葉ほどには
その中身がはっきりしない言葉ではないでしょうか?
話を戻して、「アドレス」と「セットアップ」
この二つは同じ意味だと思われがちです。
ですが私は、明確にこの二つを分けて考えています。
簡単に言うと、「セットアップ」のほうが
もっと総合的な意味で用いています。すなわち、、、
・足の位置
・ボールポジション
・身体の全体的姿勢
・筋肉の準備及び体重の配分
私の場合、こうしたことまでを含めて言っています。
ですので、ボールやライ、そして望ましいショットに対して
正しい姿勢に身体を調整して構えてはじめて、
プレーヤーのセットアップがうまくいったと言うことができます。
ボール・ポジション-身体との距離
これらのセットアップが決まって、次に問題になるのが、
「ボールからどのくらい離れて立つか?」
ということです。
これを決めるにあたっては、ゴルファーの体格、姿勢、
クラブの長さ、スイングのスタイルなどで変わってきます。
いわゆる肉づきのいいプレーヤーであれば、
胸の部分がモーションの妨げとなるので、
当然それだけの余地がないと腕をスイングできません。
逆に背が高くやせ型のプレーヤーの場合、
割とボールに近く立ってもそれほど支障がありません。
ボールからの距離によって上体の傾け方が変化するので、
上背のあるプレーヤーは、たいてい前かがみの度合いが大きくなって
スイングがよりアップライトになります。
それに対し背が低く太ったプレーヤーは前かがみ度合いが少なく、
スイングがフラットになります。
ボールポジションを決めるもう一つの要素
とはいえ、ボールと身体の距離というのは、
身体の形状のみで決定されるわけではありません。
個々のプレーヤーが持っているテクニックによっても
ボールの距離が決まってきます。
手と腕を使って打つタイプのプレーヤー、
特に極端に右手を使って打つタイプのプレーヤーであれば、
いわゆるフォワードスイングの時、
(バックスイングに続いて腕を前向きに振るスイング)
クラブが身体から離れたスイングアークになる傾向があります。
ですので、このようなプレーヤーの場合、
それを補うためにボールの位置を身体から離して構えます。
このボールポジションは、ショット時にボールの後ろを叩く
いわゆる「ダフリ」のミスをしないための方法として
よくやられている方法です。
ですが、ボールを身体から遠ざけることで、
「ダブり」という間違いはしにくくなりますが、その他のミス、
特にスイング軌道が乱れやすくなります。
身体各部がしっかりリンクして、
身体全体を使うプレーヤーであれば、
足の部分と身体を一体にしてフォワードスイングをします。
ですので、身体からクラブが遠くへ離れていくことはありません。
そのため、ボールと身体の距離がより短くて済みます。
では、本当の「適正な距離」は?
では、自分にとっての適性距離を見つけるには、
一体どうすればよいのでしょうか?
「適正な距離」を見つけるには、
・まず、真っ直ぐに立つ
・両腕を胸のところにもってきてクラブを水平にする
・わずかに圧力が感じられるところで止める。
・次に腰のところから、クラブが地面すれすれになるまで
上体を前に屈める時点で、少しひざを曲げて身体を安定させる。
※ここでひざを曲げすぎると、重心が足の中央から
かかとへ移ってしまうので注意しましょう。
はい、これで背中は適度に伸びているはずです。
これで腕も緊張がない状態で十分に伸びていて、
両肩がつま先の上にかかってきます。
両手は目から垂直線を引いた少しその内側にある感じです。
身体のどこかが無理矢理引っ張ったり、
つっかえたりしている感覚はないようにします。
物体は軸に対して90度の時最高速度が出ます。
それと同じように、クラブのグリップエンドは
背中のラインに対して、90度に近い角度を指すようにします。
ここで最も大切な注意事項は、
プレーヤーのバランスがとれているかどうかです。
ボールから離れすぎてしまうゴルファーはとても多いですが、
近すぎるというケースはめったにない。
簡単に言ってしまえば、セットアップポジションでの
ボールの適正な距離というのは、
ゴルファーが無理に当てようとしなくても
自然にボールに当たる距離
ということになります。
スイング途中で操作や修正を加えずに一方向に回転し、
反対方向に戻った時クラブフェースをボールに当てることが
できるように構えることを忘れないようにしましょう。
今日はちょっと真面目な話になってしまいましたね。
疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。
お読みになった方は、そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。
それでは、今日はこのへんで。
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