From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・バンカーは頭で決まり」
についてお話しします。
グリーン周りのバンカーショットでは、知識があれば、かなり簡単に打ててしまいます。
バンカーを練習できる場所も少ないという事もありますが、バンカーは知識でばっちりです。
ガード・バンカーショットの要点
グリーンを守る様に配置された、ガード・バンカーに足を踏み入れたら、そんなに練習していなくても、次のことさえ頭に入っていたら、そこそこうまくいきます。
とはいえ、あまりたくさんあると、いちいち思い出していられませんね。
でも、実際に本チャンのグリーンに向かって、バンカーショットの練習できる環境は、それほど多くはないので、せめて頭で練習しておきたいものです。
ですから、このリストをどこかにメモしておいて、ラウンドに出かける前には、必ず、一通りイメージでやってみるといいです。
(0)心得
(1)バウンスを砂に叩きつける
(2)ボールの手前を狙う
(3)フェースはターゲット方向
(4)ボールから離れるほど飛ばない
(5)左脚荷重
(6)ヘッドを動かす
(7)肩の高さで振る
(8)フィニッシュでフェースを顔に向ける
心得
バンカーは脱出が最優先です。
また、トーナメントプロのサンドセーブ率(バンカーからワンパット以内)は、上位から50位ぐらいでだいたい50%です。
なんとかワンパットにしたい気持ちはありますが、バンカーから乗せたら2パットであがれたらよしとしましょう。
バウンスを砂に叩きつける
サンド・ウエッジのバウンスは、ジーン・サラゼンが、苦労を重ねて発明した、バンカーショットで、ものすごい威力を発揮するものです。
飛行機の尾翼を上にあげた様子を見た瞬間に、閃いたらしいですが。
バウンスは、ヘッドの下側に出っ歯ている部分です。
このバウンスを、砂にたたきつけるのです。
そうすることで、砂が爆発して、その爆発した砂ごとボールが浮いて、バンカーの外へ飛び出します。
ボールを打つと思ったら、大間違いです。
確かに、バックスピンを利かせて、ボールを止めたいとか、トーナメントの場面ではあるかもしれません。
そんなときは、ボールにぎりぎりフェース面を滑らせて入れます。
バウンスはほとんど利かせません。
しかし、それは、すごく難しい技術ですし、トップしてグリーンオーバーの、最悪OBにだってなる打ち方です。
とにかく、まずは、バウンスを砂に向かって叩きつけるイメージです。
バウンスが砂に叩きつけられると、パンという音がします。この音を、バンカーではいい音と言います。
このパンという、いい音をめざして、バウンスを砂に叩きつけるのです。
ボールの手前を狙う
バウンスを砂に叩きつけるのですから、ボールは打ちません。
ですから、ボールの手前に、バウンスを叩きつければいいのです。
10cmも手前に叩きつけても、なぜかボールは飛び出します。
なぜかって、思えるほど、砂が爆発する勢いを使えたら、簡単なのです。
10cmも手前ということは、いくらバンカーショットでも、ダフっているといいます。
でも、それでもいいのです。
出すだけなら、それでいいと考えることが重要です。
10cm手前と、5cm手前では、確かに飛ぶ距離とか変わります。
しかし、とにかくバンカーから脱出するという意味では、どちらも出ます。
しかも、トップしたり、飛び過ぎてバンカーを超えてしまうことはありません。
バンカーで一番怖いというか、絶対やってはいけないことは、ボールの上側を、直接叩いてしまうトップです。
トップすると、グリーンをはるかに超えてしまうか、バンカーの壁につきささるかの、どちらかと思って間違いありません。その、どちらも、悲劇となります。
グリーンオーバーは、即OBの可能性があるし、バンカーの壁では、そこで目玉となって、次のバンカーショットもかなり難易度があがります。
ところで、あまり手前に入り過ぎても、トップになる可能性があります。
しかし、雨上がりなどで、バンカーに砂がほとんどない場合以外は、5cm~15cmの約10cmの幅にバウンスを落とせば、大丈夫です。
ある意味、これぐらい適当に打ってしまっても、いいのです。
出して、2パットであがれれば、最高なのですから。
クラブフェースはターゲット方向
バンカーショットでは、フェースとの間に砂がはいって、基本的にはボールは直接フェース面に直接は当たりません。
ということは、フェース面でつぶれて、ヘッドの軌道に一緒についていく時間は、ほぼゼロとなります。
ヘッドと一緒に動かないので、ボールは砂が爆発した方向に飛び出します。
砂自体も、ほとんどフェースとは接しないで、飛ばされた砂で飛ばされる感じになります。
そのため、砂は、ほとんどフェース面の方向に飛びます。
ということで、ボールの手前にしっかりバウンスを落としているなら、ボールはヘッドの軌道というよりも、フェースが向いた方向に飛びます。
ですから、バンカーショットでは、フェース面は打ち出したい方向に向けて構えます。
ボールから離れるほど飛ばない
同じスイングをした場合、ヘッドのロフトが大きいほど、ボールは高くあがり、飛びません。
バンカーでは、目の前にある砂の壁を超えるために、ボールは上にあげたいので、ロフトが大きなクラブを使います。
サンド・ウエッジが一番ロフトが大きいクラブですね。
しかし、持っているサンド・ウエッジのロフトよりも、もっと大きなロフトが欲しい場合もあります。
その場合は、フェースを開きます。
フェースを開くというのは、シャフトを中心にして、フェースを右に向けることです。
フェースを開くほど、実質のロフトが大きくなるだけではなく、バウンスがたくさん出ます。
バウンスが多く出るということは、それだけ砂が爆発しやすくなるということで、バンカーからは脱出しやすくなります。
ですから、バンカーでは、高く上にあげたいというだけではなく、バウンスを出して砂から浮きやすくして、バンカーショットを簡単にする意味で、フェースを開くということが効果的です。
さて、フェースを開くと、そのままでは、フェースの向きは右を向いているので、ボールは右に飛び出してしまいます。
方向性を正しくするためには、オープンにしてフェースが右を向いた分、ハンドダウンして、フェースを左向きに補正します。
これで、フェースの実質的向きを、打ち出し方向に向くようにできます。
フェースを開くほど、ハンドダウン、ようするに、ボールから離れて、手元を下にさげるようにします。
実は、飛距離調整を、このハンドダウンで行うと、簡単になるのです。
飛ばしたいときは、ボールに近づいてというか、ノーマルショットの感じで、フェースも開かず、そのままボールの手前にバウンスを叩きつけてショットします。
飛ばしたくないとか、高くあげたいほど、ボールから離れて、ハンドダウンにします。
同時に、フェースを開いて、実質的なフェースの向きを、打ちたい方向に合わせます。
セットアップで、ボールからどれだけ離れたら飛距離が落ちるかという感じで、飛距離を調整することは、セットアップで飛距離を調整できるので、再現性が高く、簡単ですね。
左脚荷重
バンカーでは、絶対トップしたくなかったですね。
すくい打ちになるほど、軌道がアッパー軌道となる度合が大きいということですから、トップの確率がグンとアップしてしまいます。
すくい打ちを、絶対防止する対策は、左に70%ぐらい体重を乗せた、左脚荷重です。
これぐらい左に乗って、体重移動はご自分からは絶対行おうとしないでテークバックして、その場で体をターンさせます。
そうすれば、100%すくい打ちにはなりません。
また、体重移動しない方が、バウンスを砂に落とす場所を正確にできるので、有利です。
バウンスを入れる位置は適当でいいとはいえ、できれば、そんなにばらつかない方がいいですね。
ヘッドを動かす
手元より、クラブヘッドをより多く動かすようにします。
ヘッドスピードは高くしたいけれど、バウンスを入れる位置は、いくら適当でいいとは言っても、できればそんなにばらつかせたくないからです。
手元が上に高くあがるほど、ヘッドが戻ってくる位置の精度は悪くなります。
ですから、テークバック開始では、下半身を使って動きますが、上半身の動きとしては、手元をできるだけ上にあげないで、コックを多く使って、ヘッドをひょいと上にあげるように動きます。
肩の高さで振る
腕を肩の高さより上にあげると、バウンスが入る位置の精度が極端に悪くなるので、腕を上にあげる高さは、肩の高さまでとします。
ですから、バンカーでのフルショットは、腕が肩の高さまでとします。
この幅で、5cm~15cm手前にバウンスを落とした時の最大飛距離は、当然出せるパワーにも依存しますが、だいたい20~30yぐらいです。
ガードバンカーでは、25yも飛べば、十分ですね。
そして、距離調整を、振り幅やリズムで行う事も可能ですが、砂をある程度の強さで爆発させたいので、あまり振り幅は小さくしません。
フィニッシュでフェースを顔に向ける
フィニッシュでフェースを顔に向けるようにします。
バンカーで前腕を左にねじる動きでフェースを閉じると、フェースが砂にささって、バウンスで砂を爆発させることができず、ボールがバンカーから出にくくなります。
前腕を絶対に左にねじらないための防止策として、フィニッシュでフェースを顔に向けるようにしようとしてください。
フィニッシュでフェースを顔に向けるためには、前腕はむしろ右に回すぐらいのイメージが必要となりますので、絶対左にねじってフェースを閉じる動きがゼロとなります。
そして、バウンスも長い時間下に多くでやすくなり、それだけ砂の中からヘッドが上に浮きあがります。
これぐらいの知識を、前もって頭に入れておくだけで、あなたのバンカーショットは、見違えるように、安心して見ていられるようになります。
当然、バンカーからは楽々脱出です。
では、また。
追伸:
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