From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・ハンガーで100切り!?」
というお話をします。
ハンガー、衣紋掛け、そうです、
衣類をかけておくハンガーの事です。
「なんの話?」とお思いのことと思いますが、
これがなんと、驚きの話ですから、
じっくりと読んでいただけたらと思います。
スイング中に、クラブフェースの向きをはっきり意識できて、
フェースコントロールのための、腕の動きの真髄を、
簡単に体験できるんです。
特に、100をまだ切ったことのない方は、
フェースコントロールのための腕の動きが悪くてスライスになり、
100切りがなかなかできないというパターンの方が多いんですね。
ハンガーシャドーのやり方
ハンガーを使った、シャドースイングをまずはご紹介します。
とにかく、文章を読みながらハンガーを手に、やってみましょう。
ハンガーの下側のバーをクラブのグリップとして、
左手で握ります。
そして、右手で、ハンガーの上側のフレームを握ります。
ちょうど、左手と右手が、上下に離れてグリップしている感じです。
そして、あたかもクラブを握っているようなつもりになります。
まず、まっすぐに立って、グリップを左股関節の前あたりにセットします。
そこから、両股関節を曲げて、ドライバーショットぐらいのつもりで前傾します。
そして、1回のスイングに10~20秒ぐらいかけて、シャドースイングします。
ハンガーの先のところに、高くティアップされたボールがあるとイメージします。
そして、そのボールをヒットするときの、ハンガーの面をチェックします。
どうですか、開いていませんか?
初めてやる場合、シングルプレーヤーの方でも、
ボールヒットのタイミングで、ほぼ100%フェースが開いてしまいます。
フェース面が狂う最大の理由
ハンガースイングで、フェース面が狂う最大の理由、
それはボールヒットの時、
手の位置がセットアップのところに戻れない事です。
ボールヒットで、セットアップの時よりも、
手の位置が右にずれて、右股関節前ぐらいになることが多いんですね。
セットアップでは、手元は左股関節の前にあって、
自然なセットアップができていても、
ボールヒットでは、その自然な位置に戻れていないのです。
手元が、セットアップよりも右にずれる事、これが諸悪の根源です。
では、なぜ、問題となってしまうのでしようか。
その点に的を絞って、お話します。
手元が、右にずれると何が起きるか
セットアップで左股関節前にあった手元が、ボールヒットで右にずれる。
そうすると、クラブフェースは開いてしまいます。
両手ともに同時にずれるにはずれるんですが、
特に、左手よりも右手が右にずれます。
結果として、左脇に締まりがなくなるとか、
左手甲が上を向きすぎる、などの現象も現れます。
ということは、そのままではボールは右に曲がる、スライスになります。
そうなると、フェースをスクエアにボールに当てるためには、
前腕を無理やり左に捻って、ボールヒットさせなければ、
ボールは右に曲がるのです。
ヘッドがボールヒットに向かって、最速になろうとしている時に、
前腕を捻る動きを使って、クラブフェースの向きをコントロールするということは、
フェースの向きが不安定な状態でボールヒットすることになります。
そうすると、ボールの曲がりをコントロースすることは、
かなり難しい作業となってしまいます。
そして当然、思いっきりパワーを加える事ができす、
ヘッドスピードも、持っている体力の限界まで出すことはできません。
飛ばず、曲がるショットになるわけです。
また、手元が右にずれたままクラブヘッドをリリースするので、
クラブ全体は、ボールよりも飛球線後方である、
手前でリリースされてしまい、すくい打ちになります。
すくい打ちとは、ボールより手前で最下点を迎えて、
そこから上向きのアッパー軌道でボールヒットすることです。
ダフりやすいばかりか、クラブのロフトは番手より寝た、
より飛ばない状態となります。
すくい打ちではヘッドは加速しないで、
減速している状態ですので、ボールに当たり負けします。
本来は、ボールヒットでは、加速しながら打ちぬく事で、
当たり負けの程度が少なくなり、
ミート率(ヘッドスピードに対するボール初速)が良くなります。
ミート率が悪いほど、体力を使った割には、飛ばないということなのです。
これは、実は、ゴルフを始めたばかりの方や、
なかなか100を切れない方の、ほぼ100%に当てはまるのです。
本来の腕の動き
セットアップで、手元が、左股関節の前にある位置から、
手首のコックを入れて、親指側に手首を折ってゆくと、
フェースはだんだん開いてゆきます。
そして、左肘を曲げずに右肘が折れてくると、
グリップは右肩の所に上がってきます。
そこからダウンスイングで、右肘が伸びてきて、
手首のコックが解けながら、手元がセットアップの時と同じ
左股関節のところに戻ってくると、フェースは自然に閉じてきます。
この、動きの中で、前腕を左に捻る動きは行わなくても、
フェースは開いて上がり、閉じながら降りてきて、
セットアップの位置ではスクエアになります。
これが、本来の腕の動きになります。
ボールを打ちに行った時の腕の動き
トップからいきなりボールを打ちに行こうとしてしまうという動きは、
100を切れない方に、ほぼ100%あてはまります。
トップからの早打ちでは、どうなるか。
トップからクラブヘッドを左に振ろうとすると、
動かそうとする反対側に動く予備動作で、手元は右側に動いてしまいます。
そして、上半身が左に急激にターンしようとして、
腕全体は、さらに右側に置いてゆかれて、振り遅れ状態となります。
そして、体のターンの動きに何とかついて行こうとして、
腕に力がはいって、下に落ちてこなくなり、
手元が体から離れ、上に浮いた状態となります。
そうこうしているうちに、ボールにヘッドが当たってしまい、
ボールがスライスしながら飛んでゆきます。
振り遅れでフェースが開き、
さらに手元が浮く事で、さらにフェースは開きます。
ようするに、トップからいきなり打ちに行くと、
手元がセットアップよりも右にずれて、
しかも、上に浮いた状態になります。左脇も空きやすいですね。
手元の位置がセットアップより右にずれないために
手元が、セットアップよりも右にずれないようにするには、
どうすればいいか?
トップから打ちにゆかない。
そして、ボールヒットでの手元の位置を
セットアップでの左股関節前に戻す事。
でも、どうやってこれをやったらいいのかをお伝えしなければ、
答えになっていませんね。
トップから打ち急がないためには、ダウンスイング開始で
左肩をトップの所に置いておくつもりで、ダウンスイングを開始します。
それができれば、手元も、左股関節前に降りてくれます。
でも、難しいですよね。
なぜ難しいかというと、実は、トップに左肩を置いておくなんて、
今まで考えたこともなかったからだけなんです。
例えば100をなかなか切れない方、
さらには、実はシングルプレーヤーですら、
15ヤードキャリー程度の小さなショットでも、
手元が右にずれてしまっています。
シングルプレーヤーは、右にずれた問題を、
手先の絶妙な動きで、うまく合わせてしまうことを、
学んでしまったという場合がほとんどなのです。
だったら、手元が右にずれることなんか、どうでもいい。
それに対応する動きを覚えればいいんでしょと、お思いかもしれませんね。
でも、その対処療法的動きは、
右にずれる事を直すよりも、難しいのです。
そして、安定して行うことはさらに難しいのです。
そのため、シングルプレーヤーにはなかなかなれなかったり、
シングルを維持するためには、
たくさんラウンドを続けていなければならなくなったりするのです。
その証拠として、スライスが直ってきて、
80台も出るようになってくると、
こんどは、フックに悩むようになる事が多いんです。
それは、手元が右にずれたままのスイングを前腕を左に捻る動きで補って、
ボールがスライスしないようにしてきた結果、やり過ぎが直らなくなるんです。
さらには、チーピン(左に出て、さらに左に曲がる)が
突然、頭を出すようにもなってしまうんです。
右手の使い方のヒント
左手は方向、右手はパワーとも言われ、
ゴルフスイングにおける右手は、かなり重要なのです。
かといって、使い過ぎてもいけないという面もあります。
右手は、使わされる感じが、実は大切なのです。
右手がパワーの源となる、一番大切な点は、ヒンジです。
ヒンジとは右手の甲側に折れる事です。
そこで、ヒンジが、ボールヒットで、セットアップでのヒンジよりも、
まだ深い状態。ようするに、ヒンジがダウンスイングの間で深くはいり、
ボールヒットに向かって解放されます。
ですがそれが、まだ解放されている最中にボールヒットするのが、
正しい右手のヒンジの使い方です。
このような右手の使い方ができるためにはセットアップで右肘に余裕があり、
ボールヒットでも右肘に余裕が必要です。
詳しいことは、また別の機会にお話します。
そこで、このハンガー。ハンガーを持つことが、
右腕の使い方を、自動的に教えてくれるんです。
セットアップで、右手はハンガーの上の方を握りますから、
右肘は曲がって、右肘のえくぼ(肘の内側)が、
体の正面方向を向きます。
右手の肘は体の方向、えくぼは体の正面方向です。
そして、ボールヒットの時も、右肘は曲がったままになりますね。
このハンガーの「下側が左手」「上側が右手」という握り方が、
ボールを飛ばすのに最高の腕の使い方を
自動的に教えてくれるんですから、うれしいばかりです。
おすすめのドリル
ハンガーシャドーが、ある程度うまく出来るようになったら、
是非、やっていただきたいドリルです。
トップで左肩をその場に置いておくイメージと、
ボールヒットで手元が左股関節の前に戻っている様にするための、
おすすめドリルをご紹介しておきます。
サンドウエッジで15ヤードキャリーのアプローチショットを打ちながら、
フィニッシュで腰をフルターンさせます。
おへそが打ち出し方向を向くまで、
腰をしっかりターンさせたフィニッシュを作ります。
そして、ボールヒットでの手元の位置を左股関節前であることを意識して、
そこに落とす様にひたすら15ヤードキャリーを打ちます。
なかなかうまくできない場合。手首のヒンジ(右手甲側に折れる事)を
トップからダウンスイングで作って、それを保持したまま
ボールヒットさせるようにします。
そうすることで、手元が楽になり、左股関節前に落ちやすくなるのです。
15ヤードキャリーぐらいの距離までなら、
フィニッシュでヒンジは保持できます。
うまくできると、打ち出し後方から見て、
ヘッドが体に隠れないで、見えています。
両つま先のラインよりも、ヘッドが左にゆかない状態ですね。
これができるようにしようとすることで、
トップからヘッドを手で振り回す動きがなくなり、
手元が反動で右に持って行かれなくなくなるので、
手元が左股関節前に戻りやすくなります。
ボールヒットでの手元の位置が正しくなると、
ボールさばきが劇的に良くなります。
そして、安定した、強いボールを打ち出す事ができるのです。
そして、最後にまたハンガーシャドーをやって、
正しい腕の使い方を再確認しましょう。
では、また。
<本日のオススメ>
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(限定公開)飛距離250yを得る飛ばしの極意
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どう計算しても、ムリだった…
自分がこれだけ練習しているのに
ドライバーが全然飛ばないんです。
この先、どれだけ練習しても
これ以上飛距離は伸びないかもしれない。
到底ムリだって、昨日練習場へ行って思い知りました。
けど、これを見てからそんな思い込みが変わりました。
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