From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「フックフェースのドライバー。どう打つ?」
という話をしたいと思います。
このメールをお読みの方の中には、
フックフェースのドライバーをお持ちの方も多いと思います。
今日はそんなお客様から質問をいただきました。
こんな質問です。
フックフェースはどう構える?
いただいたのは、下記のような質問です。
> コースに出てから8ヶ月の初心者です。
> ドライバー(ナイキ サスクワッチ DYMO)を中古で買ったので
> 素性をしらべていたらネットにフックフェースと出て来ました。
>
> もし本当だとするとどう構えるのがスクエアなのかを知りたいです。
> そのあとで試行錯誤すべきかと思いますが、
> そもそもこの情報は本当でしょうか?
> どうやって確かめたらいいでしょうか?
>
> よろしくご教授願います。
>
> 前田
前田さん、ご質問どうもありがとうございます。
まず、カタログにフックフェースと書いてあるのであれば、
そのフェースが開いているということはないはずです。
もしかしたら、個体差のようなものははあるかもしれませんが、
そこはひとまず設計値を信じましょう。
でも、前田さんがお聞きになりたい問題は
それをスクエアに構えるか否かということですね。
その話に入る前に。。。
こうしたフックフェースのドライバーの走りとも言えるのが、
「セイコー Sヤード」
というドライバーですね。
セイコーって、あのSEIKOです
もしかしたら、これをお読みの方の中には、
この「Sヤード」のお世話になった人もいらっしゃるかもしれません。
このSヤードは、日本のセイコーグループが
1990年代に立ち上げたゴルフブランドです。
「セイコー」というのは、あの時計ブランドの
「服部セイコー」さんですね。
20年ぐらい前に爆発的にヒットして流行ったんですが、
今までの常識からすると、相当に画期的な
フックフェースのドライバーでした。
開発の意図は極めてシンプルです。
ゴルファーのほとんどがスライサーだということで
「そもそもスライスするんだから、
はじめからフックフェースにしてしまえば
ボールが捕まって飛ぶんじゃないか???」
そういうコンセプトで作られたクラブなんです。
ですが、それまでのゴルフ業界の関係者、
そしてフックに悩む上級者の方からすると、
「おいおいおい。
こんなにフェースが左向いててどうすんのよ!」
という感じで受け入れられました。
でも、そもそも服部セイコーさんはゴルフが本業ではないので、
そうした常識にとらわれることがなかったんですね。
だから、こうした「Sヤード」を作ることができて
それが受け入れられて大ヒットしました。
ここからいわゆる
「スライサー向けにフックフェース」
というゴルフの文化が生まれたわけです。
まずはいろいろ試してみて…
と、ここまでクラブ開発の歴史をお話したのは、
そもそもなんでフックフェースのクラブが生まれたのかという
その経緯を知っておいたほうがよいと思ったからです。
さて、話を戻しまして。。。
はじめに結論から言うと、フックフェースのものは、
フックフェースのまま構えるのが一番いいです。
それで左に行ってしまうのなら、
あなたがそのクラブじゃなかった、ということになります。
フックフェースのクラブを敢えてスクエアに構えたらいいのかというと。。。
それについては
「ご自身で試してみてください」
というのが正直な回答です。
敢えてスクエアにして右にいかなければよいのですが、
その元々の設計値が、スイングに悪影響を与える可能性があります。
おそらく、無理やりスクエアにすると
インパクトでかなりハンドファーストにしないと
真っ直ぐ向いてこないと思います。
結果、ハンドファーストになりすぎてしまいます。
そのためには、グリップもスクエアになるように開いて
ウィーク系に握らないといけなくなるでしょう。
そういう面で、スイング的な影響が出るので、
正しいアドレスがまずできるかどうかという問題があります。
フックフェースが悪いわけではありません
と、そんなことを言っても、
実際にフックを買ってしまったのですから、
繰り返しになりますが、
・そのまま打ってみて、左に行くのかどうかを確認
・真っ直ぐ問題なく行くのなら、そのままでOK
・左に行ってしまうのなら、スイングでいろいろやって、
変なスイングになるのはオススメしない
という感じです。
こんなことを言うと、フックフェースが悪者みたいに
感じるかもしれませんね。
もちろん、自分が扱っているクラブでも
フックフェースのものはありますし、
逆に開いているものもあります。
なにも全てのフックフェースが悪いわけではありません。
自分もメーカーにいた頃は、どういうユーザーの人に使って欲しいか、
というところからスタートするクラブ開発をしていました。
スライサーの人がボールがつかまるように、というコンセプトなら
前田さんがお持ちのサスクワッチ(SQ)は最適でしょうし、
逆にフッカーの方なら「気持ち悪い」となります。
でもそれはターゲットの違いでしかなく、
どちらがいいとか悪いとかはありません。
それに、クラブというのはスペックで色々な数値が並びますが、
一個だけの数値を見ても、あまり意味はないというのが自分の考えです。
クラブはトータルで数値を見て、
最終的には自分が打った時の感覚が一番です。
その点、前田さんはまだ初められてから8ヶ月なので、
先入観なく、最終的に打ってみてどう感じるのか?
まずは構えたなりで付き合ってみて
それで判断されてもいいのかなと思います。
追伸
先日からお知らせしていますが、
来月にチーム小原で行う交流ラウンドも募集中です。
日程は8/6(土)、場所は千葉県の名門
平川カントリークラブです。
枠が埋まらないうちに、ご希望の方はお早めにどうぞ。
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それでは、また次回。
徳嵩力一
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