From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は「なりたい姿を強くイメージ」について、
お話ししてみたいと思います。
ソチのオリンピックが終わりましたが、
活躍した選手たちの言葉の中には、ものすごく重要な事が隠されています。
今回はそんな言葉も引用しながら、話を進めてみようと思います。
金メダリスト、羽生結弦選手の言葉
一般的に、「目標を設定して、それを達成するよう努力しましょう。」と言われ、
漠然とそれは正しいんだと思いながらも、なかなか具体的に努力まで至らない。。。
おそらくそんなケースがほとんどだと思います。
そこで、少しでもあなたが実行できるための、
きっかけになる何かを提供させていただこうと思い、筆をとっています。
ソチの冬季オリンピックでの最初の金メダル、
羽生結弦(ゆづる)選手が言っていた言葉があります。
「なりたい姿をイメージ」
実は、これがやっぱり最高に効果のある、目標設定とそれに向かう努力する
自分を誘発させてくれることだと、わたしも実感しています。
ところが、実は、まずこの「目標設定」でつまずく場合がほとんどだと思います。
そうなんです、自分が何になりたいのかがわからない。
今、何やってるんですか、とか質問すると、
「やりたい事探し」などという返答が返って来ることがありますね。
そして、自分がいったいどんな人間になりたかったのか、
わからないまま日々過ごしているという方は少なくはないと思います。
「どんなゴルファーになりたいですか?」
「将来の目標スコアとかは?」
と聞いた時に、たちどころに返答が返ってこないなんてことは、
はっきり言って、あってはいけない事です。
もちろん、スコアでなくてもいいのですが、
何か具体的に行動できるような返答が欲しいですね。
「ダフリトップを1ラウンドで3回以下にして、楽しくゴルフができればいい」
というような事でもいいんです。
楽しく、という項目は、具体性が無いと言われるかもしれません。
しかし、ダフリトップが3回以下なら、
そのダフリとトップを受け入れて、忘れることも出来ます。
そうすれば、楽しい気持ちが出てきます。
目標が達成できたときの姿も、目標の中に入れておいてもいいと思います。
いずれにしても、あなたがどんなゴルファーとして、
将来コースに立っていたいのか?
その姿を抱いて欲しいんです。
片山晋呉プロに学ぶ、誰でもできる目標設定法
江連忠ゴルフアカデミーでも、
お正月には「書き初め」とか、色紙に「願い」を書くとかやっています。
そう言えば、去年の夏(2013年8月1日)、片山晋呉プロと江連の滝行に同行し、
山梨の七面山へ行って来ました。
その時に、願い事を書いて、それを祈祷していただきました。
片山晋呉プロの願い事はズバリ「優勝祈願」です。
そのすぐ後、2013年8月9日からの岩手県オープンゴルフトーナメントで、
片山晋呉プロは見事優勝。
JGTOの通常ツアーではないとしても、勢いに乗るというためにも、
優勝は、喉から手が出るほと欲しいものでした。
そして、5年ぶりですが、念願のJGTOツアー優勝、
2013東海コカ・コーラクラッシクへと続いたのです。
何がどれだけ効いたのかはわかりません。
パターやショットなどは、いろいろな数字である程度は判定できますが、
「心」に関しては、難しい物がありますね。
そういえば、浅田真央選手のライバル、キム・ヨナ選手は、
「オリンピックが特別とは考えないようにしている。」とのコメントを残しています。
ですが逆に言えば、やっぱり4年に一度というオリンピックは、
選手や周りにとっては、どうしても特別な物となり、
それにできるだけ影響されないように、自分に念じようとしているとも言えます。
祈祷の効果は何とも私からは言えないとしても、
片山晋呉プロが「優勝祈願」を実際に文字に書きました。
それを、自分の心にもはっきりと伝え。そして、彼をサポートするまわりのチームにも、
その事をはっきりと伝えるきっかけとなった事は、大きな意義があると思います。
当然、優勝するために戦っていると、本人も含めて、周りも思ってはいても、
その事を、それぞれのメンバーが心の内に秘めておくのか、
はっきり外に出して知らしめるのかでは、、、
メンバー全員の心の状態は全く違った物になるんです。
一般的に言うと、祈祷していただく場合は、
「家内安全」「身体健全」などを書いたりします。
でも、目標となると、もっと自分や周りが具体的に動ける、
行動を明確にできる事を、書く事が大切です。
不老長寿とかだと、その時点で絶対無理と、潜在意識に刻み込まれてしまいます。
堀北真希さんのセリフ
堀北真希さん主演のTVドラマ「ミスパイロット」(昨年12月終了)で、
主演の堀北さんが「わたしは空を飛びたくてしょうがない。」というような事を言っています。
この「私は。。。したくてたまらない。」ということが、
実はものすごく大切で、この気持が最初にありきなんです。
「いったい自分は何にならすべてをかけて没頭できるのか?」
「仕事の中で、利益とか上司の顔を伺うのではなく、
本当にお金に関係なくてもやろうとするような事って何?」
「本当に正面から向かい合う事ができる事って何?」
「仕事はお金と割り切ったとしても、
平日毎日働き詰めてどんなに疲れていても、やりたくなる事って何?」
「家でごろごろしているよりも、心が騒ぐ事って何?」
休みの日に、何の時間の制約もないところで
(わたしは夕日が沈む時間が好きですが)
あなたもゆったり呼吸しながら、ご自分の心と会話してみてください。
時間が無いという、言い訳はナシです(笑)。
自分に問うてみる時間が、今から過ごす長い時間のパフォーマンスを、
大きく左右するんですから。
最優先で、ゆったり、自分と会話できる時間を作ってください。
自問自答している中で、すぐに答えは見えないかもしれません。
しかし、あせらないで続けてください。
最初は、ほんの小さな、簡単な事でもいいんです。
例えば、健康診断結果で、一番悪かったところを、余裕の値にしようとか。
中性脂肪の値が、基準内にない場合、それをいい値にしようと思った時、
心が騒ぐかどうか、自問自答すればいいんです。
毎朝、家族には必ずおはようと挨拶できるようにしょう。でもいいんです。
小さな、簡単なことから、目標を設定して、
それを達成するにはどうしたらいいんだといいう事を考えられるようにして見てください。
それが、もっと大きな目標を見つけたり、
それを実行するための自分なりのやり方の練習になります。
正しいやり方に、少しづつ慣れてゆくことから始めましょう。
目標は自分ひとりのものではない
ただ、一つだけ気を付けてほしいことがあります。
目標というのは、自分ひとりのものではないということです。
「定年したら、女房といろいろ旅行にでも行ってみたい」
とか思って、旅行資金とか、どんな所に行こうなどと計画を練り始めて、
すごく楽しみにしていたのに、
「あなた、いままでご苦労様でした。これにサインしてください。」
という感じで、離婚などという事になったり。
これは、ちょっと極端な例ですが(笑)、
自分勝手に目標というか、なりたい姿を想像しても、
周りにもしっかり伝えていなければ、、、
その思いはごみ屑となって、捨て去られてしまうことになります。
そんな意味でも、目標は自分だけではなく、
まわりの人にもわかるように、紙に書いて貼り出しましょう。
はずかしいとか言っているようでは、まだまだ覚悟が足りません。
紙に書いて、そしてさらに、言いふらすぐらい図々しく目標は露出します。
「便所では真ん中に入れ」
さて、目標設定ができたら、その後何をするのか。
その目標を達成している自分自身をはっきりとイメージします。
ソチ5輪のノルディック複合で銀メダルを手にした
渡部暁斗選手の言葉が、心に残ります。
「荻原健司先輩から言われて大切なこと、便所では真ん中に入れ。」
これは、表彰式で「金」の人は、真ん中の台に立ちますね。
それを、普段の生活の中でもイメージできるように、
しっかり便所でも「3つあったら真ん中」ということなんです。
「そんな馬鹿なことやっても、だめでしょ」
そんなふうに思われるかもしれません。
しかし、なりたい将来の姿を、できるだけ具体的にイメージさせてくれるような、
行動や想起を繰り返し行います。
そうする事で、潜在意識がそれを実現してくれる方向に、
だんだん向いてしまうようになるんです。
羽生結弦選手は大人の言い方、荻原先輩はちょっと泥臭いかもしれませんが(笑)、
まさに私が言いたかったことを、的確に表現してくれている言葉でした。
明確で具体的な「目標」を設定して、心の外に現し、
その事をいつも強くイメージしながら毎日の生活を送ってみてください。
では、また。
■事務局よりお知らせ:
「今のショット力みすぎじゃない?」「もっと力抜いて打った方がいいよ」
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