2015.04.19
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・今、置かれた状況に一生懸命」
についてお話してみたいと思います。
ひとは何か困難があったり、たいしてやりたくもない様な事を、
やらなければならない状況になると、ついつい投げやり的になってしまいます。
ゴルフのラウンドでは、実は、その気持ちが離れるような
状況との戦いでもあるのです。
まさに、人生そのものなのですが。
そこで、今回は、そんな投げやりになりそうな時に、
あなたの本来の力を発揮できる状態に戻るためには、
どうしたらいいのかという事について、語らせていただきます。
投げやりになりそうな時のリスト
まずは、どんなときに、気持ちが切れてしまいそうになるか、
リストを作っておくと、意外と効果があります。
そんなの、当たり前だから、わざわざリストなんか作らなくてもわかる。
と、おっしゃることと思いますが、人はそんなに、頭で考えているようにはいかないのです。
人は困難に出くわすと、ついつい本来やらなければならないことを忘れてしまい、
それからの逃避行動をとってしまうのです。
その逃げの一つとして現れることは、冷静な対処の方法をわすれようとして、
無視することです。
そこで、常日頃から、投げやりになる可能性のあるような状況のリストを作成しておきます。
そして、そんな状況になったら、そのリストを頭に浮かべることで、
目の前の困難からの逃避行動を、少しでも食い止めることができます。
困難状況リストは、あなたご自身が作成していただきたいのですが、
ちょっとだけ例として次にあげてみます。
(1)OB
(2)池ポチャ
(3)大ダフリ
(4)チョロ
(かなり強烈なトップで、ボールがほとんど前に進まない)
(5)プッシュスライス
(右に出て、さらに右に曲がる、最もOBになりやすい)
(6)引っかけ
(左に出て、さらに左に大きく曲がる)
(7)連続ダフり
(8)ワンパットできそうなところからのスリーパット以上
(9)打ちにくいライにばかり行ってしまう
(10)プレーが遅い人とのプレー
・・・などなど。
どうやって対応したらいいのか
それぞれ、ひとつづつ対応する方法はあるのですが、
みなさんそれぞれ、気持ちがキレそうにいなる状況も異なっているかもしれません。
また、今回は心についてですので、キレそうな時にどうしたらいいのかという、
ちょっと一般化した対応方法についてお話します。
わたしが座右の銘にしていることばは
「神は無駄なものを与えない」
という一文です。
そして、この一言が、わたしに、問題に立ち向かう、
気力と勇気を与えてくれています。
ですから、あなたも、困難に遭遇したら、
「神は無駄なものを与えない」
と、まずは、10回ぐらい唱えてみてください。
「神は無駄なものを与えない」をちょっと詳しく
「神は無駄なものを与えない」については、コラムでもすでに何度か、
折に触れては引用させていただいています。
今回は、さらに突っ込んで、お話させていただきます。
楽しいこと、うれしいことは、
あなたも神様がわたしたちにプレゼントしてくれたという感じになるものです。
でも、悪い出来事、特に、不運と思えるような事件に対しては、
同じように、プレゼントとは感じません。
目の前の困難に対して、絶対、ご自分の責任にはしていないのです。
わたしはそんなことが起きた事など、なぜ起きたとかなど、詳しいことは知らない。
わたしには、どうしょうもできない何かが、そうさせた結果なんだと。
そうやって、問題解決から逃げてしまいます。
しかし、トラブルに遭遇した時に、それから逃げない事が、本当に大切なのです。
それで、まずは、後ずさりしないで、そこにとどまることから始めます。
そして、その悪いと思える状況と、面と向かう姿勢になるのです。
ここまで準備ができたら、次は。
次は、あなたならどうしますか。
私は、どうするかといいますと、問題と正面から向き合ったら、次は、絶対
「神様は無駄なものは与えない」
と心の中で唱えます。お経のように、ひたすら言い聞かせるように、
その言葉を繰り返しささやくのです。
そうしていると、いつの間にか、本当に、今の、最悪ともいえる状況は、
わたしが、さらに進化するため、やるべきことを、本当に実行に移していけるための、
一つのステップだと信じる自分を発見しています。
「神は無駄なものを与えない」
この呪文は、本来あるべき姿になるための、前に進む原動力とな
り、次のような効果があるのです。
○ 身に着けておかなければならない能力を獲得
○ 新しい発見のきっかけ
○ 第三者的立場に立って現状を見て冷静に判断
○ 現状のあなたの実力を知らしめてくれる
○ 怒りの気持ちが消えてくる
○ さらに大きな障害を回避
そういえば、今、盛んにテレビの表示に使われている液晶は、たまたま、
ほこりを材料に混入させてしまうという、ミスが発端だったのです。
それを、ミスで大切な時間と材料費を無駄にしたと考えず、何か変だと気づき、
無視しないで、なぜの理解を追及した結果です。
転んでもタダでは起きないということの、典型的な例となったのでした。
また、悪い状況に遭遇すると、怒りの気持ちが出てきたりします。
何か期待していることに対して、その期待とは違う結果になると、
必ず怒りが湧いてきます。
なんで、そうなるの。という感じです。
また、なんでそうするの。とかは他の人に対して何かの期待をしていたことが、
裏切られると、そのような言い方で怒るわけですね。
でも、世の中の状況は、すべてわかっているわけではありませんから、
自分の期待そのものが、間違っていたりすることもあるのです。
怒ることで、アドレナリンは出て呼吸は速くなり、動作のリズムも速くなってしまいます。
そうすると、普段どおりのスイングなど、できるはずはないですね。
そんな怒りを鎮めるには、第三者的に今起きている事を見つめることなのです。
それが、自然にできるのも、この
「神は無駄なものを与えない」
という呪文の威力なのです。
さらに大きな障害を回避する事のゴルフでの例
その先にあるより重大なトラブルを避けるということについて。
たとえば、ゴルフでは、コースの途中にあるフェアウェイ・バンカーなどは、
そのままではOBになってしまうボールを、バンカーで止めて、
OBにさせないためにあったりもします。
別のケースでは、ロングで2オンできそうなところにあり、
グリーンを狙ったつもりのショットを打ったつもりが、
ダフってフェアウェイ真ん中の平なライにある。
実は、その狙ったグリーン周りは、手前は絶対入れてはいけない
かなり深いバンカー、奥からは逆目の芝でしかもきつい下り斜面。
ということで、本当にオンしていなければ、そこから4打以上たたく
オーバーパーの確立が高いグリーン設定。
ダフった2打目がフェアウェイ真ん中の平ということで、楽々グリーンオンでき、
しかも、ピンに絡むぐらいのショットが自分の実力で打てそうなところ。
(できる確率が80%以上あれば、打てるショットと考えいいです。
逆に、それ以下では、だめな場合を想定して、それでもメリットがあると判断したときに、
実際に打つ決断をするというぐらいの覚悟が必要です。)
結局、ダフった結果が、
ボギー以上になることから回避してくれて、バーディーということもあります。
本当は、最初から自分の実力を考えたら、とどくクラブがあったとしても、
その精度からしたら、レイアップで手前のいいところから攻めるべき
という判断ができたはずなのに。それができなかった。
でも、ダフりのおかげで、そのようなルートの方が、
楽々、本来の実力でできることを積み上げるだけで、簡単にバーディーが取れた
ということを、身をもって学習させてくれていることになるのです。
この経験を、
「あ~ダフって気持ち悪かったけど、結局ラッキーにもバーディーになってくれてよかった」
と、さらっと通り過ぎさせてしまうのか。
それとも、
「そうか、こんなルートは、頭では思ったとしても、絶対実行できないな。
だけど、実際になってみると、確かに今の自分にとっては、冷静に判断して、
必要な時は、今のプレーのように、謙虚に攻める、という戦略も、
実行できるようになれば、スコアだって、よくなるんだ。
ということを、しっかり肝に銘じるためのきっかけとするか。
どちらを、選択できるかによって、今後のゴルフの上達は、
まったく異なったものになるのです。
その他、ゴルフでの例
もし、ボールが右に曲がって、コースの右サイドにある池にジャボンと入ったら。
ショックがまず先に来ます。
しかし、それは、かなり強烈な記憶となるのです。
そうです、右に曲がったという。
今日は、3回も、右サイドの池やOBに打ち込んでしまった。
それも、全部スライスだった。
「よし、絶対スライスを打たない練習をするぞ。
そして、どうやって今のわたしのスライスを直したらいいのか。」
などの、疑問というか、前に進むためのきっかえにするのです。
そうなのです、そう考えることが、あなたご自身で考えるきっかけになるのです。
それを、
「今日の最悪の3発がなければ、100切りだったのに、くそ。」
と思っていては、前にはすすめません。
3発の大トラブルも、神様があなたに届けてくださった、
上達のためのプレゼントだったんです。
プロの世界でも、1打差でプロテストに落ちた、
なんて自分は運が悪いんだろう。と考えるのか。
よし、課題も見えてきたから、これから1年、ツアーで成績が出せるために
やらなければならない事を、じっくりやる事に集中しよう。
今の、自分の技術力では、ツアーに出られたとしても、
安定して成績を出せないかもしれないという不安がある。
これから1年かけて、それをひとつづつ自信が持てる技術に仕上げていくことにしよう。
これも、神様が自分にくれた課題なんだから。
と前を向いて進もうと考え始めるのか。
この違いは、将来、ツアーで戦えるようになろうとしている選手にとっては、
大きな分岐点となります。
関連しそうな事でちょっと雑談
マーフィーの法則としていろいろ知られている中に、
「起こりうることは、必ず起きる。
しかも、最悪の時に起きる。」
というのがあります。
わたしは、エンジニア時代、関連部署の研究成果を会社のトップなどに持っていく前の、
デモンストレーションに呼び出されることがよくありました。
そうすると、普段起きていなかったトラブルで、
うまく動かなかったりすることが、本当に多かったのです。
また、わたし自身の研究開発の最中、ちょっと気になる、何か変だなという点があっても、
ま、特に問題にはならないだろうからと、その違和感を無視というか、逃げていて、
もっと直近の作業をやっていた時がありました。
その、ちょっと気になって、開発完了のころには、すっかり忘れていたようなことが、
最終チェックで発覚した問題の根本原因だった。
なんてことが、何度かありました。
これも、目の前にある問題点を、見ているにもかかわらず、逃げていたからなのだと思い、
それからは、必ず、気になった点はリストに残して、タイミングを見計らって、
チェックして納得するまで、自分の手からは離れないようにしたのです。
最近は、サスペンスドラマなどを見ていて、
上司からは、目の上のたん瘤にされるようなぼんくら刑事が、ちょっとした事だけど、
何か変だと思うことを、上司の邪魔を避けて追及するようなストーリーを見ると、
なんだか、感動してしまいます。
目の前にある、問題に気づこうとして、気づいたら、逃げないことが、
本来わたしたちに与えられた使命なのだと思うのです。
ところで、わたしは、この文章の中で、あなたの気持ちが切れてしまいそうになる状況を、
いろいろな言い方をしています。
逆にいうと、いろいろな言い方があるということです。
なぜそんなにたくさん言い方があるかというと、
やはり、気持ちが切れてしまうことが、あまりにも多いからなのです。
また、困難に対応する状況を現す言葉も、たくさんありますね。
いかに、多くの人たちが、苦境から立ち直れるように、がんばってきたかがわかります。
そして、実は、わたしの心にぐさりと刺さった、
ある人が座右の銘にしている言葉があります。
「死ぬこと以外はかすり傷」
永山裕子さん(水彩画の巨匠)の名刺の裏に書かれたことが発端らしいのですが。
困難があってめげそうになっても、かすり傷だと思えれば、
かなり気が楽になります。
そして、その困難にも立ち向かって、また一つ上の人間に成長できるのです。
では、また。
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