2016.06.23
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「雨の日に滑りやすいパターグリップ!?」
という話をしたいと思います。
最近、関東地方も梅雨に入りましたが、
この時期になると雨の日のラウンドをしている方も
いらっしゃるかもしれませんね。
ちなみに実は、雨の日に滑りやすいグリップと
そうでないグリップがあるって、あなたはご存知でしたか?
うなぎパター。。。
以前、対応したお客様なんですが、
パターをお持ちになって、こんなことおっしゃいました。
「徳嵩さん、このパターなんですが、
雨で濡れるとものすごく滑るんですが。。。」
そのパターは最近ご購入されたものだったようですが、
雨が降ると滑るのは普通なのか、というご質問でした。
いや、滑るというよりも、雨に濡れるとグリップが
「ヌルヌルする」ともおっしゃっていました。
まあ、おっしゃりたいのは
「これは不良品なんじゃないか?」ということですね。
はじめに結論を言ってしまいますが、
グリップの中には、雨に降られて濡れたりすると
材質的にヌルヌルしやすいものが存在します。
人によっては、こうしたグリップは
「ぬれてくると、グリップがヌルヌル状態になって
まるで“うなぎ”でもつかんでいるみたいでイヤだ!」
と言う人もいるみたいです。
オールマイティは存在しない
パターに限らず、グリップというのは
晴れに特長が出るものと、雨に特長が出るものがあります。
たとえばアメリカなどは比較的雨の降らないエリアが多く、
濡れたときのことをあまり考えていないこともあるようです。
そういう乾燥した気候の場所は、空気もカラッとしているので、
いわゆる「モチモチした」グリップがちょうどよいのだと思います。
ですが、ひとたび雨に濡れてしまうと、
そのモチモチがアダになって、
とたんにツルツルするようになってしまいます。
うなぎは言い過ぎかもしれませんが、
あまりにグリップがヌルヌルになってしまったら
ゴルフにならないので要注意ですね。
ですので自分がクラブのオーダーを受けて作る際には
そうしたグリップの特長を活かせるように、
「汗をかきやすい方ですか?」
「グローブはどんなものをお使いですか?」
「雨の時にグリップはこまめに拭かれる方ですか?」
といった質問をお客様にさせていただき、
お客様に合ったものを提案するようにしています。
「雨が降ったらゴルフはほぼキャンセルする」
というタイプのお客様であれば、濡れる心配をせずに
晴れの天候に特化したものを紹介しますし、
逆に雨でも気にせず楽しくゴルフをするという方であれば、
濡れた時のことを考えたグリップを選ばせていただくという感じです。
そんなことをお客様にお伝えすると、
「ええー、グリップでもそんなに違うの?」
というふうに驚かれることも少なくありません。
こればかりは、いわゆるオールマイティのものは存在せず
両方を両立するというのは、なかなか難しいので、
お客様のニーズに合わせての対応をさせていただいています。
そもそもの… 雨の日対策
雨をないがしろにしていると、
スコアで思わぬ損をすることになります。
最近、梅雨らしくなってきたので、
雨の中のゴルフをする方へのアドバイスです。
そもそも基本的に、グリップはもちろんのこと、
道具に類するものは濡らさないようにするのが鉄則です。
トーナメントプロなどの場合は、
キャディーさん打つギリギリまでティーグラウンドで
プロにカサをさしているのを見たことはありませんか?
あれはクラブを濡らさないという理由もありますが、
ティーアップしてセットしてあるボールが
雨ざらしにならないようにしています。
ツアープロになると、ゴルフクラブだけではなく、
ボールが濡れることにまで気を配っているわけですね。
とはいえ、最近はゴルフ場でもセルフプレーが多いですし、
クラブを使わない時に無造作に地面に置いていたりすると、
すぐに濡れてしまいますよね。
特にグリップは自分とクラブを結ぶ大切な部分ですから、
絶対に濡らさないぐらいの気持ちを持っていたいものです。
雨の日につまらないミスを減らしてスコアをよくするには、
どう攻めるかよりも、そうした心がけが大切なんですね。
さらに、雨の日は替えのグローブと、
濡れたところを拭ける乾いたタオルを
できるだけ何枚も持っていくようにしましょう。
グリップが滑ってしまうから力む、ということもあります。
また、ドライバーやアイアンのクラブのフェース面に
水滴が付くのも極力避けたいので、グリップだけではなく
フェース面も打つ前にはなるべく拭くようにします。
これらのことをしていないと、
思いもよらないところにボールが飛んでいってしまったり、
ミスを誘発してしまいます。
それと、レインウェアやシューズなどの装備もやはり重要ですね。
レインウェアも古くなったりすると、雨が入ってきやすくなりますので、
耐水圧のあるものを選ぶようにすると、快適にプレーできます。
※ちなみに「耐水圧」というのは、
生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値のことです。
どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
たとえば、耐水圧が「20,000mm」であれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、
柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に
耐えられるということを意味します。
また、シューズも水が入ってくるものは
雨の日には避けたほうがいいです。
こうした3つの工夫をラウンド前にしておくだけでも
快適にプレーすることができて、プレーの質、
そしてスコアも変わってきます。
あと、これらの3点に加えて、
そもそものスタート段階での心がけとしてとても大切なのは。。。
「雨か… イヤだなあ」
と思ってプレーする人と、雨を気にせずに
「雨だけど、楽しもう!」
と思ってプレーする人では、その日のスコアには
大きな差が出てしまうというのが、私の経験上の実感です。
もちろん強い雨や雷雨の時は置いておいて、
工夫と気持ちの持ち方次第で、
雨でも楽しくゴルフをすることは出来ます。
1.クラブを濡らさない(特にグリップ)
2.乾いたタオルと替えの手袋を多めに持っていく
3.レインウェアやシューズなどの装備をきちんと揃えておく
そして、
4.雨でもポジティブにゴルフを楽しむ!
繰り返しになりますが、この3+1つを気をつけるだけでも、
雨の日のゴルフスコアは大きく変わりますよ。
ぜひ、試してみてください!
それでは、また次回。
徳嵩力一
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