From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
今回は、
「良いスイングの鍵は『気持ちよさ』」
というテーマで、お話ししたいと思います。
こんな質問をいただきました。
つま先の向きに迷う…
「私が質問したいのは、
アドレス時のつま先の向きです。
ゴルフの雑誌を読んでいると、
『両足のつま先は逆ハの字に構える』
というプロもいれば、
『右のつま先はラインに直角、左のつま先は開く』
というプロもいます。
それぞれにメリットはあると思うのですが、
自分がどうしたらいいのかわかりません。
両足のつま先をどのようにして
構えたらいいのか教えてください。」
ご質問、どうもありがとうございます。
確かに、この方が疑問に思っている
「つま先の向き」は、プロによってもまちまちかもしれません。
ですが、これについての答えは明快です。
「色々試してみて、
気持ちよくスイングできるつま先の向きを見つける」
実は、つま先の向きに関しては
「こうしなければいけない」という決まりは
基本的にありません。
なぜならこれは、自分の打ちたい球筋や
股関節の柔軟性によって変わってくるからです。
プロのつま先の使い方
たとえば、私の敬愛するベン・ホーガンは
「右足直角、左足オープン」
なんですが、これはベン・ホーガンの場合、
バックスイングよりもフォローの方が
身体の回転が大きいからです。
一方、ペイン・スチュワートやニック・プライスは
「つま先を開く」タイプです。
このタイプはどちらかと言えば
スインガーに多い構えと言えます。
福嶋晃子、米山みどりプロなどのように
女子選手は「両足直角」という選手も多く見られます。
では、この足の開きはどんな影響があるのでしょうか?
つま先の向きが与える影響
つま先の向きは、
脚の使い方や入射角に影響を与えます。
基本的に左足が開けば開くほど、
フォローの腰の回転が速くなります。
その分、フェードや低い球が打ちやすく、
フィニッシュで左肘を高く上げないなどのチェックが
必要となってくるでしょう。
逆に、左つま先を閉じると、
ダウン以降の腰のスライドがしやすくなります。
その分ドローや高い球が打ちやすくなります。
この時、フィニッシュは高めが自然です。
一方、右足を開くメリットは
・バックスイングで身体の回転がしやすい
・スムーズに身体を動かしやすい
・ダウンで上体の回転を遅らせやすい
などが挙げられます。
逆に、右足を閉じると
・バックスイングで身体の回転を抑えやすい
・エネルギーを溜めやすい
・ダウンにかかる時間が短い
・フトコロは狭くなりやすい
といった影響が考えられます。
スイングタイプ別・つま先の対処法
と、ここまで見てくればわかるように、
「この向きが正解」ということが一概には言えないことが
少しはおわかりいただけたでしょうか。
「つま先が開いているかどうかで何が変わるのか?」
これが理解できれば、自分にとって最も心地よい
つま先の開きを見つけることが、簡単になることでしょう。
・バックスイングで思うように
肩や腰が回らないと悩んでいるなら
→ややオープンに構える
・スウェイが原因のオーバースイングに悩んでいるなら
→左足を少し閉じる
こんな微調整を繰り返しながら、
自分のスウィングに合わせて一番気持ちよくスイングできる
つま先の向きを探してみてください。
とにかく、スウィングは気持ちよくが一番です。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
<本日のオススメ>
「この書籍は、普段はレッスンをさせていただく側が、
スイングをどういう風に分析しているのか。
その上でどういったことを考えて
結果を出せるスイングにしていくのかを…
一冊にまとめ上げました。
写真をたくさん入れて、
読みやすいようにしています。
是非、お手に取ってみてくださいね。」(by近藤雅彦)
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