「体」体幹の大切さが身に染みて分かった出来事

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2015.09.13
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「体・体幹の大切さが身に染みて分かった出来事」

というお話をさせていただきます。

体幹というのは、骨盤から肩にかけての
胴体の部分のことです。

そして、体幹の使い方に大きく関係している、
捻転差についても触れさせていただきます。

以前に、

 「技・力みにつながる大きな勘違い~トップでの捻転差」

というお話しで、捻転差を作るタイミングとか、
体の使い方での勘違いのお話しをしました。

体幹に関しても、その他のところで、
ちょこちょこお話ししていますね。

以前の
「技・力みにつながる大きな勘違い~トップでの捻転差」
はこちらから

https://g-live.info/?p=13904

スキーのトレーニングで驚きの経験

わたしは以前、アルペンスキーをやっていて、
いろいろなトレーニングを経験してきました。

プロテインもしっかり飲んで、挙げるウエイトを、
どんどん増加させてることに集中したことがありました。

どんどん重いものを挙げられるようになるのが、
面白くて止まらない感じで、
ついついエスカレートしてしまったという感じです。

ところが、そんな徹底ウエイト・トレーニングに励んだシーズン、
スキー競技での成績が落ちてしまったのです。

次の年も同じことを繰り返した結果、同様に成績が出ませんでした。

ウエイト・トレーニングしたら、すかさずスキーやゴルフなどでの実際の動きを行えば、
ウエイト・トレーニングで強化した筋肉を、プレーの動きの中で使えるようになります。

ここで、すかさずというのは、できるだけ早いほどよく、数分以内というぐらいです。
しかし、ゴルフでは可能ですが、スキーではなかなかそんな理想的やり方はできません。

そんな中で、私の考え方を大きく変える出来事がありました。

仕事の関係で、それまでのようには、ウエイト・トレーニングで
フリーウエイトやマシンを使ってできなくなった時のことです。

そのため、公園で行える範囲で、
いろいろなトレーニングを工夫してやることに決めました。

その中で、特に新しく取り入れた方法があります。
それは、アンバランスな中で、鍛えるということです。

例えば、ブランコのまわりの鉄管の柵は、
ちょうど膝ぐらいの高さで、ブランコの周りを取り囲んでいます。

その鉄管の柵の上を、バランスを取りながら歩いたり、
その上で片脚スクワットをやったりするトレーニングです。

負荷としては、片脚スクワットでは、
せいぜい体重の半分ぐらいのウエイトを挙げる程度となります。

マシンでウエイトトレーニングをやっていた頃と比べたら、
とても低い負荷です。

さらに、鉄管の上を歩くとなると、
筋力としては、たいして鍛えることはできません。

ところが、そんな公園トレーニングをやり始めたシーズンから、
スキーの大会での成績が、急激に伸びたのです。

なんだ、これはという感じでした。

アンバランスの魅力

実は、アンバランスな中で、体を操作する練習をすると、
体幹がしっかりして、その体幹に繋がる手足が勝手に動けるようになります。

これは、体幹を安定させるための筋力は多少強化されるのですが、
それ以上に、体幹を安定させるやり方がわかってくるという、
神経系の変化の影響が大きいといえます。

体幹に繋がる手足が勝手に動くということは、
例えば、左脚片脚でスクワットしながら、
右腕を大きくぐるぐるまわすなどという動きです。

体幹が安定していれば、手足の動きをバラバラにコントロールできます。

下半身は上半身よりも大きなパワーを出せます。

安定した体幹があれば、強靭な下半身で出したパワーを、
うまく上半身に伝えて、腕などを力強く振ることもできます。

スキーでは、手足を独立して動かせることで、
筋力はむしろ落ちているにもかかわらず、成績が伸びたという結果が出ました。

ゴルフなら、体幹が安定すれば、
下半身のパワーをうまく腕に伝えられるという、本来やりたいことができます。

このことについて、もう少し詳しくお話しています。

捻転差という誤解

ところで、ゴルフでは、下半身と上半身の捻転差が大きいほど、
パワーが出せて、ボールを飛ばせるとも言われます。

しかし、下半身と上半身の捻転差ということを、
ほとんどの場合、誤解されています。

ひょっとして、あなたも、下半身と上半身の捻転差て、
体幹をねじるとお考えではありませんか。

実は、体幹をねじることがメインではないのです。

じゃ、どこをねじるの?

実は、下半身と上半身の念点差というのは、
左肩甲骨をスライドさせることが主な動きです。

肩甲骨のスライドとは

ところで、肩甲骨のスライドさせると言っても、
ピンとこないというあなた。

そんなあなたのために、ちょっとやってみていただきたいことがあります。

どこか硬い壁に背中を押し付けて、背骨を壁に固定します。
椅子の背もたれに押し付けてもいいです。

そして、背中を壁などに密着させたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。

背骨が壁にピッタリくっついたままでも、
腕は壁から離れて、体の正面方向へ出せますね。

さらに、左の鎖骨(肩と首の付根あたりに走る細い骨)の上に、
右手を乗せて、鎖骨の動きがわかるようにしておきます。

鎖骨は、肩甲骨を胴体である体幹とつなぐ骨になります。
肩甲骨の動きは、この鎖骨を触っていると、よくわかります。

先ほどと同じように、背骨を壁に押し付けたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。

体・体幹の大切さが身に染みて分かった出来事_横・正面・斜め上の図

どうでしたか、腕を付き出した左側の鎖骨に乗せた右手には、
左の肩甲骨が体の正面方向へ移動すると、
鎖骨が斜め前に出ることがわかりましたね。

結構、鎖骨が動きます。
ということは、肩甲骨も思った以上に大きくスライドしていることになります。

クラブを振り回すゴルフから、ボールを投げるとか、
腕の先に体のパワーを伝えるスポーツでは、
この肩甲骨のスライドを大きく使うことが、パフォーマンスアップに直結します。

意外と気付かれない肩甲骨の動き

ここまでで、肩甲骨といっても、
それほど大きく動いたとは感じないという場合。

肩関節への負担が心配になります。

肩関節というのは、肩甲骨の上に乗った、
腕をいろいろな方向へ動かす関節です。

腕を動かすとき、肩甲骨とその上に乗っている
肩関節の動きをうまく組み合わせています。

ところが、肩甲骨をあまり動かさなくても、肩関節を動かすだけで、
まあまあ腕を動かすことができます。

そのため、肩甲骨を意識していないと、
肩甲骨はだんだん動く範囲が小さくなります。

そして、肩甲骨の動きが鈍った分、肩関節で代償動作
(本来の動きの代わりに動作すること)を行なってしまいます。

そうすると、肩関節は本来の動き以外の動作を強いられ、
負担が大きくなります。

四十肩、五十肩と言われる肩関節まわりの故障は、
この肩甲骨の動きが悪くなり、肩関節が代償動作をさせられたことが
原因となることが多いのです。

肩関節で肩甲骨本来の動きの代わりの様な動作ができてしまうことで、
肩甲骨の存在はもちろんのこと、肩甲骨を意識して動かすということが、
忘れ去られてしまうことになります。

ボールの手投げとか、ゴルフでの手打ちと言われる動作は、
肩甲骨をうまく使っていないで、肩関節で肩甲骨の動きの代償動作を行って、
ボールを投げたり、スイングした結果です。

下半身と体幹と肩甲骨の関係

さて、肩甲骨について、
しつこいぐらいお話させていただいたのには、理由があります。

それは、下半身と体幹、さらに、肩甲骨をうまく役割分担させてあげることが、
ゴルフでは楽に最高のパフォーマンスを出すための王道だからです。

体幹を中心として、下半身と肩甲骨から先の
それぞれの動きを明確にすることが重要です。

下半身のパワーで体幹を回転させ、
体幹にくっついた肩甲骨を大きくスライドさせて、
肩甲骨まわりの筋肉と腱を引き伸ばします。

そして、肩甲骨が勝手に元に戻ろうとする力を使って、
その先の腕とクラブを強烈に振ります。

背骨は複雑

実際、背骨の構造を見ると、おなかの後ろ側の腰椎は、
あまりねじれる構造にはなっていません。

胸の後ろ側の胸椎は、まあまあねじれます。

ところが、背骨全体としては、真っ直ぐな棒ではなく、
前後に湾曲しているのが正常です。

そうなると、その湾曲した背骨を捻るということは、
想像を絶する複雑な動きになってしまいます。

特に、そもそもねじりにくい腰椎を捻転させようとすること自体、
神様が設計した体を、その設計時に想定された使い方をしていないことになります。

それでは、どこかに無理がくるばかりか、本来のパフォーマンスは出せません。

ところで、下半身と上半身の捻転差が大きいほど飛ぶと言われ、
テークバックで下半身をできるだけ動かさないとか、
腰が右にできるだけターンしないようにしようとしていませんか。

テークバックで下半身や腰の動きを止めるということは、
腰椎から上を捻る動きとなります。

下半身を止めても、もし、肩甲骨をしっかり意識していれば、
背骨はさほどねじらないで肩甲骨をスライドするということもできるにはできます。

いずれにしても、テークバックで上半身をねじるということは、
おなかをゆるめて、体の右サイドの筋肉を収縮させて、硬くすることで、ねじります。

そうなると、体幹には、ゆるみという、体幹本来の役割をゼロにしてしまうことと、
筋肉を収縮させて、軸を歪めてしまうという、2つの悪いことを行うことになります。

お勧めの動かし方3ポイント

お勧めの動かし方のポイントは、次の3つです。

(1) おなかの後ろ側の腰椎はお腹をへこめて固定

(2) テークバックでは腰を右に斜めターンさせて
    上半身はその上に乗っかっているだけ

(3) ダウンスイングで下半身の左斜めターンを使って
    左肩甲骨をスライド

こんな動きなら、トップまで体幹を安定でき、
かつ、肩甲骨まわりはかなりリラックスできます。

なんせ、下半身を止めなければ、体幹をゆるめて、
体幹の右サイドで筋肉を縮めて背骨を捻転させなくてもいいわけですから。

さらに、下半身固定で上半身をねじりあげるテークバックは、
腰椎をねじるために、体幹をゆるめることで、
ダウンスイングでは最悪になります。

体幹を締める筋肉は、いわいる遅筋といわれる部類で、
反応速度は遅く、とてもトップから締め直しても、
ボールヒットまでに体幹を安定させることはできません。

ダウンスイングで、クラブが胸の少し下あたりまで落ちてきたところから、
下半身は最大のパワーを出し始めています。

それまでには体幹が安定していなければ、
下半身のパワーを、腕から先に100%伝えることはできません。

反応が早いと言われる速筋を使って動かす下半身の動きですら、
通常のスイングではボールヒットまでに最大筋力には到達できません。

ただでさえ、最大パワーを出せない下半身を補佐するためにも、
下半身のパワーはあますとことなく腕から先へ伝えたいものです。

肩甲骨、普段の生活でも、意識してあげてください。

何か物をつかもうとするときも、
手先でつかもうと肩関節を中心にして腕を動かすのではなく、
肩甲骨をスライドさせながらつかもうとするだけでいいのです。

では、また。

追伸:
先週もご案内した通り、私の2時間のシークレットセミナー映像を
こちらで無料で配信しています。

ですが、このビデオが無料で見られるのは
明後日の火曜日(9/15)までだそうです。

http://g-live.info/click/olo150908/

参加者の方が感想のコメントをたくさん書いてくださっていて
まるでお祭りのようです。お早めにどうぞ。

The following two tabs change content below.
大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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カテゴリー: メルマガ, 体づくり, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「体」体幹の大切さが身に染みて分かった出来事」への11件のフィードバック

  1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

    「肩甲骨のスライドさせる。効果てきめん。パターでも効果あり」

    スイングやパッティングストロークでどこをどのように意識するかは、かなり重要です。

    その、意識がぼんやりしていればしているほど、スイングなどもボケてきます。

    今回のお話は、体幹に関して、その先に繋がる肩甲骨についても、詳しくお話させていただきました。この肩甲骨が上半身のキーであることは間違いありません。

    パッティングでも、下半身と体幹は固定して、肩甲骨のスライドでストロークすることは、動きをシンプルにして、再現性よくするために大切です。

    青木功プロはパッティングで、パターのグリップエンドをピン留めして、そこを中心にパターを振ると私に教えてくれました。でも、私はそれはできなかったのですが、精度としては、ヘッドにできるだけ近いところから先を動かすほどいいに決まっています。普通の人は、手首だけを動かしてパターのグリップエンドを中心に振ることはできなくても、肩甲骨から動かすことは簡単にできます。

    是非、体幹から足の裏までは、ピタッと静止させて、肩甲骨ストローク、じっくり練習して、定着させてください。

    返信
  2. 芝刈り名人

    大森コーチへ

     今日のテーマとは少しかけ離れますが、ダウンスイングで出来たヒンジの角度を
    維持しながらボールヒットする練習に取り組んでいます。
    15ヤードキャリーから50ヤードくらいまでのアプローチは、その事を意識すれば
    出来るようになりましたが、まだ無意識でできるレベルには到達していません。
    ところが、アイアン(PW~7アイアン)のフルショットでは意識していても
    リリースが速くなり左への引っ掛かったボールが2~3割出てしまいます。
    不思議なことにドライバーでは、気持ちよく下半身リードでボールヒットが出来て
    距離も20ヤードほど伸びるようになりました。
    なぜ、アイアンのフルショットで上手くできないのか悩んでいます。
    何か留意すべき点がありましたらご教授下さい。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      肩甲骨を意識できてドライバーの飛距離が20y伸びたというのは、わたしにとっても嬉しいニュースです。それは当然とは思いながら、実際に実践していただき、効果を感じていただけたということが、コーチにとっての糧となります。きっと、効果が出るまでには、いろいろご自分で考えたり、工夫したことも多くあったとは思います。そんな努力の結晶として、ボールがそれに答えてくれました。

      「なぜ、ヒンジの角度を維持しながらボールヒットが、アイアンのフルショットで上手くできないのか」

      フルショットで、ボールを地面に置くショットでは、ボールをクリーンに打ち抜くことに、かなりの神経を使うことを強いられています。そのため、体はいろいろな調整を知らないうちにやっています。そのために、ヒンジもしっかりためて、清々とリリースすることはやりにくくなります。

      ティーアップでは、特にドライバーはヘッドも大きくて、いくら本当に芯は狭いとしても、気持ちとしてはボールにはクリーンに充てられる安心感はあります。

      ということで、トーナメントプロでも、調子が悪いと感じたときは、高めのティーアップを行って、サンド・ウエッジで、ティーアップしたボールを打つドリルを行います。それを、クラブなりの弾道でボールが飛ぶまで続けます。ティーアップした状態で、サンド・ウエッジのフェースの溝の下から2本目にボールをクリーンに当てて、カツンという乾いたいい音ととっもに、ボールが上に上がり過ぎないで、ロフトの半分ぐらいの角度で打ち出されるように打ちます。

      ティーアップしてショットした感じを残して、地面にボールを置いて、同じように打とうとしてみます。一発でできないようなら、また、ティーアップして打ちます。これをできたと感じるまで、続けます。

      ヒンジがうまく使えると、当然飛距離は勝手に伸びます。20y伸びることも、ちょっとヒンジをタメれば伸ばせる距離です。ヒンジのタメで、パワーを一点に集めて爆発させる、体とクラブの使い方ができます。

      薪割りでも、あんな硬そうな薪を、自分の力だけで簡単に割れます。重い斧に、ゆっくりエネルギー(位置エネルギー)を溜めて、さらに、斧の歯という細い部分にエネルギーを集めることで、とても素手では絶対割れないような薪を、簡単に打ちぬくことができます。

      ゴルフスイングだってそれと同じで、エネルギーをじっくり溜めて、それをボールヒットで、一気に開放させれば、ボールにエネルギーを集中することになり、ボールは想像できないぐらい遠くまで飛んで行きます。

      返信
      1. 芝刈り名人

         とっても具体的な対処方法を教えて下ってありがとうございます。
        実は以前に訳も解らずティーアップしたボールをサンドウエッジで打ったことがありました。
        でも何の為に、どこを目指してという核となるものを持っていなかったせいか、ほんの僅かで
        挫折しその練習方法を放棄しておりました。
        ヒンジがリリースされてボールヒットしていた為、ボールではなくゴムのティーを一生懸命に
        打っていた記憶があります。

         今回はボールヒット時にヒンジをリリースさせないというはっきりとした目的を持って練習
        出来ますのでクリーンヒットできるまで継続します。
        その際に、スイングはアプローチ程度の大きさですか?それともフルショットの大きさですか?
        なれるまではゆったりとしたスイングでも構わないでしょうか?
        ご教授くだされば幸いです。

        返信
        1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

          「スイングはアプローチ程度の大きさですか?ゆったりとしたスイングでも構わないでしょうか?」

          サンド・ウエッジのフルショットの振り幅で、リズムはゆったりさせます。

          どれぐらい力感を落とすかというと、距離で言えば30yキャリーぐらいです。

          これは、なれるまでというより、始めたばかりから究極にうまくなるまで、ずっとその力感でやってください。

          ちなみに、ティーアップしていても、ダフリとトップはわかります。逆に、マットの上だと少しダフった方が実は気持よくヒットした感じがしてしまいます。それで、マットの上での練習は、細心の注意が必要です。そうしないと、実践の芝ではダフり連発になります。

          ティーアップしていてダフった軌道の時(もし地面にボールを置いててら、ダフったショットだったという意味)、ヘッドがティーに当たった音とか、手に感触があります。トップは、音とか、打ち出しの高さや、ボールの速さを見ればいいです。実は、ティーアップした方が、マットにボールを置くより、ダフリはわかりやすいのです。

          ボールは適切にヒットされた場合、ゆっくり飛びます。というのは、適切なバックスピンがかかるからです。なので、ちゃんと当たった時のボールの飛んで行く速さをしっっかり見るとか、感覚として身につけておきます。そして、その時の速さと比べればいいです。また、トップでは、ボールのあがる高さも低くなるので、それでもわかります。ヒンジが自らの力でリリースされないで、勝手にリリースされ始めた直後ぐらいで打ちぬいた場合は、ボールの高さはクラブヘッドを踏んづけた場合の約半分です。それより低ければ、トップの可能性は高くなります。でも、めちゃっくちゃヒンジを保持したら、やっぱ低く出ます。ですから、音とボールの速さで判断するのがお勧めです。

          返信
          1. 芝刈り名人

            大森コーチへ

             文字の説明で、これほどまでに目の前で打っているかのように表現して下さり
            感動しています。
            ティーアップしたボールを打つ意味も良く分かりました。
            これからの練習課題としてボールにクリーンヒットし、低くゆっくり飛んでいく
            球筋のボールが無意識で打てるように練習に励みます。
            ありがとうございました。

  3. 高橋 誠治  Break to 80 三期生

    本日、『ブログにあったお勧めの動かし方の3つポイント』と『シークレットセミナーで仰ってたこと(下記記載)』意識して練習してきました。

    1時限目『ボールヒット時の手元の位置が左股関節前』 ボールヒット時にヒンジが解放されていない。
    2時限目『クラブを支えているだけの力』 上半身が下半身に勝つ。体の後ろ側に意識がある。と連動。
    3時限面『体の後ろ側を意識』 内転筋(腿の内側、後ろ側)、お尻側の内転筋、肩甲骨の3つ。
    4時限面『ヒンジのリリースを学ぶ最強のドリル』 手首のリリースが抑えられることを掴む。

    早速、効果があり、いつもよりショットが安定しました。
    最近ようやく、自分の体に大森理論が染み込んでいくのが分かり、出来ることが増え、練習するのがすごく楽しいです。。(まだまだ、誤解や正しく理解していないことはたくさんありますが…)

    今まで、ショット基礎アプローチ練習を重ね、15ヤード地点にキャリーできることが多くなってきたのですが、大森先生のお話を聞いていると、自分の球が高く、ランが少ない(10ヤード未満)ように思います。
    動画で確認するとインパクト時の手元は、ほぼ左股関節の前にあるので、ヒンジのタメが足りないのでしょうか?
    ショット基礎アプローチで、SWで丁度15ヤードキャリーさせた場合の『球の高さ』と『ラン』の目安を教えて頂けないでしょうか。
    今後の練習の課題にしたいと思います。よろしくお願い致します。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      「インパクト時の手元は、ほぼ左股関節の前にあるので、ヒンジのタメが足りないのでしょうか?」

      ボールヒットでの手元の位置としては、ヒンジは十分タメられてボールヒットできるところに手元が戻っていると言えます。

      少なくとも、セットアップの時に手元が左股関節前にあって、ボールヒットでは、腰はセットアップよりは左にターンしていますから、ヒンジはセットアップの時より、深い状態でボールヒットしています。

      ただし、ボールヒットで腰のターンが足りないとか、左股関節前とはいっても、セットアップの時よりは、真ん中寄りになっているとすると、ヒンジは開放されすぎています。

      「SWで丁度15ヤードキャリーさせた場合の『球の高さ』と『ラン』の目安?」

      ノーマルアプローチショットでは、高さは、ロフト角度の約半分です。

      クラブヘッドを脚で踏んづけてみると(脚でクラブを踏むなんてとおっしゃるかもしれませんが)、シャフトがほぼロフト角度ぐらいに斜めに向いています。その角度の半分ぐらいの角度の高さでボールが飛び出せば、ヒンジがいい感じでタメられてヘッドがボールに入っていることになります。

      この打ち出しの高さが半分ぐらいになるのは、セットアップよりも、ヒンジがまだリリースされないで、深いからそうなります。

      一度、ヘッドを踏んで、打ち出し角度をチェックしてみてください。

      ボールのキャリーとランは、一般的にサンド・ウエッジでは1対1です。ま、ボールが落ちる場所の状況である、傾斜や芝などにより大きく変化しますので、なんともいえませんが。ノーマルのサンド・ウエッジのショットでは、1対1と考えておくといいです。

      打ち出し角度が高くなると、バックスピンは減りますが、高さで止まりやすくなります。ランが少ないということは、あくまでの予測になりますが、打ち出しが高いということになります。

      また、ボールヒットで、フェースをボールの下に滑りこませるように入れると、バックスピンは増えます。ということは、ボールヒットで、ヒンジがリリースされはじめて時に、ヒンジを高速にリリースすることで、バックスピンは増えます。ある意味、ヒンジの自然なリリースに、自らの力でのリリースをプラスした時に、意図的にバックスピンを増やすことはできます。ということで、高さ以外にバックスピンも多くてランが少ないとしたら、自ら力を出して、ヒンジをリリースしていると言えます。そうなると、特殊なテクニックということになり、基本を身につけるためを考えると、良い体の動かし方とは言えません。

      打ち出しが高いとすると、ヒンジのリリースが早くて、フェースが上を向いているとか、軌道がアッパーでボールヒットとなるのですが、そうなると、先ほどのヒンジのタメが、実は、足りず、早めにリリースされているということになります。

      打ち出しの高さと、キャリーとランの比率をしっかり確認して練習してみてください。

      返信
      1. 高橋 誠治  Break to 80 三期生

        打ち出しの高さと、キャリーとランの比率の関係が良く分かりました。
        『高さは、ロフト角度の約半分』、『キャリーとランの比率1対1』になるように確認しながら、ショット基礎アプローチ練習に励みます。
        ありがとうございました。

        返信
  4. 富田速雄

    1時限目の動画に引き続き、「捻転差」というこれまたゴルフで良く使われる言葉がほとんど誤解されているという話は目からうろこでした。ただ、腰椎はお腹をへこめて固定させながら腰を右に斜めターンというところが良く分かりませんでしたが、これは、上半身を捻転させるのではなく腰そのものをターンさせるということでしょうか。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      「腰を右に斜めターンとは、上半身を捻転させるのではなく腰そのものをターンさせるということでしょうか?」

      はい、腰そのものをターンさせるということです。
      セットアップで、股関節を曲げて骨盤から前傾しているなら、その骨盤を前傾角にしたがって斜め回転させることで、骨盤の上に乗っかている体幹が回転します。
      トップ近辺まで、骨盤を右にターンさせて行くと、体幹の回転にしたがって、その先にある腕とクラブも右に振られます。

      そして、ここからが重要なのですが、ヘッドがまだトップに向かっている最終に、下半身を逆回転されるこの下半身と上半身の真逆の動きによって、上半身、特に左肩甲骨は体の正面方向へスライドされるようにして、エネルギーがタメられます。これが、ダウンスイングでの下半身の動きで、上半身の捻転差を作るということになります。これなら、上半身は自らねじりあげるとかしなくても、らくらくリラックスしたままで、勝手にエネルギーを溜められますね。

      返信

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