From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
「小原さん、スイングにイマイチ違和感があるんですが、、、」
こうおっしゃったのは、最近レッスンをさせていただくようになったKさん。
3回目のレッスンでのことです。
Kさんはちょうど30歳。ゴルフを始めて1年弱。
スコアの平均は120~130ぐらい。
仕事の関係で最近ラウンドすることが多くなり、
あまりに下手だと恥ずかしいということで、私のところにやってきました。
■「どこってわけではないけど…」
1回目、2回目のレッスンでは、Kさんのスイングを見させていただき、
気になるところを少しずつ直していきました。
レッスンだけではなく、休みの日には打ちっぱなしに行って
スイングをチェックする熱の入れようです。
しかし、この3回目のレッスンでのKさんは違和感、
気になったので話を聞いてみました。
小原 「どのへんに違和感があるんですか?」
Kさん「うーん、どこってわけではないんですけど、
クラブを振っていて、なんかうまく振り切れていない気がするんです」
小原 「それは前のレッスンのときにも感じてました?」
Kさん「ええ、少しだけ。でもまあ『こんなもんなのかな』って思って、
そのまま小原さんに言われた振り方でやってました。
一人で練習しているときも同じようにクラブを振ってました」
小原 「ふうん、なあるほどね、、、」
■原因はグリップ
その後、スイングを見ながらどこが問題なのかを探ったのですが、、、
違和感の元は、どうやらKさんのグリップでした。
Kさんはグリップをややストロング気味に握っていたのですが、
初回のレッスンで、
「今後のことを考えて、スクエアに握っておいたほうがいいですよ」
そのようにお伝えしたんですね。
しかし、どうも違和感の元はそこにあったようで、
Kさんのグリップを少しストロング気味にグリップを変えたら、
その違和感は消えたようでした。
■こうした違和感は大事
実はこうした「違和感」を感じられることは、とても大事です。
なぜなら、自分の体の感覚に正直だからです。
もちろん、始めたばかりであれば、
その「違和感」が的外れなものであることもあります。
たいていの場合、
違和感というのはしばらく経験を積んでから生まれるものなのですが、
Kさんの場合はそうではありませんでした。
Kさんはまだゴルフの経験も浅いので、
的外れの違和感の可能性が高かったのですが、
今回に限っては、その違和感が正しいものだったのです。
そういう意味では、Kさんの場合はちょっと特殊かもしれません。
しかし、こういう違和感を感じられる人というのは、
あとで必ずうまくなります。
それは、自分の身体の感覚に正直であること。
自分の身体がどうなっているの認識がしっかりしているからです。
「どうすべきか?」ということについては、
私もプロですから、今までの経験を踏まえながらアドバイスをすることができます。
しかし、「自分が今どうなっているのか?」については、
外から見える部分は見ることができますが、
その人が感じている感覚までは確かめることができません。
そこは、自分で感じるしかないのです。
もしあなたが今まで、スイングに対しての違和感を感じたことがないのなら、
ひとつオススメなのが、
「スローモーションでゆっくりとスイングをしてみる」
アドレスからフィニッシュまで、
カメラのスロー再生のように振ってみるのです。
通常は3~4秒で終わってしまうスイング動作を、
20~30秒かけてやってみるのです。
そうすることによって、身体の全身に意識がいきやすくなり、
どこがどうなっているかがつかみやすくなります。
これは鏡を見ながらやってみるとさらに効果的ですね。
今回の一件で、自分の体の感覚に正直なKさんは
これからうまくなるんだろうなあ、、、と実感しました。
Kさん、これからも違和感を大切にして、いっしょにガンバりましょうね!
またメールします。
小原大二郎
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