「技」スキーで私を目覚めさせた技術をゴルフでも

2016.07.10
ohmori

From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「技・スキーで私を目覚めさせた技術をゴルフでも」

というお話をさせていただきます。

熱くてむしむしするときは、
冷たい氷や雪の世界を想像するだけで少しは涼しくなります。

そこで、真っ白な雪と戯れるスキーのお話です。

スキーで私にとって忘れられないすごい出来事があったので
そのことをお伝えします。

私がゴルフでの体の使い方の基本としていることは、
実はこのスキーで会得したものでした。

では、どうやってゴルフにおける今の私の体の使い方の考えを、
まったく違うスポーツであるスキーでゲットしたのか?
その物語をお話します。

私はゴルフを始める前、スキーのアルペン競技で
素晴らしい知恵との出会いがありました。

そんな驚きともいえる出会いを
あなたと共有させていただきます。

伸張短縮サイクルということば

伸張短縮サイクルということばを知るだけで、
あなたの体の使い方は別次元へワープします。

そこで、私のスキーでのことをお話するまえに、
前知識としてこの伸張短縮サイクルについてお話します。

筋肉が引き延ばされてくると、
伸びすぎて切れてしまうことを防ぐ反応が働きます。 

また、姿勢を保持するための機構としても、
伸ばされた部分を収縮させる方向の力がプラスされます。 

筋肉の中には長さに反応するセンサーがあり、
筋肉が伸ばされるとそのセンサーが反応して、
伸ばされたという信号が脊髄に到達します。

そうすると、脊髄では伸ばされた部分を、
収縮させようとする信号を伸ばされた筋肉に送ります。

収縮しておかないと伸びきって、切れてしまうことを防止する反応です。

これを「伸張反射」と言います。

この「伸張反射」により、
伸ばされた筋肉は、勝手に縮もうとします。

ところで、脳はあなたが持っている力を
100%出させてはくれません。

脳は私たちに使える能力の制限をかけています。

しかし、この勝手に縮む仕組みには脳が介入せず
脊髄から発せられる反射ですから、脳のリミッターは効かず、
あなたの筋肉は本来持っている限界まで全身全霊をもって縮みます。

さらに、伸ばされた反対側の筋肉には、緩める信号が脊髄から発信され、
まさに伸ばされたのとは反対方向への動きが強く無駄なく行われる仕組みです。

このことを聞いただけでも驚きですね。

ところが、「伸張反射」に加え、
筋肉が引き伸ばされるという局面では、さらにすごい現象が発生します。

収縮しようとしている筋肉の力よりももっと大きな力で
反対方向へ動かすと、筋肉は伸ばされていきます。

この収縮しようとしているときに伸ばされる動きを
「伸張性収縮」といいます。

「伸張性収縮」でなんといっても驚きなのは、
その力の大きさです。

普段の生活の動きでは物をただ持つだけの筋肉の長さが変化しない動きに対して、
「伸張性収縮」の限界での力の大きさは2倍以上に達する場合もあります。

さらに、「伸張反射」と「伸張性収縮」以外に、
バネが伸びて縮むときのような「バネ効果」も加わります。

筋肉が骨格につながるあたりには腱という組織があります。

腱自体は自らは縮んだりはしませんが、弾力性があります。

ある意味バネですね。

伸ばせば勝手に縮もうとします。

それで、これらの「伸張反射」と「伸張性収縮」「バネ」による
パワー発揮全体の体の仕組みが「伸張短縮サイクル」です。

これからお話することはこの「伸張短縮サイクル」と深い関係がありますので、
「伸張短縮サイクル」しっかり頭のなかに叩き込んでおいてください。

私のスキーでの話

さて、ここからはいよいよ私のスキーでの経験のお話に入ります。

私がスキーのアルペン競技をやっていたとき、
その時の日本のエースである海和俊宏選手の同じ動画を
毎日30分ぐらい観ていました。

同じ映像を毎日です。

それはそうとして、そのなかで海和さんが語っていたひとことが
私のスキー人生を大きく変えることになりました。

その一言とは
「スキーの板が雪面から受けた力を100%雪面に返す」
という一言です。

しかし、そのことの大切さとか、そうすることの理由などは
海和さんはなにも語ってくれていませんでした。

私も最初は何を意味しているのかわからなかたという記憶があります。

しかし、自分なりにその感覚というのはどんな感じなのかと、
いろいろ試行錯誤してきました。

ところがある日突然、力を受けてそれを100%返すことに徹することで、
すごいことが起きることを実感したのです。

スキーの板が自分の方向へ押してくるように、
ほんのわずかの力を使ってスキーの板を操作すると、
なんと、スキー板はみるみる私めがけて押して来ました。

その最初は小さいように見える力を受けて、
その受けた分だけ押し返すようにします。

そうすると、返ってくる力がどんどん大きくなり、
私に向かってやってきます。

それをまた同じ分だけ押し返す。

こんなことの繰り返しによって、私はスキー板に対して
ものすごいパワーを伝達することができるようになったのです。

受けた力を絶対に逃さないで自分がしなることに蓄え、
そのしなり戻りは自分からは行わないで、
体の自然な反応である伸張短縮サイクルにまかせたのです。

私が主にやっていた大回転競技では標高差400mぐらいを
1分程度で滑り降りるという、
かなり大きなエネルギーがやりとりされる競技です。

そのなかで自ら鍛えた体力を最大限に発揮させる方法、
それが力を受けてそれを100%返す、それ以上返すのではなく、
受けた力の分だけを返すように動くことだったのです。

受けた力以上を返そうとしてしまうと体が伸びきったりしてしまい、
一瞬は押し返せても、その後は押せなくなってしまいます。

受けた分を返すだけなら、ずっと強い力で押し返すことができます。

空蹴り

ところで、空蹴りという言葉があります。
空蹴りとは出した力が実際に体が動くことに使われないで、
無駄に消えて行くことです。

例えば片脚で蹴るときに、
地面に着いていないほうの脚で蹴っても何も起きません。

しかし、地面に着いたほうの脚で地面を蹴るなら体は宙に浮かせられます。

力を受けることができる体勢を作っておいて、
力がやりとりできる状況のなかで体を動かすことで、
実際に動かした分だけ体に対して影響を与えることができるということになります。

自ら力を出す場合であっても、
出した力が100%受け止められるようにしながら力を出して、
初めて物が動く事に寄与できます。

そして、筋肉と腱が伸ばされ筋肉が自ら縮もうとした分、
筋肉と腱全体としては外からの力で伸ばしたよりも
大きなエネルギーが蓄積されたひとつのバネとして働きます。

バネですから、放したら一気にエネルギーを解放することができます。

これが、指などを反らせて解放させたときに
とんでもないスピードで跳ね返ることの本質です。

さらに、普段意識的に筋肉を短く縮めながら力を出そうとした場合は、
動く速度によって出せる力は小さくなってしまいます。

ところが、伸ばされながら縮もうとする「伸張性収縮」では、
動く速度が速いほど大きな力を出せるのですから驚いてしまいます。

これはまさに、ゴルフでいうと、
クラブをビュンと高速に振るときに大切な特性です。

なんせ、速いほど大きな力を発揮できるのですから。

そして、「伸張短縮サイクル」は伸ばしてポンと放すだけの動きです。

ゴルフのスイングでは

ここでお話したことと同じことが、
ゴルフのスイングにも当てはまります。

トップから切り返して、ボールヒットまで
「伸張短縮サイクル」を存分に使うことで、
飛距離はおろかショットの正確性までもが決定的なものになります。

とにかく伸ばしてポンで終わりですから。

また、「伸張短縮サイクル」全体では普段筋肉を縮めながら動かしている時の、
なんと2倍以上のパワーに達するそのすごさはしっかり頭に入れておいてください。

その圧倒的なパワーを心から信じることができるかどうかが、
「伸張短縮サイクル」を使い切ることができるかどうかにかかっています。

リラックスして伸ばせば、勝手にパワーが出る「伸張短縮サイクル」。

なぜ、リラックスさせた方が
大きなパフォーマンスを出せるのかおわかりいただけたでしょうか。

軽く振ったつもりなのに最高の飛びだった、
という瞬間が「伸張短縮サイクル」の成せる技だったということです。

そして、「伸張短縮サイクル」をいかに発生させるかが、真のスイング技術となります。

クラブを支えるぎりぎりの力

スイング中はクラブが正しい軌道をたどることを
サポートする程度の力が、クラブを支えるぎりぎりの力です。

実際にパワーを出すのは、
「伸張短縮サイクル」の働きがメインです。

「伸張短縮サイクル」の邪魔をしないことが、
あなたの限界のパワーを叩き出す秘訣となります。

それが、クラブを支えるぎりぎりの力です。

受けるだけの力も「伸張短縮サイクル」を
使い倒すための極意を表しています。

私はコーチングでグリップだとかセットアップでの右肘の内側である
えくぼの向きを正しく修正させていただくことが多いです。

そして、正しくできるようになった方々の第一声は必ず決まった言葉となります。

それは、
「え、こんなのではクラブを振れない。」
という一言です。

その一言が出れば、
正しいグリップと右肘えくぼの向きができた結果となります。

そうです、正しいグリップや右腕の形では自らクラブを振れません。

下半身の動きで上半身である肩甲骨周りや腕、手首が
下半身の力を受けてしならされて、それがしなり戻るだけです。

それが、あなたの体に最高に「伸張短縮サイクル」を発生させることになります。

ですから、あなたご自身の意識的な力を振り絞ってクラブを振り回す必要はゼロです。

あなたの体がしなってそれが清々ともどりやすい形を、
セットアップで完成させておけば、スイングの大部分ができあがったも同然です。

スキーと海和さんの一言に感謝

こんな素晴らしい体の使い方を教えてくれた
スキーと海和さんの一言に、私はいつも感謝しています。

私もそんな素晴らしい一言をあなたにお届けできることを目的として、
コーチングに私が今できる限りのことを投じています。

では、また。

追伸

今月の下旬、大阪でレッスン会を開催します。

日にちは7/26(火)、
場所は東淀川区の井高野ゴルフセンターです。

井高野さんは中心地からも比較的近くてアクセスもよいので、
けっこうすぐに埋まってしまいます。

ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい。

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「技」スキーで私を目覚めさせた技術をゴルフでも」への3件のフィードバック

  1. tanishin

    お忙しい中返信ありがとうございます。
    自分の運命と感じられ全身全霊の大森さんの指導と思考に
    何か安心感を感じられます。
    無駄な力を抜き上半身はリラックス、下半身はめいいっぱい、でんでん太鼓ふうに、
    伸張短縮サイクルも
    ヘッドスピード38msから上がらない、私に活路を見出された気分です。
    今できることをやっていきます。今後ともよろしくお願い致します。
    まだま出来る‼️笑

    返信
  2. tanishin

    私も昔スキーをしていまして、海和俊宏さんには憧れたもんです。当時していたスキーナウは毎週録画して何回も見ていました。あいにく私は基礎スキーでしたが、あの番組のおかげで回りの人に、よく褒められいました。
    このメールを読み「消しゴムを捻り、戻る力をイメージしてターン始動」を意識してウェーデルンを練習していたのを思い出しました。捻りが「雪面からの力を受ける」だったのでしょう。無駄な力がなければ身体は真っ直ぐ落ちていくあの感じ、
    ゴルフでは軸がぶれのない状態なのでしょう。
    今年51歳、ゴルフを真剣に始めて1年強ぐらいですが
    身体の動きに従って、新しい感覚を発見していきたいと思います。
    歳だから時間かかるかな❓笑
    大森さん頑張ってください、いつも大森さんのメールは楽しみにしています。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      応援、ありがとうございます。

      実は、私はアルペンスキーをやる前、基礎スキーだったのです。ところが、私が全日本基礎スキー技術選に出たとき、ある事件があり、デモンストレーターを選考することに裏事情があることがわかって、基礎スキーという世界に幻滅してしまったのでした。それで、きっぱり足を洗うことにしてアルペンスキーに転向したのでした。でも、今思うと、それが運命だったのですが。

      そして、私の運命を変えるように、競技スキーに転向したときに海和さんのビデオと出会いました。そして、それが、今回お話させていただいたように、私の運動ということに対する、根本的な考え方を刷新することになったことは、まさに運命的という言葉がぴったりな表現となります。

      ですから、私があのときカルチャーショックを受けて、これではだめだ、海和さんの感覚を手に入れようとして必死になったことを、今、わたしがやらせえて頂いているコーチングやDVD、さらには、メルマガを見て頂いている方々に対して、何か前に進めるヒントをお出しできないかを必死に考えて、必死に無い知恵を絞り出して(これって日本人的言い方)(米国人的には)私のできる限りを尽くして、ゴルフの神髄をお伝えすることに半生の100%をかけています。でも、そんな自分自身の全力を尽くせることに50歳を越えて半生をかけることができて、私は本当にしあわせです。これからも応援よろしくお願いいたします。

      返信

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