ゴルフの上達に「大ブレーキ」をかけるものって?

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2013.07.09
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

今日はあなたに、ゴルフを上達させる上で、
これだけは気をつけてほしい、と常々思っていることについてお話しします。

これは思い返せば当たり前のことですし、
何度かこのメールを通してもお伝えしていることなのですが、、、

意外と多くの方が勘違いしているところでもあるので、
敢えて今日、取り上げたいと思います。

聞いたらできる?

以前教えていたMさんという方がいらっしゃいます。

最近あまりお会いする機会がないので、今のことはハッキリわかりませんが、
現在のスコアはだいたい95前後、といったところでしょうか。

この方、今ではごくごくたまにレッスンをしている程度なのですが、
私のところに来るまでは、スコア110~120の間をさまよっていました。

当時のレッスンでのやり取りは、今でも思い出すことができます。
Mさんが発する、ある「口ぐせ」があったんですね。

小原 「Mさん、先週やったスイングの●●についてですけれど。。。」

Mさん「ああ、もうその話は何度も聞いて『知ってます』よ」

小原 「ええ(汗)。ところであれから練習してますか?」

Mさん「いや、あんまり練習してないです」

小原 「あんまりって、どれぐらいですか?」

Mさん「うーん、ぜんぜんやってませんね。
    でも大丈夫。大切なのは何度も『聞いてます』から」

小原 「。。。(汗)」

Mさん「小原先生、もう知っていることはいいですから、
    知らないことを教えてくださいよ」

小原 「うーん。。。(汗)」

コツを知るだけでうまくいく?

正直、このMさんには手を焼きました(笑)。

当時は私もまだ今より若くて、信頼をされていなかったところも
原因としてあったのかもしれません。

しかし、とはいえ

 「知ってます」

 「聞いてます」

 「知らないことを教えてくれ」

110~120のスコアの方の口から出てきたこの「3連発」に、
さすがの私もどうしようかと思ってしまいました。

この言い方はとてもキツイ言い方なのですが、、、

こういうMさんのような方というのは、
「聞いたら自分はできる」と思ってしまっているのですね。

そして、何かうまくなるためには
「コツのようなもの」を知ってしまえばうまくいく、、、

そんなふう考えているような感じすらあります。

技術を高める場所はどこ?

そのような「コツ」のようなもの、もちろんないわけではありません。

しかし、ハッキリ言って、試行錯誤をせずに
「コツ」を知るだけでうまくなれるはずがありません。

こういう当時のMさんのようなケースは、やり方を何か聞いても、
それを自分でモノにできるように努力するという要素がありません。

ですから「こういうふうにやればいい」と聞いても、すぐには出来ません。

ちょっと話は変わりますが、私はゴルフを教える時に、
このようにお伝えすることがあります。

 「コースはスコアを作る場所。
  そして練習場は、技術を高める場所」

私の考えでは、コースは練習した成果を見るところであって、
究極的には練習する場所ではありません。

練習場こそが、技術を高める場所であって、
今の技術以上のものを身につけられるのは、練習の場だけなのです。

これをMさんのようなケースに当てはめるとすれば、
おそらくこんな考えなのだろうと思います。

 「コツを知って、それをコースでやればうまくいくんじゃないの?」

つまり、私たちコーチから教わることだけがゴールになっているんですね。

しかし、コースでああでもない、こうでもないをしたところで、
今ある技術以上では戦うことはできません。

技術を高めるのは練習場(あるいは自宅)などであって、
コースはスコアを作る場所だからです。

もちろん、コースで何度もボールを打てるのであれば話は別ですが、
そのような環境を持てるゴルファーの方は少ないはずです。

今ある技術をフルに活用・発揮して、今と同じか、
ちょっと上のいいスコアを望むのが、コースでのラウンド。

今ある技術以上のものを身につけるのは練習場、自宅の役割です。
コースでスイングをいじくり回して、うまくなることはありません。

 「コースはスコアを作る場所。
  そして練習場は、技術を高める場所」

うまくなる人とならない人の違い、、、それは
このことを心に刻んでいるかどうかの違いなのではないか?

いつもそんなことを思いながら、日々レッスンをしているのですが、
改めて再度、再確認のシェアを、、、と思い、書かせていただきました。

ちなみにその後、Mさんはこのあたりのことに「改心」されたようで、
その後自宅での練習を重ね、メキメキと上達。

今では100以上を打つことはほとんどないそうですよ。
(何がきっかけで改心されたのかは、ちゃんと聞いていないのですが)

またメールします。

小原大二郎

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

ゴルフの上達に「大ブレーキ」をかけるものって?」への10件のフィードバック

  1. ウエ○○○

    本当にそうです。レッスンを受けている時にはできても、なかなか自分だけでできるわけではありません。
    昨年からコースでラウンド回数が増えた為、練習場に行く回数が減っています。結果を出すためにスウィングが乱れてきて、ラウンド前の練習だけでは修正がきかなくなってきます。
    練習だけでは、上手にならない。と言う人もいますが、コースデビューが10年以下の人には、2対1の割合で練習を多くした方が良いとおもいます。

    返信
  2. matsunami

    コースはスコアを作る場所、そして練習場は、技術を高める場所。その通りだと思います。
    2か月近くほぼ毎日練習場に通い、スコアーも90から100のあたりを安定して出せる様になって来ました。これからスコアーをさらによくするには、アプローチとパターを極めて行きたいと思っています。コースで改めて感じております。ザ・寄せワンのDVDとラインパッティングを見直して、練習にはげみたいと思います。

    返信
  3. 舘 外志夫

    聞いたらできる、なんてとんでもない。聞いて、やってみて、出来たと思ったら、何度もやってみて、それでも、また、癖が出てきてしまう。そして、また、聞いてみる。そんな繰り返しだと思います。

    返信
  4. 近藤 功

    確かに自分にも思い当たることがあります。こうして打ったほうが良いと言われれば、それが出来ると思い込んでしまう。練習で曲げたりスライスさせたりして始めてコースで出来るのに、出来ると思い込んでドロー打ってまっすぐいきOB そんなことが結構あります。やはり練習あってこそだなーと自覚しました。

    返信
  5. 孫 悟空

    おはようございます。
    今日の お話は、始めたです。
    私も、Mさんと同じで
    何か裏ワザ、コツが有る そればかりが頭に有りました。
    コツではなくコツコツを忘れてました。
    今朝は、良い目覚めです。
    ありがとうございました。
    小原プロ(^^)/~~~

    返信
  6. 竹島栄敏

    人は自分が信ずることが出来る人の言動や行いをいつも踏襲しようとしています。
    小原さんは常に非は教えられる人にあると言われていますし、常に物言いが上から目線
    のように感じられてならず、聞き辛く感じているのは私だけでは無いと思っています。
    このことが常々とても気になっています。

    教える方に問題があるからだとは全く感じておられませんか?
    企業で長い間労務管理や品質管理などをしてきましたが、人は自らの意志で仕事に向かわなけ
    れば向上も生き甲斐も見いだすことは出来ません。
    言われたことをやるだけの集団では企業の発展が望めないどころか倒産は確実です。
    そんなことにならないよう給料を払いながら育てているのです。

    翻って小原さんのように人にものを教える方はこの逆でお金を頂きながら育てる訳です。
    素晴らしい先生というのは、その全人格(技術を含めて)を教えられる人が信頼しているか
    どうかに関わっています。
    教えられている人が成果が上がっていないのは教えるほうに問題があります。

    従って教える方が自らを磨く以外に方法はないのだと何百回いや何千回も言われて後にようや
    く教えることに成果が見られるようになりました。
    つまり教える前に自分を磨くことの大切さをつくずく知りました。
    このことを心の片隅において励まれればお仕事の繁栄発展は間違いないと信じます。

    こんな事を事改めて難しそうに言うこと自体本意ではないのですが、端的に言いますと、自分
    の親の日頃の言動や行いに尊敬を感じ信頼して接している子供は父親から言われたことは素直
    に聞き入れるでしょうし、母親の言いつけは必ずや守るでしょう。
    即ちどう子供を教育するかではなくて先ず素晴らしい父親或いは母親になることが実現できれ
    ばその子供は自ずから育っていくということに尽きます。
    参考にして頂ければ幸いです。

    返信
    1. miyaji

      きっと竹島様は今までに多くの艱難辛苦を乗り越えられた実体験に基づいて
      このようなコメントをされたのだと推察いたしますが、
      小生は小原先生の文章からは「上から目線」の感じはそれほど受け取りません。

      長い間小原先生の文章を毎日欠かさず読ませていただいていますが、
      先生ご自身でも事あるごとに自省の言葉を書かれていらっしゃいます。
      そういう意味でも、小原先生のことを信頼して毎日文章を拝読していますし、
      ゴルフでも教材での講義を拝聴して上達させていただいています。

      もし竹島様が小原先生の講義を拝聴されたことがないのでしたら、
      一度ご覧になっていただければそのお人柄もよくわかるのではないかと思います。

      返信
      1. 福長

        初めて、メールします。原田プロの人格についての投稿を見させていただきました。私がメールを拝見している目的は、純粋にゴルフが上手くなりたい。もしかしたらこれに頼ればうまくなれるのでは…。という事のみです。先生は訪れる生徒を選べません。生徒は任意に先生を選んだり変たりすることができます。人の評価云々をされる方は、たいそう立派な方なのかもしれませんが、見ている第三者は、余り気分の良い事ではないと思います。 先ずは、自身が拝読したりDVDを見て練習することで、技術が上がったのか、効果が無かったのかを考えられてはいかがでしょうか?
        タイトルに関しての感想でなくてすいません。
         
         

        返信
        1. 福長 

          すいません。ばたばたと入力した際に、小原プロを原田プロと書き間違えていました。申し訳ありませんでした。

          返信

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