これ、どっちに見えますか?

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2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
以前、ツタヤにDVDを返しに行った時のこと。
みなさんも知っているかもしれませんが、
ツタヤは朝の10時までが返却期限になっています。

うちからツタヤまでは車で10分ちょっと。
その日は日曜日だったので、朝に車で行こうと思っていたのですが、
子どもが朝からバタバタ騒いでいて、気がつけば9時45分。
「あ、やばい。忘れてた」
DVDを持って急いで出て行ったのですが、
子どもが「行きたい~」と言い出しました。
仕方なく、急いで服を着せて、車に乗せました。
車に乗ったときの時間は、9時50分。
少し急がないと間に合わなくなってしまいました。

 
ツタヤというのは、返却時間を少しでも過ぎると、延滞料金がかかります。
私はノンビリした性格に見られることが多いのですが、
どちらかというともともと短気な性格ですので、
イライラしながら駐車場をあとにしました。

 
いつもなら一つか二つの信号に引っかかるのですが、
その日はラッキーなことに信号に一つもひっかかりません。
「おお、ツイてるツイてる!」
「何とかいけそうだな・・・」
そう思っていました。
子どもは隣で楽しそうに歌を歌っています。
日曜日の子どもって、なんでこんな元気なんだろう。。。

 
■もう、間に合わない・・・
でも・・・
最後の最後、あともうちょっとのところで、
踏切に引っかかってしまったんです。
ちょうどあと一台前にいれば通れるというところで、
無常にも遮断機が下りてきてしまったんです。
しかも踏切には、両方向の矢印が。
つまり、右と左の両方の電車が通り過ぎるまで、
2~3分以上待たないといけません。
「もう間に合わない・・・だから一人で来た方がよかったのに!」
「すぐに出たら間に合ったかもしれないのに!」
むなしく響く踏切の音を聞いていると、いらいらした気持ちは最高潮に・・・
そのとき、子どもがこんなことを言いました。
「わーい。電車、来るかなぁ。」
その瞬間、ハッとしました。
今までこみあげてきていた怒りの気持ちが、スッと消えていったのです。
しかも、右方向の一本目の電車が通り過ぎても、その矢印が消えることがなく
合計3本の電車を、子どもと私とで、いちばん前で見ることができました。

 
■どんなメガネで物事を見ていたか?
私は自分の心のメガネを通して、踏み切りを通る電車を
「ジャマもの」として見ていました。
行く手を阻み、自分をいらだたせる悪者。
つまり自分勝手な評価をしていたわけですね。
でも、子どもの一言で、そのメガネを一瞬でかけかえる結果になりました。
そしてその心のメガネを通して見ることで、
電車は「いつくるかと心待ちにする楽しいもの」に変わったのです。
同じものを見ているようでも、かけるメガネが違えば、
全く別のもののように見えるのです。
私は深く反省しました。
と同時に、そのことを教えてくれた子どもに感謝です。
イライラは一瞬で吹き飛びました。
そして、せっかくの子どもとのライブを楽しもう。
そう思うようになりました。
踏切が開いた後、ツタヤには安全運転で行きました。
鼻歌を歌いながら・・・

 
もちろん、到着した時は10時をとっくに過ぎていました(笑)。
よくよく考えてみれば、たとえ一人で来たとしても、
踏切にひっかからなかったとしても、結局、間に合わなかったのです。
少し損した気にはなったものの、
延滞料を1200円支払い、ツタヤを後にしました。
子どもとは帰りにコンビニでプリンを買って、車の中で二人で食べました。

 
もしも心のメガネを変えずにイライラしていれば、
「つれてけなんて言うからこんなことになったんだろ!」
「踏切が悪い!」
などといって、子どもに八つ当たりをしていたかもしれません。
せっかくの子どもの楽しい日曜日を
台無しにしてしまったかもしれないのです。
しかし、子どもの一言でココロのメガネをかけかえることができ、
心に余裕が生まれました。

 
■あなたのメガネは?
私たちはみんな例外なく、自分のかけている「メガネ」を通してものごとを見ています。
ほとんどの場合、ものごとについて「主観的」な評価をしてしまい、
ものごとを客観的に見ることができなくなってしまっているのです。
特にゴルフというのは客観的に自分のスイングの状態や自分の心を
把握できているかどうかがスコアに大きく影響します。
自分のグリップはスクエアグリップだ。
アドレスの肩のラインはちゃんとスクエアになっている。
それは本当に客観的に事実でしょうか?
それとも、自分の主観でそう思っているだけでしょうか?
あなたのグリップは、自分ではスクエアだと思っていても、
知らず知らずのうちにスクエアから外れたグリップになっていることもあります。
アドレスの肩のラインはスクエアだと思っていたのに、
気がつけばオープンに構えていたということもあります。
そのことが自分でわからなくてもいいのです。
自分自身が「心のメガネ」を通して見ているのだ、
ということに気づくことだけでも、あなたの見る世界は広がります。

 
■ゴルフは平等。でも、心のメガネは不平等
あるいは、ゴルフのラウンド中に雨が降ってきた、
アゲンストの強い風が吹いてきた。
それを心のメガネで見て、
「ああ、ツイてないなあ・・・」
と考える人もいる一方、
「お、みんな浮き足立ってきてるな。これは周りをだしぬくチャンス!」
と見る人もいます。
どちらがいいかは、言うまでもありませんよね。
ゴルフの自然の状況というのは、基本、みんなに平等なのですから。

 
ゴルフには、この「メガネ」のかけ方はとても大切です。
なぜなら、あなたは全てのことについて、
自分の「ココロのメガネ」を通じてモノを見ているからです。
・あなたはラウンド中、どんなココロのメガネをかけているでしょうか?
・なぜあなたは、そのメガネを今までかけ続けてきたのでしょうか?
・あなたはそのメガネをかけていることで、どんな感情がわいてくるのでしょうか?
・あなたが他にかけられるココロのメガネはないのでしょうか?
・あなたのスコアが上がらない原因は、スキル的な問題ではなく、
もしかしたらココロのメガネのせいかもしれません。
ちょっと考えてみてください。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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カテゴリー: スコアアップ, メルマガ, 小原大二郎 | 投稿日: | 投稿者:
小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

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