なぜ、マッスルバックのアイアンは難しいの?

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2017.02.16
tokutake

From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。

今日なんですが、あなたに

 「なぜ、マッスルバックのアイアンは難しいの?」

という話をしたいと思います。

プロたちが使うようなマッスルバックのアイアン。

もしかしたらあなたも、
あこがれたことがあるかもしれません。

ですが、プロたちが難しいマッスルバックの
アイアンを使うのにはそれなりに理由があるのです。

それは一体。。。?

プロはなぜマッスルバックを使うのか?

はじめに、こんなお便りをいただきました。
 


> プロはなぜ難しいマッスルアイアンを使うんですか?
> 利点は何なんでしょうか?
 

はい、ご質問ありがとうございます。

まず、マッスルバックのアイアンとは、
ヘッドが一枚の板構造になっているアイアンのことを言います。

※マッスルバックアイアン

2017-0216_1

ですが、今は後ろに凹(へこ)んだ構造になっている
「キャビティバック」のアイアンが多いです。

※キャビティアイアン

2017-0216_2
 
 

ではなぜ、プロはマッスルバックのアイアンを使うのか?

これにはいろいろな理由がありますが、
基本的にはゴルファーと打点、打感に合っているから選んでいる、
というのが第一の理由でしょう。

一般的にマッスルバックはアイアンのヘッドが「一枚板」で、
打った時の打感がよいとされています。

それとキャビティなどよりもヘッド自体が小さいので
操作性がよく、ボールを曲げやすいという利点があります。
このへんも、プロに好まれる理由です。

「力がある人用」というのが基本的な考え方

ただしその反面、マッスルバックにはデメリットもあります。

マッスルバックは重心が高いため、
ボールを上げるにはスピン量の確保が必要です。

そのため、ヘッドスピードがないと
最適なスピンが得られず、ボールが上がらず飛びません。

アイアンというのは構造上、ヘッドの余剰重量を
ソール部分に持ってくれば球が上がりやすくなります。

ですが、マッスルバックは一枚板で余剰重量がないので、
上がりにくい構造になっているんですね。

球の高さが出せる人はマッスルバックでも問題ないのですが、
球が上がらない人にはキャビティの方が適していると言えます。

また、マッスルバックはヘッドが小さいので
芯を外すと、どうしてもミスが出やすくなります。

こうした理由から、マッスルバックはプロのような
力がある人が使うことが多い、ということなのではないかと思います。
 
 

ですが、重量について言えば、超軽量アイアンなどは別ですが、
一般的なものであればマッスルバックの7番アイアンも、
キャビティの7番アイアンも、重量はそれほど変わりません。

大きいヘッドだから重い、というわけではないのです。

キャビティはアイアンのヘッドを掘って穴を開けた分、
その分の素材を、外周や外側に持ってきているわけです。

その分ヘッドやフェース面が大きくなって、
ゴルフクラブが優しくなっているんですね。

(ただし、キャビティの中にも種類があって、
 中には構造上「上級者向け」のキャビティもあります)
 

繰り返しになりますが、ヘッドの小さいマッスルバックは
操作性が良く球が扱いやすいのですが、
スイートエリアが小さいので、ミート率も要求されます。

ということで、使いこなすにはどうしても練習量が必要で、
そうするとアマチュアの練習量だと厳しくなってくる、
ということになるのかもしれません。

マニュアル車か? オートマ車か?

「マッスルバックか? キャビディか?」
 

自分は車が好きなので、このアイアンの選択を車に例えるのなら
「マニュアル車か?オートマ車か?」
という議論と似ているような気がしています。

アイアンの操作性を取る(=マッスルバック)のか?
ミート率や直進性を取る(=キャビティ)のか?

もちろん、それぞれにも種類があるので
一概には言えないところはあります。

でもまあ、突き詰めて言えば、
「どちらが振っていて快適なのか」これに行き着くと思います。

車のマニュアルの方が操作性がいいので、レースで早く走れるけれど、
マニュアルのギアチェンジの操作に慣れてなかったら、早くは走れません。

マニュアルで早く走れるにようになるには、
それなりの技量と練習量が必要。。。

まさに、車とアイアンも、似ていますね。
 

このように、マッスルバックとキャビティには
メリットとデメリットがあるわけですが、
最終的にはどちらを取るのか、ということになります。

前述の通り、マッスルバックの方がボールは上がりませんが、
嫌でも上がってしまう人にとっては、
ボールが上がるクラブが易しいわけではないですよね。

また、ボールを曲げたいと思っている人にとっては、
曲がるクラブのほうが易しいということもあります。

クラブというのは、全てがメリットということもないですし、
逆に全てがデメリットということもありませんから。
 

もしあなたが、
「マッスルバックか? キャビディか?」
という、アイアンの選択に迷っているのなら。。。

特徴から生まれるメリットとデメリット、
どちらが快適なのか?

この視点で選べば、
選択の答えは自然と出てくると思います。
 

それでは、また次回。

徳嵩力一
 

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徳嵩 力一

徳嵩 力一

高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 また、プロゴルフツアーにも参加し、選手のフィッティング、セッティングの提案に従事。有名ツアープロも多くフィッティングしてきた。 在籍時代に競技出場中の小原プロと出会い、小原プロのクラブフィッティングを担当。その後、小原プロのスタジオ、フォースワンカスタムフィッティングの代表としてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。これまでにクラブに費やした金額は軽く1,000万を超えるほどのクラブ博士。古今東西あらゆるクラブに精通する生きるゴルフクラブ辞典。
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カテゴリー: アイアン, ゴルフクラブ, メルマガ, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
徳嵩 力一

徳嵩 力一 について

高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 また、プロゴルフツアーにも参加し、選手のフィッティング、セッティングの提案に従事。有名ツアープロも多くフィッティングしてきた。 在籍時代に競技出場中の小原プロと出会い、小原プロのクラブフィッティングを担当。その後、小原プロのスタジオ、フォースワンカスタムフィッティングの代表としてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。これまでにクラブに費やした金額は軽く1,000万を超えるほどのクラブ博士。古今東西あらゆるクラブに精通する生きるゴルフクラブ辞典。

 

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