ゼクシオ、シャフトがRは柔らかすぎ？

From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一（とくたけ・かついち）です。

今日なんですが、あなたに

　「ゼクシオドライバー、Rシャフトは柔らかすぎ？」

という話をしたいと思います。

ゼクシオ、言わずと知れた人気クラブですね。

そのゼクシオのドライバーについて、
最近このような質問をいただきました。

ご質問の内容

> ゼクシオのドライバー（10.5度）を使用していますが、
> 弾道が高すぎます。
> レベルスイングをしているつもりですが、
> シャフトがＲで柔らかすぎですか？
　

ゼクシオのドライバーをお使いなんですね。

もちろん究極的には、スイングは見ていないので
何とも言えないところがありますが、
いただいた質問の情報の範囲で、お答えしますね。
　

まず、いただいた質問を読ませていただくと、
シャフトに問題があるのではとのことですが。。。

基本的に弾道の高い低い、スピン量のあるなしなどは
飛ばすための要素にかかわってくるところですね。

ですが、このへんのことについてはズバリ、

　「ヘッドの占める割合が大きい」

というのが定説です。
　

もちろん、シャフトによって飛ばないということも、
可能性としてはあり得ます。

たとえば、シャフトが柔らかすぎて
インパクトでヘッドが開いてしまうといったことですね。

ですが、ロフトがそれほど立っておらず、
ヘッドの重心が深いゼクシオに限って言えば、
（スペックにもよりますが）上がりやすいヘッドが多いはずです。

そもそもそんなヘッドの構造をしているのですから、
シャフトをいくらアジャスト（調整）しても、
大きな変化は起きづらいと考えます。

シャフトで弾道は変わるのか？

そんな上がりやすい、上がってしまうヘッドが付いていたとして、
ショップなどで「シャフトで球が低く出せますよ」と言われて、
言われるがまま、シャフトを変えたとしても。。。

そのシャフトが質問者さんと合っていなければ、
今度は余計に打ちづらくなるはずです。

（ここはフィッターとしてとても言いにくいところなんですが）
たとえばシャフトメーカーさんの立場から言うと
「シャフトを変えればボールは低く出る」とおっしゃると思います。

もちろん、シャフト単体で見れば
そういう特性もあるとは言えますし、
シャフトで解消される可能性はゼロではありません。

ですが、フィッターの立場からすると、
そのシャフトが持ち主に合わなければ、
打ちづらくなってしまう可能性があるんですね。

これはあくまで予測ですが、シャフトの硬さをRからSにしても
それほど変わらないのではないかと思います。

繰り返しになりますが、
やはりヘッドのほうが弾道を決める割合が大きいので。。。
シャフトを変えるだけで、という判断はしづらいですね。

自分の立場からすると、シャフトで弾道が変わるという話は
ヘッドが合っているという前提で、
最適なパフォーマンスを出すシャフトを選ぶというスタンスです。

シャフトを変えるだけで、目に見えて変わる程度には
なかなかならないのではないかと思います。

シャフトで球筋は変わる。が…

とはいえ、自分のフィッティングでも
試打の時にはシャフトを入れ替えながらやります。

なぜなら、シャフトで球筋は確かに変わるからです。

とはいえ、シャフトを変えても少しだけ飛ぶようになるとか、
ちょっと球筋がよくなるとかはありますが
弾道の高さまでが大きく変わることはありません。

（まあ、例外的によっぽど今のシャフトが合っていないなら
　劇的な変化があるかもしれませんが、それはちょっと別の話です）
　

ただ、今回の質問者さんの場合は、
シャフトよりもヘッドを疑ってみるのがいいかなと。

うちのフィッティングでも試打ヘッドは
３種類ぐらい打ってもらうことが多いです。

ですが「合ってそうだな」というものから打ってもらうので
場合によっては２～３種類も打たずに、
一発で決まってしまうこともありますが。
　
　

ということで、結論としては
　

　「まずはヘッドを合わせましょう」
　

ということに、やっぱりなるかなと思います。
　
　

ちなみに蛇足ですが、こういう質問をいただくときに
悩んでいるクラブについては詳しく書いてくださるんですが。。。

他にどんなクラブを使っているのかという情報が
ほとんどないという場合が、ほとんどです。

たとえば今回の場合であれば、
「アイアンは◯◯のSを使ってるんですが」という情報もあると。。。
こちらも「確かにRだと柔らかいですよね」ということも伝えられます。

また、問題のあるクラブを一本だけ変えても、
他のクラブがシャフトの柔らかいクラブだったら、
アドバイスも全く違うものになります。

そのクラブが悩みなので、勢いそういう質問になるのは分かるんですが、
一本だけでは判断がつかないということが、多いのです。

トータルで見させていただいて、
全てのトータルセッティングをしていかなければ、
スコアアップにはつながっていきません。

この点については、今一度確認しておきたいと思います。

追伸

チーム小原スタッフが「徳嵩メソッド」で
あなたのクラブをフィッティングする企画があります。
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この神田でのフィッティングでは、
自分が担当しないのですが、場所が都内（神田駅）ですので、
千葉に比べてアクセスも良好です。

もしフィッティングに興味がある方は
ぜひこの機会に受けてみることをオススメします。

追々伸

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4月16日（日）、場所は千葉県です。
60名限定ですので、お早めにお申込み下さい。

小原プロはもちろん、私も参加します。
あなたにお会い出来ることを、楽しみにしています。
　

それでは、また次回。

徳嵩力一
　

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徳嵩 力一

高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト（現、株式会社フォーティーン）に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 また、プロゴルフツアーにも参加し、選手のフィッティング、セッティングの提案に従事。有名ツアープロも多くフィッティングしてきた。 在籍時代に競技出場中の小原プロと出会い、小原プロのクラブフィッティングを担当。その後、小原プロのスタジオ、フォースワンカスタムフィッティングの代表としてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。これまでにクラブに費やした金額は軽く1,000万を超えるほどのクラブ博士。古今東西あらゆるクラブに精通する生きるゴルフクラブ辞典。

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