From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「徳嵩のツアー巡回時にやっていた企業秘密…」
という話をしたいと思います。
今日の話というのはズバリ
「自分がツアーで自社の製品を使ってもらうために
どんな工夫でツアープロたちに使ってもらったのか?」
という話になります。
この話は何となく野次馬的な、あなたにはあまり
関係ない話にも聞こえるかもしれません。
ですがそこには、あなたのゴルフ上達、
スコアアップに直結するクラブ選びに役立つ話も
しっかり含まれています。
自分がしていた一工夫とは?
ツアープロたちの大会に随行する時というのは、
プロたちが練習場で練習している時に
「ちょっと、コレ試しに打ってみて下さい」
という感じで声掛けをして、
自社のクラブを打ってもらいます。
このへんのことまでは、どのメーカーでもやっています。
なんですが。。。
自分の場合は、さらにそこに一工夫していました。
「プロのスイングを見きわめながら、
他のシャフトメーカーさんから預かったシャフトで
合っていそうなものを、自社のヘッドに挿して渡す」
ということを密かにやっていました。
ちなみに、自分がプロたちに提案していたのは
フェアウェイウッドが多かったんですが。。。
プロたちというのは、ドライバーと同じシャフトを
フェアウェイウッドにも挿す習慣があります。
そこで、そのプロが使っているシャフトを観察して、
そのシャフトメーカーからシャフトを預かって
フェアウェイウッドに同じシャフトを挿したり。。。
今使っているシャフトが明らかに重量が合っていないと感じたら、
もう一段階重めのシャフトを挿してあげて
振り心地をよくしてみたり。。。
シャフト重量をいろいろ調整してあげることで、
そこから自社の商品を使ってもらったりしていました。
そういう工夫をしていたこともあって、
「徳嵩さんのところのFWは打ちやすいよね」
という評判をいただくことができていました。
こうしてみると、シャフトメーカーさんとの
「中間レップ」みたいな感じで動いていたとも言えますね。
ですので、当時は比較的シャフトメーカーさんには重宝されていて、
今でもそうしたメーカーさんとお付き合いがあり、
いろいろよくしていただいています。
ちょっと話はそれますが、
ツアープロたちというのはたいてい
「ドライバーを含めた10本の契約」
という契約をしていることが多くて、
パターを抜くと自由に選べるのは残り3本。。。
その「3枠」に何とか滑り込んで行くために
自分もあの手この手で工夫をしたことの一つが
「シャフトを調整してジャストなクラブを提供すること」
でした。
そしてもちろん、実際にプロたちにも喜んでいただけていました。
「変則重量」がマッチすることもある
ちなみになぜ、このような話題に触れたかと言いますと、
先週にちょっとお話ししたこの話題とも関連するところが
あるかなと思ったからです。
シャフトのメーカが混ざっているのはOK?
2017.10.12
↓
http://g-live.info/click/171012_nikkan/
先ほどのプロたちの話のように、
シャフトはドライバーからフェアウェイウッドまで同じメーカーで揃えれば、
打ちやすくなる可能性は確かに高いです。
とはいえ、重量そのものが合っていなければ、
意味がありません。
仮に1W、4W、7Wというセッティングだとして、
一般的に多くの方は、ドライバーと同じ重量のシャフトを
入れてしまいがちです。
(たとえば全てのウッドに「6」=60グラムを入れるなど)
ですが、シャフトの重量を考えたら、
同メーカーのシャフトであったとしても
・1W(ドライバー)に「6」(60グラム)
・4Wに「7」(70グラム)
・7Wに「8」(80グラム)
という感じでスライドして入れる(6→7→8)ほうが
うまくフィットするのです。
というのも、ちょっと考えてみて下さい。
シャフトの70グラムというのはカットする前の長さです。
それを4W、7Wのためにカットして挿したら。。。
4W、7Wのシャフトは、70グラムの重量がないことになります。
それでは、適正な重量フローが出ません。
適正なのは、上の番手よりもカット後に同じか、
ちょっと重くなるのが本来の筋ですので、
重さをスライドにして入れる(たとえば6→7→8)というわけですね。
「70」と書いてあって「え、70だと重いんじゃないか?」と思って、
一つ下の重さのものに行ってしまう方がいますが、
FWにはカットという工程が入ることを念頭に置いておきましょう。
もちろん、人によっては変則に「6→7→7」みたいにして入れるほうが
うまく振れる人もいたりします。
ですが、このへんはそもそものクラブの番手選択にもよりますし、
そのへんは長年の経験で、スイングを見ながら見極めながらやっています。
そうしたツアープロたちのスイングの
微妙な違いを見てきたことが、
今の自分の仕事にも役立っているのかなと思っています。
とはいえ今、自分がやっているフィッティングの場合、
コストも考えながらご提案をしなければいけないので。。。
コストをかけすぎずに最大のパフォーマンス出す必要もあって、
より難しさは増していると言えるかもしれませんね。
というわけで、このようなシャフトの微妙な選択は
自分のフィッティングを受けていただくのが一番なのですが。。。
相変わらず「満席」の状況が続いていて、
お受けすることができない状況です。
もし空き枠が出てきましたら、
このメールマガジンの場でお知らせしますので、
今しばらくお待ち下さい。
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それでは、また次回。
徳嵩力一
徳嵩 力一
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