ダフリとトップにお悩みのあなたへ

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2013.11.23
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

今日は、ダフリとトップを繰り返すという悩みを抱えている
Aさん(仮名)についてのお話です。

Aさんは50歳代。平均スコアは105ぐらい。

調子がよければ100を切ることもあるものの、
なかなかゴルフが安定しないということでした。

最近になって私のところに来て、レッスンをさせていただいています。

その時のやりとりが、とても興味深かったので、
あなたにもシェアをさせていただこうと思いました。

はじめに申し上げておきますが、、、

しかしながら、これからお話することは、別にダフリとトップという
具体的な悩みの解決法について話したいのではありません。

そうではなく、むしろ「ゴルフの上達には何が必要か?」という、
かなり本質的な話になると思います。

そのへんも念頭に置きながら、聞いていただきたいと思っています。

はじめに私のところにいらしていただいた時に、
Aさんとこんなやりとりがありました。

Aさん「肝心なときにどうもダフリやトップが出て、
    それでスコアがまとまらないことが多いんです」

小原 「なるほど。ちょっと何球か打っていただけますか?」

Aさん(ボールを打つ)

小原 「なるほど。スイング中に頭の上下動がけっこうありますね。
    それがダフリやトップの原因になっている可能性がありますね」

Aさん「そうなんですか。。。」

小原 「これを防ぐためにも、バックスイングの時に
    膝の角度を変えないように打つようにできますか?」

Aさん(膝に気をつけて打つ)

小原 「うん、いいですね」

Aさん「小原先生、なんだかすごく窮屈な感じがします。
    振りにくいですし、毎回ちゃんと当てられるかどうか自信がないです」

小原 「ええ、はじめはそういう感覚になるのは仕方ないことです。
    でも、やっていくうちに慣れていきますよ」

Aさん「そうですか。。。もうちょっとがんばってやってみます」

元の木阿弥(もくあみ)に。。。

はじめのうちはAさんも窮屈な感じを持っていたようですが、
その日の練習の後半では当たるようになってきました。

Aさんもその日の練習の後、
「家に帰っても続けてやってみます」とおっしゃっていました。

そして、一ヶ月後。

Aさんが再度私のところに来て下さいました。

小原 「Aさん、その後膝の角度には気をつけていますか?」

Aさん「はい、もちろん。その後もやっています」

小原 「それはすばらしいですね!
    では、ちょっと打ってみましょうか?」

Aさん「はい」

 (Aさん、ボールを打つ)

Aさん「どうですか? 良くなってますか?」

小原 「うーん、、、元に戻っちゃってますね。。。」

Aさん「えっ!?」

小原 「上下動もしてますね。。。」

Aさん「えっ、もう膝の違和感もなくなっていたので、
    ちゃんと自分でも出来ていると思っていたんですが。。。(汗)」

確実にスキルを身につける方法

実際にAさんは一ヶ月間、膝の角度に気をつけながら練習をして、
当初に感じていた違和感も消えていたと言います。

でも、私が見せていただいた時には、
膝の角度と頭の上下動が元に戻ってしまっていました。

これはちょっと悲しい現実なのかもしれませんが。。。

そうした新しい動きを取り入れた時の違和感があって、
その違和感がなくなった時というのは、
だいたい90%ぐらいの確率で、元に戻っていることが多いのです。

新しい動きが自然にできるようになって、
かつ、その上で違和感が消えるというのは、、、

おそらく10%もないのではないでしょうか?

「9割は結局習得できない」こんなことを言ってしまうと、
あなたの練習に向かう気持ちを削いでしまうかもしれません。

でも、そうならないようにする方法はあります。
上達のプロセスの根本をきちんと知っておけばよいのです。

方法としては、大きく2つあると思います。

◇1.プロの目からの定期的なチェックを入れる

これは当たり前のことですが、、、(笑)

プロの目から見て、身体のズレがないか、
意図した通りの動きになっているのかをチェックしてもらうことです。

実際、私もAさんの身体の動きを見て、
その動きがいい方向に言っていないことを見抜きました。

やはり他人の目を通して確認をしてもらうのが一番、ということですね。

◇2.セルフチェックをする仕組みを作る

とはいえ、多くのゴルファーがレッスンを受けているわけではありません。
時間的にも、金銭的にも難しい、、、そういう方も大勢いらっしゃるでしょう。

そのような場合は、自分でのセルフチェックが出来るように
環境を整えておくことです。

たとえば、自身のゴルフスイングを動画で撮影して、
定期的にちぇっくしておくことです。

こうしたチェックをルーティン化しておくことで、
自分を客観的に見ることができるようになるのです。

そのチェックをする時期は、練習の中で新しい動きを取り入れて
違和感がなくなった瞬間が、その時期です。

人間というのは、正しいことをやっても、間違ったことをやっても
今までと別のことをしていると違和感が出るものです。

慣れればその違和感が消えると思っているかもしれませんが、
その違和感というものは、そうそう消えることはありません。

たとえば、先ほどのAさんの例で言えば、
上下動をしていた人が上下動しない動きになると、窮屈に感じます。

バックスイングで肩が回っていないと感じるかもしれません。
実際に振りにくくなりますが、その動きは覚えなければいけません。

でも、多くの人はその違和感にやられてしまい、
知らず知らずのうちに元のスイングに戻ってしまうのです。

違和感がなくなるのは、習得できた可能性が1割。
元に戻ってしまった可能性が9割。ほとんどの場合は習得できていない。

厳しいようですが、それぐらいに思っておくと、
確実にスイングを身につけることができるかもしれません。

またメールします。

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

ダフリとトップにお悩みのあなたへ」への7件のフィードバック

  1. アンケン

    私の場合数十年かけて自己流で作り上げたスイングなので生半可なことではダメだと思って、今年の初めから7日間シングルプログラムに取り組んでいますが、なかなか結果は思うように出ません。一方では割と短期間で成果が出たような方々のコメントがたくさんあり、これは単なる才能の問題かとも。
    練習場では違和感なく打てて、打感、距離、方向共に満足の行ける状態なのに、いざコースでは時々違和感があり、そのような時はそのホールはミスのオンパレードで、大叩き。この時に何がおきているのかセルフチェックできる方法を考えないと思っています。

    返信
  2. 山崎大樹

    何年もかけて自己流で作り上げたスイングを変えることは相当な覚悟で取り組まなければ変わらないんですね。
    私も何度か、「これかぁ!」と開眼したような気分を味わったことがありますが、数日が経ち違和感が無くなった頃からまた調子が悪くなりはじめます。
    あるときは、調子が良く打ててるときに動画でスイングを撮影して確認したこともありますが、スイングで直したい部分は自分が思っているほど変わってはいませんでした。
    しかしこのプロジェクトに入り、ビジネスゾーンの重要性が理解出来た今は、とりあえずインパクト付近のクラブベッドが正しい動きになれば結果も良くなるんだろうなとビジネスゾーンの練習で自分なりに動きが理解できてきました。
    結果に現れるインパクト付近を修正できればそのうちスイング全体も良くなるのかもと期待が持てるようになりました。
    調子が良くなったと自己満足してるレベルではたまたまタイミングが合っているだけでスイング自体はさほど変化していないことが分かっただけでも進歩したと思います。

    返信
  3. リョースケサントモエカ

    「慣れれば違和感が無くなる」のではなくて、その違和感があることに慣れれば良いということなのでしょうね。
    私は今、テイクバックをできるだけ遠くにするように意識して、窮屈に感じるところまでいくとミート率が上がります。この窮屈さを当たり前にすれば良いのでしょうね。

    返信
  4. 太田敦之

    腰の高さまでのビジネスゾーンの練習では、違和感を感じませんが、これではダフリ・トップの改善は出来ないのでしょうか?

    返信
  5. ブキュウマツホン

    先生のおっしゃることが痛いほど分かります。自分もこれに近いと思っていますが、それではGOO
    PROJECTに入れてもらっても、私が一番欲しい100切り、いや更に90切りは馬鹿な”夢のたわごと”
    に終わりますので、如何にして肝に銘じて行くか苦しみを続けるしかありません。しかしそこに
    いくらかの”楽しみ”と”喜び”を加えられれば最高です。

    返信

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