「体」体力を無駄なく使う極意(その2)

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2014.02.23
omori

From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、

こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。

今回も先週に引き続き「体力を無駄なく使う極意(第2話)」
について、お話ししてみたいと思います。

「第2話目」とか言うと、一部の方から

 「続きの話だとわからないから読まなくていいや」

そんなふうに思われることがあるかもしれませんが、大丈夫です。
今回の話を読むだけでも完結するように書いていますので。。。

今週は、どんな事をやるといいのかという事に加えて、

 「いわゆる『心技体』との関係で、どんな風に考えて行動したらいいのか?」

こんなお話をしてみようと思います。

※今日は最後に楽しい「おまけ映像」もついています。

インナーや体幹を維持する方法

・各関節に絡んだインナー
 (インナーマッスル、関節を支える筋肉で深い所にある筋肉が多いため、
  深いところにあるという意味で、インナーと呼びます)

・そして、体幹

これらを緩みないように、しっかり活動出来るようにしてあげます。

インナーは、30~50回動かす運動、体幹と股関節周辺。

肩まわりは、同じ姿勢を30秒とか、
正しくふらつかないで保持する運動で鍛えることが出来ます。

そして、バランス保持が難しい、片足立ちとかで
バランスを崩さないで決められた姿勢を保持するとかも効果的です。

また、アライメント(正しいものと比較して合わせ込むこととか)として、
床とか壁を使って、ある程度正しく動けるようにしておいて、
こんどは片脚とかで同じような姿勢を取ろうとして、バランス保持する。

言わば、床や壁が「先生」ですね。

本来は、インナーがしっかり働いて骨格を正しい位置に安定させてくれるんですが、
インナーが衰え始めると、インナーを使わない楽な姿勢をとるようになってしまいます。

その典型的な例が、椅子に浅く腰掛けて、骨盤が後ろに倒れた形で座る事ですね。

今、この文章を読んでいるあなた、そんな格好になってませんか?
もし、そうならインナーが弱ってきている証拠ですよ。

まずは、椅子に座る姿勢を、いつもチェックするようにしてください。

深く腰掛けて、骨盤を少し前傾させて腰の少し上を背中側にちょっと反らせるようにして、
背もたれに持たれかけない。という感じです。

この姿勢が、ゴルフのセットアップをかっこ良く、
本当にいいセットアップに導いてくれます。

練習って、ゴルフ練習場やコースでなくても、日常生活のなかで、結構できてしまうんです。

あ、そういえば、エレベーターはなるだけ使わないで、階段も最高です。
日々の積み重ねが、大きな違いとなります。

年齢とともに筋肉はおかしくなる

筋肉同士が癒着(ゆちゃく)、または、同じ筋肉内の筋繊維同士が癒着したり、
筋肉が硬くなる拘縮(こうしゅく)があると、関節は正しく動かせなくなってしまいます。

また、身体を動かすときに、動きを行う筋肉ではない別の筋肉が使われてしまう
「代償動作」があると、関節に大きな負担がかかります。

「拘縮」「癒着」「代償動作」によって、関節は神様が設定したように使われないために、
故障してしまうことになったりするのです。

しかし、それだけではなくて、関節が正しく動かないということは、
それだけ無駄なエネルギーを使っていることにもなるのです。

先週もお話させていただいた、「歩く力があればゴルフは出来る。」というのは、
「無駄なエネルギーを使っていなければ」という但し書きが必要なんです。

拘縮、癒着をなくすための方法は、こまめにストレッチングをすることです。

ストレッチやろうとして、ストレッチ感がない場合、
ほぼ確実に筋肉の拘縮や癒着があります。

そんな場合は、動的ストレッチングから始めます。

動的ストレッチングとは、同じ姿勢を長く保つのではなく、ラジオ体操の様に動かします。
前屈なら、10秒以内で前屈しながら起き上がる動作を10回とか繰り返します。

ストレッチ感が出てきたら、静的ストレッチングに移ります。
(ストレッチ感=伸ばそうとしているところが伸びているように感じること)

静的とは40秒以上同じ姿勢を保持といいますか、伸ばす姿勢を続けます。

同じ方向に伸ばそうとしていると、
30秒から40秒すると、突然ぐ~っと伸びてくる感じになります。

それが、静的ストレッチングの大切な瞬間です。
体の部分によっては、動的と静的を別けてやってもいいですね。

そして、筋肉は本来は収縮することで、その役割を全うします。
ですから、筋肉は時々軽く収縮させてあげるようにしてやってください。

ラジオ体操みたいに、いきなり大きく強くではなく、
優しくゆっくりと反動を付けないで動かすんです。

そう、ゆっくり筋肉を収縮させてあげます。

正しく体を使う

当然、正しい技術を使っている必要もあります。

たとえば以前、3回に渡ってお話させていただいた
「ダフリの真実・クラブのリリース」でも説明させていただいていますが、

(参考)
「技」ダフリの真実
http://g-live.info/?p=3989

「技」続・ダフリの真実(先週の続き)
http://g-live.info/?p=4139

「技」続・ダフリの真実(第3話。動画付き)
http://g-live.info/?p=4223

トップからいきなり強く振りに行ったら、ボールヒットではパワーが使い果たされて、
ボールにうまくエネルギーが伝わらないことになります。

以前、インナーを直接鍛える場合は、かなり負荷が小さくて
「30~50回やっても少しだるいぐらいに感じる」ことが基本だというお話をしました。

その他、正しく体を動かすことでも、インナーは鍛えられます。

代償動作を行わないで、やろうとしている動きをできるだけ正確に、
使うべき筋肉を正しく使って動作を行う事です。

「心技体」について

よく「心技体」という言葉が使われます。

ところで「この順番は“重要な順”なのかどうか?」と聞かれたら、
みなさんはどう思われますか?

私は、いままでいろいろ紆余曲折はあったのですが、
この順が大切な順だと思うように、最近はなっています。

心が強くなければ、コツコツと単純な練習を繰り返して、うまくはなれない。
心が強くなければ坦々と体を鍛えることができず、すぐにあきらめてしまう。

技術がなければ、体を正しく使うことが出来ないで
せっかくの筋力があったとしても、使い切れない。

という「3段論法」ではありませんが、こんな感じに考えています。でも、

・「体」(ここでは体力の意味ですが)体ができていないければ、技術も使えない。

・いくら心が強くても、技術や体力がなければ、実現出来ない。

もちろん、こういう意見もあるでしょう。

しかし、心が強ければ、練習もしっかりやって技術も磨かれるし、
トレーニングもちゃんとできて、必要な体力を保てる。

そうじゃないでしょうか? まあ、とはいえ、

・心がきびしい状況で踏ん張れる

・集中できる

・怒って自分を見失わないで、冷静に自分を見つめて状況判断ができる

とかという意味の「心の強さ」という面もありますしね。

体力を無駄なく使うために

まず、心を鍛えましょう。
次にその強くなった心で技と体を鍛えましょう。

体を鍛えるとは、正しく使えるための体力を目指してください。

アウターをガンガン鍛えるというのではなく

※アウターマッスル。パワーを直接出す筋肉で体表面近くにある場合が多いので、
 外側という意味でアウターと言います。

今あるアウターの筋力を最大限に活用できるためのトレーニングをやって、
インナーとか体幹、股関節周りの筋肉を正しく使ってあげることです。

そして、できればストレッチングをやりましょう。

また、朝起きて、できるだけ早めに簡単な体操と簡単なストレッチングを行う習慣にすることで、
体を良い状態にリセットして1日を向かえる事ができます。

続けることで、生活の中でだんだん体を正しく使えるようになってきます。

では、また。

追伸:

「心と体」について、江連忠ゴルフアカデミーでの楽しいトレーニング風景をお見せしていますので、
是非ご覧いただけたらと思います。

http://ezure-tadashi.com/official/?p=1113

追伸2:

「JSNX for Golf」「ゴルフィング・メンタル・シークレット・プログラム~強い心~」
「脱・力み」。。。実はこれらはすべて、
本来の体力を無駄なく使えるための極意を集めたものなんです。

JSNX for Golf
http://g-live.info/product/official/jsnx/

ゴルフィング・メンタル・シークレット・プログラム
http://g-live.info/product/official/gmsp/

脱・力み
http://g-live.info/product/official/rikimi/

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「体」体力を無駄なく使う極意(その2)」への2件のフィードバック

  1. ハシモト タケオ

    おはようございます、2/21に71才を迎えた経験40年位のゴルフ歴を持つ男性です、今日のメ-ルを見て 私も良く感じました、私自身集中力がないのによくわかりました。大変参考になりました。
    参考にスコアはなんと 115位で中々下がりません、飛距離も出ませんが、真直ぐには飛んでくれます、
    何かいい方法はありませんか、ご指導ください。

    返信

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